JPS5940797Y2 - キャビネット装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はラジオ受信機、通信機等の電気機器、特に前面に
操作部や表示部を備えて携帯可能な電気機器のキャビネ
ット装置に関し、簡単な構成でキャビネットの組立性が
よく、かつ携帯のためのベルトや把手の支持部分に釦け
る耐荷重性の大きい優幻たキャビネット装置を提供する
ことを目的とするものである。

一般に前面に操作部や表示部を備える電気機器のキャビ
ネット装置は操作部や表示部を設けるための前面グリル
をキャビネット本体又はキャビネット蓋体と一体に構成
する場合が多いが、前面グリルに大きな側面部を設ける
場合には成形金型に無理があり、前面グリルをキャビネ
ット本体又はキャビネット蓋体から分離せざるを得ない
。

そして、前面グリルを分離した場合にはキャビネット本
体内に個別にシャーシを設け、この個別のシャーンに前
面グリルを固定するように構成していた。

しかしながら、この上うな構成のキャビネット装置では
個別にシャーシを設けなければならないために組立工数
が増大し、コストアップになるという問題を有している
。

そこで、キャビネット組立ての合理化のためにシャーシ
を除去すると、前面グリルをキャビネット本体に固定し
た場合に機器に携帯用の吊り下げベルトを設けたとき、
そのベルトの機器への支持部分における耐荷重性が弱く
なるという欠点があった。

本案はこのような従来の欠点を解消するものであり、以
下、本案について実施例の図面と共に説明する。

図面は本案の一実施例を示しており、図中、１は合成樹
脂製のキャビネット本体であり、断面コ字状に形成さ刺
ている。

このキャビネット本体１の両側面の前方には弾性を有す
る突片２が設けられており、こｈら突片２のそれぞハに
取付ねじの挿通孔３が設けられている。

また、上記キャビネット１の下側面の前方には係止部４
が設けられ、との係止部４の近傍に取付ボス５が設けら
れている。

６は板状のベルト取付金具であり、中央にベルト２００
通し孔８が設けられ、両端部に取付ねじの挿通孔Ｉが設
けられている。

９は上記キャビネット本体１に固定される合成樹脂製の
前面グリルであり、断面コ字状に形成されている。

この前面グリル９は両側面の外面に略Ｕ字状の突部１２
ヲ設けてベルト２０を通しやすくするための凹部１４が
設けられて釦す、との略Ｕ字状の突部１２をはさんで取
付ねじの挿通孔１３が設けられている。

又、上記前面グリル９はその両側面の内面にねじ孔１６
を有する取付板１５が設けられている。

また、上記前面グリル９はその下側面の前方に上記キャ
ビネット本体１の係止部４に引っ掛けられる係止爪１０
と上記キャビネット本体１の取付ボス５に取付ねじ１８
によって締め付は固定される突片１１が設けられている
。

１９は上記キャビネット本体１に固定される合成樹脂製
のキャビネット蓋体であり、図示していないが上記キャ
ビネット本体１の下側面内面に突設した長い取付ボスに
取付ねじを締め付けることにより固定されるようになっ
ている。

このような構成のキャビネット装置では、上記前面グリ
ル９の両側面を上記キャビネット本体１０両側面の前方
に設けた突片２間に挿入し、第４図に示すようにその下
側面の先端に設けた係止爪１０を上記キャビネット本体
１の下側面の先端に設けた係止部４を係合すると共に第
５図に示すようにその下側面の先端に設けた突片１１を
上記キャビネット本体１の下側面の内面に設けた取付ボ
ス５に対向させて取付ねじ１８で締め付は固定する。

そして、次に上記前面グリル９０両側面の外面にベルト
取付金具６を対向させて取付ねじ１７を上記ベルト取付
金具６、キャビネット本体１の突片２、前面グリル９０
両側面にそれぞれ設けた挿通孔７．３．１３に挿入し、
上記取付ねじ１７を上記前面グリル９０両側面の内面に
設けた取付板１５のねじ孔１６に締め付けることにより
、上記ベルト取付金具６、前面グリル９、キャビネット
本体１をサンドイッチ状に固定する。

その後、上記キャビネット本体１にキャビネット蓋体１
９を固定し、上記前面グリル９の両側面に設けた凹部１
４から上記ベルト取付金具６の通し孔８にベルト２０を
通してベルト２０が取付けられる。

尚、上記の実施例ではベルト取付金具６を締付は固定す
るための取付ねじ１７は前面グリル９０両側面の内面に
設けた取付板１５のねじ孔１６に締め付けるようにした
が、と刺は前面グリル９０両側面の内面に取付ボスを設
け、この取付ボスに取付ねじ１７を締め付けるようにし
てもよい。

又、上記前面グリル９０両側面に設けた凹部１４はベル
ト２０をベルｌ［信金具６０通し孔８に通しやすくする
た・めのものであるが、キャビネット本体１に前面グリ
ル９を位置決めするためのＵ字状突起１２がベルト２０
を通すための空間を前面グリル９の両側面に作るだけの
充分に高いものである場合には不要であり、！た、ベル
ト取付金具６がＬ字状に形成されてベルト２０を通すた
めの通し孔がキャビネット本体１の両側面から充分に外
れて設けられる場合には凹部１４、凸部１２共に不要と
することができる。

以上のように本案によれば、キャビネット本体の両側面
の先端に弾性を有する突片を設け、との突片間に前面グ
リルを嵌合して上記キャビネット本体の下側面に前記前
面グリルの下側面を取付け、かつ上記キャビネット本体
の両側面の外面側に設けたベルト取付金具を上記前面グ
リルの両側面の内面に設けた取付部に取付ねじを締め付
けるように構成したので、上記前面グリルと前記キャビ
ネット本体を一体に成形する場合に比して成形金型が簡
単に構成でき、成形に無理がない。

さた、ベル）［信金具を用いて分離されたキャビネット
本体と前面グリルとを締付は固定するために組立てやす
く、かつ組立工数が削減でき、しかもベルト取付金具は
キャビネット本体をはさんで前面グリルに締付は固定す
るためにその部分での耐荷重性を強固なものとすること
ができるなど、その実用上の効果の大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案のキャビネット装置の一実施例を示す組立
斜視図、第２図、第３図、第４図及び第５図は同装置の
要部の断面図である。 １・・・・・・キャビネット本体、２・・・・・・突片
、６・・・・・・ベルト取付金具、８・・・・・・通し
孔、９・・・・・・前面グリル、１４・・・・・・凹部
、１５・・・・・・取付板、１７．１８・・・・・・取
付ねじ。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 前面に開口を有するキャビネット本体の両側
   面の先端にそれぞれ弾性を有する突片を設け、と刺ら突
   片間に前面グリルを配置して上記前面グリルの両側面を
   そｈぞれ上記キャビネット本体の突片に対置し、上記キ
   ャビネット本体の一側面に設けた係止部に上記前面グリ
   ルの１則面に設けた係止部を係合すると共に上記キャビ
   ネット本体の両側面の外方に設けたベルト単材金具を上
   記前面グリルの両側面の内面に設けた取付部に上記キャ
   ビネット本体を貫通する増付けねじによって締付は固定
   したことを特徴とするキャビネット装置。
2. （２）前面グリルの両側面にベルト取付金具に設けられ
   るベルトを通すための凹部を設けたことを特徴とする実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のキャビネット装置。