JP2549331B2 - 遮音性床下地積層物 - Google Patents

遮音性床下地積層物

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JP2549331B2
JP2549331B2 JP3331113A JP33111391A JP2549331B2 JP 2549331 B2 JP2549331 B2 JP 2549331B2 JP 3331113 A JP3331113 A JP 3331113A JP 33111391 A JP33111391 A JP 33111391A JP 2549331 B2 JP2549331 B2 JP 2549331B2
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Japan
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sound insulation
floor
panel
sound
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正敏 横田
末廣 坂口
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OOTA SANGYO KK
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NIPPON NOBOPAN KOGYO KK
OOTA SANGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、遮音性を有す
る床下地積層物に係る。
【0002】
【従来の技術】床衝撃音が階下に伝わるのを防止するた
めの遮音性床構造には、通常、床材を支柱を介して床基
盤に載置する、例えば実開昭62−61837号公報に
示される置床式と、床材をグラスウールマットのごとき
緩衝材を介して床基盤に載置する、例えば特開昭63−
223261号公報に示される浮床式とがある。いずれ
の方式においても、遮音性を高めるための提案が種々な
されてきたが、今なお、より高い遮音性を有し、安価で
施工も容易な床構造の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願の発明は、浮
床構造を有する床下地積層物の遮音性能を高めることを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに採用した手段を例示の図を用いて述べると、この出
願の発明は、図2に示されるように、床基盤1と床仕上
げ材5との間に設けられる浮床構造の床下地積層物であ
って、下から順に、グラスウールマットのごとき緩衝材
2と、木毛セメント板のごとき多孔質パネル3と、遮音
パネル4とで構成されるものにおいて、遮音パネル4
は、パーティクルボード等のボード類に多数のスリット
6が全面に散在する態様で(図3参照)貫設されている
パネル4aに、単板を木繊維の方向を同じにして貼り合
わせて成る平行貼り合わせ板4bが、木繊維方向dに対
して直角に設けたスリット7を隔てて並列するように
(図4参照)、貼設されているものであることを特徴と
する。
【0005】
【作用】パーティクルボード等のボード類に多数のスリ
ット6が全面に散在する態様で貫設されているパネル4
aに関しては、該パネルを伝わる音波が散在するスリッ
ト部で頻度の高い乱反射を生じ、この乱反射により音の
エネルギーが減衰する。
【0006】平行貼り合わせ板4bに関しては、板を伝
わる音波は木繊維の方向に進みやすいものであるとこ
ろ、平行貼り合わせ板4bを木繊維方向dに直角なスリ
ット7を隔てて並列させたことにより、木繊維方向に進
む音波はスリットにぶつかって進行を乱され、これによ
って音のエネルギーが減衰する。
【0007】スリット6を散設したパネル4aに、平行
貼り合わせ板4bをスリット7を隔てて前記の態様で貼
設したことにより、2種のスリット6、7による前記の
作用は互いに影響し合って、相乗的な遮音効果をあらわ
すことが期待できる。
【0008】
【実施例】比較例(図1参照)。厚さ150mmのコン
クリート床基盤1の上に64kgm、厚さ20mmの
グラスウールマット2を載置し、この上に厚さ30m
m、かさ比重0.7以上の根太付き木毛セメント板3を
載置する。この上に、幅約8mmの多数のスリット6を
図3に示すように全面に散設した厚さ9mmのパーティ
クルボードで成る遮音パネル4を重ね、これを根太8を
介して木毛セメント板3に釘止めする。この上に厚さ1
5mmの木質フロア材5を施工した。
【0009】この遮音構造物に、JIS−A−1418
による軽量床衝撃力を加えて衝撃音レベルを測定した結
果、図5に示すように、日本建築学会基準L−51の遮
音性能を得た。ここに、縦軸は床衝撃音レベル(d
B)、横軸はオクターブバンド中心周波数(Hz)、L
カーブは遮音性能の基準を示す。測定結果はL数値の最
も高い点で判定される。判定されたL数値が低いほど遮
音性能がよい。
【0010】実施例1(図2参照)。厚さ150mmの
コンクリート床基盤1の上に、48kg/m、厚さ2
5mmと、80kg/m、厚さ12mmとの2層のグ
ラスウールマット2を載置し、この上に厚さ30mm、
かさ比重0.7以上の根太付き木毛セメント板3を載置
する。この上に厚さ17mmの遮音パネル4を重ねて前
記比較例で述べたように釘止めをする。この遮音パネル
は、幅約8mmの多数のスリット6を全面に散設した厚
さ12mmのパーティクルボードで成るパネル4aの上
面に、2枚の単板を木繊維の方向を同じにして貼り合わ
せて成る厚さ5mmの平行貼り合わせ板4bを貼設し、
木繊維方向に対して直角方向に幅約3mmの溝を100
mmのピッチで穿設することにより、平行貼り合わせ板
を切断し、幅狭な平行貼り合わせ板が溝によるスリット
7を隔てて並列するようにしたものである。この遮音パ
ネルの上に厚さ15mmの木質フロア材5を施工した。
【0011】この遮音構造物にJIS−A−1418に
よる軽量床衝撃力を加えて階下における床衝撃音の衝撃
音レベルを測定した結果、図6に示すように、日本建築
学会基準L−45の遮音性能を得た。
【0012】実施例2(図2参照)。前記比較例に記載
のコンクリート床基盤1とグラスウールマット2と根太
付き木毛セメント板3との積層物の上に、実施例1に記
載の遮音パネル4を重ねて釘止めをし、この上に厚さ1
2mmの木質フロア材5を施工した。
【0013】この遮音構造物にJIS−A−1418に
よる軽量床衝撃力を加えて階下における床衝撃音の衝撃
音レベルを測定した結果、図7に示すように、日本建築
学会基準L−46の遮音性能を得た。
【0014】
【発明の効果】図5に示す測定結果により、比較例の床
下地積層物の遮音効果は良好であることが認められた
が、図6、図7に示す測定結果により、実施例1、2の
この出願の発明の床下地積層物の遮音効果は、さらに一
段と良好であることが認められた。これらの床下地積層
物の遮音効果には、公知の床下地部材であるグラスウー
ルマット2及び木毛セメント板3による効果が含まれる
ことはもとよりであるが、この出願の発明で採用した遮
音パネル4の効果も見のがすことはできない。特に、比
較例と実施例2の測定結果を比較すると、遮音パネル4
以外の部材はほぼ等しいにかかわらず、遮音性能が前者
でL−51、後者でL−46と差異があるのは、この出
願の発明で採用した遮音パネル4の効果が大きいことを
示しているのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較例に記載の床構造物の一部の断面図であ
る。
【図2】この出願の発明に係る床構造物の一部の断面図
である。
【図3】スリット6の配設状態を示す平面図である。
【図4】平行貼り合わせ板4bの配置状態を示す平面図
である。
【図5】比較例に記載の床構造物の遮音性能の測定結果
を示す図である。
【図6】実施例1に記載の床構造物の遮音性能の測定結
果を示す図である。
【図7】実施例2に記載の床構造物の遮音性能の測定結
果を示す図である。
【符号の説明】
1…床基盤、 2…緩衝材、 3…多孔質パネル、 4
…遮音パネル、 4a…スリットを貫設したパネル、
4b…平行貼り合わせ板、 5…床仕上げ材、6…パネ
ルに貫設したスリット、 7…平行貼り合わせ板を隔て
るスリット、d…木繊維の方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/98 E04B 1/98 E

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床基板(1)と床仕上げ材(5)との間に
    設けられる浮床構造の床下地積層物であって、下から順
    に、グラスウールマットのごとき緩衝材(2)と、木毛
    セメント板のごとき多孔質パネル(3)と、遮音パネル
    (4)とで構成されるものにおいて、遮音パネル(4)
    は、パーティクルボード等のボード類に多数のスリット
    (6)が全面に散在する態様で貫設されているパネル
    (4a)に、単板を木繊維の方向を同じにして貼り合わ
    せて成る平行貼り合わせ板(4b)が、木繊維方向
    (d)に対して直角に設けたスリット(7)を隔てて並
    列するように、貼設されているものであることを特徴と
    する遮音性床下地積層物。
JP3331113A 1991-10-14 1991-10-14 遮音性床下地積層物 Expired - Lifetime JP2549331B2 (ja)

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JPH05106332A JPH05106332A (ja) 1993-04-27
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JPH0428363Y2 (ja) * 1986-10-29 1992-07-09
JPS63223261A (ja) * 1987-03-13 1988-09-16 大建工業株式会社 浮床構造
JPH0757983B2 (ja) * 1987-03-27 1995-06-21 松下電工株式会社 木質床材
JPH02136466A (ja) * 1988-11-15 1990-05-25 Nippon Zeon Co Ltd 防音複合床材

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