JPS6124860Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来、冷蔵庫の背面に凝縮器等の熱を外部に放
出するためのダクトを形成すべくダクトカバーを
取り付けるものにあつては、ダクトカバーの中央
部のベコつきを防止するために冷蔵庫１の背面中
央部に嵌合孔２及び係止孔３を有したバツクホル
ダー４を固着する一方、該バツクホルダー４の嵌
合孔２に対向するダクトカバー５には上記係止孔
３に係脱自在となる係合突起６を有したバツクカ
バーピン７を挿通する挿通孔８を穿設し、該挿通
孔８より上記バツクカバーピン７をバツクホルダ
ー４の嵌合孔２内に嵌入することにより冷蔵庫背
面とダクトカバー５とを連結するようにしている
が、此の種のものでは上記バツクホルダー４とダ
クトカバー５の挿通孔８との位置決めがむずかし
く、又バツクホルダー４やバツクカバーピン７或
いは挿通孔８を備える必要があり、部品点数が増
加しコストアツプを生じるという欠点が有つた。

本考案は上述欠点を除去すべく考案されたもの
で、以下図示の一実施例により詳細に説明する。

１１は庫内を上下に２分割し上部を冷凍室、下
部を冷蔵室とした断熱箱体からなる冷蔵庫にし
て、その冷凍室の前面開口部には冷凍室用断熱扉
１２を、又冷蔵室の前面開口部には冷蔵室用断熱
扉１３を開閉自在に枢支してなる。この冷蔵庫１
１の背面には内方に凹んでおり、その両側縁部に
は金属製のダクトカバー１４の両側縁部を嵌入固
定するための嵌合溝１５を形成している。

１６は冷蔵庫１１の背面凹部とダクトカバー１
４とで形成されるダクトにして、冷蔵庫１１底部
に設置された凝縮器１７及び電動圧縮機１８から
の熱を煙突効果を利用して冷蔵庫１１後方上部に
放出すべく案内するためのものである。

１９は冷蔵庫１１の背面中央部に螺子２０等に
よつて固着される横断面Ｈ型の合成樹脂材からな
る保持板にして、この取付面とは反対側の面に端
面が面一となるように磁石２１を埋設している。
２２は上記ダクト１６の上部に嵌合固着される合
成樹脂製の吐出口部である。

ここで本考案装置の組み立て操作について説明
する。先ず最初、冷蔵庫１１の背面凹部の中央部
に保持板１９の取付面を当接し、螺子２０等を以
つて固着する。而して、冷蔵庫１１の背面側より
ダクトカバー１４の両側縁部を冷蔵庫背面側部の
嵌合溝１５に嵌入し、該冷蔵庫１１の背面凹部と
ダクトカバー１４とでダクト１６を形成する。こ
の時、保持板１９の磁石２１とダクトカバー１４
の中央部とが密着し、該ダクトカバー１４の外方
への離脱が防止されると共に、保持板１９の端面
にダクトカバー１４の内面が当接するため該ダク
トカバー１４の内方へのベコつきが防止される。
然る後、ダクト１６の上部に吐出口部２２を嵌合
固着すればよい。

本考案は、以上の如く冷蔵庫の背面に凝縮器等
の熱を外部に放出するためのダクトを形成すべく
ダクトカバーを取り付けるものに於いて、冷蔵庫
背面中央部に片面に磁石を設けた断面Ｈ型の保持
板を取着し、この保持板の磁石の吸引力を以つて
金属製ダクトカバーの中央部を吸着せしめたもの
であるから、ダクトカバーの取り付け及び取り外
しを極めて容易に行うことができる他、その取り
付け構造についても断面Ｈ型の保持板を冷蔵庫背
面より螺子等により固着し、その後ダクトカバー
を取り付けるだけで良いので、部品点数を省略し
コストダウンを計ることができ、又保持板とダク
トカバーとの吸引接着によりダクトカバーの外方
への離脱及び内方へのベコつきを確実に防止する
ことができるという顕著な効果を奏し得るもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の要部拡大断面図、第２図は
本考案装置を備えた冷蔵庫の側面図、第３図は第
２図のＡ−A′線断面図、第４図は本考案装置に
用いられる保持板の一部拡大外観斜視図を示す。 １１……冷蔵庫、１４……ダクトカバー、１６
……ダクト、１７……凝縮器、１８……電動圧縮
機、１９……保持板、２１……磁石。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷蔵庫の背面に凝縮器等の熱を外部に放出する
   ためのダクトを形成すべくダクトカバーを取り付
   けるものに於いて、冷蔵庫背面中央部に片面に磁
   石を設けた断面Ｈ型の保持板を取着し、この保持
   板の磁石の吸引力を以つて金属製ダクトカバーの
   中央部を吸着せしめた事を特徴としてなる冷蔵庫
   のダクトカバー固定装置。