JPS649422B2 - - Google Patents
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- JPS649422B2 JPS649422B2 JP59182835A JP18283584A JPS649422B2 JP S649422 B2 JPS649422 B2 JP S649422B2 JP 59182835 A JP59182835 A JP 59182835A JP 18283584 A JP18283584 A JP 18283584A JP S649422 B2 JPS649422 B2 JP S649422B2
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Special Wing (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[技術分野]
本発明は低音域においても著しく遮音性能に優
れ、かつパネルそれ自体の剛性をも高めることが
できるようにした建築用のパネル構造体に関す
る。
れ、かつパネルそれ自体の剛性をも高めることが
できるようにした建築用のパネル構造体に関す
る。
[従来の技術]
遮音性能に優れた建築用のパネルは、壁材、間
仕切、ドア材等に需要が多く、その為もあつて従
来から種々の提案がなされている。特公昭57−
4497号公報に開示されている複合遮音材もその一
例であつて、それ以前の技術から比べると格段の
効果をもたらすが、次のような問題点もあつて一
層の改善が望まれていた。すなわち前記従来品は
第7図に示すとおり、ガラスウール、ロツクウー
ル等の吸音材1を芯材に用い、その両面に孔あき
板2を介してハニカムコア3を主体としたパネル
を貼り合せた構成である。しかして前記従来型に
おはる吸音材はガラスウールおよびロツクウール
などの繊維質素材を、その繊維がパネル面と平行
な一定方向に揃えられた積層マツトないしはフエ
ルトで構成されているため、その部分の圧縮変形
の度合が大きく、厚さ精度に劣るばかりか、耐圧
強度も得られないので、建築用パネルとしての適
性を付与するためには別途第7図に符号4で示す
ような補強材を、他の部分の補強材5とは別に吸
音材層の周囲に独立して付設しておかないと所定
の強度が得られないといつた不具合があつた。
仕切、ドア材等に需要が多く、その為もあつて従
来から種々の提案がなされている。特公昭57−
4497号公報に開示されている複合遮音材もその一
例であつて、それ以前の技術から比べると格段の
効果をもたらすが、次のような問題点もあつて一
層の改善が望まれていた。すなわち前記従来品は
第7図に示すとおり、ガラスウール、ロツクウー
ル等の吸音材1を芯材に用い、その両面に孔あき
板2を介してハニカムコア3を主体としたパネル
を貼り合せた構成である。しかして前記従来型に
おはる吸音材はガラスウールおよびロツクウール
などの繊維質素材を、その繊維がパネル面と平行
な一定方向に揃えられた積層マツトないしはフエ
ルトで構成されているため、その部分の圧縮変形
の度合が大きく、厚さ精度に劣るばかりか、耐圧
強度も得られないので、建築用パネルとしての適
性を付与するためには別途第7図に符号4で示す
ような補強材を、他の部分の補強材5とは別に吸
音材層の周囲に独立して付設しておかないと所定
の強度が得られないといつた不具合があつた。
その以外にも前記吸音材を構成する繊維の方向
が板面と平行であるところから、その繊維層と重
なるハニカムコア3の開口面が前記繊維を横切る
方向に配設される結果となり、その為繊維層に鋭
利なコアの端面が喰込み繊維を剪断してしまうと
いつた欠点もあつた。
が板面と平行であるところから、その繊維層と重
なるハニカムコア3の開口面が前記繊維を横切る
方向に配設される結果となり、その為繊維層に鋭
利なコアの端面が喰込み繊維を剪断してしまうと
いつた欠点もあつた。
さらにまた、遮音性能そのものも低音域では音
響透過損失が小さく、そればかりでなく質量則を
下廻るような共鳴透過現象をまぬがれない等に遮
音パネルそのものの本来の性能としても満足すべ
きものでないことが判明した。
響透過損失が小さく、そればかりでなく質量則を
下廻るような共鳴透過現象をまぬがれない等に遮
音パネルそのものの本来の性能としても満足すべ
きものでないことが判明した。
[発明が解決しようとする問題点]
ここにおいて本発明は前記従来型における欠点
ないしは強度面での不具合を解消させると共に、
遮音効果に与える材質並びに材料の組合せについ
ても根本的に検討を加えて、従来型の前記遮音材
にあつては実現することのできなかつた低音域で
の音響透過損失を20dB以上に高め、さらには共
鳴透過現象が生じないように構成させ、もつて遮
音性能を格段に向上させようと意図したものであ
る。
ないしは強度面での不具合を解消させると共に、
遮音効果に与える材質並びに材料の組合せについ
ても根本的に検討を加えて、従来型の前記遮音材
にあつては実現することのできなかつた低音域で
の音響透過損失を20dB以上に高め、さらには共
鳴透過現象が生じないように構成させ、もつて遮
音性能を格段に向上させようと意図したものであ
る。
[問題点を解決するための手段]
本発明は、少なくともガラスウール、ロツクウ
ールなどの繊維質素材を繊維の長さ方向がパネル
面と直角になるように引き揃えたものを所定の面
積を有する板状素材に加工した繊維質層と、空気
層を有する構造体としてのリブ構造体またはセル
構造体とを、そのリブ開口面またはセル開口面が
前記繊維質層の表面に向きあうように配設した上
で、これら両者を音の伝播に対して影響を与える
ことのない面材を介して貼りあわせた後、前記繊
維質層と前記空気層構造体の表面に適宜の外板
(化粧板)をはりつけることにより、前記目的を
達成することができるようにしたものである。
ールなどの繊維質素材を繊維の長さ方向がパネル
面と直角になるように引き揃えたものを所定の面
積を有する板状素材に加工した繊維質層と、空気
層を有する構造体としてのリブ構造体またはセル
構造体とを、そのリブ開口面またはセル開口面が
前記繊維質層の表面に向きあうように配設した上
で、これら両者を音の伝播に対して影響を与える
ことのない面材を介して貼りあわせた後、前記繊
維質層と前記空気層構造体の表面に適宜の外板
(化粧板)をはりつけることにより、前記目的を
達成することができるようにしたものである。
[実施例]
第1図は本発明たる遮音パネルの一実施例を示
す断面図であつて、図中符号11は厚さ12mmのロ
ツクウール層で、当該ロツクウール繊維の引き揃
え方向は該層の厚さ方向と直角に配向しており、
従つて厚さ方向の強度は極めて大きい。なお、こ
のロツクウール層の密度は200Kg/m3である。こ
のロツクウール層11の両面に米坪400g/m2の
不燃紙からなる面材12を適宜の接着剤を用いて
貼り合せた後、この面材の表面にペーパハニカム
コア、同ロールコア等からなるセル構造体13を
積層させる。このセル構造体は図示のようにセル
開口面が面材12に向きあうように配設する。ま
たこのセル構造体はこれを不燃性とするのが好ま
しいが、必須要件ではない。さらに前記セル構造
体の露出面には一例として0.8mm厚の亜鉛メツキ
鋼板からなる外板(化粧板)14を接着させて、
全体の厚みを40mmになす。
す断面図であつて、図中符号11は厚さ12mmのロ
ツクウール層で、当該ロツクウール繊維の引き揃
え方向は該層の厚さ方向と直角に配向しており、
従つて厚さ方向の強度は極めて大きい。なお、こ
のロツクウール層の密度は200Kg/m3である。こ
のロツクウール層11の両面に米坪400g/m2の
不燃紙からなる面材12を適宜の接着剤を用いて
貼り合せた後、この面材の表面にペーパハニカム
コア、同ロールコア等からなるセル構造体13を
積層させる。このセル構造体は図示のようにセル
開口面が面材12に向きあうように配設する。ま
たこのセル構造体はこれを不燃性とするのが好ま
しいが、必須要件ではない。さらに前記セル構造
体の露出面には一例として0.8mm厚の亜鉛メツキ
鋼板からなる外板(化粧板)14を接着させて、
全体の厚みを40mmになす。
第2図は前記のような積層構造体を所定の規格
寸法からなるパネル板に仕上げた場合を示し、図
中符号15で示す鎖線の透孔は後記のように面材
の材質如何によつては、音の伝播との関係でこの
透孔を穿設することを必要とする場合を示した。
符号16は前記パネル板の四周に取付けた鋼製の
枠体であつて、従来型と異なり本発明にあつて
は、パネルそのものを全体として支持させる必要
があるときだけ使用すればよく、厚さ方向の補強
は考慮する必要がないのである。
寸法からなるパネル板に仕上げた場合を示し、図
中符号15で示す鎖線の透孔は後記のように面材
の材質如何によつては、音の伝播との関係でこの
透孔を穿設することを必要とする場合を示した。
符号16は前記パネル板の四周に取付けた鋼製の
枠体であつて、従来型と異なり本発明にあつて
は、パネルそのものを全体として支持させる必要
があるときだけ使用すればよく、厚さ方向の補強
は考慮する必要がないのである。
第3〜4図は本発明における他の実施例を示す
パネルの断面図であつて、芯材として前記のセル
構造体13を用いると共にこの芯材の両面に前記
面材12を介してロツクウール層またはガラスウ
ール層のごとき繊維質層11を配設した事例と、
さらに前記繊維質層11とセル構造体13とを面
材12を挟んであい対向させるように積層させた
事例をそれぞれ図示したものである。
パネルの断面図であつて、芯材として前記のセル
構造体13を用いると共にこの芯材の両面に前記
面材12を介してロツクウール層またはガラスウ
ール層のごとき繊維質層11を配設した事例と、
さらに前記繊維質層11とセル構造体13とを面
材12を挟んであい対向させるように積層させた
事例をそれぞれ図示したものである。
第5図は前記のセル構造体に代えて、厚さ方向
に突出した多数のリブ17を具えたリブ構造体1
8によつて空気層を有する構造体を具体化した事
例を示し、このリブ構造体と積層させるべき繊維
質層11は前記実施例と同様であり、積層の仕方
も前記に準じて行えばよい。なお、前記のリブ構
造体は石膏ボード、鉄もしくはアルミニウム合金
等で予め一体につくることができる。
に突出した多数のリブ17を具えたリブ構造体1
8によつて空気層を有する構造体を具体化した事
例を示し、このリブ構造体と積層させるべき繊維
質層11は前記実施例と同様であり、積層の仕方
も前記に準じて行えばよい。なお、前記のリブ構
造体は石膏ボード、鉄もしくはアルミニウム合金
等で予め一体につくることができる。
[作用効果]
周知のようにドア、間仕切、天井板等の建築用
パネルにおける遮音効果は音響透過損失を大きく
することができれば、それだけ性能が向上する。
パネルにおける遮音効果は音響透過損失を大きく
することができれば、それだけ性能が向上する。
これを本発明の実施例に即して具体的に説明す
ると、外部の音源からの音響エネルギーは一部外
板14で反射するが、それ以外は外板を透過して
パネル内に侵入してくる。この侵入エネルギーを
可及的に減衰させうる構造としたのが本発明であ
つて、減衰効率の高い空気層をパネル内に形成さ
せるためのセル構造体11またはリブ構造体18
と、音の伝播に対して前記空気層とはインピーダ
ンスの異なる繊維質層とを積層させて高い抵抗値
をもつように構成させたから、第6図のデータか
らも明らかなように周波数に対する音響透過損失
を大幅に改善させることができる。特に第7図に
示すような従来型の遮音パネルに比較して次に述
べるような格別の効果を発揮させることができ
る。すなわち前記従来型は吸音材1としてパネル
の面方向と平行に繊維が引き揃えられた繊維マツ
トまたはフエルトを使用していたから、この吸音
材は音響的にみると一種の空気バネとして作用し
てしまい、その結果質量則に沿うような遮音特性
は得られず、しかも低音域では第6図に符号Aで
示すような共鳴透過現象が生じてしまうという不
都合があつた。
ると、外部の音源からの音響エネルギーは一部外
板14で反射するが、それ以外は外板を透過して
パネル内に侵入してくる。この侵入エネルギーを
可及的に減衰させうる構造としたのが本発明であ
つて、減衰効率の高い空気層をパネル内に形成さ
せるためのセル構造体11またはリブ構造体18
と、音の伝播に対して前記空気層とはインピーダ
ンスの異なる繊維質層とを積層させて高い抵抗値
をもつように構成させたから、第6図のデータか
らも明らかなように周波数に対する音響透過損失
を大幅に改善させることができる。特に第7図に
示すような従来型の遮音パネルに比較して次に述
べるような格別の効果を発揮させることができ
る。すなわち前記従来型は吸音材1としてパネル
の面方向と平行に繊維が引き揃えられた繊維マツ
トまたはフエルトを使用していたから、この吸音
材は音響的にみると一種の空気バネとして作用し
てしまい、その結果質量則に沿うような遮音特性
は得られず、しかも低音域では第6図に符号Aで
示すような共鳴透過現象が生じてしまうという不
都合があつた。
これに反し本発明によれば、パネルそれ自体を
上記のような構成としたため、周波数500Hz以下
の低音域における透過損失を飛躍的に向上させる
ことができるばかりでなく、繊維質層を構成する
繊維の方向が厚さ方向に配列している結果、この
繊維質層が音の伝播に対して一種の剛体として作
用するためグラフからも明らかなように250Hz付
近での共鳴透過現象を防ぐことが可能となつた。
その上一例として面密度が17Kg/m2の製品であり
ながらその遮音特性は全体音域に亘つてその4倍
近い質量則に沿うような音響透過損失が得られる
という遮音パネルとしての画期的な効果が得られ
るのである。
上記のような構成としたため、周波数500Hz以下
の低音域における透過損失を飛躍的に向上させる
ことができるばかりでなく、繊維質層を構成する
繊維の方向が厚さ方向に配列している結果、この
繊維質層が音の伝播に対して一種の剛体として作
用するためグラフからも明らかなように250Hz付
近での共鳴透過現象を防ぐことが可能となつた。
その上一例として面密度が17Kg/m2の製品であり
ながらその遮音特性は全体音域に亘つてその4倍
近い質量則に沿うような音響透過損失が得られる
という遮音パネルとしての画期的な効果が得られ
るのである。
進んで、遮音特性の面から本発明に適した実施
態様を述べると、前記繊維質層11を構成する繊
維の密度は80〜250Kg/m3が望ましく、また面材
12としては和紙、不織布、合板、鋼板、合成樹
脂板等材質的にはあらゆるものが使用できるが、
出来るだけ音の伝播に対して影響を与えないもの
がよい。換言すれば面密度の低い、いわば薄いも
のが良く、薄手の紙、不織布、ガラス織布並びに
60μ程度のポリエチレンフイルム等は特に透孔を
設けないでも使用できる。一方鋼板のように音響
エネルギーを殆んど透過させない材質を採用する
場合には第2図に符号15で示したように面材1
2に対して透孔を穿設しなければならない。本発
明はこのように構成させることによつて、パネル
内を全部吸音領域となして音の減衰を図つたもの
である。以下この点に関し具体的に説明すると、
第1図のような構成において面材12を400g/
m2の孔なしの不燃紙とした場合(パネル全体の面
密度17Kg/m2)と、この不燃紙に3mmφの透孔1
5を5mmピツチで穿設したもの(同面密度17Kg/
m2)を試料に用い、かつ比較例として第7図に示
す従来型のパネル(面密度16.3Kg/m2)を同一条
件下において遮音特性を測定したところ、第6図
のグラフに示すような結果が得られた。同図から
明らかなように本発明のパネルは高音域は勿論の
こと500Hz以下の低音域における透過損失が20dB
以上と従来型に比べ格段に向上する。また特に遮
音性能としての理論値たる質量則におけるデータ
と比較しても遜色のない値が得られることは前記
グラフからも極めて明らかである。その上本発明
によれば低音域における共鳴透過現象も防止でき
るという効果を発揮する。また第6図のデータか
らも明らかなように、たとえ薄手の面材を使用し
てもこの面材に透孔15を穿設したほうが遮音効
果が高い。一般的に説明すると、その面密度が50
g/m2以上の面材を使用する場合には当該面材に
対して20%以上の開口率を保たせないと遮音効果
が低く実用的でない。
態様を述べると、前記繊維質層11を構成する繊
維の密度は80〜250Kg/m3が望ましく、また面材
12としては和紙、不織布、合板、鋼板、合成樹
脂板等材質的にはあらゆるものが使用できるが、
出来るだけ音の伝播に対して影響を与えないもの
がよい。換言すれば面密度の低い、いわば薄いも
のが良く、薄手の紙、不織布、ガラス織布並びに
60μ程度のポリエチレンフイルム等は特に透孔を
設けないでも使用できる。一方鋼板のように音響
エネルギーを殆んど透過させない材質を採用する
場合には第2図に符号15で示したように面材1
2に対して透孔を穿設しなければならない。本発
明はこのように構成させることによつて、パネル
内を全部吸音領域となして音の減衰を図つたもの
である。以下この点に関し具体的に説明すると、
第1図のような構成において面材12を400g/
m2の孔なしの不燃紙とした場合(パネル全体の面
密度17Kg/m2)と、この不燃紙に3mmφの透孔1
5を5mmピツチで穿設したもの(同面密度17Kg/
m2)を試料に用い、かつ比較例として第7図に示
す従来型のパネル(面密度16.3Kg/m2)を同一条
件下において遮音特性を測定したところ、第6図
のグラフに示すような結果が得られた。同図から
明らかなように本発明のパネルは高音域は勿論の
こと500Hz以下の低音域における透過損失が20dB
以上と従来型に比べ格段に向上する。また特に遮
音性能としての理論値たる質量則におけるデータ
と比較しても遜色のない値が得られることは前記
グラフからも極めて明らかである。その上本発明
によれば低音域における共鳴透過現象も防止でき
るという効果を発揮する。また第6図のデータか
らも明らかなように、たとえ薄手の面材を使用し
てもこの面材に透孔15を穿設したほうが遮音効
果が高い。一般的に説明すると、その面密度が50
g/m2以上の面材を使用する場合には当該面材に
対して20%以上の開口率を保たせないと遮音効果
が低く実用的でない。
本発明は以上のような遮音効果に加えて、以下
述べるように建築用のパネルとして不可欠な剛性
並びに加工段階での作業性を著しく改善する。第
一に本発明の構成要素である繊維質層はその繊維
の方向が厚さ方向に配向しているため、圧縮弾性
率が極めて高いので耐圧強度に優れるばかりか、
面材等を貼りあわせる際にも従来型では不可欠と
した繊維質層のみを独立した構造体に加工する手
間が省けるとともに、その上前記のように圧縮強
度が格段に向上するので繊維質層の表面に面材を
貼り合せるに際しても、高い接着強度が得られ
る。特に従来は繊維質層とそれに積層させるセル
構造体とをそれぞれ別途にパネル化した上で改め
てその両者をボルトナツト等で合体させる必要が
あつたが、本発明によればこれらの手数が要ら
ず、製作面でも省力化を達成しうるという効果を
奏する。
述べるように建築用のパネルとして不可欠な剛性
並びに加工段階での作業性を著しく改善する。第
一に本発明の構成要素である繊維質層はその繊維
の方向が厚さ方向に配向しているため、圧縮弾性
率が極めて高いので耐圧強度に優れるばかりか、
面材等を貼りあわせる際にも従来型では不可欠と
した繊維質層のみを独立した構造体に加工する手
間が省けるとともに、その上前記のように圧縮強
度が格段に向上するので繊維質層の表面に面材を
貼り合せるに際しても、高い接着強度が得られ
る。特に従来は繊維質層とそれに積層させるセル
構造体とをそれぞれ別途にパネル化した上で改め
てその両者をボルトナツト等で合体させる必要が
あつたが、本発明によればこれらの手数が要ら
ず、製作面でも省力化を達成しうるという効果を
奏する。
第1図は本発明の一実施例を示すパネルの一部
拡大断面図、第2図は同上パネルを一部を切り欠
いて示した平面図、第3〜4図は他の実施例を示
す断面図、第5図は本発明における別の実施態様
を示すパネルの断面図、第6図は第5図に示す本
発明のパネルと従来型のそれとを比較して遮音効
果を違いを具体的に示したグラフ、第7図は従来
型のパネルを示す断面図である。 11……繊維質層、12……面材、13……セ
ル構造体、14……外板、15……透孔、16…
…枠体、17……リブ、18……リブ構造体。
拡大断面図、第2図は同上パネルを一部を切り欠
いて示した平面図、第3〜4図は他の実施例を示
す断面図、第5図は本発明における別の実施態様
を示すパネルの断面図、第6図は第5図に示す本
発明のパネルと従来型のそれとを比較して遮音効
果を違いを具体的に示したグラフ、第7図は従来
型のパネルを示す断面図である。 11……繊維質層、12……面材、13……セ
ル構造体、14……外板、15……透孔、16…
…枠体、17……リブ、18……リブ構造体。
1 多数の柱材を垂設し、連続的に隣設して内外
壁一体構造の集成壁面を構成し、これらの相隣れ
る各柱材には溝を穿設し、該溝にはフラツトバー
を一面に固定したジヨイナを嵌合して各柱間を結
合し、また上記各フラツトバーの上部にはボルト
を接合固定し、該ボルトは上部桁を貫通せしめ桁
上面にて上ナツトにより固定し、さらにフラツト
バー下部は下ボルトナツトにより土台へ締付け固
定し、なお上記の集成壁面外側を基礎部分まで伸
張させ、水切り効果を兼有する内外壁一体構造の
集成壁面から成ることを特徴とする建築工法。
壁一体構造の集成壁面を構成し、これらの相隣れ
る各柱材には溝を穿設し、該溝にはフラツトバー
を一面に固定したジヨイナを嵌合して各柱間を結
合し、また上記各フラツトバーの上部にはボルト
を接合固定し、該ボルトは上部桁を貫通せしめ桁
上面にて上ナツトにより固定し、さらにフラツト
バー下部は下ボルトナツトにより土台へ締付け固
定し、なお上記の集成壁面外側を基礎部分まで伸
張させ、水切り効果を兼有する内外壁一体構造の
集成壁面から成ることを特徴とする建築工法。
Claims (1)
- に記載の遮音性を有するパネル構造体。 5 前記繊維質層とセル構造体とを開口率が20%
以上の面材を介して貼りあわせた特許請求の範囲
第1項ないし第4項のいずれかに記載の遮音性を
有するパネル構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59182835A JPS6160946A (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 遮音性を有するパネル構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59182835A JPS6160946A (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 遮音性を有するパネル構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6160946A JPS6160946A (ja) | 1986-03-28 |
JPS649422B2 true JPS649422B2 (ja) | 1989-02-17 |
Family
ID=16125295
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59182835A Granted JPS6160946A (ja) | 1984-09-03 | 1984-09-03 | 遮音性を有するパネル構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6160946A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101875500B1 (ko) * | 2016-07-20 | 2018-07-06 | 한상녀 | 내열 성능이 향상된 방화도어용 내부 충진재 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6509081B1 (en) * | 2000-09-28 | 2003-01-21 | The Boeing Company | No-septum acoustic sandwich panel, and apparatus and method for suppressing noise in a nozzle |
JP6236777B2 (ja) * | 2012-12-12 | 2017-11-29 | 横浜ゴム株式会社 | 道路橋用遮音部材 |
JP6065566B2 (ja) * | 2012-12-12 | 2017-01-25 | 横浜ゴム株式会社 | 道路橋用遮音部材 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4880306U (ja) * | 1971-12-28 | 1973-10-02 | ||
US4084366A (en) * | 1975-11-14 | 1978-04-18 | Haworth Mfg., Inc. | Sound absorbing panel |
JPS538416U (ja) * | 1976-07-08 | 1978-01-24 | ||
JPS55134241U (ja) * | 1979-03-15 | 1980-09-24 | ||
JPS589408U (ja) * | 1981-07-13 | 1983-01-21 | ニチアス株式会社 | 換気吸音パネル |
-
1984
- 1984-09-03 JP JP59182835A patent/JPS6160946A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101875500B1 (ko) * | 2016-07-20 | 2018-07-06 | 한상녀 | 내열 성능이 향상된 방화도어용 내부 충진재 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6160946A (ja) | 1986-03-28 |
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