JP2533754Y2 - 木質系防音床板 - Google Patents

木質系防音床板

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JP2533754Y2
JP2533754Y2 JP1987162838U JP16283887U JP2533754Y2 JP 2533754 Y2 JP2533754 Y2 JP 2533754Y2 JP 1987162838 U JP1987162838 U JP 1987162838U JP 16283887 U JP16283887 U JP 16283887U JP 2533754 Y2 JP2533754 Y2 JP 2533754Y2
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plywood
rubber
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Inventor
一郎 鍬守
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段谷産業 株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、主として集合住宅のコンクリート床スラ
ブ上に直接接着施工される木質系の床板で、詳しくは生
活振動ないし騒音(軽騒音)が床スラブを介して隣室や
階下室に伝播するのを防止する為の木質複合遮音床板に
関する。
[従来の技術] 従来、合板等を基板とし集合住宅などの床スラブ上に
直接接着して施工されている床板は、表面に薄い化粧単
板等が貼着された厚さが6〜12mm程度の基板の裏面に厚
さが2〜4mm程度のクッション性を有する平坦な発泡合
成樹脂シートが貼着されたものが一般的で、裏面の発泡
合成樹脂シートはクッション性を有するので床スラブ面
の凹凸を吸収するとともに歩行感を向上させる等の効果
を有していたが、床板を介して騒音が伝播するのを防止
する効果はほとんど期待できなかった。
一方、木質系の床板に通常の生活騒音を遮断するため
の基準値として定められている遮音等級(L)値がL-55
の遮音性能を付与するには、床スラブと床板の接触をで
きるだけ少なくするために床板を床スラブ上にスタンド
で支えて空間を設ける浮床工法や床スラブと床板間に厚
みが25mm程度の高密度グラスウールマットや硬度が60〜
90度の範囲にある厚さが25mm程度の防振ゴムを全面的に
介在させるなどの構成が採用されてきた。
[考案が解決すべき問題点] ところが、床板とスラブの間にスタンドを設けたりグ
ラスウールや防振ゴムを介在させる構成の床は、床高が
高くなって天井までの高さを低くして室内空間を狭くす
るだけでなく、施工も特別な工法を必要とし、一般の大
工では施工できないなど、一般住宅向きではなかった。
このことから、前記課題を解決するために、実開昭61
-107828号や特開昭61-137964号などが提案されている。
これらは、基板間に制振材を介在させたり、基板の裏
面に緩衝材を貼着したことにより防音性能を付与したも
のである。
しかしながら、これらは前記構成に加えて単に基板間
に制振材が介在された構成、基板の裏面に緩衝材が貼着
された構成等が開示されているに止まり、実施する上で
重要な求める遮音性能を達成し得る緩衝材の硬度や床板
の実用的な厚さの選定、それらの組み合わせ等について
の具体的な記載がなく、実用的な防音性能を有する床板
が提供されているとはいえなかった。
[問題点を解決する為の手段] この考案は上記の問題点を解決する為になされたもの
で、その構成は、表面に薄い化粧単板を貼着した厚さが
2.5〜3mmの範囲にある木質化粧板の下面に、接着剤を介
してJIS K 6301号に規定するC形硬度計による硬度が30
〜40度の範囲で厚さが1〜2mmのゴム又は合成樹脂シー
トが貼着され、そのシートの下面に接着剤を介して周辺
部に本実加工が施され裏面から短手方向に複数本の溝が
形成された厚さ5〜7mmの範囲にある合板が貼着され、
さらにその合板の下面に厚さが2〜4mmの範囲でC形硬
度計による硬度が20〜35度の範囲にある発泡ゴム又は合
成樹脂シートが貼着された総厚さが11〜16mmの範囲なあ
る木質系防音床板に係る。
以下、この考案を図面を参照しながら詳述する。
第1図はこの考案の実施例になる床板の側面図を示し
ている。
木質化粧板2は合板、パーティクルボード、MDF、LVL
等を基板とし、その表面に厚さが0.2〜0.5mm程度の常用
の薄い化粧単板1が貼着された厚さ2.5〜3mmの範囲にあ
る化粧板である。
なお、化粧板の厚さを上記の様に限定するのは厚さが
2.5mm以下になると表面からの荷重により割れたり矯ん
だりして床材としての耐久性能に問題を生じるためであ
る。
そして、その木質化粧板2の下面には接着剤を介して
JIS K 6301号に規定するC形硬度計による硬度が30〜40
度の範囲で厚さが1〜2mmのゴム又は合成樹脂シート3
が貼着される。
ゴム又は合成樹脂シート3としてはゴムや合成樹脂を
発泡させた見掛け比重を0.15〜0.25程度の範囲にしたも
のがC形硬度計による硬度がおよそ30〜40度の範囲に対
応する。
ゴム又は合成樹脂シート3と基板との接着は常用の合
成樹脂−木材系用の接着剤、例えばゴム系やウレタン、
アクリル樹脂系などの合成樹脂接着剤が用いられる。
上記のゴム又は合成樹脂シート3下面には接着剤を介
して周辺部に本実加工が施され裏面から短手方向に複数
本の溝6が形成された厚さ5〜7mmの範囲にある合板4
が貼着される。
なお、合板4の裏面から短手方向に所定の間隔で多数
の溝6を入れるのは、床板に可撓性を持たせて施工性を
向上させるとともに、床板と床スラブ間に隙間を生じな
いようにして防音性能を向上させる為である。
さらに上記の合板4の下面に厚さが2〜4mmの範囲で
C形硬度計による硬度が20〜35度の範囲にある発泡ゴム
又は合成樹脂シート5を貼着して求める木質系防音床板
を得る。
[作用] この考案において、木質化粧板2の厚さを2.5〜3mmに
限定するのは、第2図のグラフに示す様に、木質化粧板
の厚さをのみを2.5mm、2.7mm、3mm、4mmとし、その下面
に硬度が30度で厚さが1mmのゴムシート、厚さが5mmの合
板、その下面に厚さが3mmでC形硬度計による硬度が30
度の発泡ゴムを順次貼着して床板を作成し、タッピング
マシンによる軽量床衝撃音試験を行った結果、音を発す
る化粧板の表面は厚さが薄くて軟らかいほど発生音は少
ないことによる。
ただ、厚さが2.5mmより薄すぎると表面からの荷重に
より割れたり矯んだりして床材としての耐久性能に問題
を生じるため、注意が必要である。
木質化粧板2の下面に貼着されるゴム又は合成樹脂シ
ート3の硬度と厚さを1〜2mmに限定するのは、第3図
のグラフに示す様に、厚さが2.7mmの化粧合板2の下面
に硬度が30度、40度、50度で厚さが1mm、2mmのシート3
を貼着し、その下面に厚さが5mmの合板、その下面に厚
さが3mmでC形硬度計による硬度が30度の発泡ゴムを順
次貼着して床板を作成し、タッピングマシンによる軽量
床衝撃音試験を行った結果、ゴム又は合成樹脂シート3
の硬度が35度以上の場合や1mmよりも薄い時は求める遮
音性能L-55を発揮することができず、硬度が20度以下で
あったり厚みが2mmよりも厚い場合には床面に部分的な
荷重による沈みが生じて、床板の接続面に段差を生じ易
くなるためである。
合板4の厚さを5〜7mmの範囲に限定するのは、床材
としての全体の厚さをできる限り薄く押さえながら、か
つ実用的な強度を有する雄実突出部の厚さが3〜4mm程
度の本実加工を行う為であり、裏面から短手方向に溝6
を形成するのは床板に可撓性を付与して下地の床スラブ
面に凹凸があっても容易に屈曲して馴染むようにするた
めである。
合板4の下面に貼着される発泡ゴム又は合成樹脂シー
ト5の厚さを2〜4mmに限定し、C形硬度計による硬度
が20〜35度の範囲に限定するのは、第4図のグラフに示
す様に、厚さが2.7mmの化粧合板2の下面に硬度が30度
で厚さが1mmのゴムシート3を貼着し、その下面に厚さ
が5mmの合板、その下面に厚さが2mm、4mmでC形硬度計
による硬度が20度、35度、40度の発泡ゴムシート5を順
次貼着して床板を作成し、タッピングマシンによる軽量
床衝撃音試験を行った結果、発泡ゴムシート5の硬度が
35度以上の場合や2mmよりも薄い場合には、求める遮音
性能のL-55を得ることが困難であり、硬度が20度以下で
厚さが4mm以上の場合には、床板として軟らかすぎ、床
材としての性能に問題を生じることによる。
そして、床板の総厚さを11〜16mmの範囲に限定するの
は、従来用いられていた非防音性の床板と同様に使用し
ても室内の空間を狭くすることがないようにした為であ
る。
すなわち、防音性能、耐久性、床板の厚さのうち、ど
の項目を重視してどんな効果を得たいのかを選択できる
ようにした。
以下、この考案の実施例を記す。
[実施例] 厚さ2.7mmの合板に厚さ0.3mmのセンの化粧単板を貼着
した木質化粧板の下面に、ウレタン樹脂系の接着剤を塗
布してJIS K 6301号に規定するC形硬度計による硬度が
30度で厚さが1mmのゴムシートを貼着した。
そして、そのシートの下面にウレタン樹脂系接着剤を
塗布し、周辺部に本実加工を施し、長さ方向に直交する
方向に10cm間隔で幅2mm、深さ4mmの鋸目を入れた厚さ5m
mの合板を貼着した。
さらにその合板の下面に厚さが3mmでC形硬度計によ
る硬度が30度の発泡ゴムシートを貼着して総厚さが12mm
の求める木質系防音床板を得た。
上記の床板を厚さ150mm相当のコンクリート床スラブ
上に接着剤を用いて固着し、床板の上面よりタッピング
マシンによる軽量床衝撃音を加え、スラブの下面で騒音
計を用いて周波数毎の騒音を測定し、遮音等級(L)値
を求めた。
試験の結果はL-55に合格する性能であった。
[考案の効果] この考案の木質系床板は上記の様に、厚さが2.5〜3mm
の範囲にある木質化粧板の下面にJIS K 6301号に規定す
るC形硬度計による硬度が30〜40度の範囲で厚さが1〜
2mmのゴム又は合成樹脂シートが貼着され、そのシート
の下面に周辺部に本実加工が施され裏面から短手方向に
複数本の溝が形成された厚さ5〜7mmの範囲にある合板
が貼着され、さらにその合板の下面に厚さが2〜4mmの
範囲でC形硬度計による硬度が20〜35度の範囲にある発
泡ゴム又は合成樹脂シートが貼着されているので、表面
が木質系で、かつ全体の厚みが11〜16mmの範囲にあり、
従来の遮音床材に比較して非常に薄いのもかかわらず床
材としての強度を保持しながら同時に遮音等級値L-55を
達成することができるので、室内の空間を狭くすること
なく有効に使用できる。
また、ゴム又は合成樹脂シートがクッション性能を有
しているので歩行感に優れ、合板の裏面に溝を形成して
いるので床スラブ面の凹凸にも良く馴染んで吸収して平
滑に施工できるとともに、床板と床スラブ間に隙間を生
じさせず防音性能も向上させることができる等の効果を
有している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になる床板の側面図を示して
いる。第2図、第3図、第4図はこの考案の比較例にな
る床板の遮音等級試験結果を示している。 1……化粧単板、2……木質化粧板 3……シート、4……合板 5……発泡シート、6……溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−137964(JP,A) 特開 昭61−200674(JP,A) 特開 昭61−110378(JP,A) 実願 昭59−192004号(実開 昭61− 107828号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に薄い化粧単板(1)を貼着した厚さ
    が2.5〜3mmの範囲にある木質化粧板(2)の下面に、接
    着剤を介してJIS K 6301号に規定するC形硬度計による
    硬度が30〜40度の範囲で厚さが1〜2mmのゴム又は合成
    樹脂シート(3)が貼着され、そのシート(3)の下面
    に接着剤を介して周辺部に本実加工が施され裏面から短
    手方向に複数本の溝(6)が形成された厚さ5〜7mmの
    範囲にある合板(4)が貼着され、さらにその合板
    (4)の下面に厚さが2〜4mmの範囲でC形硬度計によ
    る硬度が20〜35度の範囲にある発泡ゴム又は合成樹脂シ
    ート(5)が貼着された総厚さが11〜16mmの範囲にある
    ことを特徴とした木質系防音床板。
JP1987162838U 1987-10-24 1987-10-24 木質系防音床板 Expired - Lifetime JP2533754Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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