JP2509077Y2 - ラジアルピストンポンプ - Google Patents

ラジアルピストンポンプ

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JP2509077Y2
JP2509077Y2 JP3667989U JP3667989U JP2509077Y2 JP 2509077 Y2 JP2509077 Y2 JP 2509077Y2 JP 3667989 U JP3667989 U JP 3667989U JP 3667989 U JP3667989 U JP 3667989U JP 2509077 Y2 JP2509077 Y2 JP 2509077Y2
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piston
bottom wall
housing
cam shaft
radial
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JP3667989U
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洋 内藤
睦巳 宮代
武志 後藤
敏男 大沼
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Toyota Motor Corp
Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ラジアルピストンポンプに係り、特に、ハ
ウジングに設けた径方向のシリンダ内に底壁を内周側と
してカップ状のピストンをシリンダ軸方向へ往復動可能
に設け、このピストンをその底壁側に設けられて回転駆
動されるカム軸と同カム軸側へ付勢するスプリングによ
り往復動させるようにして、前記ハウジングの内周壁と
前記カム軸間に形成した吸入室から前記ピストンの周壁
に設けた連通孔を通して流体を吸入し、かつ前記ピスト
ンの外周側開口から前記ハウジングに設けた吐出室に流
体を吐出するようにしてなるラジアルピストンポンプに
関する。
〔従来技術〕 この種のポンプは、例えば、特開昭55−96374号公報
に示されていて、同ポンプにおいては、ピストンの底壁
にカム軸との接触摩擦力が同ピストンの中心軸線回りに
略均等に作用するようになっており、ピストンはその中
心軸線回りに回転しない。このため、当該ポンプの吸入
に際して、ピストンの周壁に設けた連通孔(吸入孔)へ
の流体流入は全く阻害されず、カム軸の回転数と吐出流
量の関係は第6図に示したようになる。なお、第6図に
おいてカム軸の回転数が中速回転以上のとき吐出流量が
略一定となるのは、回転数に応じて1ストローク当りの
吸入孔開口時間が短くなり、中速回転以上になるとその
時間内に流入される作動液が粘性等により追従できなく
なって1ストローク当りの吐出量の減少割合が大きくな
るものの、ストローク数は回転数に応じて増大するた
め、上記減少割合がストローク数の増大によりカバーさ
れるといった理由によるものである。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、当該ポンプを例えば自動車用油圧式能動型
懸架装置のためのポンプとして採用して、カム軸をエン
ジンにより駆動ベルトを介して回転駆動させるようにす
ると、高出力を必要とする高速回転時においても中速回
転時と略同等にエンジンに負荷が作用して好ましくな
い。
本考案は、上記した問題に対処すべくなされたもので
あり、その目的は当該ポンプにおける高速回転時の吐出
流量を中速回転時の吐出流量より少なくして高速回転時
のエンジンに作用するポンプ負荷を軽減することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本考案によるラジア
ルピストンポンプにおいては、前記シリンダ内にて前記
ピストンをその中心軸線回りに回転可能とするととも
に、前記ピストンの中心軸線からピストン径方向へ所定
量偏位した位置にて同ピストンの底壁に接触する突起を
前記カム軸の外周に環状に形成した。
〔考案の作用効果〕
本考案によるラジアルピストンポンプにおいては、ハ
ウジングのシリンダ内にてピストンがその中心軸線回り
に回転可能かつシリンダ軸方向へ往復動可能であり、ま
た回転駆動されるカム軸に設けた環状の突起がピストン
の中心軸線からピストン径方向へ所定量偏位した位置に
て同ピストンの底壁に接触していて、カム軸が回転駆動
されることによって、ピストンがスプリングに抗してシ
リンダ内をシリンダ軸方向に押動されるとともに、カム
軸の突起からピストンの底壁に作用する接触摩擦力によ
りピストンがその中心軸線回りの回転力(ピストンの中
心軸線からカム軸の突起とピストンの底壁との接触部ま
での長さ、すなわちピストン径方向の偏位量に接触摩擦
力を掛けることにより得られるモーメント力)を受けて
同中心軸線回りに回転させられる。しかして、ピストン
の中心軸線回りの回転はカム軸の回転上昇に応じて増大
し、ピストンの周壁に設けた連通孔への流体流入がピス
トンの中心軸線回りの回転に応じた遠心分離作用により
阻害されるようになって、カム軸の回転数と吐出流量の
関係が第5図に示したようになり、高速回転時の吐出流
量が中速回転時の吐出流量より少なくなる。したがっ
て、当該ポンプを例えば自動車用油圧式能動型懸架装置
のためのポンプとして採用して、カム軸をエンジンによ
り駆動ベルトを介して回転駆動させるようにした場合、
高速回転時におけるポンプ負荷を中速回転時におけるポ
ンプ負荷より軽減することができる。この結果、高速回
転時におけるエンジン出力の損失を減じて、省エネ効果
を図るとともに、動力性能の向上を図ることができ、ま
たポンプ駆動ベルトの耐久性向上を図ることができる。
〔実施例〕
以下に、本考案の一実施例を第1図〜第3図を参照し
て説明する。
第1図〜第3図に示したラジアルピストンポンプは、
自動車用油圧式能動型懸架装置のためのポンプであり、
そのハウジング10には第2図にて示したように径方向の
シリンダ11が周方向にて等間隔に6個設けられ、各シリ
ンダ11内にはカップ状のピストン12がその底壁12aを内
周側としてシリンダ軸方向へ往復動可能かつ中心軸線L
回りに回転可能に設けられている。
各ピストン12は、その底壁12a側に設けたカム軸13と
このカム軸13側へ付勢するスプリング14(ピストン12内
に摺動可能に装着したスラストプレート15とハウジング
10に固着したリテーナ16間に設けられている)により、
往復動されるように構成されていて、その往復動時には
ハウジング10の内周壁10aとカム軸13間に形成した吸入
室R1からピストン12の周壁に設けた連通孔12bを通して
作動液を吸入し、かつピストン12の外周側開口12cから
ハウジング10に設けた吐出室R2にチェック弁Vを介して
作動液を吐出するようになっている。
カム軸13は、ハウジング10に回転自在に軸支されてい
て、ハウジング10から突出する端部に取付けたプーリ17
にて駆動ベルト18を介して図示しないエンジンにより回
転駆動されるように構成されている。
しかして、本実施例においては、第3図にて拡大して
詳細に示したように、各ピストン12の中心軸線Lからピ
ストン径方向へ所定量偏位した位置にて同ピストン12の
底壁12aに接触する突起13aがカム軸13の外周に環状に形
成されている。
上記のように構成した本実施例においては、ハウジン
グ10の各シリンダ11内にでピストン12がその中心軸線L
回りに回転可能かつシリンダ軸方向へ往復動可能であ
り、またエンジンにより回転駆動されるカム軸13に設け
た環状の突起13aがピストン12の中心軸線Lからピスト
ン径方向へ所定量偏位した位置にて同ピストン12の底壁
12aに接触していて、カム軸13が回転駆動されることに
よって、各ピストン12がスプリング14に抗してシリンダ
11内をシリンダ軸方向に押動されるとともに、カム軸13
の突起13aからピストン12の底壁12aに作用する接触摩擦
力によりピストン12がその中心軸線L回りの回転力(ピ
ストン12の中心軸線Lからカム軸13の突起13aとピスト
ン12の底壁12aとの接触部までの長さ、すなわちピスト
ン径方向の偏位量に接触摩擦力を掛けることにより得ら
れるモーメント力)を受けて同中心軸線L回りに回転さ
せられる。しかして、各ピストン12の中心軸線L回りの
回転はカム軸13の回転上昇(エンジンの回転上昇)に応
じて増大し、各ピストン12の周壁に設けた連通孔12bへ
の作動液流入が各ピストン12の中心軸線L回りの回転に
応じた遠心分離作用により阻害されるようになって、カ
ム軸13の回転数と当該ポンプの吐出流量との関係が第5
図に示したようになり、当該ポンプにおける高速回転時
の吐出流量が中速回転時の吐出流量より少なくなる。し
たがって、高速回転時におけるポンプ負荷を中速回転時
におけるポンプ負荷より軽減することができる。この結
果、高速回転時におけるエンジン出力の損失を減じて、
省エネ効果を図るとともに、動力性能の向上を図ること
ができ、またポンプ駆動ベルト18の耐久性向上を図るこ
とができる。
なお、本考案の実施に際して、各ピストン12をカム軸
13に向けて付勢するスプリング14として第4図にて示し
たような鼓形スプリングを採用した場合には、各ピスト
ン12の往復動時にスプリング14の中央部が所定量湾曲変
形しても、スプリング14とピストン12は接触することが
なく、スプリング14の損傷を防止することができるとと
もに、ピストン12の円滑な摺動を保証することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1は本考案によるラジアルピストンポンプの一実施例
を示す縦断側面図、第2図は同要部縦断正面図、第3図
は同要部拡大断面図、第4図は本考案の変形例を示す要
部拡大断面図、第5図は本考案によるラジアルピストン
ポンプによって得られるカム軸回転数と吐出流量の特性
線図、第6図は従来のラジアルピストンポンプによって
得られるカム軸回転数と吐出流量の特性線図である。 符号の説明 10……ハウジング、10a……内周壁、11……シリンダ、1
2……ピストン、12a……底壁、12b……連通孔、12c……
外周側開口、13……カム軸、13a……突起、14……スプ
リング、R1……吸入室、R2……吐出室、L……ピストン
の中心軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 後藤 武志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)考案者 大沼 敏男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに設けた径方向のシリンダ内に
    底壁を内周側としてカップ状のピストンをシリンダ軸方
    向へ往復動可能に設け、このピストンをその底壁側に設
    けられて回転駆動されるカム軸と同カム軸側へ付勢する
    スプリングにより往復動させるようにして、前記ハウジ
    ングの内周壁と前記カム軸間に形成した吸入室から前記
    ピストンの周壁に設けた連通孔を通して液体を吸入し、
    かつ前記ピストンの外周側開口から前記ハウジングに設
    けた吐出室に流体を吐出するようにしてなるラジアルピ
    ストンポンプにおいて、前記シリンダ内にて前記ピスト
    ンをその中心軸線回りに回転可能とするとともに、前記
    ピストンの中心軸線からピストン径方向へ所定量偏位し
    た位置にて同ピストンの底壁に接触する突起を前記カム
    軸の外周に環状に形成したことを特徴とするラジアルピ
    ストンポンプ。
JP3667989U 1989-03-30 1989-03-30 ラジアルピストンポンプ Expired - Lifetime JP2509077Y2 (ja)

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JP2532734Y2 (ja) * 1990-12-25 1997-04-16 株式会社ユニシアジェックス ラジアルプランジャポンプ
JP2890880B2 (ja) * 1991-03-18 1999-05-17 日産自動車株式会社 可変容量ポンプ
JP4713092B2 (ja) * 2004-04-27 2011-06-29 パナソニック株式会社 燃料電池システム

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