JPH10273947A - 床構造体 - Google Patents

床構造体

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JPH10273947A
JPH10273947A JP9250939A JP25093997A JPH10273947A JP H10273947 A JPH10273947 A JP H10273947A JP 9250939 A JP9250939 A JP 9250939A JP 25093997 A JP25093997 A JP 25093997A JP H10273947 A JPH10273947 A JP H10273947A
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JP
Japan
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floor
vibration
ceiling
floor structure
vibration damping
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Application number
JP9250939A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ariga
貴弘 有我
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量床衝撃音に対しても、衝撃音が下階へ伝
搬してしまう虞を低減させて防音性能を向上させた床構
造体を提供する。 【解決手段】 床部24を構成する床板1の下面側に複
数の梁部材2a、2b・・・を設け、梁部材間には水平
連結板3を掛け渡すと共に、水平連結板3は、野縁受け
材6を介して床板1と略平行に下階天井板7を吊り下げ
るように構成する床構造体である。梁部材2a、2b
と、野縁受け材6との間又は、野縁受け材6と、下階天
井板7との間には、防振ゴム部材16、19を有する制
振部材12、13が介在されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に建物の床構
造体であって特に遮音性能を向上させた床構造体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のものとしては、例えば、
図20に示す様なものが知られている。
【0003】このようなものでは、建築物の床部を構成
する床板1の下面側1aには、側縁部に桁側床大梁2
a,2aが配設されると共に、この床大梁2a,2a間
に、略均等間隔で、床小梁2b…が複数配設されてい
る。
【0004】この床板1の下面側1a略中央部には、垂
直連結板3が配設されて、前記各梁2a,2b…間が連
結されている。
【0005】前記各梁2a,2b…の下端部側面には、
根太継ぎ4,4が、この各梁2a,2b…延設方向に沿
って固着されている。
【0006】そして、対向する各梁2a,2b…の根太
継ぎ4,4間には、水平連結板5,5が各々掛け渡され
ている。この水平連結板5は、複数の天井吊木としての
野縁受け材6…を介して、下階天井板7の上面部7aに
固着された長尺状の野縁8…を吊下げるように構成され
ている。
【0007】なお、符号9は、振動を抑制する重りであ
る。
【0008】このように構成された従来の床構造体で
は、各梁2a,2b…に直接、天井野縁8…を取り付け
ずに、野縁受け材6…を介して天井野縁8…を取り付
け、下階天井板7を吊下げることにより、床面衝撃発生
時に階下への音の伝播を低減するようにしている(特開
昭60−102979号公報等参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものでは、各梁2a,2b…に直接、天井野
縁8…を取り付けずに、木製の野縁受け材6…を介して
天井野縁8…を取り付け、下階天井板7を吊下げること
により、床面衝撃発生時に階下への音の伝播を低減する
ようにしているので、特に、軽量床衝撃音に対して、各
梁2a,2b…と、木製の野縁受け材6…との接点であ
る根太継ぎ4…を介して、衝撃音が下階へ伝播してしま
うといった問題があった。
【0010】そこで、この発明は、軽量床衝撃音に対し
ても、衝撃音が下階へ伝播してしまう虞を低減させて防
音性能を向上させた床構造体を提供することを課題とし
ている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、床部を構成
する床板の下面側に複数の梁部材を設け、該梁部材間に
は水平連結板を掛け渡すと共に、該水平連結板は天井吊
木を介して前記床板と略平行に下階天井板を吊下げるよ
うに構成する床構造体において、前記梁部材と前記天井
吊木との間又は、該天井吊木と前記下階天井板との間に
は、制振部が介在されている床構造体を特徴としてい
る。
【0012】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記梁部材と前記天井吊木との間又は、該天井吊
木と前記下階天井板との間に、制振部が介在されている
ので、床板への衝撃発生時に、階下への音の伝播が、こ
の制振部によって吸収されて低減する。このため、防音
性能が良好である。
【0013】また、請求項2に記載されたものでは、前
記制振部は、防振ゴムシート部材によって構成されてい
る請求項1記載の床構造体を特徴としている。
【0014】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記制振部が、防振ゴムシート部材によって構成
されているので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下へ
の音の伝播が、該防振ゴムシート部材によって吸収され
て低減する。このため、更に、防音性能が良好である。
【0015】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記制振部は、液状の防振ゴム材を塗布することによっ
て形成される防振ゴム層によって構成されている請求項
1記載の床構造体を特徴としている。
【0016】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記制振部が、防振ゴム層によって構成されてい
るので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の伝
播が、該防振ゴム層によって吸収されて低減する。この
ため、更に、防音性能が良好である。
【0017】しかも、防振ゴム層は、液状の防振ゴム材
を塗布することによって形成されるので、前記天井吊り
木の形状にとらわれず形成出来、施工性が良好である。
【0018】また、請求項4に記載されたものでは、床
部を構成する床板の下面側に複数の梁部材を設け、該梁
部材間には水平連結板を掛け渡すと共に、該水平連結板
は天井吊木を介して前記床板と略平行に下階天井板を吊
下げるように構成する床構造体において、前記天井吊木
の表面には、制振材層が設けられている床構造体を特徴
としている。
【0019】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記天井吊木の表面に設けられた制振材層が、床
板への衝撃発生時に、階下への音の伝播を、この制振材
層によって吸収して低減させる。このため、防音性能が
良好である。
【0020】また、請求項5に記載されたものでは、前
記制振材層は、防振ゴムシート部材によって構成されて
いる請求項4記載の床構造体を特徴としている。
【0021】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記制振材層が、防振ゴムシート部材によって構
成されているので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下
への音の伝播が、該防振ゴムシート部材によって吸収さ
れて低減する。このため、更に、防音性能が良好であ
る。
【0022】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記制振材層は、液状の防振ゴム材を塗布することによ
って形成される防振ゴム層によって構成されている請求
項4記載の床構造体を特徴としている。
【0023】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記制振材層が、防振ゴム層によって構成されて
いるので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の
伝播が、該防振ゴム層によって吸収されて低減する。こ
のため、更に、防音性能が良好である。
【0024】しかも、防振ゴム層は、液状の防振ゴム材
を塗布することによって形成されるので、前記天井吊り
木の形状にとらわれず形成出来、施工性が良好である。
【0025】そして、請求項7に記載されたものでは、
天井吊木の長手方向の端面と梁部材との間に、制振部が
介在されている請求項1〜6記載の床構造体を特徴とし
ている。
【0026】このように構成された請求項7記載のもの
では、梁部材から天井吊木に伝搬する水平方向の振動
が、制振部で吸収され、階下への音の伝搬が低減する。
また、天井吊木のたわみも少なくなる。
【0027】そして、請求項8に記載されたものでは、
天井吊木と梁部材が、防振ゴム材で被覆された固定具で
接合されている請求項7記載の床構造体を特徴としてい
る。
【0028】このように構成された請求項8記載のもの
では、床面衝撃時の階下への音の伝搬を一層低減出来
る。
【0029】そして、請求項9に記載されたものでは、
天井吊木と梁部材が固定具で接合され、天井吊木に軸入
された固定具の軸部を覆う突起が制振部に形成されてい
る請求項7記載の床構造体を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項9記載のもの
では、請求項8記載の防振ゴムで被覆された固定具と同
様の構成となるので、床面衝撃時の階下への音の伝搬を
一層低減出来る。
【0031】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態1について、図面を参照しつつ説明する。
【0032】図1乃至図6は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0033】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の建築物では、床部10を構成する平板状の床板1の
下面側1aには、桁側縁部に桁側床大梁2a,2aが配
設されると共に、この床大梁2a,2a間に、略均等間
隔で、床小梁2b…が複数配設されている。また、妻側
縁部には、図1又は図3に示すような妻側床大梁2c,
2cが配設されて、前記桁側床大梁2a,2aと共に、
床板1周縁を囲う外枠が形成されている。
【0034】この床板1の下面側1a略中央部には、垂
直連結板3…が配設されて、前記各梁2a,2b…間が
連結されている。
【0035】また、前記妻側床大梁2c,2cの下端部
2d,2dには、内側面方向に突設される支持面部11
aを有する根太継ぎ11,11が、この妻側床大梁2
c,2cの延設方向に沿って固着されている。
【0036】そして、対向する妻側床大梁2c,2cの
根太継ぎ11,11間には、複数の天井吊木としての野
縁受け材6…が掛け渡されている。
【0037】この野縁受け材6は、長尺状を呈し、両端
部6a,6aが、制振部を構成する制振部材12,12
を介して、前記支持面部11a,11aに連結されると
共に、略中央上面部6bが、制振部を構成する制振部材
13を介して前記垂直連結板3の下部3aに連結されて
いる。
【0038】このうち、前記制振部材12には、図5に
示すように、前記野縁受け材6延設方向に沿って形成さ
れ、端部6aの外径と略同形状の断面略ロ字状に開口す
る挿入開口14aを有すると共に、挿入された端部6a
をネジ孔14c,14cを介して挿通されるネジ部材1
4b,14bによって固着する取付用金具14が設けら
れている。
【0039】また、この制振部材12には、略平板状を
呈し、両端部に設けられたネジ孔15c,15cを介し
て挿通されるネジ部材15b,15bを前記支持面部1
1aに対して螺合することにより、支持面部11aに固
着される取付用金具15が設けられている。
【0040】そして、この取付用金具15の略中央部に
設けられたゴム配設面15a及び、前記取付金具14の
下面側14dとが、防振ゴム部材16を介在させること
によって連結されている。
【0041】また、前記制振部材13には、図6に示す
ように、前記野縁受け材6延設方向に沿って形成され、
略中央部6bの外径と略同形状の断面略コ字状に開口す
る取付部17aを有すると共に、挿入された略中央部6
bをネジ孔17c,17cを介して挿通されるネジ部材
17b,17bによって固着する取付用金具17が設け
られている。
【0042】また、この制振部材13には、前記垂直連
結板3延設方向に沿って形成され、この垂直連結板3下
部に嵌合するように上部を断面略コ字状に開口する取付
部18aを有すると共に、挿入された垂直連結板3をネ
ジ孔18c,18cを介して挿通されるネジ部材18
b,18bによって固着する取付用金具18が設けられ
ているそして、この取付用金具17の上面側部に設けら
れたゴム配設面17d及び、前記取付金具18の下面側
部に設けられたゴム配設面18dとが、防振ゴム部材1
9を介在させることによって連結されている。
【0043】また、前記野縁受け材6の下面側には、複
数のスペーサ部材20…が、所定間隔をおいて配設さ
れ、このスペーサ部材20…を介して、下階天井板7の
上面部7aに固着された長尺状の野縁8…を吊下げるよ
うに構成されている。この下階天井板7は、前記床板1
と略平行になるように平板状の板材によって構成されて
いる。
【0044】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0045】この実施の形態1の床構造体によれば、前
記各妻側床大梁2c,2c及び垂直連結板3と、前記野
縁受け材6との間は、制振ゴム部材16,16及び19
が介在されているので、床板1への衝撃発生時に、階下
への音の伝播が、この制振ゴム部材16,16及び19
によって吸収されて低減する。このため、防音性能が良
好である。
【0046】また、前記防振ゴム部材16,19によっ
て制振部が構成されているので、特に、軽量床衝撃音に
対して、階下への音の伝播が、防振ゴム部材16,19
によって吸収されて低減する。このため、更に、防音性
能が良好である。
【0047】
【変形例1】図7は、この実施の形態1の変形例1を示
している。この変形例1では、前記スペーサ部材20…
に替えて防振ゴムシート21を、野縁受け材6と前記下
階天井板7の野縁8との間に、所定間隔をおいて配設し
て、このスペーサ部材20…を介して、下階天井板7の
上面部7aに固着された長尺状の野縁8…を吊下げるよ
うに構成されている。
【0048】このように構成された変形例1では、前記
実施の形態1の作用に加えて、更に、前記防振ゴムシー
ト部材21によって制振部が構成されているので、特
に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の伝播が、前記
防振ゴム部材16,19及びこの防振ゴムシート部材2
1によって吸収されて低減する。このため、更に、防音
性能が良好である。
【0049】
【変形例2】図8は、この実施の形態1の変形例2を示
している。この変形例2では、前記スペーサ部材20…
に替えて、前記制振部が、液状の防振ゴム材を、前記野
縁8の上面部8aに塗布されることによって形成される
防振ゴム層22によって構成されている。
【0050】そして、この防振ゴム層22を介して、下
階天井板7の上面部7aに固着された長尺状の野縁8…
を吊下げるように構成されている。
【0051】このように構成された変形例2では、前記
実施の形態1の作用に加えて、更に、前記防振ゴム層2
2によって制振部が構成されているので、特に、軽量床
衝撃音に対して、階下への音の伝播が、前記防振ゴム部
材16,19及びこの防振ゴム層22によって吸収され
て低減する。このため、更に、防音性能が良好である。
【0052】しかも、防振ゴム層22は、液状の防振ゴ
ム材を塗布することによって形成されるので、前記野縁
8の上面部8aの形状にとらわれず形成出来、施工性が
良好である。
【0053】
【変形例3】図9は、この実施の形態1の変形例3を示
している。この変形例3では、前記スペーサ部材20…
に替えて、前記制振部が、液状の防振ゴム材を、前記野
縁受け材6の下面部6cに塗布されることによって形成
される防振ゴム層23によって構成されている。
【0054】そして、この防振ゴム層23を介して、下
階天井板7の上面部7aに固着された長尺状の野縁8…
を吊下げるように構成されている。
【0055】このように構成された変形例3では、前記
実施の形態1の作用に加えて、更に、前記防振ゴム層2
3によって制振部が構成されているので、特に、軽量床
衝撃音に対して、階下への音の伝播が、前記防振ゴム部
材16,19及びこの防振ゴム層23によって吸収され
て低減する。このため、更に、防音性能が良好である。
【0056】しかも、防振ゴム層23は、液状の防振ゴ
ム材を塗布することによって形成されるので、前記野縁
受け材6の下面部6cの形状にとらわれず形成出来、施
工性が良好である。
【0057】
【実施の形態2】図10及び図11は、この発明の実施
の形態2の床構造体を示すものである。なお、前記実施
の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を
付して説明する。
【0058】この実施の形態2の建築物の床部24で
は、前記天井吊り木表面としての野縁受け材6の上面部
6dに、防振ゴムシート部材25によって構成される制
振材層が、貼設されて設けられている。
【0059】このように構成された実施の形態2の床部
24では、前記野縁受け材6の上面部6dに設けられた
防振ゴムシート部材25が、床板1への衝撃発生時に、
階下への音の伝播を、この防振ゴムシート部材25によ
って吸収して低減させる。このため、防音性能が良好で
ある。
【0060】また、前記制振材層が、防振ゴムシート部
材25によって構成されているので、特に、軽量床衝撃
音に対して、階下への音の伝播が、この防振ゴムシート
部材25によって吸収されて低減する。このため、更
に、耳障りな音が減少し、防音性能が良好である。
【0061】
【実施の形態3】図12及び図13は、この発明の実施
の形態3の床構造体を示すものである。なお、前記実施
の形態1,2と同一乃至均等な部分については、同一符
号を付して説明する。
【0062】この実施の形態3の建築物の床部26で
は、前記天井吊り木表面としての野縁受け材6の上面部
6dに、液状の防振ゴム材を塗布することによって形成
される防振ゴム層27によって制振材層が、構成されて
いる。
【0063】このように構成された実施の形態3の床部
26では、前記野縁受け材6の上面部6dに設けられた
防振ゴム層27が、床板1への衝撃発生時に、階下への
音の伝播を、この防振ゴム層27によって吸収して低減
させる。このため、防音性能が良好である。
【0064】また、前記制振材層が、防振ゴム層27に
よって構成されているので、特に、軽量床衝撃音に対し
て、階下への音の伝播が、この防振ゴムシート部材25
によって吸収されて低減する。このため、更に、耳障り
な音が減少し、防音性能が良好である。
【0065】しかも、防振ゴム層27は、液状の防振ゴ
ム材を塗布することによって形成されるので、前記天井
吊り木6の形状にとらわれず、表面に塗布して乾燥させ
るだけで形成出来、施工性が良好である。
【0066】
【実施の形態4】図14及び図15は、この発明の実施
の形態4の床構造体を示すものである。なお、前記実施
の形態1〜3と同一乃至均等な部分については、同一符
号を付して説明する。
【0067】この実施の形態4における床部10では、
天井吊木6の長手方向の端面と梁部材2Cとの間に、厚
さ5〜10mmの防振ゴムよりなる制振部61が介在さ
れているものであって、この制振部61は、ステープル
62または粘着テープ、接着剤等にて天井吊木6の端面
に取り付けられ、梁部材2C側から釘等で固定されてい
る。これにより、梁部材2Cから伝搬する天井吊木6の
振動が低減し、かつ、天井吊木6の撓みも少なくでき
る。
【0068】
【変形例4】図16は、上記実施の形態4の床構造体の
変形例を示すものであって、(イ)図は床構造体の要部
断面図、(ロ)図は軸部が被覆された釘の断面図、
(ハ)図は軸部が被覆されたスクリュウ釘の断面図であ
る。
【0069】この変形例4における床部10では、天井
吊木6と梁部材2Cが、その間に制振部61を介在さ
せ、軸部が防振ゴム材64、64aで被覆された釘6
3、またはスクリュウ釘63aにより接合されているも
のであって、これにより、釘63、またはスクリュウ釘
63aからの音伝搬が減少する。
【0070】
【変形例5】図17〜19は、上記実施の形態4の床構
造体の別の変形例を示すものであって、図17は床構造
体の要部断面図、図18、図19は制振部の取付け状態
を分解して示す斜視図である。
【0071】この変形例5における床部10では、天井
吊木6と梁部材2Cが、その間にゴム材で形成された制
振部65を介在させ、固定具66で接合されているもの
であって、天井吊木6に軸入された固定具66の軸部を
覆う突起67が制振部65に形成されているものであ
る。なお、69は突起67の挿入孔であり、68は固定
具66の挿入孔であって、この挿入孔68は突起67の
中にまで通じている。上記突起67により固定具66の
軸部が被覆され、固定具66からの音伝搬が減少する。
【0072】上記変形例5の床構造体において、制振部
65の代わりに、図19に示す制振部65aを使用した
ものであってもよい。この制振部65aは、前記突起6
7に代えて楔型の突起67aが形成されているものであ
って、この突起67aが天井吊木6の端部に形成された
V字形状の溝69aに嵌合され、釘等の固定具により取
り付けられる。68aは釘を打ち込み易いように設けら
れた溝である。この突起67aにより釘の軸部が被覆さ
れ、釘からの音伝搬が減少する。
【0073】以上、この発明の実施の形態1〜4を図面
により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態
1に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の
変更等があってもこの発明に含まれる。
【0074】例えば、前記実施の形態1では、前記取付
用金具15の略中央部に設けられたゴム配設面15a及
び、前記取付金具14の下面側14dとが、防振ゴム部
材16を介在させることによって連結されているが、特
にこれに限らず、例えば、防振ゴム部材16の両面に両
面粘着テープを貼設して、支持面部11a及び野縁受け
材6に連結したり、接着剤を用いて貼設するようにして
もよいと共に、液状のゴム材を塗布して乾燥させたもの
を介在させてもよい。
【0075】そして、この実施の形態1では、制振部と
して、3箇所で、制振部材12,12及び13を介在さ
せているが、特にこれに限らず、例えば、制振部材1
2,12又は、制振部材13のうち何れか一方を用いる
ようにしてもよい。
【0076】また、前記実施の形態1の防振ゴム部材1
6,19の形状についても、特に、前記実施の形態1の
限定されるものではなく、シート状或いは、複数の突起
によって連結するもの等であってもよい。また、数量が
特に限定されるものでもなく、床板1への衝撃によって
発生する衝撃音の下階への伝播を吸収して低減させるも
のであるならば、天然ゴム、合成ゴムに限らず、どのよ
うな組成のゴムであってもよいことは当然である。
【0077】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記梁部材と前記天井吊木
との間又は、該天井吊木と前記下階天井板との間に、制
振部が介在されているので、床板への衝撃発生時に、階
下への音の伝播が、この制振部によって吸収されて低減
する。このため、防音性能が良好である。
【0078】また、請求項2に記載されたものでは、前
記制振部が、防振ゴムシート部材によって構成されてい
るので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の伝
播が、該防振ゴムシート部材によって吸収されて低減す
る。このため、更に、防音性能が良好である。
【0079】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記制振部が、防振ゴム層によって構成されているの
で、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の伝播
が、該防振ゴム層によって吸収されて低減する。このた
め、更に、防音性能が良好である。
【0080】しかも、防振ゴム層は、液状の防振ゴム材
を塗布することによって形成されるので、前記天井吊り
木等の形状にとらわれず形成出来、施工性が良好であ
る。
【0081】また、請求項4に記載されたものでは、前
記天井吊木の表面に設けられた制振材層が、床板への衝
撃発生時に、階下への音の伝播を、この制振材層によっ
て吸収して低減させる。このため、防音性能が良好であ
る。
【0082】また、請求項5に記載されたものでは、前
記制振材層が、防振ゴムシート部材によって構成されて
いるので、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の
伝播が、該防振ゴムシート部材によって吸収されて低減
する。このため、更に、防音性能が良好である。
【0083】そして、請求項6に記載されたものでは、
前記制振材層が、防振ゴム層によって構成されているの
で、特に、軽量床衝撃音に対して、階下への音の伝播
が、該防振ゴム層によって吸収されて低減する。このた
め、更に、防音性能が良好である。
【0084】しかも、防振ゴム層は、液状の防振ゴム材
を塗布することによって形成されるので、前記天井吊り
木の形状にとらわれず形成出来、施工性が良好である、
という実用上有益な効果を発揮する。
【0085】また、請求項7に記載されたものでは、天
井吊木の長手方向の端面と梁部材との間に、制振部が介
在されているので、梁部材から天井吊木に伝搬する水平
方向の振動が、制振部で吸収され、階下への音の伝搬が
低減する。また、天井吊木のたわみも少なくなる。
【0086】また、請求項8に記載されたものでは、天
井吊木と梁部材が、防振ゴム材で被覆された固定具で接
合されているので、床面衝撃時の階下への音の伝搬を一
層低減出来る。
【0087】また、請求項9に記載されたものでは、天
井吊木と梁部材が固定具で接合され、天井吊木に軸入さ
れた固定具の軸部を覆う突起が制振部に形成されている
ので、請求項8記載の防振ゴムで被覆された固定具と同
様の構成となるので、床面衝撃時の階下への音の伝搬を
一層低減出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、図3
のA−A線に沿った位置の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、図3
のB−B線に沿った位置の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、床部
の一部断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、要部
の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、要部
の分解斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、要部
の分解斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、変形
例1の要部の斜視断面図である。
【図8】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、変形
例2の要部の斜視断面図である。
【図9】本発明の実施の形態1の床構造体を示し、変形
例3の要部の斜視断面図である。
【図10】本発明の実施の形態2の床構造体を示し、要
部の断面図である。
【図11】本発明の実施の形態2の床構造体を示し、要
部の斜視断面図である。
【図12】本発明の実施の形態3の床構造体を示し、要
部の断面図である。
【図13】本発明の実施の形態3の床構造体を示し、要
部の斜視断面図である。
【図14】本発明の実施の形態4の床構造体を示し、要
部の断面図である。
【図15】本発明の実施の形態4の床構造体を示し、制
振部の取付け方法を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態4の床構造体を示し、変
形例4の要部の断面図である。
【図17】本発明の実施の形態4の床構造体を示し、変
形例5の要部の断面図である。
【図18】本発明の実施の形態4の床構造体を示し、変
形例5の制振部の取付け方法を分解して示す斜視図でし
る。
【図19】変形例5における制振部の別な取付け方法を
示す制振部の斜視図である。
【図20】従来例の床構造体を示す床部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 床板 1a 下面側 2a 床大梁 2b 床小梁 2c 床大梁 3 垂直連結板 6 天井吊り木(野縁受け材) 6a 端部 7 下階天井板 8 野縁 10 床部 11 根太継ぎ 11a 支持面部 12、13 制振部材 14、15 取付用金具 16 防振ゴム部材 17、18 取付用金具 19 防振ゴム部材 20 スペーサ部材 21、25 防振ゴムシート部材 22、23、27 防振ゴム層 24、26 床部 61、65 制振部材 63、66 固定具 67、67a 突起

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床部を構成する床板の下面側に複数の梁部
    材を設け、該梁部材間には水平連結板を掛け渡すと共
    に、該水平連結板は天井吊木を介して前記床板と略平行
    に下階天井板を吊下げるように構成する床構造体におい
    て、 前記梁部材と前記天井吊木との間又は、該天井吊木と前
    記下階天井板との間には、制振部が介在されていること
    を特徴とする床構造体。
  2. 【請求項2】前記制振部は、防振ゴムシート部材によっ
    て構成されていることを特徴とする請求項1記載の床構
    造体。
  3. 【請求項3】前記制振部は、液状の防振ゴム材を塗布す
    ることによって形成される防振ゴム層によって構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の床構造体。
  4. 【請求項4】床部を構成する床板の下面側に複数の梁部
    材を設け、該梁部材間には水平連結板を掛け渡すと共
    に、該水平連結板は天井吊木を介して前記床板と略平行
    に下階天井板を吊下げるように構成する床構造体におい
    て、 前記天井吊木の表面には、制振材層が設けられているこ
    とを特徴とする床構造体。
  5. 【請求項5】前記制振材層は、防振ゴムシート部材によ
    って構成されていることを特徴とする請求項4記載の床
    構造体。
  6. 【請求項6】前記制振材層は、液状の防振ゴム材を塗布
    することによって形成される防振ゴム層によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の床構造体。
  7. 【請求項7】 天井吊木の長手方向の端面と梁部材との
    間に、制振部が介在されていることを特徴とする請求項
    1〜6記載の床構造体。
  8. 【請求項8】 天井吊木と梁部材が、防振ゴム材で被覆
    された固定具で接合されていることを特徴とする請求項
    7記載の床構造体。
  9. 【請求項9】 天井吊木と梁部材が固定具で接合され、
    天井吊木に軸入された固定具の軸部を覆う突起が制振部
    に形成されていることを特徴とする請求項7記載の床構
    造体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000303610A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 高制振床構造

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JP2000303610A (ja) * 1999-04-16 2000-10-31 Sekisui Chem Co Ltd 高制振床構造

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