JPH0530471U - プランジヤポンプ - Google Patents

プランジヤポンプ

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JPH0530471U
JPH0530471U JP6299591U JP6299591U JPH0530471U JP H0530471 U JPH0530471 U JP H0530471U JP 6299591 U JP6299591 U JP 6299591U JP 6299591 U JP6299591 U JP 6299591U JP H0530471 U JPH0530471 U JP H0530471U
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JP
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plunger
chamber
housing
discharge
plug
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JP6299591U
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Inventor
重明 山室
啓司 久原
Original Assignee
株式会社アツギユニシア
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性および軽量化を両立させると共に、
流動体の熱による影響を減少したプランジャガイド部を
備えたプランジャポンプを提供することを目的とする。 【構成】 ハウジング13の外殻34にプランジャ18
を収容するプランジャ室19を形成し、このプランジャ
室19の外端側を閉塞するプラグ栓20を延出して、プ
ランジャ18とプランジャ室19との間に介在し、プラ
ンジャ18が摺動可能なプランジャガイド部20aを形
成し、プランジャガイド部20aに、ハウジング13の
外殻34側の吐出油路21およびプランジャ18側の吐
出孔331にそれぞれ連通する連通孔203を形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プランジャのポンプ作動により、高圧流動体を吐出できるプランジ ャポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種プランジャポンプとしては、従来、ポンプハウジング内に枢支される偏 心カムにより複数のプランジャを加圧作動させ、流動体を高圧率で加圧できるプ ランジャポンプが知られており、例えば、特開昭60−60370号公報に開示 されている。
【0003】 ここには、固定シリンダ式ラジアルプランジャポンプが示されており、このプ ランジャポンプは、ハウジング内に吸入室を形成し、同ハウジングの一側、すな わち、シャフトの突出端とは反対の側に吐出室を一体結合している。ハウジング に形成されたプランジャ室には複数のプランジャが配備され、これらは吸入室内 で回転するシャフト上の偏心カムにより押圧力を受けてポンプ作動をする。これ により、吸入室内に達した流動体は前記プランジャ室に吸入され、これがプラン ジャにより加圧されて、チェックバルブを介し前記吐出室に供給され、ポンプ作 用を行うようになっている。
【0004】 また、他の従来例としては、特開昭52−126507号公報に記載されたよ うなプランジャポンプが知られており、ここには、プランジャ室にシリンダブッ シュを圧入して、このシリンダブッシュ内をプランジャが摺動するようにして、 プランジャ室の磨耗や加工誤差による不良品発生の防止を図っている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前者の例では、プランジャを作動する偏心カムは、回転しなが らプランジャを押し上げるため、回転方向に横方向の分力が作用して、プランジ ャに半径方向の荷重が発生し、プランジャがプランジャ室の室壁を擦り上げ、摩 耗するおそれがある。この摩耗を防止するために、ハウジングの材料として、耐 摩耗性のある硬い材料、例えば鉄材や鋼材が用いることが考えられるが、これで は、ポンプ全体の重量がかさむこととなる。
【0006】 また、後者の例では、プランジャ室にシリンダブッシュを圧入しているため、 耐摩耗性と軽量化とを両立させるものであるが、この圧入により、プランジャと の精度管理が難しく、また、流動体の熱による緩みやはずれ、また熱ばめ現象に よる変形が発生し、かじり等の不安が残る。
【0007】 本考案は、かかる点に鑑み、耐摩耗性および軽量化を両立させると共に、流動 体の熱による影響を減少したプランジャポンプを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ハウジングにプランジャを収容するプランジャ室を形成し、このプ ランジャ室の外端側を閉塞するプラグ栓を設けたプランジャポンプにおいて、前 記プラグ栓を延出して前記プランジャと前記プランジャ室との間に介在させプラ ンジャが摺動可能なプランジャガイド部を形成し、該プランジャガイド部に、前 記ハウジング側の吐出油路および前記プランジャ側の吐出孔にそれぞれ連通する 連通孔を形成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
かかる構成のもとに、プランジャガイド部を、プラグ栓を延出して形成したた めに、プランジャ室に圧入しなくともプラグ栓をハウジングに取り付ければ、形 成することができ、プランジャとの精度管理上有利となり、流動体の熱による影 響を減少することができる。そして、プラグ栓の材質に硬質材料を選択すること により、耐摩耗性および軽量化を両立させる。
【0010】
【実施例】 次に、本考案の一実施例につき、図を用いて説明する。
【0011】 図1は、本考案の一実施例を採用したプランジャポンプの断面図が示され、図 2には、同じくプランジャポンプのハウジングの側面図が示されている。
【0012】 このプランジャポンプは、図示しないパワーステアリングの油圧回路に取付け られ、同回路内の不図示のオイルタンク側より低圧油を吸入路Iを介し取入れ、 高圧油を吐出路E側に排出供給する。
【0013】 プランジャポンプのハウジング13は、略筒状の外殻34およびその内部を分 割する中間隔壁14により形成されている。この中間隔壁14の図中左右には後 述の吸入室11および吐出室12が形成される。ここで図中左側の吐出室12は 中間隔壁14、外殻34およびこの外殻34の他端の開口を密閉する剛性を強化 された密閉板25とで密閉されている。
【0014】 吸入室11には、図3に示すような吸入口28を介し吸入路Iを形成したパイ プ(図示せず)が接続され、吐出室12には、同じく、吐出口30を介し吐出路 Eを形成したパイプ(図示せず)が接続されるようになっている。
【0015】 吸入室11内には、偏心カム17と一体のシャフト16が回転自在に収容され 、同シャフト16の一端は中間隔壁14にベアリング15を介し枢着され、中間 部はベアリング32を介し外殻34の内周壁に枢着される。しかも、シャフト1 6の外端には、図示しないプーリーが一体結合され、これには図示しないエンジ ンの回転力が伝達されるように構成されている。
【0016】 外殻34の中央部分には、環状に6つのプランジャ室19が順次形成されてい る。このプランジャ室19の外端側は、外殻34の外面側に螺着されるプラグ栓 20により閉塞され、またプランジャ室19の内側壁面より吐出油路21が形成 されている。
【0017】 前記プラグ栓20は、図4に拡大して示すように、その内端側を延出してプラ ンジャガイド部20aが形成されており、このプランジャガイド部20aには、 プランジャ18が摺動自在に収容されている。そして、プランジャガイド部20 aの外端側および内端側は、それぞれOリング201,202を設けて、プラン ジャガイド部20aと外殻34とを密閉している。
【0018】 プランジャ室19内には、ピン状のリテーナ22と、同リテーナ22およびプ ランジャ18の間にスプリング31が配備されている。このため、プランジャ1 8は、図1に実線で示した加圧位置より破線で示す吸入位置までスプリング31 により押圧され、その際、プランジャ18の吸入孔33よりプランジャ室19内 に流動体を吸入できるようになっている。
【0019】 また、プランジャガイド部20aの周壁には、前記吐出油路21に連通する連 通孔203が形成されている。この連通孔203は、プラグ栓20の外側端側に 向かって、プランジャ18側で拡大する拡大開口部203aが設けられており、 この連通孔203は、プランジャ18に設けた周壁の吸入孔33がプランジャ室 19の室壁によって閉塞される吸入行程終了からプランジャ18が上昇して上死 点に至るまでの圧縮・吐出行程までの間、プランジャの周壁に設けた吐出孔33 1を介してプランジャ室19を吐出油路21に連通して、プランジャ室19内の 流動体を吐出油路21側に圧送するようになっている。
【0020】 吐出油路21の開口端は中央突面23に取り付けられるチェックバルブ10を 介して吐出室12に連通可能に形成されている。ここでチェックバルブ10はば ね101により閉弁方向に付勢される弁体102および枠体103とからなり、 枠体103は中間隔壁14に螺着される。
【0021】 外殻34の吐出室12側の開口縁341は環状を呈しており、その内周壁面に は凹溝が形成され、そこにロックリング26が嵌着される。しかも、このロック リング26の内側には平行してシールリング27が取付けられている。このため 、開口縁341内に嵌着される密閉板25は、これに加わる外向きの押圧力をロ ックリング26を介して外殻34側に伝え、シールリング27により気密性を保 持している。なお、図1の符号35は、密閉板25のがたを防止するためのスプ リングである。
【0022】 以上のように構成された実施例に基づいて、作用を説明すると、図外のエンジ ンの駆動と共に、シャフト16が回転して、シャフト16に形成された偏心カム 17がプランジャ18を作動させる。このプランジャ18が下死点近傍(図1破 線位置)にくると、吸入孔33が吸入室11に開口し、プランジャ室19に流動 体が吸入される。偏心カム17がさらに回動すると、プランジャ18内に導入さ れた流動体と同量の流動体が、吐出孔331、連通孔203を介して吐出油路2 1に配置されたチェックバルブ10を押し開いて、吐出路Eから図外の液圧管路 へ吐出する。
【0023】 この間、偏心カム17は、回転しながらプランジャ18を押し上げるため、若 干回転方向に横方向の分力が作用して、プラグ栓20のプランジャガイド部20 a内をプランジャ18がこじりながら上昇する。このため、プランジャ18には 、この耐摩耗性の優れた硬度の高い例えば鉄材や鋼材を用いることとなる。この 反面、ハウジング13は、直接プランジャ18とは接触摺動しないため、摩耗等 の問題もなく、アルミニウム材等軽量材料を使用でき、ポンプ全体の軽量化を図 ることができる。
【0024】 また、プラグ栓20とハウジング13とのシールは、Oリング201、202 を使用して行うことができ、この結果、プラグ栓20とハウジング13との嵌合 は、緩みばめが可能となり、熱による緩みや熱ばめ変形やこじり等の問題が解消 する。
【0025】
【考案の効果】 以上の構成にかかる本考案は、プラグ栓を延出して、プランジャとプランジャ 室との間に介在させてプランジャが摺動可能なプランジャガイド部を形成し、該 プランジャガイド部に、前記ハウジング側の吐出油路および前記プランジャ側の 吐出孔にそれぞれ連通する連通孔を形成したことにより、プランジャガイド部を プランジャ室に圧入しなくともプラグをハウジングに取り付けることによって、 同時にハウジングに設置することができ、従来のような流動体の熱による緩みや はずれ、或いは熱ばめ現象による変形等を防止でき、しかも、このプランジャガ イド部内を摺動するプランジャ自体の材料として耐摩耗性のある硬い材料、例え ば鉄材や鋼材を用いて、耐摩耗性に対処し、ハウジング自体はアルミニウム等で 構成することができることとなり、ポンプ全体の軽量化を果たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例としてのプランジャポンプ
の断面図である。
【図2】 本考案の一実施例としてのプランジャポンプ
の側面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 図1に示すプランジャポンプの要部を拡大し
て示す断面図である。
【符号の説明】
13 ハウジング 18 プランジャ 19 プランジャ室 20 プラグ栓 20a プランジャガイド部 21 吐出油路 203 連通孔 331 プランジャ側の吐出孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングにプランジャを収容するプラ
    ンジャ室を形成し、このプランジャ室の外端側を閉塞す
    るプラグ栓を設けたプランジャポンプにおいて、前記プ
    ラグ栓を延出して前記プランジャと前記プランジャ室と
    の間に介在させプランジャが摺動可能なプランジャガイ
    ド部を形成し、該プランジャガイド部に、前記ハウジン
    グ側の吐出油路および前記プランジャ側の吐出孔にそれ
    ぞれ連通する連通孔を形成したことを特徴とするプラン
    ジャポンプ。
JP1991062995U 1991-07-16 1991-07-16 プランジャポンプ Expired - Lifetime JP2553653Y2 (ja)

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