JP2549456B2 - ユニット住宅の屋根構造 - Google Patents

ユニット住宅の屋根構造

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JP2549456B2 JP2229897A JP22989790A JP2549456B2 JP 2549456 B2 JP2549456 B2 JP 2549456B2 JP 2229897 A JP2229897 A JP 2229897A JP 22989790 A JP22989790 A JP 22989790A JP 2549456 B2 JP2549456 B2 JP 2549456B2
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徳次 斉藤
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ユニット住宅の屋根構造に関し、特に切り
妻屋根や寄せ棟屋根に利用できる。
〔背景技術〕
従来より、在来工法や木造、鉄骨等の軸組構造の住宅
の屋根構造では、束、梁、母屋等を建設現場で組立てて
建物躯体の上部に小屋組を構成し、この小屋組上に屋根
パネルを張り渡して屋根を構成していた。
一方、複数の居室ユニットから構成されるユニット住
宅の屋根構造では、通常第6図に示すように、予め工場
で作られた屋根材61が取付けられている複数の屋根ユニ
ット62を、居室ユニット63の上に設置することで屋根を
構成していた。
また、ユニット住宅の屋根構造としては、実公平1−
24243号のように、矩形状の屋根パネル受け部の隅角部
に垂直片を垂設させて形成される直方体状の小屋組部材
を住宅用躯体の上面中央に載置し、屋根パネル受け部と
住宅用躯体の外側梁との間に複数の屋根パネルを張り渡
して外側屋根を形成するとともに、屋根パネル受け部の
上部に屋根頂部を形成する中央屋根ユニットを載置固定
したものも知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、建設現場で小屋組を構成する屋根構造
の場合、現場での作業割合が多くなるため、作業効率が
低下して工期が長くなるという問題があった。
一方、第6図に示すような屋根ユニット62を用いた場
合には、小屋組の組立作業等が不要となる利点がある
が、輸送上の寸法制限等で屋根を複数の屋根ユニット62
で構成しなければならず、このため各ユニット62間の接
続、防水処理を現場で行わなければならなかった。特に
屋根の勾配方向に直交するユニット接続部64は、屋根の
勾配面の途中にあるためその防水が難しく、建設現場で
の防水作業が煩雑であるという問題があった。
また、実公平1−24243号の屋根構造では、屋根ユニ
ット62を用いる場合と同様に屋根パネルおよび中央屋根
ユニット間の接続、防水処理を現場で行わなければなら
ないという問題があった。
さらに、断面三角形状の屋根ユニット62は積み重ねて
輸送できないので輸送効率が悪く、一方実公平1−2424
3号の小屋組部材には下梁が無いため、輸送時に補助フ
レーム等を取付けなければならず、輸送作業が煩雑とな
るという問題もあった。
本発明の目的は、建設現場作業を減少できるととも
に、輸送作業や屋根の防水作業を容易に行えるユニット
住宅の屋根構造を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るユニット住宅の屋根構造は、柱と、柱の
上端間に配置された上梁と、柱の下端間に配置された下
梁とを組み合わせて工場で予め形成されかつ短辺方向の
幅寸法が前記居室ユニットの短辺方向の幅と同一寸法に
形成された直方体状のユニットフレームの長辺方向の下
梁を、前記居室ユニットの長辺方向の上梁上に載置し、
このユニットフレームにその上端部が棟部において互い
に接続されるとともに、下端部が軒先まで延長された屋
根パネルを載置したことを特徴とする。
ここで、前記居室ユニットの側面上部には軒先ユニッ
トが取付けられ、前記屋根パネルの下端部は軒先ユニッ
ト上部まで延長されていることが好ましい。
なお、前記ユニットフレームとは、柱と、柱の上端部
に配置された上梁と、柱の下端間に配置された下梁とで
予め工場等で直方体状に形成されたフレームを意味する
ものである。
〔作用〕
このような本発明では、居室部上に載置されたユニッ
トフレームに屋根パネルを載置し、これら屋根パネルの
上端部を棟部において互いに接続することで屋根が構成
される。
このため、束、母屋等から小屋組を組立てる場合に比
べて現場作業が減少され、工期も短縮される。また、各
屋根パネルは棟部で他の屋根パネルと接続され、かつ下
端部が軒先まで延長されているので、つまり各屋根パネ
ルは桁から棟まで連続した一体のものであるので、少な
くとも勾配屋根の途中で勾配に直交する方向の接続部分
が無くなる。従って、屋根の接続部分は隣接する各屋根
パネルとの勾配方向の接続のみになるので、従来の屋根
ユニットを用いた場合や中央屋根ユニットおよび屋根パ
ネルを用いた場合に比べて接続、防水作業が容易にな
る。
さらに、ユニットフレームは、柱と上下梁とを備えて
直方体状に形成されているので、補助フレーム等を用い
なくても他の居室ユニットと同様に輸送できて輸送作業
が容易となり、かつ屋根パネルは板状に形成できるので
ラック等を用いて積み重ねて輸送でき、屋根ユニットに
比べて輸送効率が向上し、これらにより前記目的が達成
される。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、本実施例のユニット住宅1は、
複数の直方体状の居室ユニット2から構成される居室部
3と、寄せ棟屋根4とを備えて構成されている。
寄せ棟屋根4は、第2図および第3図にも示すよう
に、居室部3の上面中央に載置されるユニットフレーム
5と、ユニットフレーム5の上面四隅部6および居室部
3の上面四隅部7間に掛け渡される登り梁8と、ユニッ
トフレーム5および登り梁8上に載置される屋根パネル
9とで構成されている。
ユニットフレーム5は、4本の柱10と、この柱10の上
下端間に取付けられた上梁11および下梁12とで直方体状
に構成され、かつ上梁11および下梁12のうちの短辺側の
上梁11、下梁12が設けられた短辺方向の幅寸法が前記居
室ユニット2の短辺方向の幅と同一寸法に形成されてい
る。このユニットフレーム5は、その長辺側の下梁12が
居室ユニット2の長辺側の上梁上に載置され、居室ユニ
ット2の上梁あるいは柱に、柱10あるいは下梁12をボル
ト止めすることで居室部3に固定されている。
登り梁8の上端は、ユニットフレーム5の上面四隅部
6にボルト止めされ、一方、その下端は第3図にも示す
ように、居室ユニット2の上面四隅部7に立設されたブ
ラケット14にボルト止めされている。
居室ユニット3の側面上部には、第3図および第4図
にも示すように、軒先ユニット15が取付けられている。
軒先ユニット15には、凹状の軒樋16が設けられている。
屋根パネル9は、工場で屋根形状に応じて形成された
三角形状や矩形状等の形状の異なる複数種類のパネルに
屋根材18を取付けて仕上げられており、ユニットフレー
ム5の上梁11あるいは登り梁8上に載置される。屋根パ
ネル9の上端部9Aは棟20あるいは降り棟21で他の屋根パ
ネル9の上端部9Aに接続され、下端部9Bは軒先ユニット
15の軒樋16部分まで延長され、屋根4上に降った雨水が
軒樋16に流れ込むように形成されている。
このような本実施例においては、まず工場で居室ユニ
ット2、ユニットフレーム5および屋根パネル9を作製
した後、これらと登り梁8等とを建築現場に輸送する。
次に、第1図に示すように各居室ユニット2を載置固
定してユニット住宅1の居室部3を構成した後、第2図
に示すようにユニットフレーム5を居室部3の上面中央
に載置固定し、このユニットフレーム5および居室ユニ
ット2間に登り梁8を掛け渡す。次いで、ユニットフレ
ーム5および登り梁8上に屋根パネル9を載置固定し、
各屋根パネル9の上端部9Aを棟20,21において接続して
寄せ棟屋根4を形成する。
その後、必要に応じて屋根パネル9の上端部9Aの接続
部分に防水シートや棟包等を設けて防水処理を行うとと
もに、隣接する屋根パネル9の勾配方向の接続部分の防
水処理を行い、屋根4を仕上げる。
このような本実施例によれば、屋根パネル9を工場で
製造されたユニットフレーム5で支持して屋根4を形成
しており、屋根パネル9を支持する束、母屋等を建設現
場で組み立てる必要がないので、建築現場作業が減少さ
れ、簡単な作業で屋根4を形成することができる。
また、屋根パネル9はその上端部9Aが棟20,21まで延
長されているので、屋根4の勾配面には隣接する屋根パ
ネル9同士の勾配方向の接続部分しか形成されず、防水
処理が難しい勾配方向に直交する接続部分が無いので、
従来の屋根ユニットを用いて屋根を形成する場合や、中
央屋根ユニットと屋根パネルとを用いた屋根構造に比べ
て防水作業が容易となってより現場作業を軽減でき、工
期を短縮できる。
さらに、ユニットフレーム5には下梁12が設けられて
いるので、下梁が無い場合に比べて、居室ユニット2の
柱や上梁と、ユニットフレーム5の柱10や下梁12を適宜
な箇所で接続することができてユニットフレーム5の接
続箇所が限定されず、よって居室ユニット2の大きさや
配置箇所にかかわらずユニットフレーム5を所望の位置
に載置固定できる。特に、ユニットフレーム5の短辺側
の幅寸法を居室ユニット2の短辺側の幅寸法と同一と
し、ユニットフレーム5の長辺方向の下梁12が居室ユニ
ット2の長辺方向の上梁上に載置されるようにしている
ので、ユニットフレーム5の柱10と居室ユニット2の柱
との位置とが水平方向にずれていても、下梁12を居室ユ
ニット2の上梁や柱上に配置して接合することができる
ので、ユニットフレーム5の配置位置の自由度を高くで
きる。
また、ユニットフレーム5は柱10,梁11,12の構造体を
直方体状に接続して形成されているので、通常の居室ユ
ニット2と同様に補助フレーム等を設けることなく輸送
することができて輸送作業を容易に行える。さらに、屋
根パネル9は板状に形成されているので、適宜なラック
等を用いて重ねた状態で輸送することができ、従来の屋
根ユニットを輸送する場合に比べて輸送効率を向上で
き、輸送費も低減できる。
また、ユニットフレーム5は柱10、梁11,12で構成さ
れるため、床材や壁材等を工場で取付けておくことがで
きる。このため、ユニットフレーム5を小屋裏居室等と
して利用する場合にも、予め内装等を仕上げておくこと
ができて現場作業を少なくできる。
さらに、屋根パネル9の下端部9Bを軒先ユニット15の
軒樋16まで延長しているので、屋根4に降った雨水等を
円滑にかつ確実に軒樋16に流すことができるとともに、
屋根パネル9と軒先ユニット15とを接続しないので、防
水処理も不要となって取付作業が容易にできる。
なお、本発明は前述の実施例に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は
本発明に含まれるものである。
例えば、本発明は前記実施例のように寄せ棟屋根4を
形成する場合に限らず、第5図に示すように切り妻屋根
30を形成する場合にも利用できる。この切り妻屋根30
は、居室ユニット2に合わせて複数のユニットフレーム
5を居室部3上に棟20方向に沿って載置し、これらのユ
ニットフレーム5上に屋根パネル9を載置して各パネル
9の上端部9Aを接続することで形成される。すなわち、
本発明は、適宜な形状の屋根パネル9を用意すれば、寄
せ棟屋根4や切り妻屋根30等の様々な形状の屋根の形成
に利用できる。
〔発明の効果〕
このような本発明の屋根構造によれば、建設現場作業
を減少できるとともに、輸送作業や屋根の防水作業を容
易に行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す分解斜視図、第2図は
ユニットフレームおよび登り梁の取付けを示す分解斜視
図、第3図は屋根パネルおよび軒先ユニットの取付けを
示す分解斜視図、第4図は前記実施例の縦断面図、第5
図は本発明の変形例を示す斜視図、第6図は従来例を示
す斜視図である。 1……ユニット住宅、2……居室ユニット、3……居室
部、4……寄せ棟屋根、5……ユニットフレーム、8…
…登り梁、9……屋根パネル、9A……上端部、9B……下
端部、15……軒先ユニット、20……棟、21……降り棟、
30……切り妻屋根。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直方体状の居室ユニットを複数組み合わせ
    て形成される居室部を有するユニット住宅の屋根構造で
    あって、 柱と、柱の上端間に配置された上梁と、柱の下端間に配
    置された下梁とを予め工場で組み合わせて直方体状に形
    成され、かつ短辺方向の幅寸法が前記居室ユニットの短
    辺方向の幅と同一寸法に形成されて長辺方向の下梁が前
    記居室ユニットの長辺方向の上梁上に載置されたユニッ
    トフレームと、 このユニットフレームに載置されかつその上端部が棟部
    において互いに接続されるとともに下端部が軒先まで延
    長された屋根パネルとを備えて構成されたことを特徴と
    するユニット住宅の屋根構造。
  2. 【請求項2】請求項1記載のユニット住宅の屋根構造に
    おいて、前記居室ユニットの側面上部には軒先ユニット
    が取付けられ、前記屋根パネルの下端部は軒先ユニット
    上部まで延長されていることを特徴とするユニット住宅
    の屋根構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5532864A (en) * 1978-08-29 1980-03-07 Kubota Ltd Modular house
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JPH065470Y2 (ja) * 1987-07-29 1994-02-09 鹿島建設株式会社 免震用フロアパネルの端部構造

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