JP2000045445A - 床構造及びユニット建物 - Google Patents

床構造及びユニット建物

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JP2000045445A
JP2000045445A JP10212895A JP21289598A JP2000045445A JP 2000045445 A JP2000045445 A JP 2000045445A JP 10212895 A JP10212895 A JP 10212895A JP 21289598 A JP21289598 A JP 21289598A JP 2000045445 A JP2000045445 A JP 2000045445A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重量床衝撃音も軽量床衝撃音も、下会に伝播
し難く、しかも、床材と下会の天井材との距離を従来と
ほぼ同じにすることのできる床構造を提供する。 【解決手段】 床のほぼ平行な床部材11,13の間に
垂直連結板14を取り付け、この垂直連結板14のほぼ
垂直な側面と下階の天井の天井野縁22との間に弾性防
振材3を挟んで、天井野縁22を垂直連結板14に取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は遮音性能のよい床
構造に関する。特に、ユニット建物に好適な床構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、上階の床の上を歩いたり床の上に
物を落下させると、床が振動し、この振動によって発生
する音が下階に響いて、下階に居る人の迷惑になってい
た。かかることを防ぐために従来種々な床構造が知られ
ている。例えば、実開昭58−123111号公報や実
開昭和58−174516号公報には、床の構造材の下
面に垂直面を有する取付金具が取り付けられ、天井野縁
の上面にも垂直面を有する取付金具が取り付けられ、こ
の床側の取付金具の垂直面と天井野縁側の取付金具の垂
直面との間に弾性防振材を挟んで両方の取付金具が連結
されて、天井野縁が床の構造材に取り付けられている床
構造が記載されている。
【0003】一方、ユニット建物を構成する建物ユニッ
トの床構造としては、図7に示す床と天井とからなる構
造が知られている。即ち、建物ユニットの床の骨格は、
側縁部に桁側床大梁102,102が配置されると共
に、この床大梁102,102間にほぼ等間隔で床小梁
103,・・・が複数配設され、この床小梁103と床
大梁102の間や床小梁103と隣の床小梁103の間
に垂直連結材104が取り付けられているものである。
このように床大梁102や床小梁103からなる梁部材
がほぼ平行になっていて、このほぼ平行な梁部材に垂直
連結材104が差し渡されて取り付けられている。そし
て、この梁部材の上面に床材101が取り付けられて床
が構成されている。
【0004】そして、この床構造では、床大梁102や
床小梁103等の梁部材の下端部のほぼ垂直な側面に根
太継ぎ105が取り付けられ、この根太継ぎ105の上
に水平連結板106が架け渡され、この水平連結板10
6に天井野縁受け材107を介して天井野縁108が取
り付けられ、この天井野縁108の下面に天井材109
が取り付けられて下階の天井が梁部材に取り付けられて
いる。このように、このユニット建物の床構造では、梁
部材102,103に直接天井野縁108を取り付けず
に、水平連結板106,野縁受け材107を介して取り
付けることにより、床材の振動が直接天井材に伝わらな
いようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このユ
ニット建物の床構造では、軽量床衝撃音は、床大梁10
2や床小梁103等の床梁部材と根太継ぎ105との連
結部や、根太継ぎ105と野縁受け材107との連結部
を伝播する際に大きく減少するが、更なる現象が求めら
れている。また、この水平連結板106と野縁受け材1
07とを介して取り付ける床構造では、ほぼ平行な梁部
材の間に手を入れて野縁受け材107を取り付けたり、
この野縁受け材に水平連結板106を取り付ける必要が
あり、極めて施工し難い。
【0006】一方、上記公報記載の床構造では構造材の
下面に弾性防振材を介して天井が取り付けられているの
で、重量床衝撃音の伝達を防ぐことができるし、軽量床
衝撃音の伝達も防ぐことができ、良好な床構造である。
そこで、上記公報記載のように、建物ユニットの床の構
造材である梁部材の下面に垂直面を有する取付金具を取
り付け、天井野縁の上面にも垂直面を有する取付金具を
取り付け、この床梁部材の取付金具の垂直面と天井野縁
の垂直面との間に弾性防振材を挟んで、両方の取付金具
を連結することを試みたが、床材と天井材との距離が大
きくなってユニット建物に適しないことが判明した。
【0007】即ち、ユニット建物は、ユニット建物を構
成する建物ユニットを工場等で製造し、施工現場に運搬
し、施工現場で組み立てるものである。このように建物
ユニットを工場から施工現場まで運搬するために、この
建物ユニットの高さは道路交通法によって制限されてい
る。一方、建物の居住性をよくするために床と天井との
間の距離は大きい方がよい。従って、通常の建物ユニッ
トでは、床材と下階の天井材との間の距離をできるだけ
小さくして居住性をよくしている。従って、床と下階の
天井との間に上記公報記載の床構造を設けるだけの隙間
がなく、上記公報記載の床構造を採用することができな
い。
【0008】そこで、この発明の目的は、軽量床衝撃音
に対しても、衝撃音が下階に伝播し難く、しかも、床材
と下階の天井材との距離を従来とほぼ同じにすることの
できる床構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、請求項1記載の発明
は、ほぼ平行な梁部材とこの梁部材の上面に取り付けら
れた床材とからなる床と、天井野縁とこの天井野縁の下
面に取り付けられた天井材とからなる下階の天井とから
なる床構造であって、ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結
板が差し渡されて取り付けられ、この垂直連結板のほぼ
垂直な側面と前記天井野縁との間に弾性防振材を挟んで
天井野縁が垂直連結板に取り付けられているものであ
る。
【0010】請求項2記載の発明は、ほぼ平行な梁部材
とこの梁部材の上面に取り付けられた床材とからなる床
と、天井野縁とこの天井野縁の下面に取り付けられた天
井材とからなる下階の天井とからなる床構造であって、
ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板が差し渡されて取り
付けられ、前記天井野縁に天井野縁側連結金具の天井野
縁側取付部が取り付けられ、この天井野縁に取り付けら
れた天井野縁側連結金具の垂直片と垂直連結板のほぼ垂
直な側面との間に弾性防振材を挟んで天井野縁が垂直連
結板に取り付けられていることを特徴とする床構造。
【0011】この請求項2記載の発明においては、天井
野縁に取り付けられた天井野縁側連結金具の垂直片と垂
直連結板のほぼ垂直な側面との間に弾性防振材を挟んで
天井野縁が垂直連結板に取り付けられているが、かかる
構造にするには、垂直連結板のほぼ垂直な側面に直接弾
性防振材を当接させ、この弾性防振材を挟んで天井野縁
側連結金具の垂直片を垂直連結板に取り付けてもよい
し、垂直連結板のほぼ垂直な側面に平板状の連結金具を
取り付け、この平板状の垂直連結板側連結金具の側面に
弾性防振材を当接させ、この弾性防振材と平板状の垂直
連結板側連結金具とを挟んで天井野縁側連結金具の垂直
片を垂直連結板に取り付けてもよい。また、この天井野
縁側連結金具は、天井野縁側取付部となる水平片と垂直
片とでL字形に形成されたものであると構造が簡単でよ
い。
【0012】請求項3記載の発明は、ほぼ平行な梁部材
とこの梁部材の上面に取り付けられた床材とからなる床
と、天井野縁とこの天井野縁の下面に取り付けられた天
井材とからなる下階の天井とからなる床構造であって、
ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板が差し渡されて取り
付けられ、この垂直連結板のほぼ垂直な側面に垂直連結
板側連結金具の垂直片が取り付けられ、前記天井野縁に
天井野縁側連結金具の天井野縁側取付部が取り付けら
れ、垂直連結板に取り付けられた垂直連結板側連結金具
の水平片の上面と天井野縁に取り付けられた天井野縁側
連結金具の上側水平片の下面との間に弾性防振材を挟ん
で天井野縁が垂直連結板に取り付けられているものであ
る。
【0013】天井野縁側連結金具は、天井の縁側取付部
である下側水平片と上側水平片と垂直板部とでZ字形に
形成されたものであると構造が簡単でよい。又、垂直連
結板側連結金具は垂直片と水平片とでL字形に形成され
たものであると構造が簡単でよい。
【0014】この請求項1〜請求項3記載の発明におけ
る梁部材とは、床大梁、床小梁等の床の構造材をいう。
また、請求項1〜請求項3記載の発明に使用する弾性防
振材とはゴムや軟質剛性樹脂の如き弾性を有するもので
あって、この弾性防振材を挟んで天井野縁が垂直連結板
に取り付けられていると、垂直連結板が振動しても、弾
性防振材がこの振動を吸収して天井野縁が殆ど振動しな
くするものである。
【0015】この弾性防振材は上下振動をよく吸収させ
るためには、上下方向(請求項2記載の発明では剪断方
向、請求項3記載の発明では圧縮方向)のバネ定数が低
いほど効果が大きい。しかし、このバネ定数を低くする
と天井が撓み易くなるので、天井が撓まない程度のバネ
定数を有するものがよい。例えば、10kg程度の照明
を吊り下げたときの天井撓みを1mm以下にするために
は、このバネ定数は100kgf/cm以上にする必要
がある。なお、1kgf/cmは9.80665N/c
mである。
【0016】このバネ定数(請求項2記載の発明では剪
断バネ定数(静的特性)であり、請求項3記載の発明で
は圧縮バネ定数)を100kgf/cm程度にすると、
防振効果(バネ定数(動的特性))は、両方とも150
kgf/cm程度になり、極めて良好な防振作用を奏す
る。
【0017】なお、一般的に剪断方向のバネ定数は圧縮
方向のバネ定数の1/4〜1/7であるから、本発明に
おける弾性防振材を取り付けた床構造では、同じバネ定
数の弾性防振材を使用する場合には、水平方向の振動に
対する防振効果は、請求項3記載の発明が請求項2記載
の発明の1/16〜1/50となる。従って、ほぼ同じ
バネ定数を有する弾性防振材を使用したときには、水平
方向の振動を吸収する性能は、請求項3記載の発明の方
が優れている。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項
3のいずれかに記載の床構造に係り、前記天井野縁が断
面矩形状の長尺体の野縁受け材と断面矩形状の長尺体の
野縁材とからなり、断面矩形状の長辺を垂直にした野縁
受け材の下面に野縁材が、野縁材の断面矩形状の長辺を
水平にして連結されたものである。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項1〜請求項
4のいずれかに記載の床構造に係り、前記天井野縁に制
振重りが取り付けられているものである。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の床構造が備えられているものであ
る。なお、この床構造は、建物ユニットの上部、下部、
中間部のいずれの場所にあってもよい。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明は、ほぼ平行な梁部材の間
に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この垂直連
結板のほぼ垂直な側面と天井野縁との間に弾性防振材を
挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられているの
で、床の上を人が歩いたり物を落下させて床が振動して
も、この振動は、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も殆どす
べて弾性防振材で吸収され、天井野縁に伝わり難く、極
めて良好な防振性、遮音性を備えた床構造である。
【0022】かかる床構造にする一施工方法は、弾性防
振材が取り付けられている天井野縁を垂直連結板のほぼ
垂直な側面に取り付けたり、ほぼ垂直な側面に弾性防振
材が取り付けられている垂直連結板に天井野縁を取り付
けたり、弾性防振材を挟んで天井野縁を垂直連結板の側
面に押し当て、天井野縁を弾性防振材と共に垂直連結板
に取り付ければよく施工し易い。
【0023】また、天井野縁は垂直連結板のほぼ垂直な
側面に取り付けられているので、垂直連結板の下面の高
さを梁部材の下面より天井野縁の高さだけ高い位置にし
て垂直連結板を梁部材に取り付けることにより、この天
井野縁の下面に取り付けられる天井材の高さを梁部材の
すぐ下方に設けることができる。即ち、従来の梁部材に
直接天井材を取り付ける場合とほぼ同じ高さに天井材を
取り付けることができる。
【0024】又、ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板を
差し渡して取り付けることにより、梁部材が倒れなくな
ると同時に、梁部材間の連結を強固にすることができ、
床の剛性が増す。このように床の剛性が増すと、特に、
重量床衝撃音に対する床の耐衝撃性がよくなり、床が振
動し難くなる。
【0025】請求項2記載の発明は、ほぼ平行な梁部材
の間に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、天井野
縁に天井野縁側連結金具の天井野縁側取付部が取り付け
られ、この天井野縁に取り付けられた天井野縁側連結金
具の垂直片と垂直連結板のほぼ垂直な側面との間に弾性
防振材を挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられて
いるので、床の上を人が歩いたり物を落下させて床が振
動しても、この振動は、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も
殆どすべて弾性防振材で吸収され、天井野縁に伝わり難
く、極めて良好な防振性、遮音性を備えた床構造であ
る。
【0026】かかる床構造にする一施工方法は、例え
ば、天井野縁の上面に天井野縁側取付部となる水平片と
垂直片とでL字形に形成された天井野縁側連結金具の天
井野縁側取付部である水平片を取り付け、弾性防振材を
連結金具の垂直片に取り付けたり垂直連結板の垂直面に
取り付け、この弾性防振材を挟んで天井野縁側連結金具
の垂直片を垂直連結板の側面に押し当てて取り付ければ
よく施工し易い。
【0027】また、請求項1記載の発明と同様に、垂直
連結板の下面の高さを梁部材の下面より天井野縁の高さ
だけ高い位置にして垂直連結板を梁部材に取り付けるこ
とにより、この天井野縁の下面に取り付けられる天井材
の高さを梁部材のすぐ下方に設けることができる。即
ち、従来の梁部材に直接天井材を取り付ける場合とほぼ
同じ高さに天井材を取り付けることができる。
【0028】又、ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板を
差し渡して取り付けることにより、梁部材が倒れなくな
ると同時に、梁部材間の連結を強固にすることができ、
床の剛性が増す。このように床の剛性が増すと、特に、
重量床衝撃音に対する床の耐衝撃性がよくなり、床が振
動し難くなる。
【0029】請求項3記載の発明では、ほぼ平行な梁部
材の間に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この
垂直連結板のほぼ垂直な側面にL字形の垂直連鉄板側連
結金具の垂直片が取り付けられ、前記天井野縁に天井野
縁側連結金具の天井野縁側取付部が取り付けられ、垂直
連結板に取り付けられた垂直連結板側連結金具の水平片
の上面と天井野縁に取り付けられた天井野縁側連結金具
の上側水平片の下面との間に弾性防振材を挟んで天井野
縁が垂直連結板に取り付けられているので、床の上を人
が歩いたり物を落下させて床が振動しても、この振動
は、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も殆どすべて弾性防振
材で吸収され、天井野縁に伝わり難く、極めて良好な防
振性を備えた床構造である。
【0030】かかる床構造にする一施工方法は、例え
ば、天井野縁の上面に、天井野縁側取付部である下側水
平片と上側水平片と垂直板部とでZ字形に形成された天
井野縁側連結金具の天井野縁側取付部である下側水平片
を取り付け、垂直連結板の垂直側面にL字形の垂直連結
板側連結金具の垂直片を取り付け、この垂直連結板側連
結金具の水平片の上面、または、天井野縁側連結金具の
上側水平片の下面に弾性防振材を取り付け、この弾性防
振材を挟んだ状態にして、垂直連結板側連結金具の水平
片の上面に天井野縁側連結金具の上側水平片を載せる
と、弾性防振材を挟んで天井野縁を垂直連結片に取り付
けることができ、施工し易い。
【0031】また、請求項1記載の発明と同様に、垂直
連結板の下面の高さを梁部材の下面より天井野縁の高さ
だけ高い位置にして垂直連結板を梁部材に取り付けるこ
とにより、この天井野縁の下面に取り付けられる天井材
の高さを梁部材のすぐ下方に設けることができる。即
ち、従来の梁部材に直接天井材を取り付ける場合とほぼ
同じ高さに天井材を取り付けることができる。
【0032】又、ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板を
差し渡して取り付けることにより、梁部材が倒れなくな
ると同時に、梁部材間の連結を強固にすることができ、
床の剛性が増す。このように床の剛性が増すと、特に、
重量床衝撃音に対する床の耐衝撃性がよくなり、床が振
動し難くなる。
【0033】請求項4記載の発明は、天井野縁が断面矩
形状の長尺体の野縁受け材と断面矩形状の長尺体の野縁
材とからなり、断面矩形状の長辺を垂直にした野縁受け
材の下面に野縁材が、野縁材の断面矩形状の長辺を水平
にして連結されたものであるから、断面矩形状の野縁受
け材の長辺を垂直にすることよって天井野縁が撓み難く
なるし、野縁材の長辺を水平にすることになり下面が広
くなり、この下面に天井材に取り付け易くなる。換言す
ると、全体を大きな断面にするより材料が少なく、しか
も、大きな断面の天井野縁とほぼ同じ性能を有する良好
な天井野縁となる。
【0034】請求項5記載の発明は、天井野縁に制振重
りが取り付けられて重くなっているから、床の上を人が
歩いたり床の上に物を落下させたりして梁部材が振動し
ても、弾性防振材を介して取り付けられている野縁受け
が振動し難い。
【0035】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の床構造が備えられているから、居
室の十分な天井高さを確保しつつ遮音性能のよいユニッ
ト建物となる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を示
す。 (実施例1)図1〜図3は本発明の床構造をユニット建
物に適用した一実施例を示すもので、図1(イ)は床パ
ネルの一部の部品を外した状態を示す一部切欠説明図、
(ロ)は床パネルを下階の壁パネルの上に取り付けたと
きの(イ)のA−A線における断面図、図2(イ)は床
材を取り除いた床パネルの平面図、(ロ)は(イ)のB
−B線における断面図、(ハ)は(イ)のC−C線にお
ける断面図、図3はユニット建物を示す説明図である。
【0037】図1〜図3において、Uはユニット建物で
あり、このユニット建物Uは、図3に示すように、基礎
9の上に1階の建物ユニットU1が据え付けられ、この
上に2階の建物ユニットU2が据え付けられ、最上階の
建物ユニットU1,U2の上に屋根ユニットU3が取り
付けられたものである。
【0038】1は2階の建物ユニットU2の床パネルで
あり、この床パネル1は床と下階の天井とからなる。こ
の床パネル1の骨格は、桁側床大梁11,11と妻側床
大梁12,12とが矩形状に枠組され、この相対する妻
側床大梁12,12に差し渡された4本のほぼ平行な床
小梁13,13,13,13によって桁側床大梁11,
11間にほぼ等間隔に区切られ、この床小梁13と桁側
床大梁11や、床小梁13と隣の床小梁13に垂直連結
板14が差し渡されて取り付けられているものである。
そして、この桁側大梁11,妻側大梁12,床小梁13
等の梁部材の上面に床材15が取り付けられて床が構成
されている。
【0039】このように、ほぼ平行な梁部材の間に垂直
連結板14を差し渡すことにより、この床パネル1は桁
側大梁11や床小梁13等の梁部材が倒れることがなく
なると同時に、桁側大梁11や床小梁13等の梁部材間
の連結が強固になり、床パネル1の剛性が増す。このよ
うに床パネル1の剛性が増すと、特に、重量床衝撃音に
対する床の耐衝撃性がよくなり、床が振動し難くなる。
【0040】2は天井を構成する天井パネルであり、こ
の天井パネル2は厚みほぼ12.5mmの石膏ボードの
天井材21と、この天井材21の上面に取り付けられた
天井野縁22とからなる。なお、この天井野縁22は野
縁材(断面ほぼ31mm×ほぼ43mmの木製長尺体)
221の長辺を水平にし、この上に厚みほぼ9mmの合
板のスペーサー222を介して野縁受け(断面ほぼ38
mm×ほぼ89mmの木製長尺体)223の長辺を垂直
にして取り付けたものであり、天井材21は野縁材22
1の下面に取り付けられている。
【0041】この天井パネル2が床パネル1に取り付け
られる取付構造は、野縁受け223の上面にL字形の連
結金具(天井野縁側連結金具)4の水平片(天井野縁側
取付部)41が取り付けられ、垂直連結板14のほぼ垂
直な側面に平板状の連結金具(垂直連結板側連結金具)
5が取り付けられ、この野縁受け223側の連結金具4
の垂直片42と垂直連結材14側の連結金具5との間に
弾性防振材3を挟んで、野縁受け223が垂直連結板1
4の垂直側面141に連結されて、天井パネル2が床パ
ネル1の垂直連結板14に取り付けられている。
【0042】なお、この際、垂直連結板14の下面の高
さは桁側大梁11,妻側大梁12,床小梁13等の梁部
材の下面より天井野縁22の高さだけ高い位置になって
いる。このようになっているので、この天井野縁22の
下面に取り付けられる天井材21が桁側大梁11,妻側
大梁12,床小梁13等の梁部材のすぐ下方に設けられ
ている。即ち、従来の梁部材に直接天井材21を取り付
ける場合とほぼ同じ高さに天井材21が取り付けられて
いる。
【0043】また、天井野縁22では、断面矩形状の野
縁受け材223の長辺が垂直になっているので、天井野
縁22が撓み難い。又、野縁材221が断面矩形状の長
辺を水平にして野縁受け材223の下面に取り付けられ
ているので、野縁材の下面が広くなり、この下面に天井
材21を取り付け易い。換言すると、全体を大きな断面
にするより材料が少なく、しかも、全体を大きくした天
井野縁とほぼ同じ性能を有する良好な天井野縁である。
【0044】6は重さ3.38kgの鉛塊の防振重りで
あり、この防振重り6は天井野縁22の野縁受け223
の上面に取り付けられている。このように野縁受け22
3の上に制振重り6が取り付けられていると、天井野縁
22が重くなり、野縁受け223が振動し難くなり、重
量床衝撃音を低減する。
【0045】2階の建物ユニットU2は、この床パネル
1の周囲に図示しない壁パネルが立設されたものであ
る。又、1階の建物ユニットU1は上記床パネル1の天
井パネルを除いた構造とほぼ同じ床パネルの周囲に壁パ
ネルを立設したものであるので、説明を省略する。尚、
図1(ロ)にはこの1階の建物ユニットU1の壁パネル
7が記載されている。又、屋根ユニットU3は屋根パネ
ルでもよいが、いずれにせよ床構造と関係がないので説
明を省略する。
【0046】次に、ユニット建物Uの施工方法および作
用について説明する。工場で1階の建物ユニットU1、
2階の建物ユニットU2および屋根ユニットU3を製造
する。この際の2階建物ユニットU2の床パネル1の製
造方法を説明する。桁側床大梁11,11と妻側床大梁
12,12とを矩形状に枠組し、この相対する妻側床大
梁12,12に床小梁13,13・・をほぼ平行に差し
渡し、床小梁13と桁側床大梁11や、床小梁13と隣
の床小梁13に、ほぼ垂直な側面に平板状の連結金具5
が取り付けられた垂直連結板14を差し渡し取り付けて
床パネル1の骨格を製造する。
【0047】一方、断面矩形状の野縁受け材223の長
辺を垂直にし、この野縁受け材223の下面にスペーサ
ー222と野縁材221とを取り付けて天井野縁22を
製造し、この野縁受け223の上面にL字形の連結金具
4の水平片41を取り付ける。そして、この野縁受け2
23側の連結金具4の垂直片42と垂直連結板14側の
連結金具5との間に弾性防振材3を挟んで、野縁受け2
23を垂直連結板14の垂直側面141に連結して、天
井野縁22を床パネル1の垂直連結板14に取り付け
る。弾性防振材3は動的バネ定数が5〜300N/mm
のゴム製である。
【0048】なお、この際、垂直連結板14の下面の高
さを桁側大梁11,妻側大梁12,床小梁13等の梁部
材の下面より天井野縁22の高さだけ高い位置に取り付
ける。桁側床大梁11、妻側床大梁12、床小梁13等
の梁部材の上面に床材15を取り付け、天井野縁22の
野縁材221の下面に天井材21を取り付けて床パネル
1を製造する。
【0049】このようにして製造した床パネル1では、
天井野縁22の下面に取り付けられた天井材21が垂直
連結板14の下面の高さを桁側大梁11,妻側大梁1
2,床小梁13等の梁部材のすぐ下方に取り付けられて
いる。即ち、従来の梁部材に直接天井材21を取り付け
る場合とほぼ同じ高さに天井材21が取り付けられてい
る。従って、この床パネル1を使用した建物ユニットを
組み込んだユニット建物Uは、従来の建物ユニットとほ
ぼ同じ高さにしても、床と天井との距離を従来とほぼ同
じにすることができ、十分な天井高さを居室を形成でき
居住性の良好な建物となる。
【0050】また、このように、天井野縁22の上面に
L字形の連結金具4の水平片41を取り付け、垂直連結
板14のほぼ垂直な側面に平板状の連結金具5を取り付
け、この野縁受け223側の連結金具4の垂直片42と
垂直連結板14側の連結金具5との間に弾性防振材3を
挟んで、野縁受け223を垂直連結板14の垂直側面1
41に連結するだけで、天井野縁22を床パネル1の垂
直連結板14に取り付けることができ施工し易い。
【0051】このようにして製造した1階の建物ユニッ
トU1、2階の建物ユニットU2、屋根ユニットU3等
を施工現場に運搬し、施工現場では、予め設けられてい
る基礎9の上に1階の建物ユニットU1を据え付け、こ
の上に2階の建物ユニットU2を据え付け、最上階の建
物ユニットU1,U2の上に屋根ユニットU3を取り付
け、種々な仕上げを行うとユニット建物Uが完成する。
【0052】このようにして完成したユニット建物Uで
は、天井野縁22に取り付けられた連結金具4の垂直片
42と垂直連結板14のほぼ垂直な側面に取り付けられ
た平板状の取付金具5の間に弾性防振材3を挟んで天井
野縁22が垂直連結板14に取り付けられていて、床の
上を人が歩いたり物を落下させて床が振動しても、この
振動を重量床衝撃音も軽量床衝撃音も殆どすべて弾性防
振材3で吸収して天井野縁22に伝わり難くなっている
し、床パネル1が垂直連結板14によって剛性が増し床
パネル1の耐衝撃性がよくなっているし、野縁受け22
3の上に制振重り6が取り付けられていて野縁受け22
3が振動し難くなっているというように、幾重にも振動
を防ぐ構造を備えているので、極めて良好な防振性を有
する床構造を備えた建物である。
【0053】(実施例2)図4は本発明の他の実施例を
示すもので、垂直連結板に天井野縁が取り付けられてい
る取付構造を示す説明図である。
【0054】この図4に示す実施例2を図1〜図3に示
す実施例1と比較すると、垂直連結板14aに天井野縁
22aが取り付けられている取付構造が異なる。即ち、
野縁受け223aの上面にL字形の連結金具(天井野縁
側連結金具)4aの水平片41aが取り付けられ、この
野縁受け223a側の連結金具4aの垂直片42aと垂
直連結板14aのほぼ垂直な側壁141aとの間に弾性
防振材3aを挟んで、天井野縁22aが床パネル1aの
垂直連結板14aに取り付けられている。換言すると、
実施例1では垂直連結板に平板状の取付金具が取り付け
られているが、この実施例2では垂直連結板14aに平
板状の取付金具を取り付けることなく直接弾性防振材3
aが当接されて取り付けられていることが異なる。その
他の構造および作用は実施例1とほぼ同じであるので説
明を省略する。
【0055】(実施例3)図5は本発明の別の実施例を
示すもので、垂直連結板に天井野縁が取り付けられてい
る取付構造を示す説明図である。
【0056】この図5に示す実施例3を図1〜図3に示
す実施例1と比較すると、垂直連結板14bに天井野縁
22bが取り付けられた取付構造が異なる。即ち、野縁
受け223bの上面にZ字形の連結金具(天井野縁側連
結金具)4bの下側水平片41bが取り付けられてい
る。なお、この連結金具4bは天井野縁側取付部である
下側水平片と上側水平片と垂直片とでZ字形に形成され
たものである。又、垂直連結材14bのほぼ垂直な側面
にL字形の連結金具(垂直連結板側連結金具)5bの垂
直片52bが取り付けられ、水平片51bの上面に弾性
防振材3bが取り付けられている。
【0057】そして、この野縁受け223b側の連結金
具4bの上側水平片43bと垂直連結材14b側の連結
金具5bの水平片51bとの間に弾性防振材3bを挟む
ようにして、野縁受け223b側の連結金具4bの上側
水平片43bが垂直連結板14b側の連結金具5bの水
平片51bの上に載せられて、天井野縁22bが床パネ
ル1bの垂直連結板14bに取り付けられている。その
他の構造および作用は弾性某臣材を剪断防振材を剪断方
向に用いた実施例1に大して弾性防振材を圧縮方向に用
いたことにより某臣性能が工場した以外は実施例1とほ
ぼ同じであるので説明を省略する。
【0058】(実施例4)図6は本発明の更に別の実施
例を示すもので、垂直連結板に天井野縁が取り付けられ
ている取付構造を示す説明図である。この図6に示す実
施例4を図1〜図3に示す実施例1と比較すると、垂直
連結板14cに天井野縁22cが取り付けられている取
付構造が異なる。即ち、野縁受け223cの上面にZ字
形の連結金具(天井野縁側連結金具)4cの下側水平片
天井野縁側取付部)41cが取り付けられ、上側水平片
43cの下面に弾性防振材3cが取り付けられている。
【0059】又、垂直連結材14cのほぼ垂直な側面に
L字形の連結金具5cの垂直片52cが取り付けられて
いる。そして、この野縁受け223c側の連結金具4c
の上側水平片43cと垂直連結材14c側の連結金具5
cの水平片51cとの間に弾性防振材3cを挟むように
して、野縁受け223c側の連結金具4cの上側水平片
43cが垂直連結板14c側の連結金具5cの水平片5
1cの上に載せられて、天井野縁22cが床パネル1c
の垂直連結板14cに取り付けられている。その他の構
造および作用は実施例3とほぼ同じであるので説明を省
略する。
【0060】以上実施例に基づいて説明したが、本発明
はこの実施例に限られるものでなく、本発明の要旨に反
しない程度に変更があっても本発明に含まれる。例え
ば、床上制振シートを取り付けていてもよいし、本発明
の床構造と、床根太、床材、天井材とで空気を密閉にす
る床の遮音性能の向上とを併用して全体のとしての床遮
音性能を向上させてもよい。又、ユニット建物以外の建
物に応用してもよい。
【0061】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、ほぼ平行な梁部
材の間に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この
垂直連結板のほぼ垂直な側面と天井野縁との間に弾性防
振材を挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられてい
るので、床の上を人が歩いたり物を落下させて床が振動
しても、この振動は、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も殆
どすべて弾性防振材で吸収され、天井野縁に伝わり難
く、極めて良好な防振性、遮音性を備えた床構造である
し、施工し易い床構造である。
【0062】また、天井野縁は垂直連結板のほぼ垂直な
側面に取り付けられているので、従来の梁部材に直接天
井材を取り付ける場合とほぼ同じ高さに天井材を取り付
けることができる。従って、この床構造をユニット建物
を適用しても、なんら支障がない。即ち、この床構造を
備えた建物ユニットは従来と同じ高さにして運搬できる
し、この床構造の床パネルを使用した建物ユニットを組
み込んだユニット建物は床と天井との距離を従来とほぼ
同じにすることができ居住性の良好な建物となる。又、
ほぼ平行な梁部材の間に垂直連結板を差し渡されて取り
付けられているので、梁部材が倒れることがなくなると
同時に、梁部材間の連結を強固にすることができ、床の
剛性が増し、特に、重量床衝撃音に対する床の耐衝撃性
がよくなり、振動し難くなる。
【0063】請求項2記載の発明は、ほぼ平行な梁部材
の間に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、天井野
縁に天井野縁側連結金具の天井野縁側取付部が取り付け
られ、この天井野縁に取り付けられた天井野縁側連結金
具の垂直片と垂直連結板のほぼ垂直な側面との間に弾性
防振材を挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられて
いるので、床の上を人が歩いたり物を落下させて床が振
動しても、この振動は、重量床衝撃音も軽量床衝撃音も
殆どすべて弾性防振材で吸収され、天井野縁に伝わり難
く、極めて良好な防振性、遮音性を備えた床構造である
し、施工し易い床構造である。
【0064】また、請求項1記載の発明と同様に、天井
野縁は垂直連結板のほぼ垂直な側面に取り付けられてい
るので、従来の梁部材に直接天井材を取り付ける場合と
ほぼ同じ高さに天井材を取り付けることができる。従っ
て、この床構造をユニット建物を適用しても、なんら支
障がない。即ち、この床構造を備えた建物ユニットは従
来と同じ高さにして運搬できるし、この床構造の床パネ
ルを使用した建物ユニットを組み込んだユニット建物は
床と天井との距離を従来とほぼ同じにすることができ居
住性の良好な建物となる。又、ほぼ平行な梁部材の間に
垂直連結板を差し渡すことにより、梁部材が倒れること
がなくなると同時に、梁部材間の連結を強固にすること
ができ、床の剛性が増し、特に、重量床衝撃音に対する
床の耐衝撃性がよくなり、振動し難くなる。
【0065】請求項3記載の発明では、ほぼ平行な梁部
材の間に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この
垂直連結板のほぼ垂直な側面にL字形の垂直連結板側連
結金具の垂直片が取り付けられ、天井野縁に天井野縁側
連結金具の天井野縁側取付部が取り付けられ、垂直連結
板に取り付けられた垂直連結板側連結金具の水平片の上
面と天井野縁に取り付けられたZ字形の連結金具の上側
水平片の上面との間に弾性防振材を挟んで天井野縁が垂
直連結板に取り付けられているので、床の上を人が歩い
たり物を落下させて床が振動しても、この振動は、重量
床衝撃音も軽量床衝撃音も殆どすべて弾性防振材で吸収
され、天井野縁に伝わり難く、極めて良好な防振性を備
えた床構造であるし、施工し易い床構造である。
【0066】また、請求項1記載の発明と同様に、天井
野縁は垂直連結板のほぼ垂直な側面に取り付けられてい
るので、従来の梁部材に直接天井材を取り付ける場合と
ほぼ同じ高さに天井材を取り付けることができる。従っ
て、この床構造をユニット建物を適用しても、なんら支
障がない。即ち、この床構造を備えた建物ユニットは従
来と同じ高さにして運搬できるし、この床構造の床パネ
ルを使用した建物ユニットを組み込んだユニット建物は
床と天井との距離を従来とほぼ同じにすることができ居
住性の良好な建物となる。又、ほぼ平行な梁部材の間に
垂直連結板を差し渡して取り付けることにより、梁部材
が倒れなくなると同時に、梁部材間の連結を強固にする
ことができ、床の剛性が増し、特に、重量床衝撃音に対
する床の耐衝撃性がよくなり、振動し難くなる。
【0067】請求項4記載の発明は、天井野縁が断面矩
形状の長尺体の野縁受け材と断面矩形状の長尺体の野縁
材とからなり、断面矩形状の長辺を垂直にした野縁受け
材の下面に野縁材が、野縁材の断面矩形状の長辺を水平
にして連結されたものであるから、天井野縁が撓み難い
し、天井材を取り付け易い。
【0068】請求項5記載の発明は、天井野縁に制振重
りが取り付けられて重くなっているから、床の上を人が
歩いたり床の上に物を落下させたりして梁部材が振動し
ても、弾性防振材を介して取り付けられている野縁受け
が振動し難くなる。
【0069】請求項6記載の発明は、請求項1〜請求項
5のいずれかに記載の床構造が備えられているから居室
の十分な天井高さを確保しつつ遮音性能のよいユニット
建物となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床構造をユニット建物に適用した一実
施例を示すもので、(イ)は床パネルの一部の部品を外
した状態を示す一部切欠説明図、(ロ)は床パネルを下
階の壁パネルの上に取り付けたときの(イ)のA−A線
における断面図である。
【図2】(イ)は床材を取り除いた床パネルの平面図、
(ロ)は(イ)のB−B線における断面図、(ハ)は
(イ)のC−C線における断面図である。
【図3】ユニット建物を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すもので、垂直連結板
に天井野縁が取り付けられた取付構造を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の別の実施例を示すもので、垂直連結板
に天井野縁が取り付けられた取付構造を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の更に別の実施例を示すもので、垂直連
結板に天井野縁が取り付けられた取付構造を示す説明図
である。
【図7】従来の床構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 床パネル 11 桁側床大梁 12 妻側床大梁 13 床小梁 14,14a,14b,14c 垂直連結板 15 床材 21 天井材 22,22a,22b,22c 天井野縁 221 野縁材 222 スペーサー 223、223a,223b,223c 野縁受け 3,3a,3b,3c 弾性防振材 4,4a 連結金具 41,41a 水平片 4b,4c 連結金具 41b、41c 下側水平片 43b,43c 上側水平片 42,42a 垂直片 5 連結金具 5b,5c 連結金具 51b,51c 水平片 52b,52c 垂直片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ平行な梁部材とこの梁部材の上面に
    取り付けられた床材とからなる床と、天井野縁とこの天
    井野縁の下面に取り付けられた天井材とからなる下階の
    天井とからなる床構造であって、ほぼ平行な梁部材の間
    に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この垂直連
    結板のほぼ垂直な側面と前記天井野縁との間に弾性防振
    材を挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられている
    ことを特徴とする床構造。
  2. 【請求項2】 ほぼ平行な梁部材とこの梁部材の上面に
    取り付けられた床材とからなる床と、天井野縁とこの天
    井野縁の下面に取り付けられた天井材とからなる下階の
    天井とからなる床構造であって、ほぼ平行な梁部材の間
    に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、前記天井野
    縁に天井野縁側連結金具の天井野縁側取付部が取り付け
    られ、この天井野縁に取り付けられた天井野縁側連結金
    具の垂直片と垂直連結板のほぼ垂直な側面との間に弾性
    防振材を挟んで天井野縁が垂直連結板に取り付けられて
    いることを特徴とする床構造。
  3. 【請求項3】 ほぼ平行な梁部材とこの梁部材の上面に
    取り付けられた床材とからなる床と、天井野縁とこの天
    井野縁の下面に取り付けられた天井材とからなる下階の
    天井とからなる床構造であって、ほぼ平行な梁部材の間
    に垂直連結板が差し渡されて取り付けられ、この垂直連
    結板のほぼ垂直な側面に垂直連結板側連結金具の垂直片
    が取り付けられ、前記天井野縁に天井野縁側連結金具の
    天井野縁側取付部が取り付けられ、垂直連結板に取り付
    けられた垂直連結板側連結金具の水平片の上面と天井野
    縁に取り付けられた天井野縁側連結金具の上側水平片の
    下面との間に弾性防振材を挟んで天井野縁が垂直連結板
    に取り付けられていることを特徴とする床構造。
  4. 【請求項4】 前記天井野縁が断面矩形状の長尺体の野
    縁受け材と断面矩形状の長尺体の野縁材とからなり、断
    面矩形状の長辺を垂直にした野縁受け材の下面に野縁材
    が、野縁材の断面矩形状の長辺を水平にして連結された
    ものであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいず
    れかに記載の床構造。
  5. 【請求項5】 前記天井野縁に制振重りが取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか
    に記載の床構造。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    床構造が備えられていることを特徴とするユニット建
    物。
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