JP2553653Y2 - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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JP2553653Y2
JP2553653Y2 JP1991062995U JP6299591U JP2553653Y2 JP 2553653 Y2 JP2553653 Y2 JP 2553653Y2 JP 1991062995 U JP1991062995 U JP 1991062995U JP 6299591 U JP6299591 U JP 6299591U JP 2553653 Y2 JP2553653 Y2 JP 2553653Y2
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plunger
chamber
plug
discharge
housing
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JP1991062995U
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JPH0530471U (ja
Inventor
重明 山室
啓司 久原
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、プランジャのポンプ作
動により、高圧流動体を吐出できるプランジャポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】この種プランジャポンプとしては、従
来、ポンプハウジング内に枢支される偏心カムにより複
数のプランジャを加圧作動させ、流動体を高圧率で加圧
できるプランジャポンプが知られており、例えば、特開
昭60−60370号公報に開示されている。
【0003】ここには、固定シリンダ式ラジアルプラン
ジャポンプが示されており、このプランジャポンプは、
ハウジング内に吸入室を形成し、同ハウジングの一側、
すなわち、シャフトの突出端とは反対の側に吐出室を一
体結合している。ハウジングに形成されたプランジャ室
には複数のプランジャが配備され、これらは吸入室内で
回転するシャフト上の偏心カムにより押圧力を受けてポ
ンプ作動をする。これにより、吸入室内に達した流動体
は前記プランジャ室に吸入され、これがプランジャによ
り加圧されて、チェックバルブを介し前記吐出室に供給
され、ポンプ作用を行うようになっている。
【0004】また、他の従来例としては、特開昭52−
126507号公報に記載されたようなプランジャポン
プが知られており、ここには、プランジャ室にシリンダ
ブッシュを圧入して、このシリンダブッシュ内をプラン
ジャが摺動するようにして、プランジャ室の磨耗や加工
誤差による不良品発生の防止を図っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
例では、プランジャを作動する偏心カムは、回転しなが
らプランジャを押し上げるため、回転方向に横方向の分
力が作用して、プランジャに半径方向の荷重が発生し、
プランジャがプランジャ室の室壁を擦り上げ、摩耗する
おそれがある。この摩耗を防止するために、ハウジング
の材料として、耐摩耗性のある硬い材料、例えば鉄材や
鋼材が用いることが考えられるが、これでは、ポンプ全
体の重量がかさむこととなる。
【0006】また、後者の例では、プランジャ室にシリ
ンダブッシュを圧入しているため、耐摩耗性と軽量化と
を両立させるものであるが、この圧入により、プランジ
ャとの精度管理が難しく、また、流動体の熱による緩み
やはずれ、また熱ばめ現象による変形が発生し、かじり
等の不安が残る。
【0007】本考案は、かかる点に鑑み、耐摩耗性およ
び軽量化を両立させると共に、流動体の熱による影響を
減少したプランジャポンプを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、ハウジングに
プランジャを収容するプランジャ室を形成し、このプラ
ンジャ室の外端側を閉塞するプラグ栓を設けたプランジ
ャポンプにおいて、前記プラグ栓を延出して前記プラン
ジャと前記プランジャ室との間に介在させプランジャが
摺動可能なプランジャガイド部を形成し、該プランジャ
ガイド部に、前記ハウジング側の吐出油路および前記プ
ランジャ側の吐出孔にそれぞれ連通する連通孔を形成し
たことを特徴とする。
【0009】
【作用】かかる構成のもとに、プランジャガイド部を、
プラグ栓を延出して形成したために、プランジャ室に圧
入しなくともプラグ栓をハウジングに取り付ければ、形
成することができ、プランジャとの精度管理上有利とな
り、流動体の熱による影響を減少することができる。そ
して、プラグ栓の材質に硬質材料を選択することによ
り、耐摩耗性および軽量化を両立させる。
【0010】
【実施例】次に、本考案の一実施例につき、図を用いて
説明する。
【0011】図1は、本考案の一実施例を採用したプラ
ンジャポンプの断面図が示され、図2には、同じくプラ
ンジャポンプのハウジングの側面図が示されている。
【0012】このプランジャポンプは、図示しないパワ
ーステアリングの油圧回路に取付けられ、同回路内の不
図示のオイルタンク側より低圧油を吸入路Iを介し取入
れ、高圧油を吐出路E側に排出供給する。
【0013】プランジャポンプのハウジング13は、略
筒状の外殻34およびその内部を分割する中間隔壁14
により形成されている。この中間隔壁14の図中左右に
は後述の吸入室11および吐出室12が形成される。こ
こで図中左側の吐出室12は中間隔壁14、外殻34お
よびこの外殻34の他端の開口を密閉する剛性を強化さ
れた密閉板25とで密閉されている。
【0014】吸入室11には、図3に示すような吸入口
28を介し吸入路Iを形成したパイプ(図示せず)が接
続され、吐出室12には、同じく、吐出口30を介し吐
出路Eを形成したパイプ(図示せず)が接続されるよう
になっている。
【0015】吸入室11内には、偏心カム17と一体の
シャフト16が回転自在に収容され、同シャフト16の
一端は中間隔壁14にベアリング15を介し枢着され、
中間部はベアリング32を介し外殻34の内周壁に枢着
される。しかも、シャフト16の外端には、図示しない
プーリーが一体結合され、これには図示しないエンジン
の回転力が伝達されるように構成されている。
【0016】外殻34の中央部分には、環状に6つのプ
ランジャ室19が順次形成されている。このプランジャ
室19の外端側は、外殻34の外面側に螺着されるプラ
グ栓20により閉塞され、またプランジャ室19の内側
壁面より吐出油路21が形成されている。
【0017】前記プラグ栓20は、図4に拡大して示す
ように、その内端側を延出してプランジャガイド部20
aが形成されており、このプランジャガイド部20aに
は、プランジャ18が摺動自在に収容されている。そし
て、プランジャガイド部20aの外端側および内端側
は、それぞれOリング201,202を設けて、プラン
ジャガイド部20aと外殻34とを密閉している。
【0018】プランジャ室19内には、ピン状のリテー
ナ22と、同リテーナ22およびプランジャ18の間に
スプリング31が配備されている。このため、プランジ
ャ18は、図1に実線で示した加圧位置より破線で示す
吸入位置までスプリング31により押圧され、その際、
プランジャ18の吸入孔33よりプランジャ室19内に
流動体を吸入できるようになっている。
【0019】また、プランジャガイド部20aの周壁に
は、前記吐出油路21に連通する連通孔203が形成さ
れている。この連通孔203は、プラグ栓20の外側端
側に向かって、プランジャ18側で拡大する拡大開口部
203aが設けられており、この連通孔203は、プラ
ンジャ18に設けた周壁の吸入孔33がプランジャ室1
9の室壁によって閉塞される吸入行程終了からプランジ
ャ18が上昇して上死点に至るまでの圧縮・吐出行程ま
での間、プランジャの周壁に設けた吐出孔331を介し
てプランジャ室19を吐出油路21に連通して、プラン
ジャ室19内の流動体を吐出油路21側に圧送するよう
になっている。
【0020】吐出油路21の開口端は中央突面23に取
り付けられるチェックバルブ10を介して吐出室12に
連通可能に形成されている。ここでチェックバルブ10
はばね101により閉弁方向に付勢される弁体102お
よび枠体103とからなり、枠体103は中間隔壁14
に螺着される。
【0021】外殻34の吐出室12側の開口縁341は
環状を呈しており、その内周壁面には凹溝が形成され、
そこにロックリング26が嵌着される。しかも、このロ
ックリング26の内側には平行してシールリング27が
取付けられている。このため、開口縁341内に嵌着さ
れる密閉板25は、これに加わる外向きの押圧力をロッ
クリング26を介して外殻34側に伝え、シールリング
27により気密性を保持している。なお、図1の符号3
5は、密閉板25のがたを防止するためのスプリングで
ある。
【0022】以上のように構成された実施例に基づい
て、作用を説明すると、図外のエンジンの駆動と共に、
シャフト16が回転して、シャフト16に形成された偏
心カム17がプランジャ18を作動させる。このプラン
ジャ18が下死点近傍(図1破線位置)にくると、吸入
孔33が吸入室11に開口し、プランジャ室19に流動
体が吸入される。偏心カム17がさらに回動すると、プ
ランジャ18内に導入された流動体と同量の流動体が、
吐出孔331、連通孔203を介して吐出油路21に配
置されたチェックバルブ10を押し開いて、吐出路Eか
ら図外の液圧管路へ吐出する。
【0023】この間、偏心カム17は、回転しながらプ
ランジャ18を押し上げるため、若干回転方向に横方向
の分力が作用して、プラグ栓20のプランジャガイド部
20a内をプランジャ18がこじりながら上昇する。こ
のため、プランジャ18には、この耐摩耗性の優れた硬
度の高い例えば鉄材や鋼材を用いることとなる。この反
面、ハウジング13は、直接プランジャ18とは接触摺
動しないため、摩耗等の問題もなく、アルミニウム材等
軽量材料を使用でき、ポンプ全体の軽量化を図ることが
できる。
【0024】また、プラグ栓20とハウジング13との
シールは、Oリング201、202を使用して行うこと
ができ、この結果、プラグ栓20とハウジング13との
嵌合は、緩みばめが可能となり、熱による緩みや熱ばめ
変形やこじり等の問題が解消する。
【0025】
【考案の効果】以上の構成にかかる本考案は、プラグ栓
を延出して、プランジャとプランジャ室との間に介在さ
せてプランジャが摺動可能なプランジャガイド部を形成
し、該プランジャガイド部に、前記ハウジング側の吐出
油路および前記プランジャ側の吐出孔にそれぞれ連通す
る連通孔を形成したことにより、プランジャガイド部を
プランジャ室に圧入しなくともプラグをハウジングに取
り付けることによって、同時にハウジングに設置するこ
とができ、従来のような流動体の熱による緩みやはず
れ、或いは熱ばめ現象による変形等を防止でき、しか
も、このプランジャガイド部内を摺動するプランジャ自
体の材料として耐摩耗性のある硬い材料、例えば鉄材や
鋼材を用いて、耐摩耗性に対処し、ハウジング自体はア
ルミニウム等で構成することができることとなり、ポン
プ全体の軽量化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例としてのプランジャポンプ
の断面図である。
【図2】 本考案の一実施例としてのプランジャポンプ
の側面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図1に示すプランジャポンプの要部を拡大し
て示す断面図である。
【符号の説明】
13 ハウジング 18 プランジャ 19 プランジャ室 20 プラグ栓 20a プランジャガイド部 21 吐出油路 203 連通孔 331 プランジャ側の吐出孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにプランジャを収容するプラ
    ンジャ室を形成し、このプランジャ室の外端側を閉塞す
    るプラグ栓を設けたプランジャポンプにおいて、前記プ
    ラグ栓を延出して前記プランジャと前記プランジャ室と
    の間に介在させプランジャが摺動可能なプランジャガイ
    ド部を形成し、該プランジャガイド部に、前記ハウジン
    グ側の吐出油路および前記プランジャ側の吐出孔にそれ
    ぞれ連通する連通孔を形成したことを特徴とするプラン
    ジャポンプ。
JP1991062995U 1991-07-16 1991-07-16 プランジャポンプ Expired - Lifetime JP2553653Y2 (ja)

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