JPH0541572Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、金属材料及びプラスチツク材料で構
造体を形成する、特に屋内で使用される機器のパ
ネルの取付装置に関するものである。

従来の技術 従来より、大きさや重量など多少の差はあるも
のの、ほとんどの製品が、外装の構造体を組立
て、形成する方法として、ビスを数多く使用して
おり、容易に組立を可能にするためにも、ビスの
数を極力削減して組立てる方法が重要視されてき
た。

以下図面を参照しながら、上述した従来のパネ
ル取付装置の一例について説明する。

第３図〜第５図にその一例を示すガ、ここでは
第３図に示す前面パネル１、シヤーシ２、カバー
３および後面板４より構成される機器を例にとつ
て説明する。

第４図及び第５図−ａ，第５図−ｂは従来のパ
ネル取付装置を示すものである。第４図におい
て、１はパネルである。２はシヤーシで、３はカ
バー、４は後面板である。第５図において、１は
パネルで、２はシヤーシである。

以上のように構成されたパネル取付装置につい
て、以下その組立について説明する。

まずパネル１の下部内側にシヤーシ２と接合し
固定るためのリブ５を備え、タツプビス６を３本
使用して固定している。さらにパネル１の内側右
および左の両サイドに、同様にシヤーシ２と接合
するためのリブ７を備え、リブ７には、タツプビ
スで取付けるための取付孔８とパネル１の位置決
めをするための位置決め孔９を備えている。以上
のように従来例では、パネル１をシヤーシ２に取
付けるのに、底からタツプビス３本、さらに側面
から左右一箇所づつで合計５本のタツプビスを使
用して取付けている。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記のような構成では、パネル１
とシヤーシ２を取付けるのに５本ものタツプビス
を使用し、さらに底からタツプビスで固定しなけ
ればならないので、きわめて作業性が悪い。

本考案は上記問題に鑑み、パネルをシヤーシに
取付ける場合、タツプビスを使用する数を削減
し、また底からタツプビスを使用するのを廃止
し、容易にしかも作業性の向上をはかることので
きる取付け装置を提供するものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本考案のパネル
取付装置は、パネル内側上部に細い溝を有するコ
の字形の第１のリブを複数備え、同様にパネル内
側下部にも細い溝を有するコの字形の第２のリブ
を複数備える。さらにパネル内側の左右に、四角
孔及び丸孔を有する第３のリブを設ける一方、シ
ヤーシ，カバーにおのおの第１，第２のリブが嵌
合する切欠き溝を設け、またシヤーシには第３の
リブの四角孔に入る位置決め用の凸部および丸穴
に対応するビス下穴を設け、これら第１，第２の
リブ，第３のリブを利用してパネルとシヤーシ，
カバーを接合するという構成を備えたものであ
る。

作 用 本考案は、上記した構成によつて、パネル内側
上部，下部に備えたコの字形の第１、第２のリブ
は、シヤーシ側折り曲げフランジ部、カバー側フ
ランジ部に設けたコの字形の細い切欠き部に挿入
せしめて結合する。またパネル内側左右両サイド
に備えた四角孔と丸孔を有する第３のリブは、四
角孔はシヤーシ側に設けた凸部と嵌合せしめ、丸
孔はシヤーシに設けた下孔を介してタツプビスで
固定する。以上のような形状を備えていれば、従
来のような、底からタツプビスを使用して固定す
ることもなく、また側面の第３のリブに備えた四
角孔は、シヤーシ側の凸部と嵌合すれば、ガタも
なく位置規正を確実にすることができる。

実施例 以下本考案の一実施例のパネル取付装置につい
て、図面を参照しながら説明する。第１図−ａ，
第１図−ｂは本考案の一例のパネル及びシヤーシ
の形状を示すものである。第１図−ａ，第１図−
ｂにおいて、１０はパネルである。１１はパネル
１０の内側下部に一体に設けた細い溝を備えたコ
の字形の第１のリブ、１２はパネル１０の内側上
部に一体に設けた細い溝を備えたコの字形の第２
のリブ、１３はパネル１０の内側左右に備えた第
３のリブである。１４は第３のリブ１３に設けた
四角孔で、１５は同じく第３のリブ１３に設けた
丸孔である。１６はシヤーシ２０に備えたコの字
形の細い切欠き溝、１７はシヤーシ２０に設けた
凸部、１８は同じくシヤーシ２０に設けたタツプ
ビスで固定するときの下孔である。

以上のように構成されたパネル取付装置につい
て以下第２図を用いて組立てについて説明する。
第２図においてパネル１０の内側下部に備えたコ
の字形の第２のリブ１１をシヤーシ２０側に備え
たコの字形の細い切欠き溝１６に挿入して両者を
結合し、同時に、左右に備えた第３のリブ１３に
有する四角孔１４をシヤーシに備えてある凸部１
７に嵌合させて固定する。さらにタツプビス１９
を使用し丸孔１５を介して下穴１８に右側，左側
から１箇所づつ締めつけ固定する。またパネル１
０の上部に備えた細い溝を有する複数のコの字形
の第２のリブ１２は、カバー２１の折り曲げフラ
ンジ部２２を挿入せしめて、保持，結合するもの
である。

考案の効果 以上のような本考案は、パネル内側上部，下部
に、細い溝を有するコの字形の複数の第１，第２
のリブを備え、さらに、左右両サイドに四角孔、
および丸孔を有した第３のリブを設けることによ
り、従来の底面からタツプビスを使用して固定す
ることなく、それによつてタツプビスの使用数を
削減し、また作業性も著しく向上し、さらには、
左右両サイドに備えたリブに有する四角孔によ
り、位置決めをガタもなくはかることができ、確
実にシヤーシに固定することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本考案の一実施例におけるパネ
ル取付装置の分解斜視図および要部断面図、第２
図はパネルがシヤーシに固定された状態を示す断
面図、第３図はパネル取付装置が適用される機器
を示す斜視図、第４図は従来例のパネルが取付け
られ固定されている状態を示す断面図、第５図
ａ，ｂは従来例のパネルとシヤーシの取付け、固
定方法を示す斜視図および断面図である。 １０……パネル、１１……パネル内側下部の細
い溝を備えた第２のリブ、１２……パネル内側上
部の細い溝を備えた第１のリブ、１３……パネル
内側左右に備えた第３のリブ、１４……四角孔、
１５……丸孔、１６……シヤーシに備えたコの字
形の細い切欠き溝、１７……四角孔と嵌合する凸
部、１８……タツプビスで固定するときの下孔、
１９……タツプビス、２０……シヤーシ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネル，カバー，シヤーシ，後面板で構成さ
   れ、上記パネル内側上部には上記カバーの折り曲
   げフランジ部を挿入して保持せしめる溝を有する
   コの字形の第１のリブを複数設け、上記パネル内
   側下部にはシヤーシ側の折り曲げフランジ部に設
   けた切欠き溝に嵌合する溝を有するコの字形の第
   ２のリブを複数設け、下部の溝は、さらに上記パ
   ネル内側の左右にシヤーシと接合する第３のリブ
   を設け、この第３のリブには四角孔及び丸孔を設
   け、上記四角孔はシヤーシに備えた位置決め用の
   凸部に嵌合せしめ、上記丸孔はシヤーシにタツプ
   ビスを使用して取付けるための取付孔と成したこ
   とを特徴とするパネル取付装置。