JP2807130B2 - 床構造 - Google Patents
床構造Info
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- JP2807130B2 JP2807130B2 JP4206787A JP20678792A JP2807130B2 JP 2807130 B2 JP2807130 B2 JP 2807130B2 JP 4206787 A JP4206787 A JP 4206787A JP 20678792 A JP20678792 A JP 20678792A JP 2807130 B2 JP2807130 B2 JP 2807130B2
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- Japan
- Prior art keywords
- floor
- plywood
- gypsum board
- stretched
- finishing material
- Prior art date
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- Floor Finish (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物特に住宅におけ
る床構造に関するものである。
る床構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、床構造は、床梁上に大根太を取
付け、大根太上に根太、合板、床仕上材を張設するもの
が採用されている。最近、建築基準法の改正に伴い、耐
火住宅に対する防耐火性能及び遮音性能の基準が引き上
げられ、この基準に適合させるべく、浮床構造やALC
パネルを採用している。
付け、大根太上に根太、合板、床仕上材を張設するもの
が採用されている。最近、建築基準法の改正に伴い、耐
火住宅に対する防耐火性能及び遮音性能の基準が引き上
げられ、この基準に適合させるべく、浮床構造やALC
パネルを採用している。
【0003】かかる防耐火性能及び遮音性能を兼備した
床構造として、例えば実開平2−5518号公報に記載
のものがあり、この床構造は、床部に配置するH形鋼等
の水平部材上に、両面接着遮音マットを介して中空根太
材を配置するとともに、この中空根太上に、下から順に
軽量気胞コンクリートパネル(ALCパネル)と石膏ボ
ードよりなる不燃性ボードと吸音ボードを積層した複合
床部を形成し、この複合床部上に、仕上床材を張設する
ことによって構成されている。
床構造として、例えば実開平2−5518号公報に記載
のものがあり、この床構造は、床部に配置するH形鋼等
の水平部材上に、両面接着遮音マットを介して中空根太
材を配置するとともに、この中空根太上に、下から順に
軽量気胞コンクリートパネル(ALCパネル)と石膏ボ
ードよりなる不燃性ボードと吸音ボードを積層した複合
床部を形成し、この複合床部上に、仕上床材を張設する
ことによって構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の床構造で
は、釘に対する支持力の弱いALCパネルの上面に石膏
ボードを積層しているため、石膏ボードの固定に釘打ち
を併用することが困難であり、石膏ボードがALCパネ
ルや吸音ボードに対して剥離しやすくなっている。この
ため、石膏ボードの上下接着面に空隙ができて、耐火性
能を低下させる恐れがある。
は、釘に対する支持力の弱いALCパネルの上面に石膏
ボードを積層しているため、石膏ボードの固定に釘打ち
を併用することが困難であり、石膏ボードがALCパネ
ルや吸音ボードに対して剥離しやすくなっている。この
ため、石膏ボードの上下接着面に空隙ができて、耐火性
能を低下させる恐れがある。
【0005】また、それ自体が剥離しやすい石膏ボード
上に吸音ボードを直接接着しているので、より上層の吸
音ボードが石膏ボードから剥離しやすくなっており、施
工後の耐久性に問題がある。本発明は、かかる実状に鑑
み、防耐火性能及び遮音性能を兼備した床構造におい
て、石膏ボードの上下面側に空隙ができるのを防止して
耐火性能を向上させるとともに、吸音材の剥離の発生を
抑制して施工後の床構造の耐久性を向上させることを目
的とする。
上に吸音ボードを直接接着しているので、より上層の吸
音ボードが石膏ボードから剥離しやすくなっており、施
工後の耐久性に問題がある。本発明は、かかる実状に鑑
み、防耐火性能及び遮音性能を兼備した床構造におい
て、石膏ボードの上下面側に空隙ができるのを防止して
耐火性能を向上させるとともに、吸音材の剥離の発生を
抑制して施工後の床構造の耐久性を向上させることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、床合板を上面に固着した根太を床梁上に取付け、
前記床合板上に石膏ボードを張設しかつこの石膏ボード
上に合板を張設することにより当該石膏ボードを合板で
表裏から挟んだ状態にしてこれらを積層し、前記合板上
に吸音機能を有する床仕上材を張設したことを特徴とす
る。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、床合板を上面に固着した根太を床梁上に取付け、
前記床合板上に石膏ボードを張設しかつこの石膏ボード
上に合板を張設することにより当該石膏ボードを合板で
表裏から挟んだ状態にしてこれらを積層し、前記合板上
に吸音機能を有する床仕上材を張設したことを特徴とす
る。
【0007】この場合の床仕上材は、例えば、発泡ポリ
スチレンシートの上面にシート状床材を積層することに
よって構成することができる。
スチレンシートの上面にシート状床材を積層することに
よって構成することができる。
【0008】
【作用】本発明によれば、石膏ボードを合板で表裏から
挟んだ状態にしてこれらを積層すしているので、石膏ボ
ードの上面に設けた合板を石膏ボードの下面の床合板に
届くように釘打ちすることにより、合板、石膏ボード及
び床合板の三者を強固に一体化でき、石膏ボードの上下
面側に空隙ができるのが防止される。
挟んだ状態にしてこれらを積層すしているので、石膏ボ
ードの上面に設けた合板を石膏ボードの下面の床合板に
届くように釘打ちすることにより、合板、石膏ボード及
び床合板の三者を強固に一体化でき、石膏ボードの上下
面側に空隙ができるのが防止される。
【0009】また、上記のようにして石膏ボードに一体
化された合板の上に、吸音機能を有する床仕上材を張設
するようにしたので、石膏ボードに床仕上材を直接張り
付ける場合に比べて、床仕上材の接着強度が大幅に向上
される。
化された合板の上に、吸音機能を有する床仕上材を張設
するようにしたので、石膏ボードに床仕上材を直接張り
付ける場合に比べて、床仕上材の接着強度が大幅に向上
される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1において、1 は床梁(鉄骨構造体の大梁)でH
又はI型鋼から成り、該梁1 上には木材製の根太2 が取
付けられている。該根太2 の高さは、従来の高さ(85
mm)の約1.5倍の133mmと相当高くされ、床合板3
が上面に釘打ち併用接着貼りされて一体化(パネル化)
されており、剛性が大幅に高められている。
る。図1において、1 は床梁(鉄骨構造体の大梁)でH
又はI型鋼から成り、該梁1 上には木材製の根太2 が取
付けられている。該根太2 の高さは、従来の高さ(85
mm)の約1.5倍の133mmと相当高くされ、床合板3
が上面に釘打ち併用接着貼りされて一体化(パネル化)
されており、剛性が大幅に高められている。
【0011】4 は石膏ボードで、所要の防耐火性能(床
落ちまでの時間15分)を確保し、かつ質量増大による
遮音性能を確保するために、約12mmの厚さとされてお
り、施工現場において前記床合板3 上に、接着剤により
張設される。5 は合板で、石膏ボード4 上に釘止めによ
り固着(必要により接着剤併用)されている。6 は床仕
上材で発泡ポリエチレンシート6Aと塩化ビニールシート
製床材6Bとから成り、クッション機能が付与されてい
る。
落ちまでの時間15分)を確保し、かつ質量増大による
遮音性能を確保するために、約12mmの厚さとされてお
り、施工現場において前記床合板3 上に、接着剤により
張設される。5 は合板で、石膏ボード4 上に釘止めによ
り固着(必要により接着剤併用)されている。6 は床仕
上材で発泡ポリエチレンシート6Aと塩化ビニールシート
製床材6Bとから成り、クッション機能が付与されてい
る。
【0012】7 は上部吊木、8 は下部吊木で、両吊木7,
8 は防振ゴム9 を介して連結され、上部吊木7 は前記根
太2 に釘等の固定具により固着され、下部吊木8 の下端
部には天井板張用の野縁10が固定具により固着されてい
る。11は天井板で石膏ボード11A とクロス貼石膏ボード
11B から成り、前記野縁10の下面に釘止め(必要に応じ
て接着剤併用)されており、石膏ボード11A 上にロック
ウール12が配設されている。
8 は防振ゴム9 を介して連結され、上部吊木7 は前記根
太2 に釘等の固定具により固着され、下部吊木8 の下端
部には天井板張用の野縁10が固定具により固着されてい
る。11は天井板で石膏ボード11A とクロス貼石膏ボード
11B から成り、前記野縁10の下面に釘止め(必要に応じ
て接着剤併用)されており、石膏ボード11A 上にロック
ウール12が配設されている。
【0013】なお、前記両石膏ボード11A,11B は共に厚
さが12mmで、従来のもの(9mm)よりも約30%厚く
され、耐火及び遮音性能が高められている。また、床合
板3の下面から床仕上材6 上面までの高さ(厚さ)が約
45mmとされ、質量が従来の床に比べて大幅に増大して
いる。上記実施例において、遮音性能をテストした結
果、重量衝撃源における床衝撃音レベルは、図2に示す
ように、本発明では判定曲線LH−65(基準値)以下
であり、従来技術では判定曲線LH−75を超えてお
り、また、軽量衝撃源における床衝撃音レベルは、図3
に示すように、本発明では判定曲線LL−65(基準
値)以下であるのに比べて従来技術では判定曲線LL−
75であって、性能の向上は明白である。
さが12mmで、従来のもの(9mm)よりも約30%厚く
され、耐火及び遮音性能が高められている。また、床合
板3の下面から床仕上材6 上面までの高さ(厚さ)が約
45mmとされ、質量が従来の床に比べて大幅に増大して
いる。上記実施例において、遮音性能をテストした結
果、重量衝撃源における床衝撃音レベルは、図2に示す
ように、本発明では判定曲線LH−65(基準値)以下
であり、従来技術では判定曲線LH−75を超えてお
り、また、軽量衝撃源における床衝撃音レベルは、図3
に示すように、本発明では判定曲線LL−65(基準
値)以下であるのに比べて従来技術では判定曲線LL−
75であって、性能の向上は明白である。
【0014】なお、上記実施例における防耐火性能をテ
ストした結果、床落ちまでの時間が15分であり、法基
準に適合している。本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜設計変更することができる。
ストした結果、床落ちまでの時間が15分であり、法基
準に適合している。本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、適宜設計変更することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
合板、石膏ボード及び床合板の三者を強固に一体化で
き、石膏ボードの上下面側に空隙ができるのが防止され
るので、床構造の耐火性能を向上することができる。ま
た、石膏ボードに床仕上材を直接張り付ける場合に比べ
て、床仕上材の接着強度が大幅に向上されるので、床構
造の耐久性を向上することができる。
合板、石膏ボード及び床合板の三者を強固に一体化で
き、石膏ボードの上下面側に空隙ができるのが防止され
るので、床構造の耐火性能を向上することができる。ま
た、石膏ボードに床仕上材を直接張り付ける場合に比べ
て、床仕上材の接着強度が大幅に向上されるので、床構
造の耐久性を向上することができる。
【図1】本発明の実施例を示す破断斜視図である。
【図2】軽衝撃源による遮音性能を示す図面である。
【図3】重衝撃源による遮音性能を示す図面である。
1 床梁 2 根太 3 床合板 4 石膏ボード 5 合板 6 床仕上材 6A 発泡ポリスチレンシート 6B シート状床材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−125465(JP,A) 実開 平2−5518(JP,U) 実開 平4−59233(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 5/02 E04B 5/43 E04F 15/00
Claims (2)
- 【請求項1】 床合板を上面に固着した根太を床梁上に
取付け、前記床合板上に石膏ボードを張設しかつこの石
膏ボード上に合板を張設することにより当該石膏ボード
を合板で表裏から挟んだ状態にしてこれらを積層し、前
記合板上に吸音機能を有する床仕上材を張設したことを
特徴とする床構造。 - 【請求項2】 前記床仕上材は、発泡ポリスチレンシー
トの上面にシート状床材を積層することによって構成さ
れている請求項1に記載の床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206787A JP2807130B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206787A JP2807130B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 床構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0657861A JPH0657861A (ja) | 1994-03-01 |
JP2807130B2 true JP2807130B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=16529091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206787A Expired - Lifetime JP2807130B2 (ja) | 1992-08-03 | 1992-08-03 | 床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807130B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2405437B (en) * | 2003-08-27 | 2007-02-14 | Tba Textiles Ltd | Loft conversions |
WO2007072722A1 (ja) | 2005-12-20 | 2007-06-28 | Nec Corporation | 携帯端末装置及びその制御方法とプログラム |
JP2010216131A (ja) * | 2009-03-16 | 2010-09-30 | Kumagai Gumi Co Ltd | 床構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01125465A (ja) * | 1987-11-07 | 1989-05-17 | Minoru Sasaki | 軽量気泡コンクリートを使用した木床遮音断熱床工法 |
JPH078675Y2 (ja) * | 1988-06-22 | 1995-03-06 | コロナ技建株式会社 | プレハブ建物における床部の防振兼遮音装置 |
JPH0459233U (ja) * | 1990-09-28 | 1992-05-21 |
-
1992
- 1992-08-03 JP JP4206787A patent/JP2807130B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0657861A (ja) | 1994-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
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