JP2597837Y2 - 床構造 - Google Patents

床構造

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JP2597837Y2
JP2597837Y2 JP1993062225U JP6222593U JP2597837Y2 JP 2597837 Y2 JP2597837 Y2 JP 2597837Y2 JP 1993062225 U JP1993062225 U JP 1993062225U JP 6222593 U JP6222593 U JP 6222593U JP 2597837 Y2 JP2597837 Y2 JP 2597837Y2
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Japan
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floor
sheet
sound
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sound insulation
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JP1993062225U
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Inventor
正敏 大村
Original Assignee
株式会社ノダ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は床構造に関し、特に、木
造住宅の家屋の階上部分に使用して床面の衝撃による固
体音の階下への伝搬を防止することのできる床構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート下地材上に直接床材
を貼着するいわゆる直貼工法が行われている。マンショ
ン等の共同住宅においては、階上の生活音の階下への伝
搬を防止するために、床材の裏面に種々の緩衝材を貼着
することにより防音性能を付与した防音床材を用いて直
貼工法がなされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが木造住宅の家
屋では、1階と2階との境面において階上および階下で
発生した音の伝搬を防止する性能がコンクリートスラブ
に比べて著しく劣る。加えて、床材を施工する場合は構
造下地に釘打ち施工されることにより床材と下地とが一
体化されてしまい、階上で床材表面に与えられた衝撃
は、この釘打ち部から直接的に裏面に伝搬され、防音性
能は非常に劣ったものとなってしまう。
【0004】また、床材の釘打ち施工は一般に雄実の上
方から斜め下方に向けて釘を打ち込むことによって行わ
れるため、釘打ちにより雄実上面に膨らみが生じたり、
雄実下部に破損が生じることがあり、これらにより隣接
する床材の雌実との嵌合が困難となり、また接合部に目
すきが生ずる等の問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、本考案は、
上記従来技術の問題点を解消し、木造家屋においても優
れた防音性能を発揮することのできる新規な床構造を提
供することを目的とする。
【0006】この目的を達成するため、本考案による床
構造は、根太上に固定される下地板の上面に、遮音シー
トおよび緩衝シートを介して床基板が積層接着一体化さ
れ、かつ、下地板の下面の根太間には、繊維マットまた
は合成樹脂発泡体からなる板状またはシート状の吸音材
が敷設されてなることを特徴とする
【0007】
【作用】床基板の表面に加えられる衝撃エネルギーは、
床基板自体の有する弾性と遮音性能により、緩衝シート
の伸縮変形により、また遮音シートの遮音性能により順
次吸収され、これらによってもなお吸収しきれない伝搬
音はさらに吸音材によって吸収されるので、階下への音
の伝搬が防止される。階下の生活音が階上に伝搬するこ
とも、これら各層の作用によって同様に防止される。
【0008】
【実施例】図1は本考案による床構造の一例を示す。根
太6の上面には合板、木質繊維板、木削片板、単板積層
板、挽板等よりなる下地板4が密接され、釘7で根太6
に釘着固定されている。
【0009】下地板4の表面側には遮音シート3が配さ
れる。遮音シート3は、階上で発生した伝搬音を遮断す
る機能を有するものであり、具体的に例示すれば、比重
1g/cm以上好ましくは1.5g/cm以上のゴ
ム系、合成樹脂系、発泡合成樹脂系、アスファルト系等
のシート状物、これらシート状物中に鉛粉、酸化鉄粉等
の重質物質粉を混入させたもの、あるいは同重質物質性
の不織布を上記シート状物内に埋め込んだもの等が好適
に用いられる。また、遮音シート3の表面および/また
は裏面に凹凸加工を施したものを用いることにより、音
のエネルギーを伝搬する方向をランダムにし、防音性能
を更に向上させることができる。
【0010】遮音シート3の表面側には緩衝シート2が
配される。緩衝シート2は、適度の弾性を有する材料か
らなり、床材表面に与えられた衝撃をそれ自体の伸縮変
形を通じて吸収する機能を有するものであり、具体的に
例示すれば、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、アセテート、塩化ビニリデン、ポリスチレン、アク
リル等の合成樹脂またはそれらの発泡体、あるいはゴ
ム、合成ゴムまたはそれらの発泡体等が好適に用いられ
る。
【0011】緩衝シート2の表面側には床基板1が積層
され、これが実質的に床構造の最表面をなしている。床
基板1は、合板、木質繊維板、木削片板、単板積層板、
挽板等からなり、側面には必要に応じて実が形成され
る。また、表面に化粧単板、化粧紙、化粧合成樹脂シー
ト等の化粧シートが貼着され、あるいは柄模様や着色塗
装等によって任意化粧が施されたものを用いることがで
きる。
【0012】図示されないが、床基板1の裏面に複数本
の溝を刻設したものを用いることができる。溝は、床材
の長手方向と平行、直交あるいは斜め方向に適宜間隔で
床基板1の裏面側から切り込んで形成することができ
る。このように床基板1の裏面に溝を形成することによ
り、床基板の有する剛性を低下させ、表面に加わった衝
撃エネルギーを床基板で吸収することが可能となる。ま
た、溝により床基板の一部が分割されることにより音の
伝搬が阻止され、遮音効果を更に向上させることができ
る。
【0013】下地板4の下方において根太6、6間には
吸音材5が敷設される。吸音材5としては、粗な表面を
持つものや、内部に気泡空隙の多いものを用いることが
好適であり、たとえばグラスウール、ロックウール、フ
ェルト等の繊維マット、あるいはポリエステル系、ポリ
ウレタン系等の合成樹脂発泡体からなる板状またはシー
ト状の吸音材が用いられる。合成樹脂発泡体を用いる場
合は、独立気泡質よりも連続気泡質の方が吸音率に優れ
るのでより好ましい吸音材となる。吸音材5は、緩衝シ
ート2および遮音シート3で吸収しきれなかった伝搬音
を吸収し、階下への伝搬を抑制する。
【0014】以上に述べた床構造の形成方法について説
明すると、まず、根太6、6間であって根太を支える梁
上に渡して吸音材5を敷設する。このときに用いる吸音
材5の厚さは、根太6の高さと同じであっても良いが、
好ましくは根太の高さ寸法よりも若干厚いものを用い、
下地板4を釘着固定することによって吸音材5が表面側
から押さえ付けられて結果的に根太6と面一状態に敷設
されるように施工することが好ましい。また、吸音材5
として自己保形性の弱い柔軟なものを用いる場合は、た
とえば梁間に吸音材保持用の板材、糸またはネット等を
渡し、この保持材の上に吸音材を敷設することが好まし
い。
【0015】次いで、根太6の上に下地板4を相互に隣
接するように密接し、根太6上にて釘着固定する。この
下地板4の上に、遮音シート3、緩衝シート2および床
基板1を順次積層し、各々接着剤により接着固定するこ
とにより、図1に示す床構造が得られる。
【0016】これら下地板4、遮音シート3、緩衝シー
ト2および床基板1は、各々別個に用意して順次積層接
着してもよいが、これらを任意にあらかじめ積層接着し
て一体化させたものを用いることにより、現場での接着
作業を省力化し、施工時間の短縮を図ることができる。
たとえば、下地板4上に遮音シート3をあらかじめ貼着
したものを根太6上に固定することができる。また、遮
音シート3と緩衝シート2とをあらかじめ積層接着して
一体化されたものを下地板4上に貼着した後に床基板1
を貼着することができる。また、下地板4上に遮音シー
ト3を貼着した後に床基板1の裏面にあらかじめ緩衝シ
ート2を貼着したものを貼着し、あるいは床基板1の裏
面にあるいは緩衝シート2および遮音シート3を貼着し
たものを下地板4上に貼着してもよい。
【0017】
【考案の効果】本考案の床構造によれば、根太に固定さ
れる下地板に対して、遮音シート、緩衝シートおよび床
基板の3層は接着剤により積層接着されており、各層の
物理的特性が釘着等により抑制されない。したがって、
床基板の表面に加えられた衝撃エネルギーは、床基材の
有する弾性と遮音性能により吸収されると共に床基板全
体に分散され、その裏面側に配される緩衝シートの伸縮
変形を通じてそのほとんどが吸収される。緩衝シートに
より吸収されなかった伝搬音も、次いで遮音シートによ
り遮断され、さらに吸音材5により吸収されるので、階
下への伝搬を実質的に回避することができる。
【0018】また、コンクリートスラブ上に直貼施工さ
れる床構造においてはほとんど問題とならないが、木造
住宅においては、階下の生活音が階上に伝わることが問
題となる。これは階下と階上の境面に直接衝撃が加わる
ものではなく、生活音が境面部分で遮断されることなく
階上に伝搬されてしまうことによるものであるが、本考
案の床構造によれば、根太間に敷設される吸音材によっ
て階下の生活音のほとんどが吸収される。根太部分にお
いては階上への伝搬経路が残っているが、境面全体に対
する根太部分の面積はきわめて小さく、またその上面に
配される遮音シートによる遮断および緩衝シートによる
吸収を受けることにより、階下から階上への音の伝搬も
有効に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による床構造の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 床基板 2 緩衝シート 3 遮音シート 4 下地板 5 吸音材 6 根太 7 釘

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】根太上に固定される下地板の上面に、遮音
    シートおよび緩衝シートを介して床基板が積層接着一体
    化され、かつ、下地板の下面の根太間には、繊維マット
    または合成樹脂発泡体からなる板状またはシート状の吸
    音材が敷設されてなることを特徴とする床構造。
JP1993062225U 1993-10-27 1993-10-27 床構造 Expired - Lifetime JP2597837Y2 (ja)

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JPH0726473U JPH0726473U (ja) 1995-05-19
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JPH09100618A (ja) * 1995-07-28 1997-04-15 Bridgestone Corp 床用緩衝材及びこれを利用した床材
JP3447959B2 (ja) * 1998-06-23 2003-09-16 早川ゴム株式会社 防音床構造
EP3358103A1 (en) * 2010-03-08 2018-08-08 Kuraray Co., Ltd. Sound insulation floor structure and sound insulation floor component as well as method for reducing floor impact sound

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JPH0726473U (ja) 1995-05-19

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