JPH05106332A - 遮音性床下地積層物 - Google Patents

遮音性床下地積層物

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JPH05106332A
JPH05106332A JP33111391A JP33111391A JPH05106332A JP H05106332 A JPH05106332 A JP H05106332A JP 33111391 A JP33111391 A JP 33111391A JP 33111391 A JP33111391 A JP 33111391A JP H05106332 A JPH05106332 A JP H05106332A
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floor
sound insulation
panel
board
slits
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JP33111391A
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Masatoshi Yokota
正敏 横田
Suehiro Sakaguchi
末廣 坂口
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NIPPON NOBOPAN KOGYO KK
OTA SANGYO KK
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NIPPON NOBOPAN KOGYO KK
OTA SANGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 浮床構造を有する床下地積層物の遮音性能を
高める。 【構成】 床基盤1と床仕上げ材5との間に設けられる
浮床構造の床下地積層物であって、下から順に、緩衝材
2と多孔質パネル3と遮音パネル4とで構成されるもの
において、遮音パネル4は、ボードに多数のスリット6
が全面に散在する態様で貫設されているものであるこ
と、又は、ボードに多数のスリット6が全面に散在する
態様で貫設されているパネル4aに、単板を木繊維の方
向を同じにして貼り合わせて成る平行貼り合わせ板4b
が、木繊維方向に対して直角に設けたスリット7を隔て
て並列するように、貼設されているものであることを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、遮音性を有す
る床下地積層物に係る。
【0002】
【従来の技術】床衝撃音が階下に伝わるのを防止するた
めの遮音性床構造には、通常、床材を支柱を介して床基
盤に載置する、例えば実開昭62−61837号公報に
示される置床式と床材をグラスウールマットのごとき緩
衝材を介して床基盤に載置する、例えば特開昭63−2
23261号公報に示される浮床式とがある。いずれの
方式においても、遮音性能を高めるための提案が種々な
されてきたが、今なお、より高い遮音性能を有し、安価
で施工も容易な床構造の開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この出願の発明は、浮
床構造を有する床下地積層物の遮音性能を高めることを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに採用した手段を例示の図を用いて述べると次のとお
りである。
【0005】請求項1に記載の発明は、図1に示される
ように、床基盤1と床仕上げ材5との間に設けられる浮
床構造の床下地積層物であって、下から順に、グラスウ
ールマットのごとき緩衝材2と、木毛セメント板のごと
き多孔質パネル3と、遮音パネル4とで構成されるもの
において、遮音パネル4は、パーティクルボ−ド等のボ
ード類に多数のスリット6が全面に散在する態様で(図
3参照)貫設されているものであることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、図2に示される
ように、床基盤1と床仕上げ材5との間に設けられる浮
床構造の床下地積層物であって、下から順にグラスウー
ルマットのごとき緩衝材2と、木毛セメント板のごとき
多孔質パネル3と、遮音パネル4とで構成されるものに
おいて、遮音パネル4は、パーティクルボード等のボー
ド類に多数のスリット6が全面に散在する態様で(図3
参照)貫設されているパネル4aに、単板を木繊維の方
向を同じにして貼り合わせて成る平行貼り合わせ板4b
が、木繊維方向dに対して直角に設けたスリット7を隔
てて並列するように(図4参照)、貼設されているもの
であることを特徴とする。
【0007】
【作用】パーティクルボード等のボード類に多数のスリ
ット6が全面に散在する態様で貫設されているパネルに
関しては、該パネルを伝わる音波が散在するスリット部
で頻度の高い乱反射を生じ、この乱反射により音のエネ
ルギーが減衰する。
【0008】板を伝わる音波は木繊維の方向に進みやす
いものであるところ、平行貼り合わせ板4bを木繊維方
向dに直角なスリット7を隔てて並列させたことによ
り、木繊維方向に進む音波はスリットにぶつかって進行
を乱され、これによって音のエネルギーが減衰する。
【0009】スリット6を設けたパネル4aに、平行貼
り合わせ板4bを前記の態様で貼設したことにより、2
種のスリット6、7による前記の作用は互いに影響し合
って、相乗的な遮音効果をあらわすことが期待できる。
【0010】
【実施例】
(1) 厚さ150mmのコンクリート床基盤の上に6
4Kg/m、厚さ20mmのグラスウールマットを載
置し、この上に厚さ30mm、かさ比重0.7以上の根
太付き木毛セメント板を載置する。この上に、幅約8m
mの多数のスリットを図3に示すように全面に散設した
厚さ9mmのパーティクルボードで成る遮音パネルを重
ね、これを根太8(図1参照)を介して木毛セメント板
に釘止めする。この上に厚さ15mmの木質フロア材を
施工した。
【0011】この遮音構造物にJIS A 1418に
よる軽量床衝撃力を加えて衝撃音レベルを測定した結
果、図5に示すように、日本建築学会基準L−51の遮
音性能を得た。ここに、縦軸は床衝撃音レベル(d
B)、横軸はオクターブバンド中心周波数(Hz)、L
カーブは遮音性能の基準を示す。測定結果はL数値の最
も高い点で判定される。判定されたL数値が低いほど遮
音性能がよい。
【0012】(2) 厚さ150mmのコンクリート床
基盤の上に、48Kg/m、厚さ25mmと80Kg
/m厚さ12mmとの2層のグラスウールマットを載
置し、この上に厚さ30mm、かさ比重0.7以上の根
太付き木毛セメント板を載置する。この上に厚さ17m
mの遮音パネルを重ねて前記(1)のように釘止めをす
る。この遮音パネルは、幅約8mmの多数のスリットを
全面に散設した厚さ12mmのパーティクルボードで成
るパネルの上面に、2枚の単板を木繊維の方向を同じに
して貼り合わせて成る厚さ5mmの平行貼り合わせ板を
貼設し、木繊維方に対して直角方向に幅約3mmの溝を
100mmのピッチで穿設することにより、平行貼り合
わせ板を切断し、幅狭な平行貼り合わせ板が溝によるス
リットを隔てて並列するようにしたものである。この遮
音パネルの上に厚さ15mmの木質フロア材を施工し
た。
【0013】この遮音構造物にJIS A 1418に
よる軽量床衝撃力を加えて階下における床衝撃音の衝撃
音レべルを測定した結果、図6に示すように、日本建築
学会基準L−45の遮音性能を得た。
【0014】(3) 前記(1)に記載のコンクリート
床基盤とグラスウールマットと根太付き木毛セメント板
との積層物の上に、前記(2)に記載の遮音パネルを重
ねて釘止めをし、この上に厚さ12mmの木質フロア材
を施工した。
【0015】この遮音構造物にJIS A 1418に
よる軽量床衝撃力を加えて階下における床衝撃音の衝撃
音レベルを測定した結果、図7に示すように、日本建築
学会基準L−46の遮音性能を得た。
【0016】
【発明の効果】実施例(1)に記載の測定結果により、
請求項1に記載の床下地積層物の遮音効果は良好である
ことが認められる。また、実施例(2)、(3)に記載
の測定結果により、請求項2に記載の床下地積層物の遮
音効果はさらに一段と良好であることが認められる。こ
れらの床下地積層物の遮音効果には、公知の床下地部材
であるグラスウールマット及び木毛セメント板による効
果が含まれることはもとよりであるが、この出願の発明
で採用した遮音パネルによる効果も見のがすことができ
ないといえる。特に、実施例(1)と実施例(3)の測
定結果を比較すると、遮音パネル以外の部材はほぼ等し
いにかかわらず、遮音性能が前者でL−51、後者でL
−46と差異があるのは、請求項2に記載の遮音パネル
の効果が大きいことを示すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の遮音性床下地積層物の一部の
断面図である。
【図2】請求項2に記載の遮音性床下地積層物の一部の
断面図である。
【図3】スリット6の配設状態を示す平面図である。
【図4】平行貼り合わせ板の配置状態を示す平面図であ
る。
【図5】請求項1に記載の遮音性床下地積層物の遮音性
能の測定結果を示す図である。
【図6】請求項2に記載の遮音性床下地積層物の遮音性
能の測定結果を示す図である。
【図7】請求項2に記載の遮音性床下地積層物の遮音性
能の測定結果を示す図である。
【符号の説明】
1…床基盤、 2…緩衝材、 3…多孔質パネル、 4
…遮音パネル、 4a…スリットを貫設したパネル、
4b…平行貼り合わせ板、 5…床仕上げ材、6…パネ
ルに貫設したスリット、 7…平行貼り合わせ板を隔て
るスリット、d…木繊維の方向。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 15/18 N 7805−2E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床基盤と床仕上げ材との間に設けられる浮
    床構造の床下地積層物であって、下から順に、グラスウ
    ールマットのごとき緩衝材と、木毛セメント板のごとき
    多孔質パネルと、遮音パネルとで構成されるものにおい
    て、遮音パネルは、パーティクルボード等のボード類に
    多数のスリットが全面に散在する態様で貫設されている
    ものであることを特徴とする遮音性床下地積層物。
  2. 【請求項2】床基盤と床仕上げ材との間に設けられる浮
    床構造の床下地積層物であって、下から順に、グラスウ
    ールマットのごとき緩衝材と、木毛セメント板のごとき
    多孔質パネルと、遮音パネルとで構成されるものにおい
    て、遮音パネルは、パーティクルボード等のボード類に
    多数のスリットが全面に散在する態様で貫設されている
    パネルに、単板を木繊維の方向を同じにして貼り合わせ
    て成る平行貼り合わせ板が、木繊維方向に対して直角に
    設けたスリットを隔てて並列するように、貼設されてい
    るものであることを特徴とする遮音性床下地積層物。
JP3331113A 1991-10-14 1991-10-14 遮音性床下地積層物 Expired - Lifetime JP2549331B2 (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6371345U (ja) * 1986-10-29 1988-05-13
JPS63223261A (ja) * 1987-03-13 1988-09-16 大建工業株式会社 浮床構造
JPS63241264A (ja) * 1987-03-27 1988-10-06 松下電工株式会社 木質床材
JPH02136466A (ja) * 1988-11-15 1990-05-25 Nippon Zeon Co Ltd 防音複合床材

Patent Citations (4)

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