JP2553379Y2 - エキゾーストマニホルド - Google Patents
エキゾーストマニホルドInfo
- Publication number
- JP2553379Y2 JP2553379Y2 JP1990123055U JP12305590U JP2553379Y2 JP 2553379 Y2 JP2553379 Y2 JP 2553379Y2 JP 1990123055 U JP1990123055 U JP 1990123055U JP 12305590 U JP12305590 U JP 12305590U JP 2553379 Y2 JP2553379 Y2 JP 2553379Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder head
- port ring
- port
- flange
- exhaust manifold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
本考案は、多気筒ガソリン機関等に取付けられるエキ
ゾーストマニホルドの改良に関するものである。
ゾーストマニホルドの改良に関するものである。
従来の多気筒ガソリン機関用エキゾーストマニホルド
の一例を第5図に示した。このエキゾーストマニホルド
においては、シリンダヘッドフランジ(3)の排気ポー
トのそれぞれへ複数のパイプ(1a〜1c)を嵌合したの
ち、溶接部(6)にて固定している(例えば実開平1−
108322号)。
の一例を第5図に示した。このエキゾーストマニホルド
においては、シリンダヘッドフランジ(3)の排気ポー
トのそれぞれへ複数のパイプ(1a〜1c)を嵌合したの
ち、溶接部(6)にて固定している(例えば実開平1−
108322号)。
このような従来の構造であると、各ポート間で熱変形
量が異なるにもかかわらず、パイプ(1a〜1c)がシリン
ダヘッドフランジ(3)に溶接固定されているため、溶
接部(6)等に応力が集中し、破壊を招くおそれがあ
る。実願昭62−156447号にはシリンダヘッドフランジと
パイプフランジとの間に隙間を設けた例が示されている
が、隙間をパイプ(分岐管の)の総てに設けているの
で、パイプへ振動や衝撃力が加わると全体が左方又は右
方へと移動し、頻繁なエンジン振動や衝撃力による摩耗
の問題を排除し、 そこで、本考案はこのような熱変形による不具合の改
善を課題としたのである。
量が異なるにもかかわらず、パイプ(1a〜1c)がシリン
ダヘッドフランジ(3)に溶接固定されているため、溶
接部(6)等に応力が集中し、破壊を招くおそれがあ
る。実願昭62−156447号にはシリンダヘッドフランジと
パイプフランジとの間に隙間を設けた例が示されている
が、隙間をパイプ(分岐管の)の総てに設けているの
で、パイプへ振動や衝撃力が加わると全体が左方又は右
方へと移動し、頻繁なエンジン振動や衝撃力による摩耗
の問題を排除し、 そこで、本考案はこのような熱変形による不具合の改
善を課題としたのである。
上記課題を検討した結果、複数のパイプ(1)のうち
少なくとも1本のパイプをシリンダヘッドフランジ
(3)へ固定し、他の熱変形が予想されるパイプ(1)
の外周にポートリング(2)を装着し、シリンダヘッド
フランジ(3)にあるシリンダヘッド側が大径の段付き
ポート孔(5)へ、前記パイプ(1)の外周にポートリ
ング(2)を装着したものを嵌め、フランジ(3)とポ
ートリング(2)との間に隙間(4)を設けて、ポート
リング(2)とシリンダヘッドフランジ(3)との間に
適当な隙間(4)を設けてシリンダヘッドに締付けるこ
ととしたのである。 その場合、シリンダヘッドフランジ(3)とポートリ
ング(2)は熱膨張係数の異なる(前者の熱膨張係数が
大)異材であると、隙間(4)の確保がより完全になさ
れる。
少なくとも1本のパイプをシリンダヘッドフランジ
(3)へ固定し、他の熱変形が予想されるパイプ(1)
の外周にポートリング(2)を装着し、シリンダヘッド
フランジ(3)にあるシリンダヘッド側が大径の段付き
ポート孔(5)へ、前記パイプ(1)の外周にポートリ
ング(2)を装着したものを嵌め、フランジ(3)とポ
ートリング(2)との間に隙間(4)を設けて、ポート
リング(2)とシリンダヘッドフランジ(3)との間に
適当な隙間(4)を設けてシリンダヘッドに締付けるこ
ととしたのである。 その場合、シリンダヘッドフランジ(3)とポートリ
ング(2)は熱膨張係数の異なる(前者の熱膨張係数が
大)異材であると、隙間(4)の確保がより完全になさ
れる。
このような構造であると、一部のパイプがシリンダヘ
ッドフランジ(3)へ固定されて全体の移動を規制しな
がら、熱変形によるパイプ(1)の移動を隙間(4)で
吸収し、溶接部等への応力集中を軽減する。特に、シリ
ンダヘッドフランジ(3)の熱膨張係数よりもポートリ
ング(2)の熱膨張係数が小さいと、温度上昇によって
も常に一定間隔以上の隙間(4)が確保される。
ッドフランジ(3)へ固定されて全体の移動を規制しな
がら、熱変形によるパイプ(1)の移動を隙間(4)で
吸収し、溶接部等への応力集中を軽減する。特に、シリ
ンダヘッドフランジ(3)の熱膨張係数よりもポートリ
ング(2)の熱膨張係数が小さいと、温度上昇によって
も常に一定間隔以上の隙間(4)が確保される。
以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図は本考案のエキゾーストマニホルドの要部破断
平面図である。 この例では3箇所のエキゾーストポートの排気を下流
側で集合するために、それぞれ金属製のパイプ(1a〜1
c)が固定されている。中央のパイプ(1b)を除いた2
本のパイプ(2a)(1c)で熱変形を吸収しようとするも
ので、その部分へ本考案の構造が採用されている。この
2本のパイプ(1a)(1c)の接続は、シリンダヘッドフ
ランジ(3)にあるシリンダヘッド側が大径の段付きポ
ート孔(5)へ、パイプ(1)の外周にポートリング
(2)を装着したものを嵌め、フランジ(3)とポート
リング(2)との間に隙間(4)を設けて、そのポート
リングを介してパイプ(1)をシリンダヘッドへフラン
ジ(3)で押圧するよう取付けている。 固定部分の拡大図を第2図に示したが、ポートリング
(2)はシリンダヘッド側をテーパ状とし、そのテーパ
部分と挿通したパイプ(1)との間を溶接して、ポート
リング(2)がシリンダヘッドフランジ(3)にある段
付きポート孔(5)の小径部へ係止し、これにより抜け
止め機能を持つようになっている。段付きポート孔
(5)付近の様子を第3,4図に示した。第3図はポート
部が円の場合で、第4図はポート部が楕円の場合であ
る。いずれもパイプ(1)の径よりも大径の部分が左右
方向にある楕円穴であり、隙間(4)を確保してパイプ
の熱変形による歪を吸収するようになっている。 シリンダヘッドフランジ(3)とポートリング(2)
は熱膨張係数の異なる材質のものが用いられており、こ
の例ではポートリング(2)がSUS材、シリンダヘッド
フランジ(3)がSS41P材である。 前記実施例では中央のパイプ(1b)を固定して、他の
2本のパイプ(1a)(1c)で熱変形を吸収するようにし
ている。この他に、1ポートのみ同様な構造とすること
もできる。
平面図である。 この例では3箇所のエキゾーストポートの排気を下流
側で集合するために、それぞれ金属製のパイプ(1a〜1
c)が固定されている。中央のパイプ(1b)を除いた2
本のパイプ(2a)(1c)で熱変形を吸収しようとするも
ので、その部分へ本考案の構造が採用されている。この
2本のパイプ(1a)(1c)の接続は、シリンダヘッドフ
ランジ(3)にあるシリンダヘッド側が大径の段付きポ
ート孔(5)へ、パイプ(1)の外周にポートリング
(2)を装着したものを嵌め、フランジ(3)とポート
リング(2)との間に隙間(4)を設けて、そのポート
リングを介してパイプ(1)をシリンダヘッドへフラン
ジ(3)で押圧するよう取付けている。 固定部分の拡大図を第2図に示したが、ポートリング
(2)はシリンダヘッド側をテーパ状とし、そのテーパ
部分と挿通したパイプ(1)との間を溶接して、ポート
リング(2)がシリンダヘッドフランジ(3)にある段
付きポート孔(5)の小径部へ係止し、これにより抜け
止め機能を持つようになっている。段付きポート孔
(5)付近の様子を第3,4図に示した。第3図はポート
部が円の場合で、第4図はポート部が楕円の場合であ
る。いずれもパイプ(1)の径よりも大径の部分が左右
方向にある楕円穴であり、隙間(4)を確保してパイプ
の熱変形による歪を吸収するようになっている。 シリンダヘッドフランジ(3)とポートリング(2)
は熱膨張係数の異なる材質のものが用いられており、こ
の例ではポートリング(2)がSUS材、シリンダヘッド
フランジ(3)がSS41P材である。 前記実施例では中央のパイプ(1b)を固定して、他の
2本のパイプ(1a)(1c)で熱変形を吸収するようにし
ている。この他に、1ポートのみ同様な構造とすること
もできる。
本考案は以上のような構造であって、熱変形によるパ
イプの移動を隙間で吸収するため、溶接部等への応力集
中が回避され、強度向上が達成できる。
イプの移動を隙間で吸収するため、溶接部等への応力集
中が回避され、強度向上が達成できる。
第1図は本考案のエキゾーストマニホルドの要部破断平
面図である。第2図はパイプの接続部分の拡大断面図で
ある。第3,4図はポート部の正面略図である。第5図は
従来のエキゾーストマニホルドの要部破断平面図であ
る。 (1a〜1c)パイプ、(2)ポートリング、(3)シリン
ダヘッドフランジ、(4)隙間、(5)ポート孔
面図である。第2図はパイプの接続部分の拡大断面図で
ある。第3,4図はポート部の正面略図である。第5図は
従来のエキゾーストマニホルドの要部破断平面図であ
る。 (1a〜1c)パイプ、(2)ポートリング、(3)シリン
ダヘッドフランジ、(4)隙間、(5)ポート孔
Claims (2)
- 【請求項1】複数のエキゾーストポートの排気を下流側
で集合するためにパイプを使用する多気筒ガソリン機関
用エキゾーストマニホルドにおいて、複数のパイプ
(1)のうち少なくとも1本のパイプをシリンダヘッド
フランジ(3)へ固定し、他のパイプ(1)の外周にポ
ートリング(2)を装着し、シリンダヘッドフランジ
(3)にあるシリンダヘッド側が大径の段付きポート孔
(5)へ、前記パイプ(1)の外周にポートリング
(2)を装着したものを嵌め、フランジ(3)とポート
リング(2)との間に隙間(4)を設けて、該ポートリ
ングを介してパイプ(1)をシリンダヘッドフランジ
(3)によりシリンダヘッドへ取付けたことを特徴とす
るエキゾーストマニホルド。 - 【請求項2】シリンダヘッドフランジ(3)とポートリ
ング(2)は熱膨張係数の異なる異材であることを特徴
とする請求項1記載のエキゾーストマニホルド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990123055U JP2553379Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | エキゾーストマニホルド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990123055U JP2553379Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | エキゾーストマニホルド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0479925U JPH0479925U (ja) | 1992-07-13 |
JP2553379Y2 true JP2553379Y2 (ja) | 1997-11-05 |
Family
ID=31870783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990123055U Expired - Lifetime JP2553379Y2 (ja) | 1990-11-21 | 1990-11-21 | エキゾーストマニホルド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2553379Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007107447A (ja) * | 2005-10-13 | 2007-04-26 | Calsonic Kansei Corp | エキゾーストマニホールドの締結構造 |
JP6339910B2 (ja) * | 2014-09-19 | 2018-06-06 | リョービ株式会社 | 分流子及びこの分流子を用いるダイカスト法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54143712U (ja) * | 1978-03-29 | 1979-10-05 | ||
JPS6198911A (ja) * | 1984-10-18 | 1986-05-17 | Nissan Motor Co Ltd | 多気筒内燃機関の排気マニホルド |
JPS63171612U (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-08 | ||
JPH0355779Y2 (ja) * | 1987-10-13 | 1991-12-12 |
-
1990
- 1990-11-21 JP JP1990123055U patent/JP2553379Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0479925U (ja) | 1992-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3512664B2 (ja) | 多気筒エンジンの排気管集合部 | |
JP2553379Y2 (ja) | エキゾーストマニホルド | |
WO2002092973A1 (fr) | Structure de raccordement d'une partie de collecteur d'echappement de moteur a combustion interne a plusieurs cylindres | |
JP3736894B2 (ja) | エンジンの排気管構造 | |
MY127569A (en) | Exhaust manifold | |
JP2000027643A (ja) | 排気マニホールドの締結構造 | |
JP2962438B2 (ja) | 排気マニホールド | |
JP3006394B2 (ja) | 内燃機関の排気マニホルド | |
JPS61160512A (ja) | 車両用エンジンのエキゾ−ストパイプ集合部構造 | |
JP3566064B2 (ja) | 多気筒内燃機関における排気ガス浄化装置 | |
JP2540987Y2 (ja) | エンジンの排気ガス還流装置 | |
JP4265457B2 (ja) | 管保持用ブラケット | |
JPH094447A (ja) | 二重管型排気マニホールド | |
JPH0117609Y2 (ja) | ||
JP2579731Y2 (ja) | 自動車エンジン等のエキゾーストマニホルド | |
JP2819216B2 (ja) | 排気マニホルド及びその製造方法 | |
JP4069910B2 (ja) | エキゾーストマニホルド集合部構造 | |
JPH0332748Y2 (ja) | ||
JPH0213696Y2 (ja) | ||
JPH0523777Y2 (ja) | ||
JP3408225B2 (ja) | フランジ管継手 | |
JP3092380B2 (ja) | エンジンの排気管 | |
JPH0612186Y2 (ja) | 管材の接合装置 | |
JP2516106Y2 (ja) | エキゾーストマニホールド取付け装置 | |
JPH0738648Y2 (ja) | パイプマニホールド |