JP4628009B2 - ゴム組成物及びそれを用いたタイヤ - Google Patents
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Description
前記窒素を含む官能基が、下記式(I):
R3 aZXb ・・・ (III)
[式中、R3は、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及び炭素数7〜20のアラルキル基からなる群から選択され;Zは、スズ又はケイ素であり;Xは、それぞれ独立して塩素又は臭素であり;aは0〜3で、bは1〜4で、但し、a+b=4である]、又は下記式(IV):
R3 cZdXe ・・・ (IV)
[式中、R3、Z及びXは、上記と同義であり;cは0〜2(d+1)−1で、dは2以上で、eは1〜2(d+1)で、但し、c+e=2(d+1)である]で表されるカップリング剤から誘導される少なくとも一種のスズ−炭素結合又はケイ素−炭素結合を有する。
(式中、A1は炭素数1〜20の二価の炭化水素基、R4〜R6は、それぞれ独立して炭素数1〜12の一価の炭化水素基、R7は水素原子又は炭素数1〜12の一価の炭化水素基を示し、R6とR7はたがいに結合して環構造を形成していてもよく、nは2又は3であり、各R4Oは互いに同一でも異なっていてもよい)で表される構造を有する。
乾燥し、窒素置換した800mLの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン 300g、1,3-ブタジエン 40g、スチレン 10g、ジテトラヒドロフリルプロパン 0.2mmolを加え、更にn-ブチルリチウム(n-BuLi)0.4mmolを加えた後、50℃で1.5時間重合反応を行った。この際の重合転化率は、ほぼ100%であった。その後、重合反応系に、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(BHT)のイソプロパノール溶液(BHT濃度:5質量%)0.5mLを加えて、重合反応を停止させ、更に常法に従って乾燥して重合体Aを得た。
乾燥し、窒素置換した800mLの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン 300g、1,3-ブタジエン 40g、スチレン 10g、ジテトラヒドロフリルプロパン 0.24mmol、ヘキサメチレンイミン(HMI)0.48mmolを加え、更にn-ブチルリチウム(n-BuLi)0.48mmolを加えた後、50℃で1.5時間重合反応を行った。この際の重合転化率は、ほぼ100%であった。その後、重合反応系に、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(BHT)のイソプロパノール溶液(BHT濃度:5質量%)0.5mLを加えて、重合反応を停止させ、更に常法に従って乾燥して重合体Bを得た。
乾燥し、窒素置換した800mLの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン 300g、1,3-ブタジエン 40g、スチレン 10gと共に、ジテトラヒドロフリルプロパンを表1又は表2に示す量加え、更にn-ブチルリチウム(n-BuLi)を表1又は表2に示す量加えた後、50℃で1.5時間重合反応を行った。この際の重合転化率は、ほぼ100%であった。次に、重合反応系に、変性剤として表1又は表2に示す変性剤を表1又は表2に示す量速やかに加え、更に50℃で30分間変性反応を行った。その後、重合反応系に、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(BHT)のイソプロパノール溶液(BHT濃度:5質量%)0.5mLを加えて、重合反応を停止させ、更に常法に従って乾燥して重合体C、E〜J、L、N、Pを得た。
乾燥し、窒素置換した800mLの耐圧ガラス容器に、シクロヘキサン 300g、1,3-ブタジエン 40g、スチレン 10gと共に、ジテトラヒドロフリルプロパン及びヘキサメチレンイミン(HMI)を表1又は表2に示す量加え、更にn-ブチルリチウム(n-BuLi)を表1又は表2に示す量加えた後、50℃で1.5時間重合反応を行った。この際の重合転化率は、ほぼ100%であった。次に、重合反応系に、変性剤として表1又は表2に示す変性剤を表1又は表2に示す量速やかに加え、更に50℃で30分間変性反応を行った。その後、重合反応系に、2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール(BHT)のイソプロパノール溶液(BHT濃度:5質量%)0.5mLを加えて、重合反応を停止させ、更に常法に従って乾燥して重合体D、K、M、O、Qを得た。
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー[GPC:東ソー製HLC−8020、カラム:東ソー製GMH−XL(2本直列)、検出器:示差屈折率計(RI)]で単分散ポリスチレンを基準として、各重合体のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を求めた。なお、表1及び表2には、各重合体の変性反応前の数平均分子量と、変性反応後の重量平均分子量を示す。
重合体のミクロ構造を赤外法(モレロ法)で求め、重合体の結合スチレン含有量を1H-NMRスペクトルの積分比より求めた。
パーキンエルマー社製の示差熱分析機(DSC)7型装置を用い、各重合体を-100℃まで冷却した後に10℃/minの昇温速度で昇温して、各重合体のガラス転移点を測定した。
*2 N,N'-ジエチルアミノベンゾフェノン.
*3 ジメチルイミダゾリジノン.
*4 N-メチルピロリドン.
*5 N-(1,3-ジメチルブチリデン)-3-(トリエトキシシリル)-1-プロパンアミン.
*6 N-(3-トリエトキシシリルプロピル)-4,5-ジヒドロイミダゾール.
*7 テトラエトキシシラン.
*8 ジメチルジクロロシラン.
*9 1,2-ビス(トリクロロシリル)エタン.
レオメトリックス社製の粘弾性測定装置を用いて、温度50℃、周波数15Hz、歪5%でtanδを測定し、比較例1のゴム組成物のtanδを100として指数表示した。tanδが小さい程、低発熱性に優れることを示す。
ランボーン式摩耗試験機を用い、室温におけるスリップ率60%での摩耗量を測定し、比較例1のゴム組成物の摩耗量を100として指数表示した。指数値が大きい程、摩耗量が少なく、耐摩耗性に優れることを示す。
JIS K6300−1994に準拠し、130℃にてムーニー粘度ML1+4(130℃)を測定した。
*11 ISAF, 窒素吸着比表面積(N2SA)=111m2/g.
*12 N-(1,3-ジメチルブチル)-N'-フェニル-p-フェニレンジアミン.
*13 N-シクロヘキシル-2-ベンゾチアジルスルフェンアミド.
*14 ジフェニルグアニジン.
*15 N-t-ブチル-2-ベンゾチアゾリルスルフェンアミド.
Claims (14)
- 分子中に窒素を含む官能基を5つ以上有する変性共役ジエン系重合体を10質量%以上含むゴム成分100質量部に対して、カーボンブラック及び/又はシリカを合計50質量部以上、並びに軟化剤を15質量部以上配合してなり、
前記窒素を含む官能基が、下記式(I):
- 前記変性共役ジエン系重合体が分子末端に窒素を含む官能基を5つ以上有することを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記変性共役ジエン系重合体が、下記式(III):
R3 aZXb ・・・ (III)
[式中、R3は、それぞれ独立して炭素数1〜20のアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数6〜20のアリール基及び炭素数7〜20のアラルキル基からなる群から選択され;Zは、スズ又はケイ素であり;Xは、それぞれ独立して塩素又は臭素であり;aは0〜3で、bは1〜4で、但し、a+b=4である]、又は下記式(IV):
R3 cZdXe ・・・ (IV)
[式中、R3、Z及びXは、上記と同義であり;cは0〜2(d+1)−1で、dは2以上で、eは1〜2(d+1)で、但し、c+e=2(d+1)である]で表されるカップリング剤から誘導される少なくとも一種のスズ−炭素結合又はケイ素−炭素結合を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のゴム組成物。 - 前記共役ジエン系重合体が、1,3-ブタジエンとビニル芳香族化合物との共重合体又は1,3-ブタジエンの単独重合体であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記ビニル芳香族化合物がスチレンであることを特徴とする請求項5に記載のゴム組成物。
- 前記変性共役ジエン系重合体は、重量平均分子量(Mw)が5万以上70万未満であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記変性共役ジエン系重合体は、ガラス転移点(Tg)が0℃以下であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記共役ジエン系重合体が、有機アルカリ金属化合物又は希土類金属化合物を用いて重合したものであることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記有機アルカリ金属化合物がアルキルリチウムであることを特徴とする請求項9に記載のゴム組成物。
- 前記カーボンブラックの配合量が前記ゴム成分100質量部に対して50質量部以上であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記軟化剤の配合量が前記ゴム成分100質量部に対して15質量部以上30質量部未満であることを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 前記ゴム成分が、天然ゴム及び/又はポリイソプレンゴムを含むことを特徴とする請求項1に記載のゴム組成物。
- 請求項1〜13のいずれかに記載のゴム組成物を用いたタイヤ。
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