JP2532734Y2 - ラジアルプランジャポンプ - Google Patents

ラジアルプランジャポンプ

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JP2532734Y2
JP2532734Y2 JP1990401597U JP40159790U JP2532734Y2 JP 2532734 Y2 JP2532734 Y2 JP 2532734Y2 JP 1990401597 U JP1990401597 U JP 1990401597U JP 40159790 U JP40159790 U JP 40159790U JP 2532734 Y2 JP2532734 Y2 JP 2532734Y2
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JP
Japan
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plunger
cam
stroke
cylinder
compression
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Application number
JP1990401597U
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JPH0524969U (ja
Inventor
啓司 久原
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のパワーステア
リング装置やサスペンション装置等の圧力供給源として
使用されるラジアルプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のラジアルプランジャポン
プは、図4に示すように、シリンダ17内に収容した有
底筒状のプランジャ18をばね20でカム10に押圧
し、このカム10でプランジャ18を往復動させ、吸入
室12から導入孔22を介してプランジャ18の内部に
吸入した作動液を圧縮して、この圧縮した作動液を吐出
路25から外部へ吐出するようになっている。
【0003】即ち、ラジアルプランジャポンプは、上記
したように吸入行程乃至圧縮・吐出行程を繰り返してポ
ンプ機能を発揮する(例えば、特開昭55−96374
号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例にあっては、図4に示すように、吸入行程か
ら圧縮・吐出行程へ移行する際、即ち導入孔22がシリ
ンダ17の壁面によって塞がれた時、カム10の接触位
置Pがプランジャ18の中心軸よりもずれているため、
プランジャ18には図中右回り方向のモーメントが作用
する。
【0005】従って、プランジャ18は傾いた状態でシ
リンダ17内の液体を圧縮することとなり、プランジャ
18の圧縮開始時における摺動抵抗(μF)が大きくな
り、サージ圧力が大きくなるという問題があった。
【0006】この考案は、このような従来技術の不具合
を解消することを目的として案出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は、シリ
ンダに収容された有底筒状のプランジャの周壁に、吸入
行程時に吸入室から作動液を導入する導入孔を形成する
と共に、前記プランジャをカムで往復動させて前記吸入
行程から圧縮・吐出行程に移行する際に、前記導入孔を
シリンダの壁面で閉止するラジアルプランジャポンプに
おいて、前記吸入行程から圧縮・吐出行程へ移行する際
に、カムがプランジャの中心軸上でプランジャと接触す
るようにプランジャの中心軸をカムの回転中心から偏芯
させたことを特徴としている。
【0008】
【作用】吸入行程から圧縮・吐出行程へ移行する際、プ
ランジャの中心軸上をカムが押し上げることとなり、プ
ランジャはシリンダの中心軸に対して傾れることなく圧
縮・吐出行程を開始する。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
【0010】図1〜図2において1はハウジング(シリ
ンダブロック)である。このハウジング1は、その一端
のボス部2をベーンポンプ3を構成するセンターボディ
4の取付穴5に嵌合し、センターボディ4にボルト6で
締め付け固定してある。
【0011】7はカムシャフトである。このカムシャフ
ト7は、ベーンポンプ3の回転軸を兼ねており、その先
端及び略中央部を軸受8,9で支持してあり、カム10
の近傍をフロントベアリング(玉軸受)11で支持して
ある。
【0012】そして、このカムシャフト7と同芯の環状
吸入室12をハウジング1に形成してある。この吸入室
12は、カム10との間に所定の隙間が生じるような寸
法に形成してあり、軸方向孔13,環状空間14及び連
通孔15からなる吸入路16に連通し、図外の配管から
その内部に液体が流入するようにしてある。
【0013】そして、この吸入室12の外周側には複数
のシリンダ17を形成してある。このシリンダ17はカ
ム10の回転中心に対して所定量(e)偏芯させて形成
してあり、その一端を吸入室12に開口させてある。
【0014】そして、このシリンダ17内には有底筒状
のプランジャ18をスライド可能に収容してある。この
プランジャ18は、その底部19をばね20でカム10
に押し付けてあり、カム10によってシリンダ17内を
往復動させられる。そして、このプランジャ18は、そ
の円筒部21に形成した導入孔22がシリンダ17の壁
面で塞がれる際に(図2参照)、その中心軸上でカム1
0と接触するように配置してある(即ち、その中心軸上
でカム10と接触するように、カム10の回転中心とシ
リンダ17の中心軸との偏芯量(e)を設定してあ
る)。
【0015】尚、プランジャ18に形成した導入孔22
は、吸入室12に開口すると、プランジャ18の内部と
吸入室12とを連通する。また、この導入孔22の大き
さ、個数等は任意に設定可能である。
【0016】23はシリンダ17の端部に螺着したプラ
グであり、このプラグ23によりシリンダ17の外部側
開口端を塞いでいる。このプラグ23の頭部下面にはリ
テーナ24を係合してあり、このリテーナ24によりば
ね20を支持すると共にその動きを案内するようにして
ある。
【0017】25はハウジング1とセンターボディ4に
跨って形成した吐出路である。この吐出路25は、その
一端がシリンダ17端部の圧力室26に開口し、その他
端が図外の液圧管路に連通するように形成してある。そ
して、この吐出路25の途中にはチェックバルブ27を
配置してある。
【0018】尚、28,29,30は各係合部をシール
するOリングである。又、31はセンターボディ4とカ
ムシャフト7の間を密封するオイルシールであり、32
はフロントベアリング11の外側に位置してハウジング
1とカムシャフト7との間を密封するシール装置であ
る。
【0019】以上の実施例構造によれば、カムシャフト
7が図外の動力源(例えばエンジン)により回動され、
プランジャ18の導入孔22が吸入室12に開口する
と、吸入室12内の液体がプランジャ18の内部に吸入
される。
【0020】カムシャフト7がさらに回動すると、プラ
ンジャ18がカム10によって所定量押し上げられ、導
入孔22と吸入室12との連通が遮断されて吸入行程が
終了し、以後圧縮・吐出行程へと移行する。
【0021】プランジャ18の導入孔22がシリンダ1
7の壁面で塞がれてから上死点に至るまでの圧縮・吐出
行程時、プランジャ18の内部に導入された液体と同量
の液体がチェックバルブ27を押し開いて吐出路25か
ら図外の液圧管路へ吐出される。
【0022】以上のように作用する本実施例は、吸入行
程から圧縮・吐出行程へ移行する際(図2参照)、プラ
ンジャ18の中心軸上をカム10が押し上げることとな
り、プランジャ18はシリンダ17の中心軸に対して傾
れることなく圧縮・吐出行程を開始する。従って、吸入
行程から圧縮・吐出行程への移行時におけるプランジャ
18とシリンダ17との摺動抵抗が小さくなり、サージ
圧力が小さくなる。
【0023】又、摺動抵抗が小さくなることから、プラ
ンジャ18とシリンダ17の摩耗が低減し、この摩耗に
伴うポンプ性能の低下(吐出量低下)を防止できると共
に、耐久性を向上することができる。
【0024】尚、図3に示すように、カム本体33の外
周に軸受34を介してカムシート35を取り付けてカム
10とし、このカム10をプランジャ18に当接させる
ようにしてもよい。
【0025】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案
は、吸入行程から圧縮・吐出行程へ移行する際に、カム
がプランジャの中心軸上でプランジャと接触するように
カムの回転中心とプランジャの中心軸とを偏芯させるこ
とにより、吸入行程から圧縮・吐出行程への移行時にお
けるプランジャの傾れを防止し、プランジャとシリンダ
の摺動抵抗を小さくしてあるため、サージ圧力を小さく
することができると共に、プランジャとシリンダの摩耗
が低減化し、ラジアルプランジャボンプの耐久性が向上
して長期に亘り所定のポンプ機能を発揮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すラジアルプランジャボ
ンプの断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示す同断面図。
【図4】従来例を示す要部断面図。
【符号の説明】
10…カム 17…シリンダ 18…プランジャ22…導入孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダに収容された有底筒状のプラン
    ジャの周壁に、吸入行程時に吸入室から作動液を導入す
    る導入孔を形成すると共に、前記プランジャをカムで往
    復動させて前記吸入行程から圧縮・吐出行程に移行する
    際に、前記導入孔をシリンダの壁面で閉止するラジアル
    プランジャポンプにおいて、 前記吸入行程から圧縮・吐出行程へ移行する際に、カム
    がプランジャの中心軸上でプランジャと接触するように
    プランジャの中心軸をカムの回転中心から偏芯させたこ
    とを特徴とするラジアルプランジャポンプ。
JP1990401597U 1990-12-25 1990-12-25 ラジアルプランジャポンプ Expired - Lifetime JP2532734Y2 (ja)

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JPH0524969U JPH0524969U (ja) 1993-04-02
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Effective date: 20051227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070529