JP2556581Y2 - 車両の外装品取付構造 - Google Patents

車両の外装品取付構造

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JP2556581Y2 JP9516791U JP9516791U JP2556581Y2 JP 2556581 Y2 JP2556581 Y2 JP 2556581Y2 JP 9516791 U JP9516791 U JP 9516791U JP 9516791 U JP9516791 U JP 9516791U JP 2556581 Y2 JP2556581 Y2 JP 2556581Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両の外装品取付構造
に関するものであり、さらに詳しくは、車体の外表面へ
の例えばリヤコンビネーションランプ等のランプ装置の
取付けに適用される車両の外装品取付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】乗用車等におけるコーナー部に丸みを持
たせたスタイルの車種では、リヤコンビネーションラン
プ等のランプ装置も、例えば実開平2−144840号
公報に開示されているように、車体のサイド面からリヤ
面にわたる車体の曲面形状に沿う形状で形成され、これ
によって、デザイン性を向上すると共に、後方からのラ
ンプ点灯の視認性ができるだけ広角度になるようにし
て、安全性の向上を図るようになっている。
【0003】上記のような曲面形状のランプ装置の車体
への取付構造の一例について、本考案の説明図である図
2(b)を参照して説明すると、車体1のサイド面をな
すフェンダー1aの後端部からリヤパネル1b側端部に
わたる曲面形状のランプ装置4は、そのランプハウジン
グ5の前端側にピン状のファスナ7が設けられる一方、
リヤ側における車体中央側で、トランクリッド6によっ
て後方から覆われる部位に、締結ねじ14が取付けられ
ている。このランプ装置4は、サイド方向から車体1に
組付けて、ファスナ7をフェンダー1aに固着されてい
るサイド側固定用グロメット9に押し込んで嵌着させる
ことにより、サイド面側が位置決め固定される。次い
で、締結ねじ14をリヤパネル1bに固着されているね
じ固定用グロメット20に螺着させることによって、車
体1に取付けられる。
【0004】なお、上記のようなランプ装置4に内蔵さ
れた電球3の交換が、車体1からランプ装置4の全体を
取外して行う車種においては、従来、例えば図6に示す
ように、車体パネル1’に嵌着されているねじ固定用グ
ロメット20’の周縁から可撓性のバンド41を延設
し、ランプハウジング5’を締結するための締結ねじ1
4’を上記バンド41の先端に取付けることによって、
図中二点鎖線で示すように、取外し時における締結ねじ
14’の紛失を防止するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように締結ねじ14’の紛失を防止するために、バンド
41の延設されたグロメット20’を車体に取付けた構
造においては、グロメット20’への締結ねじ14’の
螺着時には不要のバンド41が、トランクリッドを開け
たときに露出するために、見栄えが低下するという問題
を生じている。
【0006】一方、前記のように車体のコーナー部に沿
う曲面形状でランプハウジングが形成され、これを取付
けるための締結用のファスナと締結ねじとが互いに交差
する方向にそれぞれ設けられるような構造では、例えば
サイド面側のファスナによる固定位置のばらつきに応じ
て、リヤ側での締結ねじとその固定用グロメットとの芯
ずれを生じ易く、このときには、ランプ装置全体の位置
を修正する等の作業が必要となって、組付け作業が煩雑
になるという問題も生じている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の車両の外装品取
付構造は、上記の課題を解決するために、ランプ装置等
の外装品を締結ねじにより車体に取付けるための車両の
外装品取付構造であって、上記締結ねじが、先端側のね
じ部よりも径小な軸部を頭部側に有する段付き状に形成
されると共に、ねじ部よりも幅寸法の小さい長穴に上記
軸部を貫通させて外装品に取付けられ、かつ、車体に設
けられるグロメットが、車体の取付穴に嵌着されるアウ
タグロメットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部
を有するインナグロメットとから成り、インナグロメッ
トは、アウタグロメット内に抜け止め係止されると共
に、上記長穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けら
れていることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記の構成においては、締結ねじをグロメット
から外した状態においても、ねじ挿通孔を貫通する軸部
の両側に、ねじ挿通孔の幅寸法よりも径大な頭部とねじ
部とが設けられているので、ねじ挿通孔からの抜脱を生
じない。したがって、締結ねじを紛失するおそれがな
く、また、従来のように紛失防止のための専用の部材を
別途設ける必要がないので、外観見栄えを向上すること
ができる。一方、締結ねじのグロメットへの螺着時に芯
ずれが生じている場合には、長穴形状のねじ挿通孔内で
の締結ねじの位置調整と共に、その調整可能方向に交差
する方向へは、インナグロメットがアウタグロメット内
で移動し得るようになっているので、外装品全体に対し
て位置の調整を行う必要はなく、締結ねじとインナグロ
メットとを適宜移動させ、これらの芯合わせを行って螺
着させることができる。このため、組付け作業を容易に
行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図5に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0010】図2(a)に示すように、車体1の後部に
おける両サイドには、リヤターン用の電球2やテール/
ストップ用の電球3を内蔵する外装品としてのリヤコン
ビネーションランプ(以下、ランプ装置という)4が、
それぞれ設けられている(同図には右側のランプ装置4
のみ図示している)。このランプ装置4は、図2(b)
に示すように、車体1の後部側サイド面を覆うフェンダ
ー1aから車体1の後部を覆うリヤパネル1bへと至る
コーナー部に取付けられている。
【0011】上記ランプ装置4は、内方がフェンダー1
aからリヤパネル1bに略沿う形状のランプハウジング
5と、このランプハウジング5を外方より覆うレンズ5
aとから構成され、レンズ5aは、その周縁部でランプ
ハウジング5の周縁溝内に嵌着されると共に、その表面
は、フェンダー1a、およびリヤパネル1bを後部から
覆うトランクリッド6の形状に沿うように、滑らかな曲
面形状に形成されている。
【0012】上記構造のランプ装置4を車体1に取付け
るために、ランプハウジング5の内方の面におけるフェ
ンダー1a側の端部領域に、ピン状のファスナ7が車体
の幅方向中央に向かう方向で、ランプハウジング5の内
方の面からさらに内側へと突出成形されたファスナ取付
ボス部8に設けられている。そして、車体1には、ファ
スナ7に対応する位置に、このファスナ7の先端側の嵌
入孔を有するサイド側固定用グロメット9が取付けられ
ている。なお、上記ファスナ7は、図2(a)において
点f1 ・f2 に対応する上下二箇所に各々設けられてい
る。
【0013】一方、図2(b)に示すように、ランプハ
ウジング5には、車体中央側の端部に、車体の後端側
(図において下端側)から逆L字状の断面形状で前方
(図において上方)へ延びる中央側固定部11が設けら
れており、この中央側固定部11におけるトランクリッ
ド6によって後方から覆われる取付面11aに、前方へ
突出するねじ取付ボス部12が、図2(a)に示すよう
に、上下二箇所に設けられている。これらねじ取付ボス
部12には、その中心位置に、略水平方向に長穴形状の
ねじ挿通孔13がそれぞれ穿設されている。なお、下側
のねじ取付ボス部12におけるねじ挿通孔13は、その
長軸方向を、水平方向から例えば15度程度傾斜させた
形状で設けられている。
【0014】上記のねじ挿通孔13を通して、図3に示
すように、タッピングスクリューより成る締結ねじ14
がそれぞれ取付けられている。これら締結ねじ14は、
頭部14aと、先端側のねじ山が形成されたねじ部14
bとの間の軸部14cが、ねじ部14aの外径よりも小
径で形成されている。そして、上記ねじ挿通孔13の短
軸方向の幅は、上記ねじ部14bと軸部14cとの間の
寸法に設定されている。この結果、締結ねじ14の抜脱
方向の移動時には、ねじ部14bの上端縁がねじ挿通孔
13の周縁で係止されることとなって、ねじ取付ボス部
12からの締結ねじ14の抜脱が防止される。
【0015】車体1のリヤパネル1bには、上側のねじ
取付ボス部12に対応する位置に、図3に示すように、
合成樹脂製のねじ固定用上側グロメット15が嵌着され
ている。このねじ固定用上側グロメット15には、図に
おいて上部側に径大の鍔状部15aが設けられ、この鍔
状部15aより下側の径小部15bをリヤパネル1bの
取付穴に押し込んで、上記鍔状部15aと、径小部15
bの外周面に形成されている係止突起15cとの間にリ
ヤパネル1bを挟み込んだ状態とすることで、このねじ
固定用上側グロメット15のリヤパネル1bへの取付け
が行われている。このねじ固定用上側グロメット15に
は、その中心に貫通孔15dが穿設されており、この貫
通孔15dに締結ねじ14のねじ部14bが螺着され
る。
【0016】一方、下部側の前記ねじ取付ボス部12に
対応する位置には、図5に示すような合成樹脂製のねじ
固定用下側グロメット20が取付けられている。このね
じ固定用下側グロメット20は、図4(a)に示すイン
ナグロメット21と、同図(b)に示すアウタグロメッ
ト22とから構成されている。インナグロメット21
は、図において上端側に長方形の外周形状で形成された
上面部23を有すると共に、この上面部23の下側に、
上面部23よりも断面が小さい四角柱状の嵌着部24が
一体的に設けられている。このインナグロメット21に
は、その中心に上下に貫通するねじ挿通穴25が形成さ
れている。このねじ挿通穴25における嵌着部24を貫
通する部位は、下端ほど径小となるテーパ状のねじ螺着
部26として形成されると共に、このねじ螺着部26よ
りも上方は徐々に径大となして、上端面において、上面
部23の長手方向(以下、V方向という)に長軸方向が
平行な長穴形状で開口するものとなっている。
【0017】上記嵌着部24には、V方向に直交する両
端面間をV方向に貫通するスリット27が、下端面から
上方への凹入形状で形成されており、これによって、嵌
着部24におけるスリット27を挟む両側は、下端側が
V方向に直交する方向(以下、H方向という)への広が
り方向に変形し得るようになっている。一方、嵌着部2
4におけるH方向に直交する両端面には、それぞれH方
向外方に突出する係止部28・28が形成され、これら
係止部28・28における上部段差面は、V方向に延び
る水平な抜脱係止面28a・28aとして形成されてい
る。
【0018】前記アウタグロメット22は、上端面に開
口すると共に、インナグロメット21の全体を囲う筒形
状に形成されている。すなわち、上端側にインナグロメ
ット21の上面部23とほぼ同形状の凹部29を有する
上面収納部30と、この上面収納部30の下側でインナ
グロメット21の嵌着部24を収納し得る収納空間31
を内部に有する下部収納部32とを一体的に設けて構成
されている。
【0019】下部収納部32におけるH方向に直交する
両内壁面には、それぞれ内側に突出する帯状突起部33
・33がV方向に沿って平行に設けられる一方、H方向
に直交する両外壁面に、外方へ突出するパネル固定用突
起部34がそれぞれ形成され、これらパネル固定用突起
部34の上部段差面は、上面収納部30の下面に平行な
パネル固定面34aとして形成されている。
【0020】上記のアウタグロメット22に上方からイ
ンナグロメット21を押し込んで組付けることで、図5
に示すように、アウタグロメット22内にインナグロメ
ット21が収納された二重構造のねじ固定用下側グロメ
ット20が構成されている。
【0021】この組付け状態において、インナグロメッ
ト21とアウタグロメット22とは、H方向には互いに
嵌合状態となるように、インナグロメット21の外周形
状と、アウタグロメット22の凹部29および収納空間
31とはH方向に互いにほぼ同一の寸法形状で形成され
ている。そして、アウタグロメット22の帯状突起部3
3よりも下側に、インナグロメット21の係止部28が
位置することによって、帯状突起部33と係止部28と
が上下方向に相互に係合し、これにより、インナグロメ
ット21の上方への抜脱が阻止された組付け状態となっ
ている。
【0022】一方、アウタグロメット22における凹部
29および収納空間31のV方向の寸法は、インナグロ
メット21の上面部23および嵌着部24よりも所定の
寸法2Lだけ大きく形成されている。この結果、インナ
グロメット21は、帯状突起部33と係止部28との係
止状態を維持したまま、アウタグロメット22内を上記
寸法2Lの範囲でV方向にスライドし得るようになって
いる。
【0023】上記構造のねじ固定用下側グロメット20
が、図1(b)に示すように、車体1のリヤパネル1b
に形成されたグロメット取付穴35に嵌着されている。
このグロメット取付穴35は、アウタグロメット22に
おける下部収納部32の外周断面形状とほぼ同等の角形
に形成されている。このグロメット取付穴35にねじ固
定用下側グロメット20を図において上方から押し込ん
で前記パネル固定用突起部34をリヤパネル1bよりも
下側に位置させることで、上方への抜脱が防止された組
付け状態となっている。なお、この組付け時には、アウ
タグロメット22の上面収納部30の下面とリヤパネル
1bとの間にシール用パッキン36を間装させて組付け
られる。また、上記ねじ固定用下側グロメット20は、
アウタグロメット22内におけるインナグロメット21
のスライド可能方向が、車体における上下方向になるよ
うにリヤパネル1bに取付けられ、したがって、上記の
スライド可能方向は、前記ランプハウジング5における
長穴形状のねじ挿通孔13の長軸方向と交差するように
なっている。
【0024】次に、上記構成のランプ装置4の車体1へ
の取付手順について説明する。まず、車体1のサイド方
向からランプ装置4を押し当て、フェンダー1a側に取
付けられているサイド側固定用グロメット9に、ファス
ナ7を押し込んで嵌着させることによって、ランプ装置
4のサイド面側が位置決め固定される。次いで、ランプ
ハウジング5の中央側固定部11における上側の締結ね
じ14をリヤパネル1bに取付けられているねじ固定用
上側グロメット15に螺着させることで、この部位が固
定され、そして、最後に、中央側固定部11における下
側の締結ねじ14を、ねじ固定用下側グロメット20に
螺着させることによって、ランプ装置4の車体1への取
付けを完了する。
【0025】そして上記では、ねじ固定用下側グロメッ
ト20への最終螺着操作時において、ランプハウジング
5のねじ取付ボス部12とねじ固定用下側グロメット2
0とに芯ずれが生じている場合、このずれが水平方向の
場合には、図1(b)に示すように、ねじ取付ボス部1
2のねじ挿通孔13の長穴形状に沿って締結ねじ14を
移動することで、ねじ固定用下側グロメット20に締結
ねじ14を螺着させることが可能である。また、芯ずれ
が車体1の上下方向に生じている場合には、図1(a)
に示すように、ねじ固定用下側グロメット20における
インナグロメット21をアウタグロメット22内で前記
スライド可能方向に移動させることによって、締結ねじ
14をインナグロメット21のねじ螺着部26に螺着さ
せることができる。したがって、ねじ挿通孔13の長穴
形状による水平方向の締結ねじ14の移動と、アウタグ
ロメット22内でのインナグロメット21の上下方向の
移動との組み合わせで、芯ずれが各移動許容量の範囲内
であれば、ランプ装置4の全体の取付位置の再調整を行
うことなく、締結ねじ14をねじ固定用下側グロメット
20に締結させることが可能となる。この結果、ランプ
装置4の車体1への組付け作業を容易に行うことができ
る。
【0026】なお、上記のように締結ねじ14やインナ
グロメット21の位置を適宜調整して締結ねじ14のね
じ部14bをインナグロメット21のねじ螺着部26に
ねじ込んでいく操作を行うと、ねじ螺着部26がテーパ
状に形成されていること、また、インナグロメット21
の嵌着部24がスリット27にて分割されていることか
ら、図1(b)において、嵌着部24の下端側は左右に
押し広げられる。これによって、係止部28が帯状突起
部33の下側でアウタグロメット22の内壁面に押し付
けられることとなり、この結果、インナグロメット21
は、その上方への抜脱がより強固に阻止された状態とな
って、アウタグロメット22内に固定される。
【0027】また、上記構造においては、例えば電球2
・3の交換時にランプ装置4の全体を車体1から取外し
て行うような場合、締結ねじ14をねじ固定用グロメッ
ト15・20からそれぞれ外しても、これら締結ねじ1
4は、ねじ挿通孔13を貫通する前記軸部14cの両側
に、ねじ挿通孔13よりも径大な頭部14aとねじ部1
4bとが設けられているので、上記ねじ挿通孔13から
の抜脱を生じない。したがって、締結ねじ14を紛失す
るおそれがなく、また、従来のように紛失防止のための
専用の部材を別途設ける必要がないので、見栄えが向上
したものともなっている。
【0028】なお、上記実施例においては、ねじ固定用
下側グロメット20のみの一箇所をインナグロメット2
1とアウタグロメット22とから成る二重構造とした
が、複数の締結ねじ14に対応させてそれぞれ上記のよ
うな構成のグルメットを設けることが可能である。ま
た、上記実施例においては、ランプ装置4の車体1への
取付構造を例に挙げて説明したが、例えば車体のサイド
パネルに沿って取付けられるサイドガーニッシュ等のそ
の他の外装品の車両への取付けにおいても、本考案を適
用して構成することが可能である。
【0029】
【考案の効果】本考案の車両の外装品取付構造は、以上
のように、締結ねじが先端側のねじ部よりも径小な軸部
を頭部側に有する段付き状に形成されると共に、ねじ部
よりも幅寸法の小さい長穴形状のねじ挿通孔に上記軸部
を貫通させて外装品に取付けられ、かつ、車体に設けら
れるグロメットが、車体の取付穴に嵌着されるアウタグ
ロメットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部を有
するインナグロメットとから成り、インナグロメット
は、アウタグロメット内に抜け止め係止されると共に、
上記長穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けられて
いる構成である。
【0030】それゆえ、外装品を車体から取外した状態
においても締結ねじはねじ挿通孔を貫通した状態で保持
されるので、従来のように締結ねじの紛失防止のための
専用の部材を別途設ける必要がなく、この結果、外観見
栄えを向上することができる。また、締結ねじのグロメ
ットへの螺着時に芯ずれが生じている場合に、外装品全
体に対して位置の調整を行う必要はなく、締結ねじとイ
ンナグロメットとを適宜移動させ、これらの芯合わせを
行って螺着させることができるため、組付け作業を容易
に行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における車両の外装品取付構
造の要部を示すものであって、同図(a)は要部断面
図、同図(b)は同図(a)におけるA−A線矢視断面
図である。
【図2】上記車両の外装品取付構造によって車体の後部
に取付けられたランプ装置を示すもので、同図(a)は
車両の後方より見た正面図、同図(b)は同図(a)に
おけるB−B線矢視断面図である。
【図3】上記ランプ装置の車体中央側における上側の締
結ねじによる車体への取付構造を示す断面図である。
【図4】上記ランプ装置の車体中央側における下側の締
結ねじが螺着されるねじ固定用下側グロメットを示すも
のであって、同図(a)はインナグロメットの一部切欠
斜視図、同図(b)はアウタグロメットの一部切欠斜視
図である。
【図5】上記インナグロメットをアウタグロメット内に
装着して構成されたねじ固定用下側グロメットの一部切
欠斜視図である。
【図6】従来のランプ装置におけるランプハウジングの
車体への取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車体 4 ランプ装置(外装品) 13 ねじ挿通孔 14 締結ねじ 14a 頭部 14b ねじ部 14c 軸部 20 ねじ固定用下側グロメット 21 インナグロメット 22 アウタグロメット 26 ねじ螺着部 35 グロメット取付穴

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプ装置等の外装品を締結ねじにより車
    体に取付けるための車両の外装品取付構造であって、 上記締結ねじが、先端側のねじ部よりも径小な軸部を頭
    部側に有する段付き状に形成されると共に、ねじ部より
    も幅寸法の小さい長穴形状のねじ挿通孔に上記軸部を貫
    通させて外装品に取付けられ、かつ、車体に設けられる
    グロメットが、車体の取付穴に嵌着されるアウタグロメ
    ットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部を有する
    インナグロメットとから成り、インナグロメットは、ア
    ウタグロメット内に抜け止め係止されると共に、上記長
    穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けられているこ
    とを特徴とする車両の外装品取付構造。
JP9516791U 1991-11-20 1991-11-20 車両の外装品取付構造 Expired - Lifetime JP2556581Y2 (ja)

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