JP2526427Y2 - ラジアルピストンポンプ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ

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JP2526427Y2
JP2526427Y2 JP7584790U JP7584790U JP2526427Y2 JP 2526427 Y2 JP2526427 Y2 JP 2526427Y2 JP 7584790 U JP7584790 U JP 7584790U JP 7584790 U JP7584790 U JP 7584790U JP 2526427 Y2 JP2526427 Y2 JP 2526427Y2
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cam
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真 山村
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、固定シリンダ式のラジアルピストンポンプ
の改良に関する。
(従来の技術) 固定シリンダ式のラジアルピストンポンプにおいて、
キャビテーションの発生やカムとピストンの接触部の摩
耗を防止し、騒音の低下と耐久性の向上を図る工夫とし
て特開平2-16370号が本出願人により提案されている。
これは第2図に示すように、ピストン6の数に等しい
多角形断面の外周部10Aを備えたリング10を偏心位置で
回転軸2に固設した円形のカム3の外周に回転自由に嵌
合し、シリンダ5に摺動自由に収装した有底の筒状のピ
ストン6の基端(底部)6Aをスプリング8によりリング
10の外周部10Aに摺接保持したもので、リング10の外周
部10Aには底部6Aに形成した吸込口13をカム3の回転位
置に応じてカム室4に連通する切欠14が形成されてい
る。
回転軸2を介してカム3を回転駆動すると、カム3の
偏心量に対応してリング10が平行円運動し、外周部10A
をピストン6に対して横断方向に摺動させつつ、ピスト
ン6の軸方向にも移動してシリンダ5の容積を拡大、縮
小させる。そして、図示の(a)〜(d)に示すシリン
ダ5の拡大行程では切欠14に連通する吸込口13を介して
カム室4からシリンダ5に作動油を吸い込み、(d)〜
(a)に示す縮小行程では吸込口13を閉鎖するとともに
シリンダ5内の作動油を加圧してチェック弁9を介して
図示されない吐出通路に吐出する。
(考案の課題) ところで、このポンプにおいてはシリンダ5が縮小す
る際にリング10の外周部10Aとピストン6の底部6Aの間
から作動油が漏れないように、外周部10Aの端部10Bから
回転軸2の中心線CLまでの距離Lをある程度大きくする
必要があった。
しかしながら、その結果リング10を収装するカム室4
の寸法が大きくなり、それに伴ってポンプの外形寸法も
大きくなるという問題があった。
また、同じ理由で切欠14の形状、寸法も制限されるの
で、吸込抵抗が大きくなるという問題もあった。
本考案は、以上問題点を解決すべくなされたもので、
リングとピストンとの摺接面積を確保しつつカム室の寸
法と吸込抵抗を小さく抑えることを目的とする。
(課題を達成するための手段), 本考案は、ポンプボディに形成したカム室に回転軸に
結合した円形の偏心カムを回転自由に収装し、カム室の
周囲のポンプボディに放射状に形成したシリンダにピス
トンをそれぞれ摺動自由に収装し、このピストンの基端
に摺接するピストン数に等しい多角形断面のリングをカ
ムの外側に摺動自由に嵌合し、カム室の作動油をシリン
ダに吸い込む吸込口をピストン基端に形成し、リング外
周部とピストン基端との相対位置変化に応じてこの吸込
口をカム室に連通する切欠をリング外周部に形成したラ
ジアルピストンポンプにおいて、前記回転軸の中心線を
カムの回転方向と反対側へ平行移動した位置に前記シリ
ンダの中心線を設定している。
(作用) シリンダの中心線を回転軸の中心線からカムの回転方
向と反対側へずらすことにより、リング外周部とピスト
ン基端との摺接面積を減らさずにリングの一辺の長さを
短くでき、切欠の寸法も小さくなる。
(実施例) 第1図に本発明の実施例を示す。
1はポンプボディ、2は回転軸、3は回転軸2に偏心
位置で固設した円形断面のカムである。
カム3はポンプボディ1に形成したカム室4の内側に
収装される。ポンプボディ1にはカム室4に面してシリ
ンダ5が放射状に6箇所に形成される、これらのシリン
ダ5の中心線5Aは図に示すように、回転軸1の中心線CL
からそれぞれカム3の回転方向と反対側へ距離lだけ平
行移動した位置に設定される。
各シリンダ5には有底の筒状に形成されたピストン6
が基端の底部6Aをカム室4に向けて摺動自由に挿入され
る。
ピストン6の先端はシリンダ5内に開口し、ピストン
6の底部6Aの中央部には吸込口13が開口する。また、ピ
ストン6とシリンダ5を密閉するキャップ7の間にピス
トン6をカム室4に向けて付勢するスプリング8が介装
される。
カム3の外周にはリング10が回転自由に嵌合する。リ
ング10の外周部10Aはピストン6の数に等しい正6角形
を基本として、正6角形の各頂点に斜めの切欠14を設け
た断面形状を備える。
ピストン6はスプリング8により底部6Aをこのリング
10の外周部10Aに摺接保持される。なお、切欠14の起点
は図の(a)に示すピストン6の最収縮位置(上死点)
と(d)に示す最伸張位置(下死点)において吸込口13
の縁に一致するように形成する。
次に作用を説明する。
回転軸2が回転すると、カム3がリング10の内側で回
転し、リング10は自らは回転せずに回転するカム3に案
内されてカム3の偏心距離を半径とする円軌道上を平行
移動する。
つまり、カム3が一回転すると、リング10の外周部10
Aはピストン6の底部6Aに沿って一回の往復運動を行
い、同時に直角方向に一回の往復運動を行ってピストン
6を伸縮させる。
これにより、たとえば図の(a)に示す上死点位置か
らカム3が矢印方向へ60°回転すると、ピストン6に対
してリング10の外周部10Aは右下方へ平行移動し、図の
(b)に示すように吸込口13の一部が切欠14を介してカ
ム室4に連通するとともに、スプリング8に付勢された
ピストン6がカム室4内に突出する。
カム3が更に60°回転すると、ピストン6は図の
(c)の状態となり、カム3が更に60°回転すると、ピ
ストン6は図の(d)に示す下死点位置に至る。
この間、シリンダ5は拡大を続けカム室4の作動油が
切欠14と吸込口13を介してシリンダ5に吸い込まれる。
なお、下死点位置で吸込口13は再び閉鎖される。
下死点位置を過ぎるとピストン6はシリンダ5に侵入
し、図の(e)と(f)に示すようにシリンダ5が縮小
するのに伴って内部の作動油が加圧され、図示されない
吐出通路に吐出される。そして、カム3が下死点位置か
ら180°回転すると、ピストン6は再び(a)の上死点
位置に戻る。
こうして、各ピストン6がカム3の回転に伴って60°
ずつの位相差を保って伸縮し、吐出通路に連続的に作動
油を吐出する。
ところで、シリンダ5の中心線5Aと回転軸2の中心線
とのあいだに距離lのずれがあるため、前記従来例のポ
ンプと比べて吸込口13も距離lだけ切欠14寄りにある。
このため、ピストン6の底部6Aと外周部10Aとの摺接面
積を前記従来例と等しく維持しつつ、外周部10Aの端部1
0Bからリング10の中心線までの距離Lが前記従来例より
小さくなり、リング10を収装するカム室4の半径もその
分小さくできるので、ポンプボディ1もそれだけコンパ
クトな外形となる。
また、距離Lが小さくなることで、切欠14も斜めに切
り落とした形状にできるため、シリンダ5の拡大行程に
おける吸込抵抗が小さくなり、吸込特性も改善される。
(考案の効果) 以上のように、本考案はシリンダの中心線をカム室中
心線からカムの回転方向と反対側へずらしたので、リン
グとピストンとの摺接状態が最適化され、カム室の寸法
を小さく抑えてポンプ外形をコンパクトにすることがで
きるとともに、シリンダの吸込特性も改善される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すラジアルピストンポンプ
の横断面図、第2図は従来例を示すラジアルピストンポ
ンプの横断面図である。 1……ポンプボディ、2……回転軸、3……カム、4…
…カム室、5……シリンダ、6……ピストン、6A……底
部、10……リング、10A……外周部、13……吸込口、14
……切欠。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプボディに形成したカム室に回転軸に
    結合した円形の偏心カムを回転自由に収装し、カム室の
    周囲のポンプボディに放射状に形成したシリンダにピス
    トンをそれぞれ摺動自由に収装し、このピストンの基端
    に摺接するピストン数に等しい多角形断面のリングをカ
    ムの外側に摺動自由に嵌合し、カム室の作動油をシリン
    ダに吸い込む吸込口をピストン基端に形成し、リング外
    周部とピストン基端との相対位置変化に応じてこの吸込
    口をカム室に連通する切欠をリング外周部に形成したラ
    ジアルピストンポンプにおいて、前記回転軸の中心線を
    カムの回転方向と反対側へ平行移動した位置に前記シリ
    ンダの中心線を設定したことを特徴とするラジアルピス
    トンポンプ。
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