JPH088306Y2 - プランジャポンプ - Google Patents

プランジャポンプ

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JPH088306Y2
JPH088306Y2 JP1308189U JP1308189U JPH088306Y2 JP H088306 Y2 JPH088306 Y2 JP H088306Y2 JP 1308189 U JP1308189 U JP 1308189U JP 1308189 U JP1308189 U JP 1308189U JP H088306 Y2 JPH088306 Y2 JP H088306Y2
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JP
Japan
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plunger
cylinder
pressure chamber
groove
hole
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Expired - Lifetime
Application number
JP1308189U
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JPH02105581U (ja
Inventor
啓二 中川
一郎 石渡
寛 大熊
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、例えば車両等のアンチスキッドブレーキ装
置あるいは流体圧倍力装置に供給する圧力を得るための
プランジャポンプに関する。
[従来の技術] 従来より、この種のものとして、例えば特開昭61-108
041号公報に示されるように、吸引側及び吐出側に各々
逆止弁を設け、両逆止弁間に画成される圧力室に対して
進退するプランジャを設けて構成されるものがある。と
ころが、このような型式のものでは、吸引、吐出がとも
に逆止弁の開弁圧分だけ作動効率が悪くなるため、吸引
側の逆止弁を省く型式のもの、すなわち、次のように構
成されるものが提案されている。具体的には、一端閉鎖
のシリンダ孔を形成したシリンダ本体と、前記シリンダ
孔に摺動自在に挿入され前記シリンダ孔の閉鎖端との間
に圧力室を区画するプランジャと、該プランジャの前記
シリンダ孔から突出する端部に摺動接触し外部動力によ
り前記プランジャを前記圧力室側に向かって移動させる
カムと、前記シリンダ孔の閉鎖端側に形成され前記圧力
室に連絡される出口と、前記シリンダ孔の閉鎖端とは反
対側に連絡して形成される入口と、該入口に連通し前記
シリンダ孔内にその内径を前記プランジャが摺動する部
分よりも増径して形成される溝と、該溝と当該溝の圧力
室側のシリンダ孔との境目に形成されるシリンダ側段部
と、前記プランジャの外周に形成されるプランジャ側段
部とを備え、前記プランジャの前記圧力室側への移動に
応じて前記プランジャ側段部が前記溝に臨む位置から前
記シリンダ側段部を越える位置に変位することにより、
前記圧力室を前記溝から遮断して、前記圧力室の有効加
圧を開始するようにしたものが、提案されている。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上述のようにプランジャ側段部とシリ
ンダ側段部とのオーバラップにより圧力室を入口側から
遮断状態にする吸引側の弁を構成する型式のものでは、
プランジャの圧力室側への移動に応じてプランジャ側段
部がシリンダ側段部を越えたと同時に、圧力室内の圧力
が急峻に上昇することから、カムにより駆動されている
プランジャが受ける反力も急激に増加する。そして、プ
ランジャ駆動に対する負荷が急激に増加することによ
り、カムを用いた駆動部の耐久性が損なわれるととも
に、騒音発生の原因をつくりだすという問題を生ずる。
本考案は、こうした問題に鑑みなされたものであっ
て、有効加圧開始直後の圧力立ち上がりを緩やかにし
て、急激な負荷増大を防止するようにしたプランジャポ
ンプを提供することを目的とする。
[考案の手段] 本考案は、上記目的を達成するために、前記プランジ
ャ側段部または前記シリンダ側段部に、前記圧力室の有
効加圧開始直後に前記溝と前記圧力室とを微小通路面積
をもって連通させる切欠きを設けたものである。
[作用] 上記手段によれば、プランジャがカムにより駆動され
て圧力室側に移動し、プランジャ側段部がシリンダ側段
部を越えると圧力室の有効加圧が開始されるが、その後
のプランジャの移動に応じて両段部のオーバラップ量が
前記切欠きの長さに達するまでは、作動液が圧力室から
切欠きを通じて入口側に少量移動することが許容されて
いるため、その分圧力室内の圧力立ち上がりは緩やかに
なる。そしてまた、両段部のオーバラップ量が増加する
につれて切欠きによる絞り効果が増大し、両段部のオー
バラップ量が切欠きの長さ以上になると圧力室が実質的
に入口側から遮断されるため、加圧作用を不要に低下さ
せることなく、プランジャの移動量に見合った圧力上昇
が得られることとなる。
[実施例] 第1図は、本考案の一実施例であるプランジャポンプ
の断面図、第2図は、第1図要部拡大図である。
図において、プランジャポンプは全体として1で示さ
れ、シリンダ本体2と、このシリンダ本体2に取付けら
れた電動モータ3及びアキュムレータ4を有している。
シリンダ本体2は、断面T字型の孔5と、この孔5に
平行な小孔6とが設けられている。孔5の縦孔部分5Aに
は、シール7を貫通してモータ3のシャフト3Aが嵌入し
ており、開口側は蓋部材8により密封されている。シャ
フト3Aには、偏心カム部分3Bにベアリング9が嵌着され
ており、ベアリング9は、ストッパ10に支持されたばね
受け11との間に張設したばね12によりモータ3本体側に
付勢されている。他方、孔5の横孔部分5Bには、ポンプ
ユニット13が収容され、このユニット13は、シリンダ本
体2の段部と蓋部材14との間に固定されている。
ユニット13は、外周が孔5に密嵌した筒型のシリンダ
15と、このシリンダ15のシリンダ孔16に左方から移動自
在に嵌入したT字型のプランジャ17と、シリンダ孔16の
右端開口に固定した吐出弁18とを有している。シリンダ
15は、シリンダ孔16の中央に増径して形成した溝16Aを
有し、溝16Aの右側段部16Bは、プランジャ17に形成した
溝17Aの左側段部17Bと互いに進退可能かつオーバラップ
可能になっている。この部分を更に第2図を参照して説
明すると、プランジャの段部17Bは、環状に切落すよう
にして溝17Aに向って順次小径となる円錐状となってい
る。溝16Aは、孔19を通してシリンダ15外周の吸引室20
に連通し、更に、入口21を通して作動液リザーバ(図示
せず)に連通し、他方、溝17Aは、プランジャ17のT字
型通路17Cを通して吐出弁18との間に画成された圧力室2
2に連通し、更に吐出弁18を通して吐出弁18外周の吐出
室23,孔6,孔6に設けたアキュムレータ4用逆止弁24に
順次連通し、アキュムレータ4内部に連絡している。プ
ランジャ17は、左端をばね25で付勢されてベアリング9
に当接させている。なお、ベアリング9周囲の空所は作
動液リザーバに連通させている。吐出弁18は、弁座体25
と、ケーシング27とを圧嵌して一体化し、その内部にボ
ール弁28をばね29により付勢して弁座体26に着座するよ
うに収容させ、これを金属製ガスケットシール30を介在
してシリンダ15に圧接させている。31は、ボール弁28の
過剰移動を防止するばね受け兼用のストッパである。
この図示の例において、プランジャ17には、その左端
側と右端側とを各々シリンダ15のシリンダ孔16に摺動自
在に嵌合するガイド部32a,32bを各々設けてあり、左方
のガイド部32aには、複数の環状溝33を設けてある。ま
た、プランジャ17の外径とシリンダ孔16の内径とは差を
小さくして両者間の隙間を充分なシール効果が出るよう
にしてある。
こうした実施例の作用について以下に記す。
モータ3は、アキュムレータ4内の圧力が一定範囲、
例えば120kgf/cm2〜150kgf/cm2になるように駆動され、
駆動中シャフト3Aの回転に応じてカム部3Bは偏心回転す
ることによりベアリング9を介してプランジャ17を右方
に押し、また、ばね25がプランジャ17を常に左方に押す
ことにより、プランジャ17が左右に進退する。このと
き、まずプランジャ17が右方に向かって移動するときに
は、段部17Bと段部16Bとが軸方向に離れていて溝16Aと
溝17Aとを直接連通している状態から、段部17Bが段部16
Bと軸方向にオーバラップするものの、溝17Aと溝16Aと
が、段部17Bの形状によって生ずる両段部16B,17B間の隙
間を通して連通する状態を経て、段部17Bの円錐状部分
全体が段部16B側とオーバラップし、両溝16A,17A間が実
質的に連通を遮断される状態へと変化し、この過程で、
圧力室22は、プランジャ17の移動により容積が減少して
ゆき、圧力室22内の作動液が加圧されて吐出弁18を開弁
しつつ吐出室23に吐出されてゆく。この際、圧力室22内
の加圧は、両段部16B,17Bがオーバラップしたときから
始まるが、この加圧初期に両溝17A,16Aが段部17B,16B間
の隙間を通して連通しているため、急激にではなく、比
較的ゆっくり上昇してゆくように行なわれ、両段部17B,
16Bが完全にオーバラップしたときから連絡を遮断して
昇圧してゆくことになる。
これにより、プランジャ17,ベアリング9,カム部3Bに
対する加圧過程での負荷の増大は、急激にではなく比較
的ゆっくり行なわれることにより、各部への極度な負荷
上昇を与えないので、耐久性が向上し、或は、騒音の発
生を防止できる。
この上述の実施例では、切欠きとして、全周を円錐状
に切落す例を示したが、第3図のように、プランジャ17
の段部17Bを、円周方向の一部を弦に沿って切欠く例、
第4図のように、プランジャ17の段部17Bをプランジャ
先端部により形成し、シリンダ15の段部16Bを溝16Aに向
って順次大径となる円錐状に切欠く例、第5図のよう
に、第3図のものに代えて、プランジャ17先端部(プラ
ンジャ側段部に相当)の外周の一部分をテーパ状に切欠
く例などが挙げられ、種々の変更例での実施が可能であ
る。
[考案の効果] 本考案によれば、シリンダ側段部とプランジャ側段部
とのオーバラップ後も切欠きによる作動液の移動を許容
しているので加圧作用開始時負荷の急激な立上りを防止
し、各部に作用する負荷をやわらげ耐久性を向上し、ま
た、騒音の発生を低減するものである。
【図面の簡単な説明】
第1,2図は、本考案の一実施例を示す図、第3乃至5図
は、本考案の他の異なる実施例を各々示す図である。 1……プランジャポンプ、15……シリンダ、16……シリ
ンダ孔、16B……段部、17……プランジャ、17B……段部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端閉鎖のシリンダ孔を形成したシリンダ
    本体と、前記シリンダ孔に摺動自在に挿入され前記シリ
    ンダ孔の閉鎖端との間に圧力室を区画するプランジャ
    と、該プランジャの前記シリンダ孔から突出する端部に
    摺動接触し外部動力により前記プランジャを前記圧力室
    側に向かって移動させるカムと、前記シリンダ孔の閉鎖
    端側に形成され前記圧力室に連絡される出口と、前記シ
    リンダ孔の閉鎖端とは反対側に連絡して形成される入口
    と、該入口に連通し前記シリンダ孔内にその内径を前記
    プランジャが摺動する部分よりも増径して形成される溝
    と、該溝と当該溝の圧力室側のシリンダ孔との境目に形
    成されるシリンダ側段部と、前記プランジャの外周に形
    成されるプランジャ側段部とを備え、前記プランジャの
    前記圧力室側への移動に応じて前記プランジャ側段部が
    前記溝に臨む位置から前記シリンダ側段部を越える位置
    に変位することにより、前記圧力室を前記溝から遮断し
    て、前記圧力室の有効加圧を開始するプランジャポンプ
    において、前記プランジャ側段部または前記シリンダ側
    段部に、前記圧力室の有効加圧開始直後に前記溝と前記
    圧力室とを微小通路面積をもって連通させる切欠きを設
    けたプランジャポンプ。
JP1308189U 1989-02-08 1989-02-08 プランジャポンプ Expired - Lifetime JPH088306Y2 (ja)

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JP1308189U JPH088306Y2 (ja) 1989-02-08 1989-02-08 プランジャポンプ

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JP1308189U JPH088306Y2 (ja) 1989-02-08 1989-02-08 プランジャポンプ

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JPH02105581U JPH02105581U (ja) 1990-08-22
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