JPH06235242A - 建物の床部遮音構造 - Google Patents

建物の床部遮音構造

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JPH06235242A
JPH06235242A JP5022888A JP2288893A JPH06235242A JP H06235242 A JPH06235242 A JP H06235242A JP 5022888 A JP5022888 A JP 5022888A JP 2288893 A JP2288893 A JP 2288893A JP H06235242 A JPH06235242 A JP H06235242A
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JP
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JP5022888A
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Kei Akaishi
圭 赤石
Toshihiro Yokota
利博 横田
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊り木の本数を増やすことなく、軽量床衝撃
の遮音効果を大幅に増大させる。 【構成】 床板3を下方から支持する複数本の根太2が
梁材1上に間隔をおいて配設され、上端部が根太2に固
定された吊り木5を介して天井板4が前記梁材1の下方
で懸垂され、この天井板4の上面に吸音部材11が敷設
された建物の床部遮音構造において、前記根太2の断面
高さより薄い第二吸音部材12を、前記床板3との間で
空気層15を介在させるようにして当該各根太2間に架
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の床部遮音構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記遮音構造の従来例として、例えば図
9に示すように、床板20を下方から支持する複数本の
根太21が梁材22上に間隔をおいて配設され、上端部
が根太21に固定された吊り木23を介して天井板24
が梁材の下方で懸垂され、この天井板24の上面に吸音
部材25が敷設されたものがある。
【0003】この遮音構造では、通常は中間部に防振ゴ
ム26を有する吊り木23を採用しており、重量床衝撃
についてはその防振ゴム26付きの吊り木23で、かつ
軽量床衝撃については吸音部材25でこれを吸収させる
ようにしている(実願昭59−169383号参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、軽量床衝撃の吸収が不十分な場合には、吸音
部材25自体を厚くすることでこれに対処していた。しか
し、遮音効果が十分となる程度にまで吸音部材25を厚
くすると、吸音部材25の重量も大幅に増加し、それに
応じて吊り木23の本数を増加しなければならないとい
う不都合が生じる。即ち、吊り木23の本数が増える
と、今度は重量床衝撃が伝達されやすくなると共に、施
工コスト及び施工手間が増大することになるからであ
る。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み、吊り木の本
数を増やすことなく、軽量床衝撃の遮音効果を大幅に増
大させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明が講じた技術的手段は、床板を下方から支持する
複数本の根太が梁材上に間隔をおいて配設され、上端部
が根太に固定された吊り木を介して天井板が前記梁材の
下方で懸垂され、この天井板の上面に吸音部材が敷設さ
れた建物の床部遮音構造において、前記根太の断面高さ
より薄い第二吸音部材が前記床板との間で空気層を介在
させるようにして当該各根太間に架設されている点にあ
る。
【0007】
【作用】第二吸音部材は天井板上の(第一)吸音部材と
は別に各根太間に架設されているため、第二吸音部材の
自重を吊り木で支持する必要がない。また、第二吸音部
材は床板との間で空気層を介在させるようにして配置さ
れているため、床板に生じる衝撃が第二吸音部材に直接
作用することがない。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を詳
述する。図1乃至図3は、本実施例で採用した住宅建物
の床部遮音構造を示している。同図において、本実施例
に係る住宅建物は、H型鋼で例示される梁材1を骨格構
成部材として有する鉄骨造であり、この梁材1上には、
複数本の根太2が一定間隔をおいて配設され、根太2上
には合板製の床板3が敷設されている。
【0009】根太2の側面には、下階の天井板4を支持
するための吊り木5が所定間隔おきに取り付けられてい
る。この吊り木5は、一対の上下角材6,7間に防振ゴ
ム8を介装してなり、防振ゴム8は、取付プレート9を
介して上下角材6,7の側面にそれぞれ固定されてい
る。上角材6の上端部は根太2の側面に釘止めされ、下
角材7の下端部は天井板4の下地骨となる野縁10の側
面に釘止めされている。
【0010】従って、天井板4は当該防振ゴム8付きの
吊り木5を介して梁材1の下方で懸垂状に取り付けられ
ていて、これにより、上階の床板3で生じる重量床衝撃
が下階に伝達されるのを防止している。前記天井板4の
上面には、ロックウール又はグラスウール等よりなる第
一吸音部材11が天井板4の上面全面を被覆するように
敷設されていて、この第一吸音部材11は、主として上
階の床板3で生じる軽量床衝撃が下階に伝達されるのを
防止するものである。
【0011】本実施例では、床板3で生じる軽量床衝撃
をさらに吸収すべく、上記第一吸音部材11とは別に各
根太2間に第二吸音部材12を設けている。この第二吸
音部材12は、ロックウール又はグラスウール等よりな
る点で第一吸音部材11と同様であるが、その下面にメ
ッシュ状の樹脂板等よりなる固いシート体13を備え、
幅方向両端を単純支持してもその形状を保持できるよう
になっていて、前記根太2の断面高さより薄く形成され
ている。
【0012】根太2の下面には、桟木14が根太2と直
交状に取り付けられ、上記第二吸音部材12は、この桟
木14上に載置されることにより、床板3との間で空気
層15を介在させるようにして各根太2間に架設されて
いる。このように、本実施例では、第二吸音部材12を
第一吸音部材11とは別に各根太2間に架設しているた
め、第二吸音部材12の自重を吊り木5で支持する必要
がない。従って、軽量床衝撃の遮音を向上させるに際し
て、吊り木5の本数を増加する必要がなく重量床衝撃の
増大や施工手間の増大を招来することもない。
【0013】また、第二吸音部材12は床板3との間で
空気層15を介在させて配置されていてので、床板3に
生じた衝撃は第二吸音部材12に直接作用しない。従っ
て、床板3と第二吸音部材12との間の空気層15がク
ッション的に作用し、第二吸音部材12を床板3に接し
て設けた場合に比べて遮音効果をより向上することがで
きる。
【0014】更に、本実施例では、第一吸音部材11と
第二吸音部材12との間にも空気層16が形成されるた
め、衝撃発生源である床板3とその下方の天井板4との
間に、吸音部材11,12と空気層15,16という音
波伝達特性の異なるものが交互に積層された構造とな
り、この点からも軽量床衝撃に対する遮音効果をより向
上することができる。
【0015】図4乃至図6は、上記遮音構造についての
改善量の実験結果を示している。なお、この場合、床板
3の厚さを21mm、天井板4の厚さを9mm、根太2の断
面高さを133mm、第一遮音部材11の厚さを100m
m、第二遮音部材12の厚さを50mm、空気層15の厚
さを80mmとして実験を行っている。この結果からわか
るように、軽量床衝撃音レベルでは2dB〜12dB、重量
床衝撃音レベルでは2dB〜18dB、上下階の室間音圧レ
ベル差については1dB〜15dB、それぞれ遮音特性が改
善されている。
【0016】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば図7又は図8に示すように、第二吸
音部材12は、根太2の側面に取り付けた桟木17又は
金具18で支持するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
根太の断面高さより薄い第二吸音部材が床板との間で空
気層を介在させるようにして各根太間に架設されている
ので、次の効果が得られる。 (1)第二吸音部材は天井板上の(第一)吸音部材とは
別に各根太間に架設され、第二吸音部材の自重を吊り木
で支持する必要がないので、吊り木の本数が増加するこ
とに伴う重量床衝撃の増大や施工手間の増大を招来する
ことなく、軽量床衝撃の遮音効果を向上することができ
る。 (2)また、第二吸音部材は床板との間で空気層を介在
させて配置されており、床板に生じた衝撃は第二吸音部
材に直接作用しない。従って、第二吸音部材を床板に接
して設けた場合に比べて遮音効果をより向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る床部遮音構造の断面図
である。
【図2】同一部斜視図である。
【図3】同全体斜視図である。
【図4】軽量床衝撃に対する遮音特性の改善量を示すグ
ラフである。
【図5】重量床衝撃に対する遮音特性の改善量を示すグ
ラフである。
【図6】音圧レベル差の改善量を示すグラフである。
【図7】第二遮音部材の他の取付手段を示す斜視図であ
る。
【図8】同斜視図である。
【図9】従来の床部遮音構造の断面図である。
【符号の説明】
1 梁材 2 根太 3 床板 4 天井板 11 第一吸音部材 12 第二吸音部材 15 空気層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床板(3)を下方から支持する複数本の
    根太(2)が梁材(1)上に間隔をおいて配設され、上
    端部が根太(2)に固定された吊り木(5)を介して天
    井板(4)が前記梁材(1)の下方で懸垂され、この天
    井板(4)の上面に吸音部材(11)が敷設された建物
    の床部遮音構造において、 前記根太(2)の断面高さより薄い第二吸音部材(1
    2)が前記床板(3)との間で空気層(15)を介在さ
    せるようにして当該各根太(2)間に架設されているこ
    とを特徴とする建物の床部遮音構造。
JP5022888A 1993-02-10 1993-02-10 建物の床部遮音構造 Expired - Lifetime JP2763994B2 (ja)

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JPH06235242A true JPH06235242A (ja) 1994-08-23
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0882035A (ja) * 1994-09-06 1996-03-26 Kaneshin:Kk 木造住宅における階層間の天井装置
JPH08302880A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Natl House Ind Co Ltd 遮音床構造
JP2006291654A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Mitsubishi Estate Home Co Ltd 空調ダクトの設置構造、ダクトの接続構造及びダクトの接続部材

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JPH08302880A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Natl House Ind Co Ltd 遮音床構造
JP2006291654A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Mitsubishi Estate Home Co Ltd 空調ダクトの設置構造、ダクトの接続構造及びダクトの接続部材

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