JPS6160946A - 遮音性を有するパネル構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は低音域においても苔しく遮音性能に優れ、かつ
パネルそれ自体の剛性をも高めることかできるようにし
た建築用のパネル構造体に関する。

［従来の技術］ 遮音性能に優れた建築用のパネルは、壁材、間仕切、ド
ア材等に需要が多く、その為もあって従来から種々の捉
某がなされている。特公昭５７−４４９７号公報に開示
されている複合遮音材もその一例であって、それ以前の
技術から比べると格段の効果をもたらすが、次のような
問題点もあって一層の改善が望まれていた。すなわち前
記従来品は第７図に示すとおり、ガラスウール、ロック
ウール等の吸音材１を芯材に用い、その両面に孔あき板
２を介してハニカムコア３を主体としたパネルを貼り合
せた構成である。しかして前記従来型における吸音材は
ガラスウールおよびロックウールなどの繊維質素材を、
そのｔａ維がパネル面と平行な一定方向に揃えられた積
層マットないしはフェルトで構成されているため、その
部分の圧縮変形の度合が大きく、厚さ精度に劣るばかり
か、耐圧強度も得られないので、建築用パネルとしての
適性を付与するためには別途第７図に符号４で示ずよう
な補強材を、他の部分の補強材５とは別に吸音材層の周
囲に独立して付設しでおかないと所定の強度が得られな
いといった不具合があった。

それ以外にも前記吸音材を構成する繊維の方向が板面と
平行であるところから、その繊維層と虫なるハニカムコ
ア３の開口面が前記Ｊ１［ｆを横切る方向に配設される
結果となり、その為繊維層に鋭利なコアの端面が喰込み
繊維をｇＪ断してしまうといった欠点もあった。

さらにまた、遮音性能そのものも低音域では音響透過損
失が小さく、そればかりでなく１を０則を下遡るような
共鳴透過現象をまぬがれない等の＊音パネルそのものの
本来の性能としても満足すべきものでないことが判明し
た。

［発明が解決しようとする問題点］ ここにおいて本発明は前記従来型における欠点ないしは
強度面での不具合を解消させると共に、遮音効果に与え
る材質並びに材料の組合せについても根本的に検討を加
えて、従来型の前記遮音材にあっては実現することので
きなかった低音域での音響透過損失を２０ｄＢ以上に高
め、さらには共鳴透過現象が生じないように構成させ、
もって遮音性能を格段に向上させようと意図したもので
ある。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、少なくともガラスウール、ロックウールなど
の繊維質素材を繊維の長さ方向がパネル面と直角になる
ように引き１ｒＲえたものを所定の面積を有する板状素
材に加工した繊維質層と、空気層を有する構造体として
のリブ構造体またはセル構造体とを、そのリブ開口面ま
たはセル開口面が前記ＩＩＩ質層の表面に向きあうよう
に配設した上で、これら両者を音の伝播に対して影響を
与えることのない面材を介して貼りあわせた俊、ｔｔＩ
記繊維ｖ、（層と前記空気ｍ構造体の表面に適宜の外板
（化粧板）をはりつけることにより、前記目的を達成す
ることがきるようにしたものである。

［実施例］ 第１図は本発明たる遮音パネルの一実施例を示す断面図
であって、図中符号１１は厚さ１２ｍのロックウール層
で、当該ロックウール繊維の引き揃え方向は該層の厚さ
方向と直角に配向しており、従って厚さ方向の強度は極
めて大きい。なお、このロックウール層の密度は２０（
１９／ｒ＜である。このロックウール層１１の両面に米
外４０ｏｆｆ／ｍの不燃紙からなる面材１２を適宜の接
着剤を用いて貼り合せた後、この面材の表面にベーパハ
ニカムコア、同ロールコア等からなるセル構造体１３を
積層させる。

このセル構造体は図示のようにセル開口面が面材１２に
向きあうように配設する。またこのセル溝３１体はこれ
を不燃性とするのが好ましいが、必須要件ではない。さ
らに前記セル構造体の露出面には一例としてＯ，ａＳ＋
厚の亜鉛メッキ鋼板からなる外板（化粧板）１４を接着
させて、全体の厚みを４０１１１１になす。

第２図は前記のようなｆｒ４Ｉ！２！構造体を所定の規
格寸法からなるパネル板に仕上げた場合を示し、図中符
号１５で示す鎖線の透孔は後記のように面材の材質如何
によっては、音の伝播との関係でこの透孔を穿設するこ
とを必要とする場合を示した。符号１６は前記パネル板
の四周に取付けた鋼製の枠体であって、従来型と異なり
本発明にあっては、パネルそのものを全体として支持さ
せる必要があるときだけ使用すればよく、厚さ方向の補
強は考ＩＸａする必要がないのである。

第３〜４図は本発明における他の実施例を示すパネルの
断面図であって、芯材どして前記のセル構造体１３を用
いると共にこの芯材の両面に前記面材１２を介してロッ
クウール層またはガラスウール層のごとき繊維質層１１
を配設した事例と、さらに前記！＆１ｔＩｉ質層１１と
セル構造体１３とを面材１２を挟んであい対向させるよ
うに積層させたｄＸ例をそれぞれ図示したものである。

第５図は前記のセル構造体に代えて、Ｊ７さ方向に突出
した多数のリブ１７を具えたリブ構造体１８によって空
気層を有する構造体を具体化した事例を示し、このリブ
構造体と積層させるべき繊維質層１１は前記実施例と同
様であり、積層の仕方も前記に準じて行えばよい。なお
、前記のリブ構造体は石膏ボード、鉄もしくはアルミニ
ウム合金等で予め一体につくることができる。

［作用効果］ 周知のようにドア、間仕切、天井板等の建築用パネルに
おける遮音効果は音響透過損失を大きくすることができ
れば、それだけ性能が向上する。

これを本発明の実施例に即して具体的に説明づ゛ると、
外部の音源からの音響エネルギーは一部外板１４で反射
するが、それ以外は外板を透過してパネル内に侵入して
くる。この侵入エネルギーを可及的に減衰させうる構造
としたのが本発明であって、減衰効率の高い空気層をパ
ネル内に形成させるためのセル構造体１１またはリブ構
造体１８ど、音の伝播に対して前記空気層とはインピー
ダンスの異なる繊維質層とを積層させて高い抵抗値をも
つように構成させたから、第６図のデータからも明らか
なように周波数に対する音響透過損失を大幅に改善さぼ
ることができる。特に第７図に示すような従来型の遮音
パネルに比較して次に述べるような格別の効果を発揮さ
せることができる。すなわち前記従来型は吸音材１とし
てパネルの面方向と平行に繊維が引き揃えられた繊維マ
ットまたはフェルトを使用していたから、この吸音材は
音す的にみると一種の空気バネとして作用してしまい、
その結果質ｍ則に沿うにうな遮音特性は得られず、しか
も低音域では第６図に符号Δで示すような共 鳴透過現象が生じてしまうという不都合があった。

これに反し本発明によれば、パネルそれ自体を上記のよ
うな構成としたため、周波数５００８Ｚ以下の低音域に
おける透過損失を飛躍的に向上させることができるばか
りでなく、繊維質店を構成する繊維の方向が厚さ方向に
配列している結果、この繊維質層が音の伝播に対して一
種の剛体として作用するためグラフからも明らかなよう
に２５０１Ｉｚ付近での共鳴透過現象を防ぐことが可能
となった。その上−例として面密度が１７Ｋｇ／ＴＩｔ
の製品でありながらその遮音特性は全体音域に亘ってそ
の４倍近い質ｍ則に沿うような音響透過損失が得られる
という遮音パネルとしての画期的な効果が得られるので
ある。

進んで、遮音特性の面から本発明に適した実施態様を述
べると、前記謀Ｍ質Ｆｒ１１１を構成する繊維の密度は
８０〜２５０８９／ゴが望ましく、また面材１２として
は和紙、不織布、合板、鋼板、合成樹脂板等′４Ａｒｉ
ｉｉ的にはあらゆるものが使用できるが、出来るだけ音
の伝播に対して影響を与えないものがよい。

換言すれば面密度の低い、いわば薄いものが良く、薄手
の紙、不織布、ガラス織布並びに６０μ程度のポリエチ
レンフィルム等は特に透孔を設けないでも使用できる。

一方鋼板のＪ：うに音響エネルギーを殆んど透過させな
い材質を採用する場合には第２図に符号１５で示したよ
うに面材１２に対して透孔を穿設しなければならない。

本発明はこのように構成させることによって、パネル内
を全部吸音領域となして音の減衰を図ったものである。

以下この点に関し具体的に説明すると、第１図のような
構成において面材１２を４００ｇ／尻の孔なしの不燃紙
とした場合（パネル全体の面密度１７Ｋｇ／ｙｒｊ）と
、この不燃紙に３ｓΦの透孔１５を５Ｍピッチで穿設し
たもの（同面密度１７に！９／ＴｒＬ）を試料に用い、
かつ比較例として第７図に示す従来型のパネル（面密度
１６．３１＜ｇ／　ＴＩｔ）を同一条件下において′ａ
音特性を測定したところ、第６図のグラフに示ずような
結果が得られた。同図から明らかなように本発明のパネ
ルは８音域は勿論のこと５００１１１以下の低音域にお
番プる透過１０失が２０ｄＢ以上と従来型に比べ洛段に
向−ヒする。また特に遮音性能としての理論値たる′碩
山則におけるデータと比較しても遜色のない値が得られ
ることは前記グラフからも極めて明らかである。その上
本発明によれば低音域における共鳴透過現象も防止でき
るという効果を発揮する。また第６図のデータからも明
らかなように、たとえ薄手の面材を使用してもこの面材
に透孔１５を穿設したぽうが遮音効果が高い。一般的に
説明すると、その面密度が５０び／ＴＩｔ以上の面材を
使用する場合には当該面材に対して２０％以上の開口率
を保たＵないと遮音効果が低く実用的でない。

本発明は以−ヒのような遮音効果に加えて、以下述べる
ようにｌＮ！築用のパネルとして不可欠な剛性並びに加
工段階での作業性を著しく改善する。第一に本発明の＋
ｉ４成要素である繊維質図はその繊維の方向が厚さ方向
に配向しているため、圧縮弾性率が（石めてΩいので耐
圧強度に優れるばかりか、面材等を貼りあわせる際にも
従来型では不可欠とし／、：４！維１１ｉＦ５のみを独
立した構造体に加工する手間が省けるとともに、その上
前記のように圧縮強度が格段に向上するので繊維質層の
表面に１Ｉｉ４４を貼り合せるに際しても、高い接着強
度が（りられる。

特に従来は！！＃１質層とそれに積層させるセル構造体
とをそれ′ぞれ別途にパネル化した上で改めてその両者
をボルトナツト等で合体させる必要があったが、本発明
によればこれらの手数が要らず、製作面でも省力化を達
成しつるという効果を秦する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示ずパネルの一部拡大断面
図、第２図は同上パネルを一部を切り欠いて示した平面
図、第３〜４図は他の実施例を示す断面図、第５図は本
発明における別の実施態様を示すパネルの断面図、第６
図は第５図に示す本発明のパネルと従来型のそれとを比
較してＭ　Ｔ５効果を違いを具体的に示したグラフ、第
７図は従来型のパネルを示す断面図である。 １１・・・繊維質図、１２・・・面材、１３・・・セル
構造体、１４・・・外板、１５・・・透孔、１６・・・
枠体、１７・・・リブ、１８・・・リブ構造体。 新日本コア株式会社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　少なくともガラスウール、ロックウールなどの繊維
   質素材の繊維の長さ方向がパネル面と直角になるように
   引き揃えてなる繊維質層と、空気層を有する構造体とを
   積層し、かつその両者を音の伝播に対して影響を与える
   ことのない面材を介して貼りあわせた後、前記繊維質層
   または前記空気層を有する構造体の表面に適宜の外板を
   貼り合せたことを特徴とする遮音性を有するパネル構造
   体。 ２　空気層を有する構造体として、ロールコアまたはハ
   ニカムコア等のセル構造体をそのセル開口面が繊維質層
   に向きあうように配設使用してなる特許請求の範囲第１
   項記載の遮音性を有するパネル構造体。 ３　空気層を有する構造体として、パネルの厚さ方向に
   リブを有するリブ構造体を使用してなる特許請求の範囲
   第１項記載の遮音性を有するパネル構造体。 ４　ガラスウール、ロックウールなどの繊維質素材の繊
   維の長さ方向がパネル面と直角になるように引き揃えて
   なる繊維質層を芯材に用い、この芯材の両面に孔なしの
   不燃紙または不織布を介して空気層を有する構造体を接
   着させ、かつ前記各構造体の表面に剛性を有する外板を
   貼りあわせてなる特許請求の範囲第１項ないし第３項の
   いずれかに記載の遮音性を有するパネル構造体。 ５　前記繊維質層とセル構造体とを開口率が２０％以上
   の面材を介して貼りあわせた特許請求の範囲第１項ない
   し第４項記載の遮音性を有するパネル構造体。