JPH0544680U - 車両の外装品取付構造 - Google Patents

車両の外装品取付構造

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JPH0544680U JP9516791U JP9516791U JPH0544680U JP H0544680 U JPH0544680 U JP H0544680U JP 9516791 U JP9516791 U JP 9516791U JP 9516791 U JP9516791 U JP 9516791U JP H0544680 U JPH0544680 U JP H0544680U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ランプ装置4のランプハウジング5における
長穴形状のねじ挿通孔13に、ねじ部14bよりも径小
な軸部14cを有する締結ねじ14を貫通させて取付け
る一方、車体1のリヤパネル1bに、アウタグロメット
22内で上記長穴の長軸方向と交差する方向にスライド
自在なインナグロメット21を設けたねじ固定用グロメ
ット20を取付けて、ランプ装置4を車体1に取付け
る。 【効果】 締結ねじ14はねじ挿通孔13を貫通した状
態で保持され、締結ねじの紛失防止のための専用の部材
を別途設ける必要がないので、外観見栄えが向上すると
共に、螺着時の芯ずれに対し、締結ねじ14とインナグ
ロメット21との位置調整で、芯合わせを行って螺着さ
せることができるため、組付け作業を容易に行うことが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の外装品取付構造に関するものであり、さらに詳しくは、車体 の外表面への例えばリヤコンビネーションランプ等のランプ装置の取付けに適用 される車両の外装品取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乗用車等におけるコーナー部に丸みを持たせたスタイルの車種では、リヤコン ビネーションランプ等のランプ装置も、例えば実開平2−144840号公報に 開示されているように、車体のサイド面からリヤ面にわたる車体の曲面形状に沿 う形状で形成され、これによって、デザイン性を向上すると共に、後方からのラ ンプ点灯の視認性ができるだけ広角度になるようにして、安全性の向上を図るよ うになっている。
【0003】 上記のような曲面形状のランプ装置の車体への取付構造の一例について、本考 案の説明図である図2(b)を参照して説明すると、車体1のサイド面をなすフ ェンダー1aの後端部からリヤパネル1b側端部にわたる曲面形状のランプ装置 4は、そのランプハウジング5の前端側にピン状のファスナ7が設けられる一方 、リヤ側における車体中央側で、トランクリッド6によって後方から覆われる部 位に、締結ねじ14が取付けられている。このランプ装置4は、サイド方向から 車体1に組付けて、ファスナ7をフェンダー1aに固着されているサイド側固定 用グロメット9に押し込んで嵌着させることにより、サイド面側が位置決め固定 される。次いで、締結ねじ14をリヤパネル1bに固着されているねじ固定用グ ロメット20に螺着させることによって、車体1に取付けられる。
【0004】 なお、上記のようなランプ装置4に内蔵された電球3の交換が、車体1からラ ンプ装置4の全体を取外して行う車種においては、従来、例えば図6に示すよう に、車体パネル1’に嵌着されているねじ固定用グロメット20’の周縁から可 撓性のバンド41を延設し、ランプハウジング5’を締結するための締結ねじ1 4’を上記バンド41の先端に取付けることによって、図中二点鎖線で示すよう に、取外し時における締結ねじ14’の紛失を防止するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように締結ねじ14’の紛失を防止するために、バンド 41の延設されたグロメット20’を車体に取付けた構造においては、グロメッ ト20’への締結ねじ14’の螺着時には不要のバンド41が、トランクリッド を開けたときに露出するために、見栄えが低下するという問題を生じている。
【0006】 一方、前記のように車体のコーナー部に沿う曲面形状でランプハウジングが形 成され、これを取付けるための締結用のファスナと締結ねじとが互いに交差する 方向にそれぞれ設けられるような構造では、例えばサイド面側のファスナによる 固定位置のばらつきに応じて、リヤ側での締結ねじとその固定用グロメットとの 芯ずれを生じ易く、このときには、ランプ装置全体の位置を修正する等の作業が 必要となって、組付け作業が煩雑になるという問題も生じている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の車両の外装品取付構造は、上記の課題を解決するために、ランプ装置 等の外装品を締結ねじにより車体に取付けるための車両の外装品取付構造であっ て、上記締結ねじが、先端側のねじ部よりも径小な軸部を頭部側に有する段付き 状に形成されると共に、ねじ部よりも幅寸法の小さい長穴に上記軸部を貫通させ て外装品に取付けられ、かつ、車体に設けられるグロメットが、車体の取付穴に 嵌着されるアウタグロメットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部を有する インナグロメットとから成り、インナグロメットは、アウタグロメット内に抜け 止め係止されると共に、上記長穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けられて いることを特徴としている。
【0008】
【作用】 上記の構成においては、締結ねじをグロメットから外した状態においても、ね じ挿通孔を貫通する軸部の両側に、ねじ挿通孔の幅寸法よりも径大な頭部とねじ 部とが設けられているので、ねじ挿通孔からの抜脱を生じない。したがって、締 結ねじを紛失するおそれがなく、また、従来のように紛失防止のための専用の部 材を別途設ける必要がないので、外観見栄えを向上することができる。一方、締 結ねじのグロメットへの螺着時に芯ずれが生じている場合には、長穴形状のねじ 挿通孔内での締結ねじの位置調整と共に、その調整可能方向に交差する方向へは 、インナグロメットがアウタグロメット内で移動し得るようになっているので、 外装品全体に対して位置の調整を行う必要はなく、締結ねじとインナグロメット とを適宜移動させ、これらの芯合わせを行って螺着させることができる。このた め、組付け作業を容易に行うことが可能となる。
【0009】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図5に基づいて説明すれば、以下の通り である。
【0010】 図2(a)に示すように、車体1の後部における両サイドには、リヤターン用 の電球2やテール/ストップ用の電球3を内蔵する外装品としてのリヤコンビネ ーションランプ(以下、ランプ装置という)4が、それぞれ設けられている(同 図には右側のランプ装置4のみ図示している)。このランプ装置4は、図2(b )に示すように、車体1の後部側サイド面を覆うフェンダー1aから車体1の後 部を覆うリヤパネル1bへと至るコーナー部に取付けられている。
【0011】 上記ランプ装置4は、内方がフェンダー1aからリヤパネル1bに略沿う形状 のランプハウジング5と、このランプハウジング5を外方より覆うレンズ5aと から構成され、レンズ5aは、その周縁部でランプハウジング5の周縁溝内に嵌 着されると共に、その表面は、フェンダー1a、およびリヤパネル1bを後部か ら覆うトランクリッド6の形状に沿うように、滑らかな曲面形状に形成されてい る。
【0012】 上記構造のランプ装置4を車体1に取付けるために、ランプハウジング5の内 方の面におけるフェンダー1a側の端部領域に、ピン状のファスナ7が車体の幅 方向中央に向かう方向で、ランプハウジング5の内方の面からさらに内側へと突 出成形されたファスナ取付ボス部8に設けられている。そして、車体1には、フ ァスナ7に対応する位置に、このファスナ7の先端側の嵌入孔を有するサイド側 固定用グロメット9が取付けられている。なお、上記ファスナ7は、図2(a) において点f1 ・f2 に対応する上下二箇所に各々設けられている。
【0013】 一方、図2(b)に示すように、ランプハウジング5には、車体中央側の端部 に、車体の後端側(図において下端側)から逆L字状の断面形状で前方(図にお いて上方)へ延びる中央側固定部11が設けられており、この中央側固定部11 におけるトランクリッド6によって後方から覆われる取付面11aに、前方へ突 出するねじ取付ボス部12が、図2(a)に示すように、上下二箇所に設けられ ている。これらねじ取付ボス部12には、その中心位置に、略水平方向に長穴形 状のねじ挿通孔13がそれぞれ穿設されている。なお、下側のねじ取付ボス部1 2におけるねじ挿通孔13は、その長軸方向を、水平方向から例えば15度程度 傾斜させた形状で設けられている。
【0014】 上記のねじ挿通孔13を通して、図3に示すように、タッピングスクリューよ り成る締結ねじ14がそれぞれ取付けられている。これら締結ねじ14は、頭部 14aと、先端側のねじ山が形成されたねじ部14bとの間の軸部14cが、ね じ部14aの外径よりも小径で形成されている。そして、上記ねじ挿通孔13の 短軸方向の幅は、上記ねじ部14bと軸部14cとの間の寸法に設定されている 。この結果、締結ねじ14の抜脱方向の移動時には、ねじ部14bの上端縁がね じ挿通孔13の周縁で係止されることとなって、ねじ取付ボス部12からの締結 ねじ14の抜脱が防止される。
【0015】 車体1のリヤパネル1bには、上側のねじ取付ボス部12に対応する位置に、 図3に示すように、合成樹脂製のねじ固定用上側グロメット15が嵌着されてい る。このねじ固定用上側グロメット15には、図において上部側に径大の鍔状部 15aが設けられ、この鍔状部15aより下側の径小部15bをリヤパネル1b の取付穴に押し込んで、上記鍔状部15aと、径小部15bの外周面に形成され ている係止突起15cとの間にリヤパネル1bを挟み込んだ状態とすることで、 このねじ固定用上側グロメット15のリヤパネル1bへの取付けが行われている 。このねじ固定用上側グロメット15には、その中心に貫通孔15dが穿設され ており、この貫通孔15dに締結ねじ14のねじ部14bが螺着される。
【0016】 一方、下部側の前記ねじ取付ボス部12に対応する位置には、図5に示すよう な合成樹脂製のねじ固定用下側グロメット20が取付けられている。このねじ固 定用下側グロメット20は、図4(a)に示すインナグロメット21と、同図( b)に示すアウタグロメット22とから構成されている。インナグロメット21 は、図において上端側に長方形の外周形状で形成された上面部23を有すると共 に、この上面部23の下側に、上面部23よりも断面が小さい四角柱状の嵌着部 24が一体的に設けられている。このインナグロメット21には、その中心に上 下に貫通するねじ挿通穴25が形成されている。このねじ挿通穴25における嵌 着部24を貫通する部位は、下端ほど径小となるテーパ状のねじ螺着部26とし て形成されると共に、このねじ螺着部26よりも上方は徐々に径大となして、上 端面において、上面部23の長手方向(以下、V方向という)に長軸方向が平行 な長穴形状で開口するものとなっている。
【0017】 上記嵌着部24には、V方向に直交する両端面間をV方向に貫通するスリット 27が、下端面から上方への凹入形状で形成されており、これによって、嵌着部 24におけるスリット27を挟む両側は、下端側がV方向に直交する方向(以下 、H方向という)への広がり方向に変形し得るようになっている。一方、嵌着部 24におけるH方向に直交する両端面には、それぞれH方向外方に突出する係止 部28・28が形成され、これら係止部28・28における上部段差面は、V方 向に延びる水平な抜脱係止面28a・28aとして形成されている。
【0018】 前記アウタグロメット22は、上端面に開口すると共に、インナグロメット2 1の全体を囲う筒形状に形成されている。すなわち、上端側にインナグロメット 21の上面部23とほぼ同形状の凹部29を有する上面収納部30と、この上面 収納部30の下側でインナグロメット21の嵌着部24を収納し得る収納空間3 1を内部に有する下部収納部32とを一体的に設けて構成されている。
【0019】 下部収納部32におけるH方向に直交する両内壁面には、それぞれ内側に突出 する帯状突起部33・33がV方向に沿って平行に設けられる一方、H方向に直 交する両外壁面に、外方へ突出するパネル固定用突起部34がそれぞれ形成され 、これらパネル固定用突起部34の上部段差面は、上面収納部30の下面に平行 なパネル固定面34aとして形成されている。
【0020】 上記のアウタグロメット22に上方からインナグロメット21を押し込んで組 付けることで、図5に示すように、アウタグロメット22内にインナグロメット 21が収納された二重構造のねじ固定用下側グロメット20が構成されている。
【0021】 この組付け状態において、インナグロメット21とアウタグロメット22とは、 H方向には互いに嵌合状態となるように、インナグロメット21の外周形状と、 アウタグロメット22の凹部29および収納空間31とはH方向に互いにほぼ同 一の寸法形状で形成されている。そして、アウタグロメット22の帯状突起部3 3よりも下側に、インナグロメット21の係止部28が位置することによって、 帯状突起部33と係止部28とが上下方向に相互に係合し、これにより、インナ グロメット21の上方への抜脱が阻止された組付け状態となっている。
【0022】 一方、アウタグロメット22における凹部29および収納空間31のV方向の 寸法は、インナグロメット21の上面部23および嵌着部24よりも所定の寸法 2Lだけ大きく形成されている。この結果、インナグロメット21は、帯状突起 部33と係止部28との係止状態を維持したまま、アウタグロメット22内を上 記寸法2Lの範囲でV方向にスライドし得るようになっている。
【0023】 上記構造のねじ固定用下側グロメット20が、図1(b)に示すように、車体 1のリヤパネル1bに形成されたグロメット取付穴35に嵌着されている。この グロメット取付穴35は、アウタグロメット22における下部収納部32の外周 断面形状とほぼ同等の角形に形成されている。このグロメット取付穴35にねじ 固定用下側グロメット20を図において上方から押し込んで前記パネル固定用突 起部34をリヤパネル1bよりも下側に位置させることで、上方への抜脱が防止 された組付け状態となっている。なお、この組付け時には、アウタグロメット2 2の上面収納部30の下面とリヤパネル1bとの間にシール用パッキン36を間 装させて組付けられる。また、上記ねじ固定用下側グロメット20は、アウタグ ロメット22内におけるインナグロメット21のスライド可能方向が、車体にお ける上下方向になるようにリヤパネル1bに取付けられ、したがって、上記のス ライド可能方向は、前記ランプハウジング5における長穴形状のねじ挿通孔13 の長軸方向と交差するようになっている。
【0024】 次に、上記構成のランプ装置4の車体1への取付手順について説明する。 まず、車体1のサイド方向からランプ装置4を押し当て、フェンダー1a側に 取付けられているサイド側固定用グロメット9に、ファスナ7を押し込んで嵌着 させることによって、ランプ装置4のサイド面側が位置決め固定される。次いで 、ランプハウジング5の中央側固定部11における上側の締結ねじ14をリヤパ ネル1bに取付けられているねじ固定用上側グロメット15に螺着させることで 、この部位が固定され、そして、最後に、中央側固定部11における下側の締結 ねじ14を、ねじ固定用下側グロメット20に螺着させることによって、ランプ 装置4の車体1への取付けを完了する。
【0025】 そして上記では、ねじ固定用下側グロメット20への最終螺着操作時において 、ランプハウジング5のねじ取付ボス部12とねじ固定用下側グロメット20と に芯ずれが生じている場合、このずれが水平方向の場合には、図1(b)に示す ように、ねじ取付ボス部12のねじ挿通孔13の長穴形状に沿って締結ねじ14 を移動することで、ねじ固定用下側グロメット20に締結ねじ14を螺着させる ことが可能である。また、芯ずれが車体1の上下方向に生じている場合には、図 1(a)に示すように、ねじ固定用下側グロメット20におけるインナグロメッ ト21をアウタグロメット22内で前記スライド可能方向に移動させることによ って、締結ねじ14をインナグロメット21のねじ螺着部26に螺着させること ができる。したがって、ねじ挿通孔13の長穴形状による水平方向の締結ねじ1 4の移動と、アウタグロメット22内でのインナグロメット21の上下方向の移 動との組み合わせで、芯ずれが各移動許容量の範囲内であれば、ランプ装置4の 全体の取付位置の再調整を行うことなく、締結ねじ14をねじ固定用下側グロメ ット20に締結させることが可能となる。この結果、ランプ装置4の車体1への 組付け作業を容易に行うことができる。
【0026】 なお、上記のように締結ねじ14やインナグロメット21の位置を適宜調整し て締結ねじ14のねじ部14bをインナグロメット21のねじ螺着部26にねじ 込んでいく操作を行うと、ねじ螺着部26がテーパ状に形成されていること、ま た、インナグロメット21の嵌着部24がスリット27にて分割されていること から、図1(b)において、嵌着部24の下端側は左右に押し広げられる。これ によって、係止部28が帯状突起部33の下側でアウタグロメット22の内壁面 に押し付けられることとなり、この結果、インナグロメット21は、その上方へ の抜脱がより強固に阻止された状態となって、アウタグロメット22内に固定さ れる。
【0027】 また、上記構造においては、例えば電球2・3の交換時にランプ装置4の全体 を車体1から取外して行うような場合、締結ねじ14をねじ固定用グロメット1 5・20からそれぞれ外しても、これら締結ねじ14は、ねじ挿通孔13を貫通 する前記軸部14cの両側に、ねじ挿通孔13よりも径大な頭部14aとねじ部 14bとが設けられているので、上記ねじ挿通孔13からの抜脱を生じない。し たがって、締結ねじ14を紛失するおそれがなく、また、従来のように紛失防止 のための専用の部材を別途設ける必要がないので、見栄えが向上したものともな っている。
【0028】 なお、上記実施例においては、ねじ固定用下側グロメット20のみの一箇所を インナグロメット21とアウタグロメット22とから成る二重構造としたが、複 数の締結ねじ14に対応させてそれぞれ上記のような構成のグルメットを設ける ことが可能である。また、上記実施例においては、ランプ装置4の車体1への取 付構造を例に挙げて説明したが、例えば車体のサイドパネルに沿って取付けられ るサイドガーニッシュ等のその他の外装品の車両への取付けにおいても、本考案 を適用して構成することが可能である。
【0029】
【考案の効果】
本考案の車両の外装品取付構造は、以上のように、締結ねじが先端側のねじ部 よりも径小な軸部を頭部側に有する段付き状に形成されると共に、ねじ部よりも 幅寸法の小さい長穴形状のねじ挿通孔に上記軸部を貫通させて外装品に取付けら れ、かつ、車体に設けられるグロメットが、車体の取付穴に嵌着されるアウタグ ロメットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部を有するインナグロメットと から成り、インナグロメットは、アウタグロメット内に抜け止め係止されると共 に、上記長穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けられている構成である。
【0030】 それゆえ、外装品を車体から取外した状態においても締結ねじはねじ挿通孔を 貫通した状態で保持されるので、従来のように締結ねじの紛失防止のための専用 の部材を別途設ける必要がなく、この結果、外観見栄えを向上することができる 。また、締結ねじのグロメットへの螺着時に芯ずれが生じている場合に、外装品 全体に対して位置の調整を行う必要はなく、締結ねじとインナグロメットとを適 宜移動させ、これらの芯合わせを行って螺着させることができるため、組付け作 業を容易に行うことが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における車両の外装品取付構
造の要部を示すものであって、同図(a)は要部断面
図、同図(b)は同図(a)におけるA−A線矢視断面
図である。
【図2】上記車両の外装品取付構造によって車体の後部
に取付けられたランプ装置を示すもので、同図(a)は
車両の後方より見た正面図、同図(b)は同図(a)に
おけるB−B線矢視断面図である。
【図3】上記ランプ装置の車体中央側における上側の締
結ねじによる車体への取付構造を示す断面図である。
【図4】上記ランプ装置の車体中央側における下側の締
結ねじが螺着されるねじ固定用下側グロメットを示すも
のであって、同図(a)はインナグロメットの一部切欠
斜視図、同図(b)はアウタグロメットの一部切欠斜視
図である。
【図5】上記インナグロメットをアウタグロメット内に
装着して構成されたねじ固定用下側グロメットの一部切
欠斜視図である。
【図6】従来のランプ装置におけるランプハウジングの
車体への取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 車体 4 ランプ装置(外装品) 13 ねじ挿通孔 14 締結ねじ 14a 頭部 14b ねじ部 14c 軸部 20 ねじ固定用下側グロメット 21 インナグロメット 22 アウタグロメット 26 ねじ螺着部 35 グロメット取付穴

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプ装置等の外装品を締結ねじにより車
    体に取付けるための車両の外装品取付構造であって、 上記締結ねじが、先端側のねじ部よりも径小な軸部を頭
    部側に有する段付き状に形成されると共に、ねじ部より
    も幅寸法の小さい長穴形状のねじ挿通孔に上記軸部を貫
    通させて外装品に取付けられ、かつ、車体に設けられる
    グロメットが、車体の取付穴に嵌着されるアウタグロメ
    ットと、上記締結ねじが螺着されるねじ螺着部を有する
    インナグロメットとから成り、インナグロメットは、ア
    ウタグロメット内に抜け止め係止されると共に、上記長
    穴の長軸に交差する方向に移動自在に設けられているこ
    とを特徴とする車両の外装品取付構造。
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