JP3142468B2 - 天井制振構造 - Google Patents

天井制振構造

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JP3142468B2
JP3142468B2 JP07271139A JP27113995A JP3142468B2 JP 3142468 B2 JP3142468 B2 JP 3142468B2 JP 07271139 A JP07271139 A JP 07271139A JP 27113995 A JP27113995 A JP 27113995A JP 3142468 B2 JP3142468 B2 JP 3142468B2
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ceiling
damping structure
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vibration damping
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仁美 後藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の天井制振構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】天井板は、根太や梁等の構造体に直接固
定するのが一般的であった。ところが、この場合、構造
体を介して振動が天井板を伝播するため、音が間仕切り
壁を越えて隣の部屋に伝わり易い。
【0003】その対策として、従来は、吊り金具を用い
て天井板を構造体に対して吊り下げるようにしていた。
この吊り金具は、防振ゴムを介して一対の金具を連結し
たもので、天井板を固定する野縁に一方の金具を固定
し、構造体に他方の金具を固定していることにより、防
振ゴムによって振動を減衰できるようになっている(例
えば、特開平6−341191号公報、実公昭62−8
265号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の天井制振構造にあっては、多数の吊り金具
と、その吊り金具を野縁と構造体に固定するための固定
具が必要なので、部品点数が増加してコストが高くなる
し、多数の吊り金具を野縁と構造体の両方に固定する作
業が必要なので、施工が非常に煩雑になって手間がかか
るという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、上記のような問題に着
目し、低コストであって、しかも施工が簡便でありなが
ら、間仕切り壁を隔てた部屋間で音が伝わり難くするこ
とができる天井制振構造を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明請求項1記載の天井制振構造では、間仕切り
壁の上端に受木桟が固定され、この受木桟の両側に緩衝
材を介して野縁が固定され、前記野縁に対して天井板が
固定されている構成とし、本発明請求項2記載の天井制
振構造では、前記受木桟が緩衝材を介して野縁受けに固
定されている構成とした。
【0007】
【作用】本発明請求項1記載の天井制振構造では、間仕
切り壁の一方に設けられている天井板が何らかの衝撃に
より振動すると、その振動は、間仕切り壁の他方に設け
られている天井板に伝達されるまでの間に、間仕切り壁
の上端部に固定されている受木桟とその両側に固定され
ている野縁との間の緩衝材によって減衰される。つま
り、間仕切り壁の一方に配設されている天井板が振動し
ても、間仕切り壁の他方に配設されている天井板はほと
んど振動しない。
【0008】本発明請求項2記載の天井制振構造では、
間仕切り壁の一方に設けられている天井板の振動は、受
木桟と野縁との間の緩衝材だけでなく受木桟と野縁受け
との間の緩衝材によっても減衰されるので、間仕切り壁
の他方に配設されている天井板への振動の伝搬を、より
効果的に抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、図1ならびに図2に基づい
て、実施の形態1の天井制振構造について詳述する。図
1は実施の形態1の天井制振構造を示す斜視図、図2は
実施の形態1の天井制振構造を示す断面図である。
【0010】図中1は野縁受けで、一定の間隔置きに複
数平行に配設され、図示を省略した天井梁に両端部を固
定させている。
【0011】図中2は間仕切り壁で、前記野縁受け1に
対して直交方向に立設されている。この間仕切り壁22
は、木桟21で枠を構成し、その枠の両側にパネル2
2,22を固定することによって構成されており、上端
に位置する木桟21の上面には受木桟3が固定され、こ
の受木桟3は前記野縁受け1に固定されている。
【0012】図中4は野縁で、前記受木桟3の両側に緩
衝材5を介して固定されていると共に、前記野縁受け1
の下面にも固定されている。なお、緩衝材5としては、
ポリエチレンフォームや合成ゴム混和物の発泡体を5m
m程度の厚みに形成したものを用いるのが最適である。
また、緩衝材5は、少なくとも受木桟3と野縁4のいず
れか一方に接着させておくのが望ましい。
【0013】図中6は天井板で、間仕切り壁2を挟んで
その両側に設けられており、それぞれが前記野縁4に固
定されている。
【0014】従って、これらの天井板6のうち、一方が
何らかの衝撃によって振動したとしても、その振動は、
他方の天井板6に伝達されるまでの間に、間仕切り壁2
の上端部に固定されている受木桟3とその両側に固定さ
れている野縁4との間の緩衝材5によって減衰されるの
で、他方の天井板6はほとんど振動しないようになって
いる。
【0015】つまり、この天井制振構造は、受木桟3と
野縁4との間に緩衝材5を設けることで、間仕切り壁2
の両側に配設されている天井板6,6間の振動の伝播を
抑制するようにしているので、低コストであって、しか
も施工が簡便でありながら、間仕切り壁2を隔てた部屋
間で音が伝わり難いといった優れた構造である。遮音効
果がどの程度かというと、天井板6を根太や梁に直接固
定した場合と比べて、低音部で約1dB、高音部で約2dB
が改善できる程度であった。
【0016】次に、実施の形態2〜5の天井制振構造の
構成を説明する。なお、実施の形態2〜5の天井制振構
造において、実施の形態1と同一の構成については図面
に同一の符号を付して説明を省略する。
【0017】実施の形態2の天井制振構造では、図3に
示すように、緩衝材5が、受木桟3と野縁4との間だけ
でなく、野縁受け1と受木桟3との間にも設けられてい
る。従って、間仕切り壁2の一方に設けられている天井
板6の振動は、受木桟3と野縁4との間の緩衝材5だけ
でなく受木桟3と野縁受け1との間の緩衝材5によって
も減衰されるようになっている。なお、受木桟3と野縁
4との間の緩衝材5と受木桟3と野縁受け1との間の緩
衝材5は、図のように連続させてもよいし、分割させて
もよい。
【0018】実施の形態3の天井制振構造では、図4に
示すように、間仕切り壁2のパネル22,22が受木桟
3と野縁4との間まで延長されており、緩衝材5が、こ
のパネル22,22の延長部と野縁4との間に設けられ
ている。
【0019】実施の形態4の天井制振構造では、図5に
示すように、緩衝材5が、パネル22,22の延長部と
野縁4との間だけでなく、野縁受け1と受木桟3との間
にも設けられている。従って、間仕切り壁2の一方に設
けられている天井板6の振動は、受木桟3と野縁4との
間の緩衝材5だけでなく受木桟3と野縁受け1との間の
緩衝材5によっても減衰されるようになっている。
【0020】実施の形態5の天井制振構造では、図6に
示すように、間仕切り壁2が野縁受け1と平行に立設さ
れ、受木桟3の両側に固定された野縁4も野縁受け1と
平行になっている。従って、野縁受け1に対して直交方
向に短野縁7を設け、この短野縁7を野縁受け1の下面
に固定すると共に野縁4の側面に固定している。
【0021】なお、これらの天井制振構造は、天井の上
に上階の床が設けられている場合に適用してもよいし、
天井の上に屋根が設けられている場合に適用してもよ
い。その状況に応じて野縁4を固定する対象や野縁受け
1を固定する対象が異なってくるが、いずれの場合で
も、同様の効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明請求項1記
載の天井制振構造にあっては、受木桟と野縁との間に緩
衝材を設けることで、間仕切り壁の両側に配設されてい
る天井板間の振動の伝播を抑制するようにしたので、低
コストであって、しかも施工が簡便でありながら、間仕
切り壁を隔てた部屋間で音が伝り難いという効果が得ら
れる。
【0023】また、本発明請求項2記載の天井制振構造
にあっては、受木桟と野縁受けとの間にも緩衝材を設け
ることで、間仕切り壁の両側に配設されている天井板間
の振動の伝播を更に抑制するようにしたので、低コスト
であって、しかも施工が簡便であるという利点を残した
まま、間仕切り壁を隔てた部屋間における遮音効果をよ
り一層高めることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の天井制振構造を示す斜視図であ
る。
【図2】実施の形態1の天井制振構造を示す断面図であ
る。
【図3】実施の形態2の天井制振構造を示す断面図であ
る。
【図4】実施の形態3の天井制振構造を示す断面図であ
る。
【図5】実施の形態4の天井制振構造を示す断面図であ
る。
【図6】実施の形態5の天井制振構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 野縁受け 2 間仕切り壁 3 受木桟 4 野縁 5 緩衝材 6 天井板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 1/82 - 1/98 E04B 2/56 E04B 9/00 - 9/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間仕切り壁の上端に受木桟が固定され、
    この受木桟の両側に緩衝材を介して野縁が固定され、前
    記野縁に対して天井板が固定されていることを特徴とす
    る天井制振構造。
  2. 【請求項2】 前記受木桟が緩衝材を介して野縁受けに
    固定されている請求項1記載の天井制振構造。
JP07271139A 1995-10-19 1995-10-19 天井制振構造 Expired - Fee Related JP3142468B2 (ja)

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