JPH0643302Y2 - ドーマ - Google Patents

ドーマ

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JPH0643302Y2
JPH0643302Y2 JP10774189U JP10774189U JPH0643302Y2 JP H0643302 Y2 JPH0643302 Y2 JP H0643302Y2 JP 10774189 U JP10774189 U JP 10774189U JP 10774189 U JP10774189 U JP 10774189U JP H0643302 Y2 JPH0643302 Y2 JP H0643302Y2
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dormer
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博之 佐藤
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ナショナル住宅産業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、前面に鋼製の枠体を具えることにより強度に
優れるとともに大型化できその内部を居室としても利用
可能とするとともに施工性を高めたドーマに関する。
〔従来の技術〕
従来、小屋裏の換気、傾斜屋根下方の部屋への採光、通
風等の他、該傾斜屋根にアクセントを付与し、家屋の見
映えを高めるために、傾斜屋根にはドーマがときに使用
されている。
従って、従来のこのようなドーマは比較的小型であり、
大きい強度も必要でなく、該ドーマを形成する骨組体
は、木製の枠材を用いて形成される。
他方、近年、家屋空間、とくに小屋裏の活用が望まれて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、両流れの傾斜屋根を有する家屋において
も、その傾斜屋根下方の前記小屋裏の空間が小であると
きには、この小屋裏は従来、無為に放置されるか、物品
の収納場所等としてしか活用されていない。
従って、本考案者はかかる場合における小屋裏空間の有
効利用に関して種々考察を行った結果、従来、小屋裏換
気、階下の居室への採光等のために利用されているドー
マに着目し、該ドーマによって傾斜屋根下方に比較的広
い空間を形成させ、居室としても利用しうることに気付
くとともに、従来のドーマにおいてその前面に用いられ
ている木製の枠体にかえて鋼製の枠体を用いることによ
って、強度に優れ、大型化を可能としうるドーマを完成
した。
本考案は、前面に鋼製の枠体を具えることにより、強度
に優れるとともに、施工性、組立性をも向上でき、比較
的容易に大型化しうるドーマの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、傾斜屋根に前面を該傾斜屋根の流れ下方に向
けて配されるドーマであって、一対の鋼製の支柱材と、
各支柱材の上端から斜め上方にのびる鋼製の斜材とを有
しかつ斜材の上端を接合することにより該斜材が山形を
形成するとともに前記支柱材の下端が水平かつ鋼製の母
屋に固着される枠体および該枠体と前記傾斜屋根とを水
平に結ぶ枠材の前端を固定する支持金具を具えたことを
特徴とするドーマである。
又本考案は、前記枠体が一対のく字状枠からなりかつ前
記枠材がドーマの棟木であって該棟木を固定する支持金
具を具えたドーマ、及び前記枠材で横木であって、該横
木を固定する支持金具を具えたドーマを提供しうる。
〔作用〕
ドーマは、一対の支柱材と、該支柱材の上端で斜めかつ
山形に配される斜材とからなる鋼製の枠体を具える。こ
れにより、従来の木製の枠体を用いるドーマに比べてド
ーマ骨組体の剛性、強度が増し、又枠体は、前記支柱材
の下端を鋼製の母屋に固着するため、さらにドーマ骨組
体の強度、剛性を増し、小屋裏に居室等をも形成しうる
程度に大型化できる。
又枠体と傾斜屋根とを結ぶ枠材固定用の支持金具を具え
ることによって、ドーマの組立て、施工性を向上でき
る。
〔実施例〕 以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
ドーマ1は、前面Fを、傾斜屋根Rの流れ下方に向けて
配されるとともに、ドーマ1は、その前面Fに、第4、
5図に示すように、一対かつ鋼製の支柱材2、2と、そ
の上端から斜め上向きにのびかつ結合されることにより
山形をなす斜材3、3とを含む枠体4を具えている。又
本例では、枠体4の両側には、前記斜材3と一直線状に
のびる斜材6を有する側枠材7が、前記枠体4の支柱材
2下端とともに水平な母屋21上に固定される。
又枠体4には、該枠体4と、傾斜屋根Rとの間を前記前
面Fと直角かつ水平に結ぶ枠材9の前端を固定する支持
金具10が取付けられる。
前記傾斜屋根Rは、棟部に配する図示しない棟木と、第
2図に示す鼻母屋20と、その間に水平に配される前記母
屋21、母屋22、23(第3図に示す)とを具え、前記母屋
21は、本例では、鼻母屋20に隣り合わせて配置されてい
る。
なお棟木、鼻母屋20、母屋21〜23は、ともに垂直なウエ
ブに、夫々水平な上のフランジ24、下のフランジを設け
たI形鋼を用いており、又鼻母屋20、母屋21〜23、棟木
間には、そのウエブから向き合う側にのびるガゼットプ
レート25…を用いて、けた方向に間隔を隔てる登り梁26
…が架設される。なお登り梁26も、I形鋼からなり、か
つ上のフランジ27を、前記上のフランジ24と略面一とな
るように夫々屋根傾斜方向に傾けて配される。
なお登り梁26は、本例ではプレハブ家屋における基準寸
法となる基準モジュール(例えば基準モジュールMは90
cm)の4倍長さ4Mを隔てるとともに、本例ではドーマ1
は、該長さ4Mの巾を具える。
又該ドーマ1は、第3図に略示するように、前記母屋21
の前記隣り合う登り梁26、26間に配される下台木29と、
その両端から登り梁26、26の母屋22との間の中間高さま
でのびる側台木30、30と、その上端から斜め上方にハ字
にのびる斜台木31、31とからなる枠台32を具える。
なお前記下台木29はI形鋼からなり、下のフランジを、
前記母屋21の上のフランジ24にボルト結合される。
又側台木30、30は前記登り梁26上に、木質のたる木34を
介して添設した野地板35上面に固定され、又斜台木31は
前記母屋21〜23に架け渡したたる木36…上の前記野地板
35上面に取付けられる。
なお前記斜台木31、31が交わる頂部には、第3図に示す
ように、母屋22、23を結ぶ補強用のたる木37が固定され
る。
又たる木34、36、37は、第2図に略示する母屋21〜22の
上のフランジ24に嵌入する取付金具39を用いて釘着、固
定するとともに、たる木36…は、母屋21、22間しかも斜
台木31が該母屋21、22間に位置する部分において、その
下端は、該斜台木31で途切れる。なお野地板35も、前記
枠台32内かつ母屋22下方の部分で欠切され、小屋裏に通
じる空所を形成する。
ドーマ1は、前記のごとく前面Fかつ前記母家21上に、
鋼製の枠体4と、その両側に位置する側枠材7、7とを
具える。
又枠体4は、本例では左右対称なく字状枠4A、4Bを用い
て形成される。く字状枠4A、4Bは、支柱材2の上端に斜
め上方にのびる斜材3を一体に溶着している。前記支柱
材2は、垂直かつ前記前面Fと平行に配されるウエブ11
aの両側に、傾斜屋根Rの流れ方向に向くフランジ11b、
11bを突設したI形鋼からなる基体の下端に、取付用の
水平な脚板12を具える。又該支柱材2の上端は、斜めに
切り落とされるとともに、該上端には、補強板を介し
て、前記斜材3が上向き斜めに突設される。
又斜材3は、支柱材2と断面同形のI形鋼を用いてお
り、又上端には垂直な連結片13が固着され、該連結板1
3、13を向き合わせて接合することにより、該斜材3、
3が山形をなす。又前記支柱材2は、前記脚材13を前記
下台木29にボルト止めすることにより、該下台木29を介
して母屋21に強固に固定される。
前記側枠材7は、枠体4の両側において、前記下台木29
上に載置、固定される下木14の両側に縦材15、16を配し
かつその上端に前記斜材6を設け、かつ縦材15、16間に
桟材を配している。又斜材6は、該側枠体7が、その下
板14を下台木29に固定され取付けられることによって、
その上面が枠体4の斜材3の上面を含む平面内に位置し
て該斜材3と略一直線状に連なる。なお側枠材7の前記
下板14、縦材15、16、斜材17、桟材は木質材を用いてお
り、従って該側枠材7の巾寸法を自在に選定することに
より、ドーマ1の前面Fの長さは自由に定めうる。
又前記枠体4には、前記のごとく、傾斜屋根Rとの間を
前面Fと直角にかつ水平に結ぶ枠材9が配されかつ該枠
材9は、前記枠体4の斜材3、3の交わり部からのびる
ドーマの棟木9Aと、支柱材2の上端からのびるドーマの
横木9Bとを含み、又前記側枠材7の縦材15と斜材6との
交わり部にも適宜の枠材9Cが配される。
前記支持金具10は、前記棟木9Aを固定する棟木固定用の
支持金具10Aと、前記横木9Bを固定する横木固定用の支
持金具10Bとを含む。
前記支持金具10Aは、第6図に示すように、前記斜材
3、3の接合に際して、前記連結板13、13の間に挟ま
れ、ボルト、ナットを用いて一体に固定される取付片10
aの後縁に、前記棟木9Aの前端下面を嵌入する上向きの
溝部を有するコ字状片10bを、垂下片10cを介して取付け
ている。なおコ字状片10bは、その側片10b1を通る釘を
用いて棟木9Aの前端を固定するとともに、該棟木9Aの後
端は、第2、4、8、9図に示すように、前記斜台木31
上端部で釘着される固定金具17の立片に釘着することに
より固定している。
又支持金具10Bは、第7図に略示するように、前記支柱
材2の前記ウエブ11aにボルト止めされる取付片10aに、
横木9Bを嵌入する上向きの凹部を有するコ字状片10bを
溶着し、又棟木9Bは、本例では、重ね合わせ体を用いる
ことにより、前記コ字状片10bの側片10b1には、上下2
段に釘着用の小孔を設けている。又横木9Bの後端は、前
記斜台木31で釘着される。
なお前記枠材9上には、ドーマのたる木18Aを介して野
地板18Bを配し、かつ図示しない屋根葺材を用いて、傾
斜屋根Rとともに屋根葺きされる。
又前面Fには、第1図に示すように、壁材等を添設し又
窓枠19等を取付けることにより、強固な前壁体を具え、
剛性に優れるドーマ1が形成される。
又第2図に示すごとく、前記母屋21下方の小屋梁などを
用いて架け渡した床パネルPによって、ドーマ1下方の
床体を形成し、又適宜の階段等を配することによって、
棟部下方からドーマ1下方にのびる居室の形成が可能と
なる。
〔考案の効果〕
一対の支柱材と、該支柱材の上端で斜めかつ山形に配さ
れる斜材とからなる鋼製の枠体を具え、従来の木製の枠
体を用いるものに比べてドーマ骨組体の剛性、強度が増
す。又枠体は、前記支柱材の下端が鋼製の母屋に固着さ
れているため、さらにドーマ骨組体の強度、剛性を増
し、ドーマ下方に居室等をも形成しうる程度に大型化で
きる。
又枠体と傾斜屋根とを結ぶ枠材固定用の支持金具を用い
ることによって、ドーマの組立て、施工性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のドーマの一実施例を略示する正面図、
第2図はドーマの骨組体を例示する断面図、第3図はド
ーマを形成する傾斜屋根の架構材配置とドーマの枠台を
例示する平面図、第4図はドーマの骨組体を例示する斜
視図、第5図はその分解斜視図、第6図は棟木と支持金
具を例示する斜視図、第7図は横木と支持金具とを例示
する斜視図、第8図はドーマの棟木上端を固定する固定
金具を例示する平面図、第9図はその正面図である。 2……支柱材、3……斜材、4……枠体、4A、4B……く
字状枠、6……斜材、7……側枠体、9……枠材、9A…
…棟木、9B……横木、10、10A、10B……支持金具、11a
……ウエブ、11b……フランジ、12……脚板、13……連
結板、21……母屋、32……枠台。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】傾斜屋根に前面を該傾斜屋根の流れ下方に
    向けて配されるドーマであって、一対の鋼製の支柱材
    と、各支柱材の上端から斜め上方にのびる鋼製の斜材と
    を有しかつ斜材の上端を接合することにより該斜材が山
    形を形成するとともに前記支柱材の下端が水平かつ鋼製
    の母屋に固着される枠体および該枠体と前記傾斜屋根と
    を前記前面と直角に水平に結ぶ枠材の前端を固定する支
    持金具を具えたことを特徴とするドーマ。
  2. 【請求項2】前記枠材はドーマの棟木でありかつ前記枠
    体は前記支柱片と、その上端から斜めにかつ一体にのび
    る斜材とを有する一対のく字状枠からなり、しかも該く
    字状枠の斜材の上端は、前記支持金具の取付片を挟んで
    接合され、しかも前記支持金具は前記取付片と該取付板
    と一体に固着されかつ前記棟木を固定するコ字状片とを
    具えることを特徴とする請求項1記載のドーマ。
  3. 【請求項3】前記枠材は、前記支柱材の上端部からのび
    るドーマの横木でありかつ前記支柱材は、前記前面と平
    行かつ垂直なウエブの両側にフランジを突設した形鋼材
    からなり、しかも前記支持金具は、前記ウエブに接合さ
    れる取付片と該取付片に一体に固着されかつ前記横木を
    嵌入するコ字枠片とを具えることを特徴とする請求項1
    記載のドーマ。
JP10774189U 1989-09-13 1989-09-13 ドーマ Expired - Lifetime JPH0643302Y2 (ja)

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