JP2548301Y2 - スペーサ - Google Patents

スペーサ

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JP2548301Y2
JP2548301Y2 JP4886193U JP4886193U JP2548301Y2 JP 2548301 Y2 JP2548301 Y2 JP 2548301Y2 JP 4886193 U JP4886193 U JP 4886193U JP 4886193 U JP4886193 U JP 4886193U JP 2548301 Y2 JP2548301 Y2 JP 2548301Y2
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JP
Japan
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spacer
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screw
shaft portion
plate
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JP4886193U
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JPH0719618U (ja
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洋 宇津野
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Kitagawa Industries Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、板状部材と他の部材と
の間に所定の間隔を維持するためのスペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、2枚のパネルの間に所定の間
隔を維持しながら、両パネルをネジなどで固定する際に
は、図6(a),(b)に示すように、単なる円筒状部
材からなるスペーサ101をパネル103,105の間
に挟み、一方のパネル103の穿孔から挿入したネジ1
07を円筒状部材101を通してパネル105のネジ孔
にねじ込むことにより、両パネル103,105の間隔
を円筒状部材101の高さに維持していた。
【0003】ところが、このようなスペーサ101は、
ネジ107が通されるまでは、両パネル103,105
の間に挟まっているだけである。このため、例えば、パ
ネル面が垂直であるような場合などにおいては、スペー
サ101が脱落しないように支えながらネジ止めせねば
ならなかった。したがって、多数のスペーサ101を設
けるような場合には、すべてのスペーサ101について
脱落を防止しつつ、順次ネジ止めしてゆかねばならず、
作業は大変厄介であった。
【0004】この点、図6(c),(d)に示した、特
公昭61−3964号公報記載のスペーサ111のよう
に、テーパが付いた先割れの一端111aをパネル11
3の穿孔に嵌入することにより、ネジ117を通さなく
ても、スペーサ111をあらかじめパネル113に取り
付けておけるようにしたスペーサもあった。これなら
ば、パネル113にあらかじめ取り付けておけるので、
ネジを通す前でもスペーサ111が脱落するのは容易に
防止できた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
スペーサ111においては、溝部111bの幅がパネル
113の厚さより大きい場合にはパネル113ががたつ
き、溝部111bの幅がパネル113の厚さより小さい
場合にはパネル113が嵌まらない。即ち、溝部111
bの幅がパネル113の厚さと等しくなければ、スペー
サとして使うことができなかった。このため、スペーサ
111は、パネル113の厚さが異なる毎に、異なるも
のを何種類も用意する必要があった。
【0006】また、スペーサ111は、パネル113の
内側から差し込んで取り付けるものであるため、パネル
をネジ止めする前にあらかじめパネルの間に介装してお
かなければならなかった。このため、例えば、二つのパ
ネルに適切な間隔を持たせて配置しておいて、後からネ
ジ孔を穿設したような場合には、せっかく配置したパネ
ルを一旦移動させなければ、スペーサを間に挟むことが
できず、作業に手間がかかっていた。
【0007】そこで本考案は、板状部材を配置した後か
らでも容易に装着でき、しかも、当該板状部材の厚さが
異なっていても使用できるスペーサを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本考案は課題を解決するための手段を次の通り
構成した。すなわち、板状部材と該板状部材の裏側に設
置した他の部材とをネジ等で連結する際に、両部材間の
所定の間隔を維持するために使われるスペーサであっ
て、前記板状部材に開けた穿孔に当該板状部材の表側か
ら挿入される軸部,及び該軸部の上端外周に鍔状に設け
られて前記軸部挿入の際に前記板状部材の表側に下面で
当接する鍔部からなる本体と、該本体の略中心を軸方向
へ貫通するネジ挿通孔と、前記軸部側面の切り欠かれた
部分に、前記本体につながる弾性変形可能なヒンジを介
して宙づりにされた間隔維持片とを備え、前記間隔維持
片は、前記宙づり状態において、上端部が前記鍔部下面
よりも所定距離だけ下にあって前記軸部側面より外へ張
り出し、下端部が前記軸部下端よりも下へ突出している
ことを特徴とするスペーサの構成がそれである。
【0009】
【作用】前記構成を有する本考案のスペーサによれば、
板状部材に開けられた穿孔に軸部を挿入すると、間隔維
持片がネジ挿通孔側に引っ込んで穿孔を通り抜け、再び
広がって穿孔から抜けなくなる。このとき、板状部材
は、間隔維持片と鍔部との間に緩く挟まれた状態にな
る。次に、鍔部側からネジ等を通して軸部下端側にある
他の部材にねじ込んでゆくと、間隔維持片は前記他の部
材から押圧されて持ち上がり、鍔部との間に板状部材を
しっかりと挟み込む。この結果、間隔維持片の高さをお
いて板状部材と前記他の部材とがしっかりと固定され
る。
【0010】
【実施例】次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は、実施例としてのスペーサ1を示
し、図1はスペーサ1の斜視図、図2(a)はその正面
図、図2(b)はその右側面図、図3(a)はその平面
図、図3(b)はその底面図である。また、図4(a)
は図2(b)にA−A線で示した切断面の断面図、図4
(b)は図2(a)にB−B線で示した切断面の断面図
である。なお、スペーサ1の背面図は、正面図と同一に
表れ、左側面図は、右側面図と同一に表れる。
【0011】このスペーサ1は、一部が切り欠かれた略
円柱状の軸部3と、軸部3の上端外周に鍔状に設けられ
た鍔部5と、軸部3の下端3aから鍔部5の上面側へ軸
心を貫通するネジ挿通孔7と、軸部3から延出されたヒ
ンジ9と、ヒンジ9を介して軸部3の切り欠かれた部分
に宙づりにされた間隔維持片11とを備え、これらが合
成樹脂によって一体に成形されてなる。
【0012】このうち、ネジ挿通孔7は、端面が四角い
孔で、二つの部材を連結するためのネジが通される。こ
のネジ挿通孔7自体はネジ溝を備えておらず、単にネジ
を通すだけである。また、ヒンジ9は、肉薄に形成して
あり、伸縮したり捻れたりしても柔軟に弾性変形して復
元する。したがって、このヒンジ9を介して宙づり状態
にされた間隔維持片11は、ヒンジ9を軸に揺動した
り、あるいは、ヒンジ9の伸縮によって軸部3との相対
位置がずれたりする。
【0013】間隔維持片11は、ヒンジ9に力が作用し
ていない状態において、上端部11aが鍔部5の下面5
aよりも所定距離だけ下にあって軸部3の側面3aより
外へ張り出し、下端部11bが軸部3の下端3bよりも
下へ突出している。側面11cには、下端11b側で細
くなるテーパが付けられ、上端部11aには、更に上向
きに突出した突起11dが設けられている。
【0014】なお、軸部3には四つの突起13が設けら
れ、実質的な直径が部分的に太くされているので、軸部
3をパネルの穿孔(図示略)に押し込みきったときに、
軸部3が食い込むように嵌まって、がたついたり回転し
たりしなくなる。次に、このスペーサ1の装着方法につ
いて説明する。
【0015】図5は、2枚のパネルP1,P2を、所定
の間隔をおいて木ネジSで連結するときの様子を示す説
明図である。スペーサ1は、図5(a)に示すように、
パネルP1に開けられた穿孔に軸部3側から押し込まれ
る。このとき、間隔維持片11がパネルP1に当接す
る。間隔維持片11の側面には、テーパが付けられてい
るので、軸部3を上から押し込んでゆくだけで、スムー
ズに矢印A1のように動き、ネジ挿通孔7の方へ引っ込
んでパネルP1をかわす。
【0016】こうして、間隔維持片11がパネルP1の
穿孔を通り抜けると、図5(b)に示すように、間隔維
持片11は矢印A2のように動き、再び軸部3の側面よ
りも横方向へ張り出す。この結果、パネルP1は、間隔
維持片11と鍔部5との間に挟まれる。但し、この時点
では、パネルP1は、遊びをもたせて緩く挟まれている
だけである。この状態において、ネジ挿通孔7には、鍔
部5の側からネジSが通される。
【0017】次に、ネジSをパネルP2にねじ込んでゆ
くと、スペーサ1は、ネジSの頭部とパネルP2との間
に挟まれて、鍔部5がネジSの頭部から押圧されると共
に、間隔維持片11はパネルP2から押圧される。する
と、間隔維持片11は、矢印A3の方向へ持ち上がる。
このとき、突起11dがガイドとなってパネルP1の穿
孔に入り込むため、間隔維持片11が外側へ倒れること
はなく、また、内側には木ネジSが通っているので、内
側へも倒れることはなく、そのまま真上に持ち上がる。
この結果、パネルP1は、間隔維持片11と鍔部5との
間にしっかりと挟まれる。こうして、スペーサ1の装着
は完了し、パネルP1,P2の間隔は、間隔維持片11
を挟む間隔に維持される。
【0018】以上説明した通り、このスペーサ1によれ
ば、パネルP1の外側からスペーサ1を押し込んで装着
できるので、大きなパネルの中央付近でも、あるいは、
既に固定されたパネルに後から穿孔を開けた場合でも、
後から簡単にスペーサ1を装着してネジ止めできる。
【0019】また、間隔維持片11が持ち上がってパネ
ルP1を挟むので、パネルP1の厚さが多少異なるもの
であっても同じスペーサ1が使える。したがって、スペ
ーサ1の汎用性が高まり、パネルの厚さに応じて異なっ
た専用のスペーサを容易しなくてもよく、スペーサの種
類そのものが削減されることで、同じスペーサを大量生
産できるなどの副次的な効果も生じる。
【0020】更に、突起13が設けられていることに加
え、鍔部5と間隔維持片11とでパネルP1を挟むこと
で、パネルP1とスペーサ1との間に作用する摩擦抵抗
が大きくなり、スペーサ1は回転しにくくなる。したが
って、ネジSはきわめて緩みにくい。
【0021】加えて、鍔部5は、ワッシャとなって、ネ
ジSがパネルP1に直接当接するのを防ぐので、パネル
P1に傷が付かない。なお、この実施例では、ヒンジ9
を軸部3の下端3b側に設け、パネルに押し込む際に
は、図5(a)に示したように、間隔維持片11がネジ
挿通孔7に大きく入り込むようにしてあるので、スペー
サ1がパネルP1の穿孔に押し込み切れていない場合
や、パネルP1がスペーサ1の予期している厚さよりも
分厚い場合には、ネジ挿通孔7が間隔維持片11によっ
て塞がれてネジが通せず、スペーサ1が適切に装着され
ていないことが直ちに判断できる。
【0022】以上本考案の実施例を説明したが、本考案
はこれに限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲内
の種々なる態様を採用することができる。例えば、実施
例では、間隔維持片11に突起11dを設けてあった
が、これがないものでもよい。この場合、きわめて薄い
パネルであっても挟むことが可能となる。
【0023】また、実施例では、ヒンジ9を軸部3の下
端から延出してあったが、間隔維持片11が、ある程度
柔軟に揺動したりずれたりすることができれば、スペー
サ本体のどこから延出されていてもよい。
【0024】
【考案の効果】以上の如く本考案によれば、板状部材の
表側からスペーサを押し込んで装着できるので、板状部
材を配置した後からでも簡単に装着でき、きわめて作業
性が高くなる。
【0025】また、種々の厚さの板状部材に一つのスペ
ーサで対応し得るので、汎用性が高く、大量生産による
コストダウンを図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のスペーサの斜視図である。
【図2】 実施例のスペーサを示し、(a)はその正面
図、(b)はその右側面図である。
【図3】 実施例のスペーサを示し、(a)はその平面
図、(b)はその底面図である。
【図4】 実施例のスペーサを示す断面図である。
【図5】 実施例のスペーサの使用状態の説明図であ
る。
【図6】 従来のスペーサの使用状態の説明図である。
【符号の説明】
1・・・スペーサ、3・・・軸部、5・・・鍔部、7・
・・ネジ挿通孔、9・・・ヒンジ、11・・・間隔維持
片、13・・・突起、P1,P2・・・パネル、S・・
・木ネジ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材と該板状部材の裏側に設置した
    他の部材とをネジ等で連結する際に、両部材間の所定の
    間隔を維持するために使われるスペーサであって、 前記板状部材に開けた穿孔に当該板状部材の表側から挿
    入される軸部,及び該軸部の上端外周に鍔状に設けられ
    て前記軸部挿入の際に前記板状部材の表側に下面で当接
    する鍔部からなる本体と、 該本体の略中心を軸方向へ貫通するネジ挿通孔と、 前記軸部側面の切り欠かれた部分に、前記本体につなが
    る弾性変形可能なヒンジを介して宙づりにされた間隔維
    持片とを備え、 前記間隔維持片は、前記宙づり状態において、上端部が
    前記鍔部下面よりも所定距離だけ下にあって前記軸部側
    面より外へ張り出し、下端部が前記軸部下端よりも下へ
    突出していることを特徴とするスペーサ。
JP4886193U 1993-09-08 1993-09-08 スペーサ Expired - Lifetime JP2548301Y2 (ja)

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JPH0719618U JPH0719618U (ja) 1995-04-07
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