JP2556733Y2 - 隙間塞ぎ構造 - Google Patents
隙間塞ぎ構造Info
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- JP2556733Y2 JP2556733Y2 JP1991067617U JP6761791U JP2556733Y2 JP 2556733 Y2 JP2556733 Y2 JP 2556733Y2 JP 1991067617 U JP1991067617 U JP 1991067617U JP 6761791 U JP6761791 U JP 6761791U JP 2556733 Y2 JP2556733 Y2 JP 2556733Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gap
- piece
- mounting piece
- base material
- width
- Prior art date
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- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、隙間塞ぎ構造に関
し、詳しくは、洗面台等の各種住宅設備を設置する際
に、これらの住宅設備と壁材との隙間、あるいは隣接し
て設置する住宅設備同士の隙間を塞ぐための構造に関す
るものである。
し、詳しくは、洗面台等の各種住宅設備を設置する際
に、これらの住宅設備と壁材との隙間、あるいは隣接し
て設置する住宅設備同士の隙間を塞ぐための構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】住宅設備、例えば洗面台を設置する場
合、陶器製の洗面容器部分いわゆる陶器ボールを、木製
の骨組みや合板などからなる洗面台キャビネットに組み
込むが、複雑な曲面形状を有する陶器ボールと直線的な
キャビネット部材の間には隙間が生じ易い。また、洗面
台キャビネットを、前記陶器ボールを支持する洗面本体
とサイドキャビネットで構成する等、複数の構造部分を
組み立てて構成する場合、それぞれの構成部分の継ぎ目
に隙間があくことがある。陶器ボールと周囲のキャビネ
ット部材およびキャビネット部材同士の間に隙間があく
と、外観的に好ましくないとともに、この隙間から内部
に水が侵入したり異物が落ち込んだりするので、隙間を
塞いでおく必要がある。
合、陶器製の洗面容器部分いわゆる陶器ボールを、木製
の骨組みや合板などからなる洗面台キャビネットに組み
込むが、複雑な曲面形状を有する陶器ボールと直線的な
キャビネット部材の間には隙間が生じ易い。また、洗面
台キャビネットを、前記陶器ボールを支持する洗面本体
とサイドキャビネットで構成する等、複数の構造部分を
組み立てて構成する場合、それぞれの構成部分の継ぎ目
に隙間があくことがある。陶器ボールと周囲のキャビネ
ット部材およびキャビネット部材同士の間に隙間があく
と、外観的に好ましくないとともに、この隙間から内部
に水が侵入したり異物が落ち込んだりするので、隙間を
塞いでおく必要がある。
【0003】上記のような隙間を塞ぐには、隙間の幅に
合わせた柱材や板材を隙間に挿入することが行われる。
合わせた柱材や板材を隙間に挿入することが行われる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来の隙間塞ぎ部材は、隙間の幅にぴったりと合わせ
た幅に形成しておかなければならないため、加工誤差や
組み立て誤差によって隙間の寸法にバラツキがあると、
隙間塞ぎ部材を挿入しても、わずかな隙間が残ったり、
隙間塞ぎ部材が挿入出来なかったりすることがある。そ
こで、実際の隙間の幅に合わせて、隙間塞ぎ部材の幅を
削ったりすることも行われるが、これは非常に面倒であ
り、作業性の悪いものであった。
な従来の隙間塞ぎ部材は、隙間の幅にぴったりと合わせ
た幅に形成しておかなければならないため、加工誤差や
組み立て誤差によって隙間の寸法にバラツキがあると、
隙間塞ぎ部材を挿入しても、わずかな隙間が残ったり、
隙間塞ぎ部材が挿入出来なかったりすることがある。そ
こで、実際の隙間の幅に合わせて、隙間塞ぎ部材の幅を
削ったりすることも行われるが、これは非常に面倒であ
り、作業性の悪いものであった。
【0005】そこで、この考案の課題は、従来の隙間塞
ぎ構造の問題点を解消し、取り付けが簡単であるととも
に、隙間のバラツキに容易に対応することができて、隙
間を確実に塞ぐことができる隙間塞ぎ構造を提供するこ
とにある。
ぎ構造の問題点を解消し、取り付けが簡単であるととも
に、隙間のバラツキに容易に対応することができて、隙
間を確実に塞ぐことができる隙間塞ぎ構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する、こ
の考案にかかる隙間塞ぎ構造は、住宅設備同士あるいは
住宅設備と壁との間の隙間を塞ぐ構造であって、硬質材
料からなり、塞ごうとする隙間内に固定される基材の前
面に取り付けられる取付片と、軟質材料からなり、取付
片の一側端に連設されて取付片の前面に沿ってほぼ平行
に延びる覆い片とを備え、覆い片は、取付片の他側端よ
りも長く突出し、先端に膨出部を備えている隙間塞ぎ部
材を、前記隙間の片面側に前記基材を固定し、前記隙間
の反対面側に前記膨出部を当接させて隙間を塞ぐ。
の考案にかかる隙間塞ぎ構造は、住宅設備同士あるいは
住宅設備と壁との間の隙間を塞ぐ構造であって、硬質材
料からなり、塞ごうとする隙間内に固定される基材の前
面に取り付けられる取付片と、軟質材料からなり、取付
片の一側端に連設されて取付片の前面に沿ってほぼ平行
に延びる覆い片とを備え、覆い片は、取付片の他側端よ
りも長く突出し、先端に膨出部を備えている隙間塞ぎ部
材を、前記隙間の片面側に前記基材を固定し、前記隙間
の反対面側に前記膨出部を当接させて隙間を塞ぐ。
【0007】住宅設備間の隙間とは、前記した洗面キャ
ビネットにおける陶器ボールとキャビネット部材との隙
間あるいはキャビネット部材間の隙間の他、洗面設備や
台所設備等の水回り設備その他、通常の住宅に設置され
た任意の設備において、その設備を構成する各部材間あ
るいは隣接して設置する設備間に生じる隙間を意味する
ものである。
ビネットにおける陶器ボールとキャビネット部材との隙
間あるいはキャビネット部材間の隙間の他、洗面設備や
台所設備等の水回り設備その他、通常の住宅に設置され
た任意の設備において、その設備を構成する各部材間あ
るいは隣接して設置する設備間に生じる隙間を意味する
ものである。
【0008】取付片を構成する硬質材料は、硬質塩ビ樹
脂のように、製造加工が容易であるとともに、ねじや釘
等の金具を用いて強固に取付固定しておけるような材料
が用いられる。取付片は、前記隙間内に固定される基材
の前面に当接して取り付けられる。基材とは、隙間の幅
よりも充分に狭く、隙間内に容易に挿入して隙間の片側
の側板等に固定することが出来る木製柱材等からなる。
基材は隙間塞ぎ部材で覆われて外観上は隠れる。この基
材の前面に取付片を取付固定するための手段としては、
両面テープや接着剤で接着したり、タッカーを打ち込ん
だりすればよい。接着とタッカーの両方で取付固定すれ
ば確実である。取付片の幅は、基材の幅と同じ程度でよ
く、隙間の幅に比べて小さ目に設定しておく。
脂のように、製造加工が容易であるとともに、ねじや釘
等の金具を用いて強固に取付固定しておけるような材料
が用いられる。取付片は、前記隙間内に固定される基材
の前面に当接して取り付けられる。基材とは、隙間の幅
よりも充分に狭く、隙間内に容易に挿入して隙間の片側
の側板等に固定することが出来る木製柱材等からなる。
基材は隙間塞ぎ部材で覆われて外観上は隠れる。この基
材の前面に取付片を取付固定するための手段としては、
両面テープや接着剤で接着したり、タッカーを打ち込ん
だりすればよい。接着とタッカーの両方で取付固定すれ
ば確実である。取付片の幅は、基材の幅と同じ程度でよ
く、隙間の幅に比べて小さ目に設定しておく。
【0009】覆い片は、軟質塩ビ樹脂のように、複雑な
曲線断面に成形し易く、弾力的に変形できる軟質材料で
形成される。覆い片は、表面に露出した状態で取り付け
られので、外観的に体裁の良いものが好ましい。具体的
には、例えば、隙間の両側を構成するキャビネット部材
等と同じ色に着色しておけば、外観的に目立たず好まし
いものとなる。覆い片は取付片の一側端に連設される。
具体的には、取付片と覆い片を一体成形しておいてもよ
いし、別々に成形された取付片と覆い片を接着等の手段
で一体接合しておいてもよい。覆い片は、取付片との連
結個所から、取付片とほぼ平行に延びて、その先端は取
付片の他側端よりも外側まで長く延びている。覆い片の
幅は、隙間塞ぎ材を取り付ける隙間の幅よりも少し広い
程度に設定しておく。
曲線断面に成形し易く、弾力的に変形できる軟質材料で
形成される。覆い片は、表面に露出した状態で取り付け
られので、外観的に体裁の良いものが好ましい。具体的
には、例えば、隙間の両側を構成するキャビネット部材
等と同じ色に着色しておけば、外観的に目立たず好まし
いものとなる。覆い片は取付片の一側端に連設される。
具体的には、取付片と覆い片を一体成形しておいてもよ
いし、別々に成形された取付片と覆い片を接着等の手段
で一体接合しておいてもよい。覆い片は、取付片との連
結個所から、取付片とほぼ平行に延びて、その先端は取
付片の他側端よりも外側まで長く延びている。覆い片の
幅は、隙間塞ぎ材を取り付ける隙間の幅よりも少し広い
程度に設定しておく。
【0010】覆い片の先端には、球状等をなす膨出部が
設けられている。膨出部は、隙間の内側面にぴったりと
当接できれば、球状以外の滑らかな曲面状等をなすもの
でもよい。覆い片のうち、膨出部の形成個所付近が、取
付片側に少し湾曲していると、膨出部が隙間の内壁に当
接したときに、内側すなわち取付片側へとスムーズに変
形することができる。覆い片は、隙間の幅に合わせて、
柔軟に変形できるものが好ましい。そのため、覆い片の
うち、取付片に連設された根元部分は比較的分厚くして
おき、先端側は薄くなって変形し易くなっているものが
好ましい。根元と先端側の厚みが違う場合、根元から途
中までテーパ状に厚みが変化するようにしておくのが好
ましい。
設けられている。膨出部は、隙間の内側面にぴったりと
当接できれば、球状以外の滑らかな曲面状等をなすもの
でもよい。覆い片のうち、膨出部の形成個所付近が、取
付片側に少し湾曲していると、膨出部が隙間の内壁に当
接したときに、内側すなわち取付片側へとスムーズに変
形することができる。覆い片は、隙間の幅に合わせて、
柔軟に変形できるものが好ましい。そのため、覆い片の
うち、取付片に連設された根元部分は比較的分厚くして
おき、先端側は薄くなって変形し易くなっているものが
好ましい。根元と先端側の厚みが違う場合、根元から途
中までテーパ状に厚みが変化するようにしておくのが好
ましい。
【0011】なお、覆い片が変形したときに、覆い片が
取付片側に倒れ込んでしまうのを防ぐために、取付片の
うち、覆い片との連設部分と反対側の先端部分に覆い片
側に突出する突起を設けておけば、覆い片が変形して
も、突起に当接したところで、それ以上は取付片側に倒
れ込まなくなる。
取付片側に倒れ込んでしまうのを防ぐために、取付片の
うち、覆い片との連設部分と反対側の先端部分に覆い片
側に突出する突起を設けておけば、覆い片が変形して
も、突起に当接したところで、それ以上は取付片側に倒
れ込まなくなる。
【0012】
【作用】隙間内に固定された基材の前面に、隙間塞ぎ部
材の取付片を取り付けると、取付片は硬質材料からなる
ので、隙間塞ぎ部材が基材に正確かつ強固に取り付けら
れる。取付片は、隙間の幅よりも狭く形成しておけばよ
いので、隙間に取付片を挿入するのは容易である。
材の取付片を取り付けると、取付片は硬質材料からなる
ので、隙間塞ぎ部材が基材に正確かつ強固に取り付けら
れる。取付片は、隙間の幅よりも狭く形成しておけばよ
いので、隙間に取付片を挿入するのは容易である。
【0013】そして、覆い片は、取付片よりも幅が広い
ので、隙間の全幅を覆うことができる。覆い片の先端に
設けられた膨出部が、隙間の側壁面に当たると、軟質材
料からなり変形の容易な覆い片が、柔軟に変形するの
で、膨出部を隙間の側壁面にぴったりと当接させた状態
で、隙間を確実に覆っておくことができる。覆い片の先
端が尖っていたり細くなっていたりすると、隙間の側壁
面に引っ掛かってしまうが、先端に膨出部が設けられて
いると、この膨出部が隙間の側壁面に沿って滑るように
移動するので、前記した覆い片の変形が容易に行える。
ので、隙間の全幅を覆うことができる。覆い片の先端に
設けられた膨出部が、隙間の側壁面に当たると、軟質材
料からなり変形の容易な覆い片が、柔軟に変形するの
で、膨出部を隙間の側壁面にぴったりと当接させた状態
で、隙間を確実に覆っておくことができる。覆い片の先
端が尖っていたり細くなっていたりすると、隙間の側壁
面に引っ掛かってしまうが、先端に膨出部が設けられて
いると、この膨出部が隙間の側壁面に沿って滑るように
移動するので、前記した覆い片の変形が容易に行える。
【0014】
【実施例】ついで、この考案の実施例について、図面を
参照しながら以下に説明する。図1は隙間塞ぎ部材10
および基材20の全体構造を示している。基材20は、
断面矩形状の木製柱材からなる。隙間塞ぎ部材10は、
取付片30と覆い片40で構成されている。取付片30
と覆い片40は接着等で一体結合されている。
参照しながら以下に説明する。図1は隙間塞ぎ部材10
および基材20の全体構造を示している。基材20は、
断面矩形状の木製柱材からなる。隙間塞ぎ部材10は、
取付片30と覆い片40で構成されている。取付片30
と覆い片40は接着等で一体結合されている。
【0015】取付片30は、硬質塩ビ樹脂から成形され
ており、全体が帯状をなし、基材20の前面となる一側
面に当接して取り付けられる。取付片30は、全体がほ
ぼ同じ厚みであるが、後述する覆い片40を連設しない
ほうの側端に、小さな突起32が形成されている。覆い
片40は、軟質塩ビ樹脂から成形されており、全体が帯
状をなし、取付片30の一側端に連設されている。覆い
片40の断面形状は、取付片30の一側端から取付片3
0と直交する方向に延びた後、取付片30と平行な方向
に屈曲して、取付片30と一定の間隔をあけて平行に延
びている。覆い片40の先端は、取付片30の他側端よ
りもさらに外側まで長く延びている。覆い片40は、取
付片30との連設個所から上記屈曲部分付近までは、比
較的厚く、充分な形状維持性を有するようになっている
が、取付片30と平行な部分で、テーパ状に細くなって
いき、取付片30よりも外側に延びた部分では肉薄にな
っている。この肉薄部分42は、容易に変形するように
なっている。覆い片40の先端近くは、少し内側、すな
わち取付片30側に湾曲しており、その先端に球状の膨
出部44が形成されている。
ており、全体が帯状をなし、基材20の前面となる一側
面に当接して取り付けられる。取付片30は、全体がほ
ぼ同じ厚みであるが、後述する覆い片40を連設しない
ほうの側端に、小さな突起32が形成されている。覆い
片40は、軟質塩ビ樹脂から成形されており、全体が帯
状をなし、取付片30の一側端に連設されている。覆い
片40の断面形状は、取付片30の一側端から取付片3
0と直交する方向に延びた後、取付片30と平行な方向
に屈曲して、取付片30と一定の間隔をあけて平行に延
びている。覆い片40の先端は、取付片30の他側端よ
りもさらに外側まで長く延びている。覆い片40は、取
付片30との連設個所から上記屈曲部分付近までは、比
較的厚く、充分な形状維持性を有するようになっている
が、取付片30と平行な部分で、テーパ状に細くなって
いき、取付片30よりも外側に延びた部分では肉薄にな
っている。この肉薄部分42は、容易に変形するように
なっている。覆い片40の先端近くは、少し内側、すな
わち取付片30側に湾曲しており、その先端に球状の膨
出部44が形成されている。
【0016】図2は、上記のような取付片30および覆
い片40を備えた隙間塞ぎ部材10の使用状態を示して
いる。隣接して配置された2つの側壁材52と62の間
に、隙間Hがあいており、この隙間Hを隙間塞ぎ部材1
0で塞ぐ。まず、図1のように、隙間塞ぎ部材10の取
付片30を基材20の前面に取付固定しておく。固定手
段は、両面テープとタッカの打ち込みを併用する。隙間
Hに、基材10および隙間塞ぎ部材10の一体化物を挿
入し、基材10を片側の側壁材52の表面に当接する。
基材10は隙間Hよりも幅が狭いので、基材10は隙間
Hに容易に挿入される。基材10をビスbで側壁材52
に固定する。なお、側壁材62が邪魔で、ビスbが取り
付けられない場合には、側壁材62を配置する前に、側
壁材52に基材20を固定しておいたり、接着等の手段
で基材20を側壁材52に固定するようにしてもよい。
い片40を備えた隙間塞ぎ部材10の使用状態を示して
いる。隣接して配置された2つの側壁材52と62の間
に、隙間Hがあいており、この隙間Hを隙間塞ぎ部材1
0で塞ぐ。まず、図1のように、隙間塞ぎ部材10の取
付片30を基材20の前面に取付固定しておく。固定手
段は、両面テープとタッカの打ち込みを併用する。隙間
Hに、基材10および隙間塞ぎ部材10の一体化物を挿
入し、基材10を片側の側壁材52の表面に当接する。
基材10は隙間Hよりも幅が狭いので、基材10は隙間
Hに容易に挿入される。基材10をビスbで側壁材52
に固定する。なお、側壁材62が邪魔で、ビスbが取り
付けられない場合には、側壁材62を配置する前に、側
壁材52に基材20を固定しておいたり、接着等の手段
で基材20を側壁材52に固定するようにしてもよい。
【0017】隙間塞ぎ部材10の覆い片40は隙間Hの
幅よりも少し広く形成されているので、覆い片40の先
端の膨出部44は側壁材62に当接する。そうすると、
覆い片40の肉薄部分42が主に奥側すなわち取付片3
0側へと湾曲するように変形し、膨出部44が側壁材6
2にぴったりと当接したまま奥側へと移動する。隙間H
の前面側(図2の下側)からみると、側壁材52、62
の間を表面が滑らかに湾曲した覆い片40が覆う状態に
なり、隙間Hは完全に塞がれる。隙間Hの幅が少しぐら
い違っていても、覆い片40の肉薄部分42の変形量あ
るいは膨出部44の移動量が変わるだけで、隙間Hを確
実に塞ぐことができる。
幅よりも少し広く形成されているので、覆い片40の先
端の膨出部44は側壁材62に当接する。そうすると、
覆い片40の肉薄部分42が主に奥側すなわち取付片3
0側へと湾曲するように変形し、膨出部44が側壁材6
2にぴったりと当接したまま奥側へと移動する。隙間H
の前面側(図2の下側)からみると、側壁材52、62
の間を表面が滑らかに湾曲した覆い片40が覆う状態に
なり、隙間Hは完全に塞がれる。隙間Hの幅が少しぐら
い違っていても、覆い片40の肉薄部分42の変形量あ
るいは膨出部44の移動量が変わるだけで、隙間Hを確
実に塞ぐことができる。
【0018】なお、覆い片40が奥側に変形する際に、
覆い片40の先端側が極端に内側に倒れ込むように変形
すると、外観上好ましくないとともに、膨出部44が側
壁材62にぴったりと当接することが出来にくくなる。
しかし、この実施例では、取付片30には突起32が設
けてあるので、覆い片40が大きく変形すると、この突
起32に当たることになり、それ以上は覆い片40が変
形できない。したがって、覆い片40が極端に内側に倒
れ込むことはなく、外観および機能上、常に良好な状態
で使用することができる。
覆い片40の先端側が極端に内側に倒れ込むように変形
すると、外観上好ましくないとともに、膨出部44が側
壁材62にぴったりと当接することが出来にくくなる。
しかし、この実施例では、取付片30には突起32が設
けてあるので、覆い片40が大きく変形すると、この突
起32に当たることになり、それ以上は覆い片40が変
形できない。したがって、覆い片40が極端に内側に倒
れ込むことはなく、外観および機能上、常に良好な状態
で使用することができる。
【0019】図3は、別の使用状態を示している。左右
に隣接した一対のキャビネット部分50と60が配置さ
れ、両キャビネット部分50、60の側壁材52、62
の間に隙間Hが生じている。この隙間Hに、前記同様に
隙間塞ぎ部材10と基材20の一体化物を挿入する。こ
の実施例では、側壁材62の外側からビスbを挿通し
て、基材20を側壁材62に固定している。
に隣接した一対のキャビネット部分50と60が配置さ
れ、両キャビネット部分50、60の側壁材52、62
の間に隙間Hが生じている。この隙間Hに、前記同様に
隙間塞ぎ部材10と基材20の一体化物を挿入する。こ
の実施例では、側壁材62の外側からビスbを挿通し
て、基材20を側壁材62に固定している。
【0020】図4は、洗面台キャビネットの隙間を塞ぐ
場合である。陶器ボール70は洗面本体の側壁材62の
上に設置されており、陶器ボール70の外形は側壁材6
2よりも外側に張り出している。陶器ボール70の外周
に接触するように、サイドキャビネットの側壁材52が
配置される。したがって、サイドキャビネットの側壁材
52と洗面本体の側壁材62の間には、かなり大きな隙
間Hがあくことになる。この隙間Hの大きさは、陶器ボ
ール70の製造誤差等によってバラツキがあり、例えば
10〜20mm程度になる。
場合である。陶器ボール70は洗面本体の側壁材62の
上に設置されており、陶器ボール70の外形は側壁材6
2よりも外側に張り出している。陶器ボール70の外周
に接触するように、サイドキャビネットの側壁材52が
配置される。したがって、サイドキャビネットの側壁材
52と洗面本体の側壁材62の間には、かなり大きな隙
間Hがあくことになる。この隙間Hの大きさは、陶器ボ
ール70の製造誤差等によってバラツキがあり、例えば
10〜20mm程度になる。
【0021】そこで、この隙間Hに、前記各実施例と同
様にして、隙間塞ぎ部材10と基材20の一体化物を挿
入して、取付固定し、隙間塞ぎ部材10の覆い片40で
隙間Hを塞いでしまう。このようにしておけば、陶器ボ
ール70の外形にバラツキがあって、隙間Hの幅がある
程度変動したとしても、覆い片40の柔軟な変形によ
り、膨出部44が隙間Hの内側壁にぴったりと当接して
隙間Hを塞ぐことができる。
様にして、隙間塞ぎ部材10と基材20の一体化物を挿
入して、取付固定し、隙間塞ぎ部材10の覆い片40で
隙間Hを塞いでしまう。このようにしておけば、陶器ボ
ール70の外形にバラツキがあって、隙間Hの幅がある
程度変動したとしても、覆い片40の柔軟な変形によ
り、膨出部44が隙間Hの内側壁にぴったりと当接して
隙間Hを塞ぐことができる。
【0022】
【考案の効果】以上に述べた、この考案にかかる隙間塞
ぎ構造によれば、取付片と覆い片という二つの構造部分
を組み合わせた隙間塞ぎ部材を用いることによって、隙
間への取付固定が容易であるとともに、隙間を確実に塞
いでおくことが可能になる。特に、隙間の幅が少しぐら
い違っていても、覆い片が柔軟に変形するとともに、膨
出部が隙間の内側壁にぴったりと当接することによっ
て、隙間を確実に塞いでおくことができ、従来のよう
に、隙間塞ぎ部材を削って隙間の幅に合わせるような面
倒な作業が不要になる。
ぎ構造によれば、取付片と覆い片という二つの構造部分
を組み合わせた隙間塞ぎ部材を用いることによって、隙
間への取付固定が容易であるとともに、隙間を確実に塞
いでおくことが可能になる。特に、隙間の幅が少しぐら
い違っていても、覆い片が柔軟に変形するとともに、膨
出部が隙間の内側壁にぴったりと当接することによっ
て、隙間を確実に塞いでおくことができ、従来のよう
に、隙間塞ぎ部材を削って隙間の幅に合わせるような面
倒な作業が不要になる。
【図1】 この考案の実施例を示す断面図
【図2】 使用状態を示す断面図
【図3】 別の使用状態を示す斜視図
【図4】 別の使用状態を示す概略正面図
【符号の説明】 10 隙間塞ぎ部材 20 基材 30 取付片 40 覆い片 44 膨出部 H 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】住宅設備同士あるいは住宅設備と壁との間
の隙間を塞ぐ構造であって、 硬質材料からなり、塞ごうとする隙間内に固定される基
材の前面に取り付けられる取付片と、軟質材料からな
り、取付片の一側端に連設されて取付片の前面に沿って
ほぼ平行に延びる覆い片とを備え、覆い片は、取付片の
他側端よりも長く突出し、先端に膨出部を備えている隙
間塞ぎ部材を、 前記隙間の片面側に前記基材を固定し、前記隙間の反対
面側に前記膨出部を当接させて隙間を塞ぐ ことを特徴と
する隙間塞ぎ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991067617U JP2556733Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 隙間塞ぎ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991067617U JP2556733Y2 (ja) | 1991-08-26 | 1991-08-26 | 隙間塞ぎ構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516868U JPH0516868U (ja) | 1993-03-02 |
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ID=13350113
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JPS60192075A (ja) * | 1984-03-10 | 1985-09-30 | 松下電工株式会社 | 防虫パツキン付き扉 |
-
1991
- 1991-08-26 JP JP1991067617U patent/JP2556733Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0516868U (ja) | 1993-03-02 |
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