JP2553652Y2 - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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JP2553652Y2
JP2553652Y2 JP6076891U JP6076891U JP2553652Y2 JP 2553652 Y2 JP2553652 Y2 JP 2553652Y2 JP 6076891 U JP6076891 U JP 6076891U JP 6076891 U JP6076891 U JP 6076891U JP 2553652 Y2 JP2553652 Y2 JP 2553652Y2
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plunger
eccentric cam
oil
suction
plunger pump
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Inventor
聡 照井
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば自動車用パワー
ステアリング装置やサスペンション装置などの油圧源と
して使用されるプランジャポンプ、特に固定シリンダ式
ラジアルプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のプランジャポンプは、エ
ンジンの動力によって駆動し、これにより得た油圧を、
パワーステアリング装置の操舵助勢力として使用してい
るものであり、例えば特開昭63−100279号公報
に示すような先行技術が知られている。
【0003】以下従来構造を、図4に示すようなラジア
ルプランジャポンプに基づいて説明する。図において、
プランジャポンプ20は、第1のハウジング21、第2
のハウジング22、リヤカバー23、シャフト24、お
よびプランジャ25などで構成されている。
【0004】 上記第1、第2の各ハウジング21,2
2内の中心には前後方向に延びる状態でシャフト24が
配設されており、シャフト24の一端は軸受26を介し
て、また中間は軸受メタル27を介してそれぞれ各ハウ
ジング21,22に回転自在に支持されている。そして
上記シャフト24が取り付けられる第1のハウジング2
1の一側は、シールリング28、パッキン体29などで
液密に閉じられ、シャフト24の中間外周部分には、偏
心カム30が形成されており、この偏心カム30の外周
には環状のスリップリング31が嵌合されている。ま
た、上記偏心カム30の外周で第1のハウジング21内
には複数のプランジャ25が等間隔で放射状に配設さ
れ、上記シャフト24の回転に伴って偏心カム30によ
り各プランジャ25が作動すると、オイル吸入部3
り吸入された作動油が吐出油路33からチェックバルブ
34を介して吐出室に圧送されるようになっている。
【0005】 前記プランジャ25は、偏心カム30で
作動される有底筒状を呈しており、第1のハウジング2
1に設けたプランジャ室35内に収容されている。プラ
ンジャ室35の開口端プラグ栓36によって閉塞され
ている。そして、上記各プランジャ25内には、プラグ
栓36のリテーナ37に一端が当接しているコイルスプ
リング38の他端で規制された図示しないオイルフィル
タが嵌挿されており(図5参照)、上記コイルスプリン
グ38の付勢力でプランジャ25が偏心カム30のスリ
ップリング31上に当接された状態になっている。ま
た、上記各プランジャ25には入孔25aが形成され
ている。
【0006】そして、偏心カム30が回転してプランジ
ャ25に形成した吸入孔25aが第1のハウジング21
側のオイル吸入部39に連通しているときは、オイル吸
入部39より吸入孔25aを介してプランジャ25内に
オイルが流入する吸入行程となる。偏心カム30が更に
回動すると、吸入孔25aが閉塞して、吸入行程を終了
する。そして、この吸入行程より更に偏心カム30が回
転し、プランジャ25が上昇すると、圧縮・吐出行程へ
と移行して、以降プランジャ25は、偏心カム30の上
死点位置まで作動油を吸入室40より図示しない吐出路
から図外の液圧管路へ圧送するようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記のように、プラン
ジャポンプにおいては、偏心カム30によるプランジャ
25の往復運動によって、プランジャ25に穿設した吸
入孔25aが開閉して、吸入・吐出を繰り返すこととな
るが、プランジャ25における偏心カム30の上死点か
ら吸入孔25aがオイル吸入部39に連通するまでの間
は、プランジャ室35内は負圧となるために、キャビテ
ーションが起こることとなり、このため異音を発生させ
る虞がある。
【0008】本考案は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、プランジャの上死点から吸入孔が
オイル吸入部に連通するまでの間において、プランジャ
室内にキャビテーションが発生するのを防止するように
したプランジャポンプを提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案によるプランジャポンプは、プランジャの底
面に、プランジャの上死点からその側壁に設けた吸入孔
がオイル吸入部に連通するまでの間において、前記プラ
ンジャ内に作動油を導入する弁装置を設けたことを特徴
とするものである。
【0010】
【作用】このような構成に基づいて、本考案によるプラ
ンジャポンプでは、偏心カムの上死点からプランジャの
吸入孔の開孔までの間、弁装置が開弁し、プランジャ内
に作動油を導入し大気圧相当にして、キャビテーション
が発生しないようにする。
【0011】
【実施例】以下本考案による実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0012】図1は、本考案実施例を示すプランジャポ
ンプのプランジャ付近を示す縦断面図、図2は図1に示
す本考案実施例に使用するアシストプレートの底面図、
図3は、同じくプランジャの底部付近を拡大した断面図
である。
【0013】 図において、プランジャポンプを構成す
るハウジング1に、プランジャ室2を放射状に複数個形
成し、各プランジャ室2には、有底筒状のプランジャ3
がスライド可能に収容されている。プランジャ3は、偏
心カム4でプランジャ室2内をスライドし、このスライ
ドは、プランジャ室2の開口端を閉塞するプラグ5に
より規制され、上死点を形成する。そして、各プランジ
ャ3の側壁には、吸入孔3bが穿設されており、該吸入
孔3bは、プランジャ3の下死点近傍位置においてハウ
ジング1に形成したオイル吸入部10に開口し、プラン
ジャ室の室壁によって閉塞されるまでの吸入行程にお
いて、プランジャ3内部に作動油を吸入するようになっ
ている。また各プランジャ3の底面3aには、オイル吸
入部10とプランジャ3内部とを連通する導入孔3cが
穿設され、さらに、略カップ状のアシストプレート6が
載置されている。このアシストプレート6の底部6aに
は、図2に示すごとく、複数個の作動油の連通孔6bが
穿設されており、またアシストプレート6のフランジ部
6cと前記プラグ5のリテーナ11との間に、コイル
スプリング7が縮設されており、このコイルスプリング
7は、アシストプレート6を介してプランジャ3を偏心
カム4に当接させている。
【0014】 プランジャ3とアシストプレート6と
は、弁室8を形成しており、該弁室8には、ボール状の
弁体9が収容されている。この弁体9は、プランジャ3
の底部aに設けた導入孔3cの端部を面取りして形成
した弁座部3f上に着座しており、図3に示すように、
導入孔3cの径Bおよび弁座部3fの面取り角Cは、弁
体9の径Aに対して、プランジャ3の圧縮・吐出時に充
分に弁体9が導入3cをシール可能な寸法に設定され
ている。このシール性能を向上させるために、弁体9の
表面に圧痕をつけた後焼き入れ処理等しても良い。
【0015】 また、アシストプレート6の底部6aと
プランジャ3の底面3aとの寸法H(図1参照)は、弁
体9が横方向に移動して、弁座部3fより飛び出さない
寸法に設定されている。
【0016】 かくして、弁体9は、プランジャ3が上
昇して吸入孔3bがプランジャ室2の室壁によって閉塞
される吸入行程から、プランジャが上昇して上死点に
至るまでの圧縮・吐出行程終了後、更に偏心カム4が回
転し、プランジャ3を下降させ再び吸入孔3bがオイル
吸入部10に連通するまでの間、導入孔3cを開口し
て、プランジャ3内部に作動油を導入することとなり、
これら弁体9、アシストプレート6およびプランジャ3
の導入孔3cによって、オイル吸入部10よりプランジ
ャ3内に作動油を導入する弁装置Vを構成している。
【0017】 以上のように構成された実施例に基づい
て、作用を説明すると、まず図外のエンジンが作動し、
図示しないカムシャフトが回転して、該カムシャフトに
形成された偏心カム4がプランジャ3を作動させる。こ
のプランジャ3が下死点近傍位置にくると、吸入孔3b
がオイル吸入部10に開口し、プランジャ3の内部に作
動油が吸入される。偏心カム4がさらに回動すると、プ
ランジャ3を所定量押し上げて、吸入孔3bとオイル吸
入部10との連通は遮断されて、吸入行程を終了する。
その後、吸入孔3bがプランジャ室2の室壁によって塞
がれてから上死点に至るまでは圧縮・吐出行程となる。
この圧縮・吐出行程において、プランジャ3内に導入さ
れた作動油量と同量の作動油が図外の吐出通路に配置さ
れたチェックバルブを押し開いて、吐出路から図外の液
圧管路へ吐出する。この間においては、本実施例におけ
る弁装置Vの弁体9は、弁座部3fに着座して、導入孔
3cを閉塞している。
【0018】 このプランジャ3の上死点より、さら
に、プランジャ3が偏心カム4の作動により下降して、
吸入孔3bがオイル吸入部10に再び連通するまでの
間、本実施例では、弁体9が弁座部3fより離れて、導
入孔3cを開口させ、オイル吸入部10よりプランジャ
3内に、プランジャ3の断面積にそのストローク量を乗
じた分量の作動油が各プランジャ3内部に導入されこと
となり、プランジャ3内を大気圧相当にして、キャビテ
ーションの発生を防止する。
【0019】 なお、プランジャ3内に導入された作動
油は、前記した圧縮・吐出行程において、弁体9が導入
3cを閉塞することとなり、同量が吐出されることと
なる。
【0020】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案によ
れば、プランジャの底面に、偏心カムの上死点からプラ
ンジャの側壁に設けた作動油の吸入孔がオイル吸入部に
連通するまでの間、前記プランジャ内に作動油を導入す
る弁装置を設けているので、プランジャの上死点からプ
ランジャの側壁に設けた作動油の吸入孔がオイル吸入部
に連通するまでの間、弁装置が開弁し、プランジャ内に
作動油を導入し、プランジャ内の圧力がオイル吸入部と
同等の大気圧相当となり、キャビテーションの発生を抑
制する。
【0021】また、プランジャの圧縮・吐出行程におい
ては、弁装置は閉じているので、従来と同様の吐出性能
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例を示すプランジャポンプのプラン
ジャ付近を示す縦断面図である。
【図2】図1に示す本考案実施例に使用するアシストプ
レートの底面図である。
【図3】図1に示す本考案実施例に使用するプランジャ
の底部付近を拡大した断面図である。
【図4】従来のプランジャポンプを示す縦断面図であ
る。
【図5】図4のプランジャポンプのプランジャ付近を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 3 プランジャ 3a 底面 3b 吸入孔 4 偏心カム 10 オイル吸入部 24 シャフト V 弁装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに軸支されたシャフトに偏心
    カムを形成し、該偏心カムの外周に、有底筒状のプラン
    ジャを配設してなるプランジャポンプにおいて、前記プ
    ランジャの底面に、該プランジャの上死点からその側壁
    に設けた吸入孔が前記ハウジング側のオイル吸入部に連
    通するまでの間、前記プランジャ内に作動油を導入する
    弁装置を設けたことを特徴とするプランジャポンプ。
JP6076891U 1991-07-08 1991-07-08 プランジャポンプ Expired - Lifetime JP2553652Y2 (ja)

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JPH056159U JPH056159U (ja) 1993-01-29
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DE19918122A1 (de) * 1999-04-22 2000-11-23 Bosch Gmbh Robert Kolbenpumpe

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