JP2551717Y2 - ラジアルプランジャポンプ - Google Patents
ラジアルプランジャポンプInfo
- Publication number
- JP2551717Y2 JP2551717Y2 JP251691U JP251691U JP2551717Y2 JP 2551717 Y2 JP2551717 Y2 JP 2551717Y2 JP 251691 U JP251691 U JP 251691U JP 251691 U JP251691 U JP 251691U JP 2551717 Y2 JP2551717 Y2 JP 2551717Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- suction
- plunger
- chamber
- suction chamber
- plunger pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は自動車のパワーステア
リング装置やサスペンション装置等の圧力供給源として
使用されるラジアルプランジャポンプに関する。
リング装置やサスペンション装置等の圧力供給源として
使用されるラジアルプランジャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のラジアルプランジャポンプは、
ハウジングに吸入室とこれに連通するシリンダとを設
け、前記吸入室内に収容した偏心カムの回転により、前
記シリンダ内に収容したプランジャを往復運動させてポ
ンプ作用を行う構造になっている。
ハウジングに吸入室とこれに連通するシリンダとを設
け、前記吸入室内に収容した偏心カムの回転により、前
記シリンダ内に収容したプランジャを往復運動させてポ
ンプ作用を行う構造になっている。
【0003】図5は、このようなラジアルプランジャポ
ンプのうちで、特に吸入効率を向上するために本願出願
人が案出したラジアルプランジャポンプを示すものであ
る。即ち、このラジアルプランジャポンプは、シリンダ
10の吸入室9側開口端に座ぐり30を施し、プランジ
ャ13の胴部16に環状に配列した複数の吸入孔31が
吸入室9に略同時に開口するようにしてある(実開平2
−1522号公報参照)。
ンプのうちで、特に吸入効率を向上するために本願出願
人が案出したラジアルプランジャポンプを示すものであ
る。即ち、このラジアルプランジャポンプは、シリンダ
10の吸入室9側開口端に座ぐり30を施し、プランジ
ャ13の胴部16に環状に配列した複数の吸入孔31が
吸入室9に略同時に開口するようにしてある(実開平2
−1522号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、本願出
願人は、この種のラジアルプランジャポンプを使用する
産業界からより一層吸入効率の良いラジアルプランジャ
ポンプの提供が要望されていた。
願人は、この種のラジアルプランジャポンプを使用する
産業界からより一層吸入効率の良いラジアルプランジャ
ポンプの提供が要望されていた。
【0005】本考案はこの要望に応えるために案出され
たものである。
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本考案は、ハウジン
グ内に収容した環状の吸入室に開口する複数のシリンダ
を吸入室の外側に略放射状に形成すると共に、これらシ
リンダ内に有底筒状のプランジャをスライド可能に収容
し、これらプランジャを回転するカムで往復動させて、
プランジャの胴部の同一円周上に複数形成した吸入孔を
その下死点近傍で略同時に吸入室に開口させるラジアル
プランジャポンプであって、前記シリンダの吸入室側開
口端にテーパ状の吸入案内部を形成し、この吸入案内部
のテーパ角度と略同一方向に前記吸入孔を形成してあ
る。
グ内に収容した環状の吸入室に開口する複数のシリンダ
を吸入室の外側に略放射状に形成すると共に、これらシ
リンダ内に有底筒状のプランジャをスライド可能に収容
し、これらプランジャを回転するカムで往復動させて、
プランジャの胴部の同一円周上に複数形成した吸入孔を
その下死点近傍で略同時に吸入室に開口させるラジアル
プランジャポンプであって、前記シリンダの吸入室側開
口端にテーパ状の吸入案内部を形成し、この吸入案内部
のテーパ角度と略同一方向に前記吸入孔を形成してあ
る。
【0007】
【作用】プランジャの下死点近傍で吸入孔が略同時に吸
入室に開口すると、吸入室の液体は、吸入案内部に沿っ
て円滑に流れ、吸入孔からプランジャの内部に流入す
る。
入室に開口すると、吸入室の液体は、吸入案内部に沿っ
て円滑に流れ、吸入孔からプランジャの内部に流入す
る。
【0008】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づき詳述す
る。
る。
【0009】図1は本考案の一実施例を示すラジアルプ
ランジャポンプの断面図である。この図において1はハ
ウジングであり、このハウジング1に軸受2,3を介し
てポンプ駆動軸4を回動可能に支持してある。このポン
プ駆動軸4にはカム本体5を形成してあり、このカム本
体5の外周には軸受6を介してカムシート7を嵌着し、
カム8を形成してある。
ランジャポンプの断面図である。この図において1はハ
ウジングであり、このハウジング1に軸受2,3を介し
てポンプ駆動軸4を回動可能に支持してある。このポン
プ駆動軸4にはカム本体5を形成してあり、このカム本
体5の外周には軸受6を介してカムシート7を嵌着し、
カム8を形成してある。
【0010】9はハウジング1に形成した環状の吸入室
であり、この吸入室9はポンプ駆動軸4と同芯に形成し
てある。この吸入室9は、カム8との間に所定の隙間が
生じるような寸法に形成してあり、図外の吸入路を介し
て外部配管から作動液が流入するようになっている。
であり、この吸入室9はポンプ駆動軸4と同芯に形成し
てある。この吸入室9は、カム8との間に所定の隙間が
生じるような寸法に形成してあり、図外の吸入路を介し
て外部配管から作動液が流入するようになっている。
【0011】そして、この吸入室9の外側には略放射状
に複数のシリンダ10を形成してある。このシリンダ1
0は、吸入室9に開口させてあり、この吸入室9側開口
端にテーパ状の吸入案内部11を形成してある。尚、図
2に示すこの吸入案内部11とシリンダ10の内壁面と
で作る交線12は円形である。
に複数のシリンダ10を形成してある。このシリンダ1
0は、吸入室9に開口させてあり、この吸入室9側開口
端にテーパ状の吸入案内部11を形成してある。尚、図
2に示すこの吸入案内部11とシリンダ10の内壁面と
で作る交線12は円形である。
【0012】そして、このシリンダ10の内部には有底
筒状のプランジャ13をスライド可能に収容してある。
このプランジャ13は、その底部14をカム8にばね1
5で押し付けてあり、その胴部16の同一円周上に複数
の吸入孔17を形成してある。この吸入孔17は、吸入
案内部11のテーパ角度と略同一方向に形成してあり、
プランジャ13の下死点近傍で吸入室9とプランジャ室
(ポンプ室)18とを連通し、吸入室9内の作動液をプ
ランジャ室18内に導入するようにしてある。
筒状のプランジャ13をスライド可能に収容してある。
このプランジャ13は、その底部14をカム8にばね1
5で押し付けてあり、その胴部16の同一円周上に複数
の吸入孔17を形成してある。この吸入孔17は、吸入
案内部11のテーパ角度と略同一方向に形成してあり、
プランジャ13の下死点近傍で吸入室9とプランジャ室
(ポンプ室)18とを連通し、吸入室9内の作動液をプ
ランジャ室18内に導入するようにしてある。
【0013】19はシリンダ10の端部に螺着したプラ
グであり、このプラグ19によりシリンダ10の外部側
開口端を塞いでいる。そして、このプラグ19の頭部下
面にはリテーナ20を係合してあり、このリテーナ20
によりばね15を支持すると共にその動きを案内するよ
うにしてある。
グであり、このプラグ19によりシリンダ10の外部側
開口端を塞いでいる。そして、このプラグ19の頭部下
面にはリテーナ20を係合してあり、このリテーナ20
によりばね15を支持すると共にその動きを案内するよ
うにしてある。
【0014】21はシリンダ10に形成した吐出路であ
る。この吐出路21は、その一端がシリンダ10端部の
圧力室22に開口し、その他端がチェックバルブ23及
び液溜め室24を介して図外の吐出管路に連通させてあ
る。
る。この吐出路21は、その一端がシリンダ10端部の
圧力室22に開口し、その他端がチェックバルブ23及
び液溜め室24を介して図外の吐出管路に連通させてあ
る。
【0015】尚、25はシール装置であり、このシール
装置25は軸受2の外側に位置してハウジング1とポン
プ駆動軸4との間を密封している。
装置25は軸受2の外側に位置してハウジング1とポン
プ駆動軸4との間を密封している。
【0016】以上の実施例構造によれば、ポンプ駆動軸
4が図外の動力源(例えばエンジン)により回動され、
プランジャ13が下死点近傍に至ると、複数の吸入孔1
7が略同時に吸入室9に開口する。従って、吸入室9内
の作動液は、吸入案内部11に沿って円滑に流れ、吸入
孔17からプランジャ室18に流入する。
4が図外の動力源(例えばエンジン)により回動され、
プランジャ13が下死点近傍に至ると、複数の吸入孔1
7が略同時に吸入室9に開口する。従って、吸入室9内
の作動液は、吸入案内部11に沿って円滑に流れ、吸入
孔17からプランジャ室18に流入する。
【0017】ポンプ駆動軸4がさらに回動すると、プラ
ンジャ13がカム8によって所定量押し上げられ、吸入
孔17と吸入室9との連通が遮断されて吸入行程が終了
し、以後加圧・吐出行程へ移行する。
ンジャ13がカム8によって所定量押し上げられ、吸入
孔17と吸入室9との連通が遮断されて吸入行程が終了
し、以後加圧・吐出行程へ移行する。
【0018】プランジャ13が上死点に至るまでの加圧
・吐出行程において、プランジャ室18内に導入した液
体をプランジャ13で加圧すると、この加圧された液体
はチェックバルブ23を押し開いて吐出路21から図外
の吐出管路へ流出する。
・吐出行程において、プランジャ室18内に導入した液
体をプランジャ13で加圧すると、この加圧された液体
はチェックバルブ23を押し開いて吐出路21から図外
の吐出管路へ流出する。
【0019】このように本実施例によれば、吸入行程に
おいて、吸入室9の作動液は、テーパ状の吸入案内部1
1に案内され、吸入案内部11のテーパ角度と略同一方
向に形成した吸入孔17を通り、プランジャ室18へ流
入するため、その流れる方向の変化が少なく円滑に流れ
る。従って、本実施例は、複数の吸入孔17が吸入室9
に略同時に開口することによる吸入効率の向上の効果と
相俟って、より一層優れた吸入効率を得ることができ
る。
おいて、吸入室9の作動液は、テーパ状の吸入案内部1
1に案内され、吸入案内部11のテーパ角度と略同一方
向に形成した吸入孔17を通り、プランジャ室18へ流
入するため、その流れる方向の変化が少なく円滑に流れ
る。従って、本実施例は、複数の吸入孔17が吸入室9
に略同時に開口することによる吸入効率の向上の効果と
相俟って、より一層優れた吸入効率を得ることができ
る。
【0020】尚、図3に示すように、シリンダ10の吸
入室9側開口端に座ぐり部26を形成し、この座ぐり部
26に吸入案内部11を形成してもよい。又、図4に示
すように、一端に吸入案内部11を形成した円筒状のシ
リンダライナ27をシリンダ10に圧入するようにして
もよい。
入室9側開口端に座ぐり部26を形成し、この座ぐり部
26に吸入案内部11を形成してもよい。又、図4に示
すように、一端に吸入案内部11を形成した円筒状のシ
リンダライナ27をシリンダ10に圧入するようにして
もよい。
【0021】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように本考案
は、プランジャの胴部の同一円周上に複数形成した吸入
孔をその下死点近傍で略同時に吸入室に開口させること
はもちろんのこと、シリンダの吸入室側開口端にテーパ
状の吸入案内部を形成し、この吸入案内部のテーパ角度
と略同一方向に吸入孔を形成してあるため、吸入孔が吸
入室に開口すると、吸入室内の作動液は、吸入案内部に
沿って流れ、吸入孔からプランジャの内部に円滑に流入
する。従って、本考案によれば、吸入室からプランジャ
内部に吸入される液体は、その流れの方向の変化が少な
くかつその流れが円滑であるため、複数の吸入孔が略同
時に吸入室に開口することによる吸入効率の向上の効果
と相俟って、より一層ラジアルプランジャポンプの吸入
効率を向上することができる。
は、プランジャの胴部の同一円周上に複数形成した吸入
孔をその下死点近傍で略同時に吸入室に開口させること
はもちろんのこと、シリンダの吸入室側開口端にテーパ
状の吸入案内部を形成し、この吸入案内部のテーパ角度
と略同一方向に吸入孔を形成してあるため、吸入孔が吸
入室に開口すると、吸入室内の作動液は、吸入案内部に
沿って流れ、吸入孔からプランジャの内部に円滑に流入
する。従って、本考案によれば、吸入室からプランジャ
内部に吸入される液体は、その流れの方向の変化が少な
くかつその流れが円滑であるため、複数の吸入孔が略同
時に吸入室に開口することによる吸入効率の向上の効果
と相俟って、より一層ラジアルプランジャポンプの吸入
効率を向上することができる。
【図1】本考案の一実施例を示すラジアルプランジャポ
ンプの断面図。
ンプの断面図。
【図2】シリンダの吸入室側開口端部の断面図。
【図3】本考案の他の実施例を示すラジアルプランジャ
ポンプの断面図。
ポンプの断面図。
【図4】本考案の更に他の実施例を示すラジアルプラン
ジャポンプの断面図。
ジャポンプの断面図。
【図5】従来のラジアルプランジャポンプの断面図。
1…ハウジング 8…カム 9…吸入室 10…シリンダ 11…吸入案内部 13…プランジャ 16…胴部 17…吸入室
Claims (1)
- 【請求項1】 ハウジング内に収容した環状の吸入室に
開口する複数のシリンダを吸入室の外側に略放射状に形
成すると共に、これらシリンダ内に有底筒状のプランジ
ャをスライド可能に収容し、これらプランジャを回転す
るカムで往復動させて、プランジャの胴部の同一円周上
に複数形成した吸入孔をその下死点近傍で略同時に吸入
室に開口させるラジアルプランジャポンプにおいて、前
記シリンダの吸入室側開口端にテーパ状の吸入案内部を
形成し、この吸入案内部のテーパ角度と略同一方向に前
記吸入孔を形成したことを特徴とするラジアルプランジ
ャポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP251691U JP2551717Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ラジアルプランジャポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP251691U JP2551717Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ラジアルプランジャポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04104167U JPH04104167U (ja) | 1992-09-08 |
JP2551717Y2 true JP2551717Y2 (ja) | 1997-10-27 |
Family
ID=31730693
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP251691U Expired - Lifetime JP2551717Y2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | ラジアルプランジャポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2551717Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP251691U patent/JP2551717Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04104167U (ja) | 1992-09-08 |
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