JP2547967Y2 - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置

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JP2547967Y2
JP2547967Y2 JP8676791U JP8676791U JP2547967Y2 JP 2547967 Y2 JP2547967 Y2 JP 2547967Y2 JP 8676791 U JP8676791 U JP 8676791U JP 8676791 U JP8676791 U JP 8676791U JP 2547967 Y2 JP2547967 Y2 JP 2547967Y2
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守 北村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気カード、ICカー
ド等の厚みの異なる2種類のカードを連続的かつ同時に
利用可能にしたカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年種々のカードが使用されるに至って
いるが、これらカードの厚みは、テレホンカードに代表
される厚みの薄い磁気カードと、厚みの厚いICカード
の2種類にほぼ大別される。これら2種類の厚みの異な
るカードを連続的にかつ同時に利用可能にしたカード処
理装置として、本出願人が既に特開平1−24169
号公報において提案している。この公報に開示されたカ
ード処理装置によれば、厚みの異なる2種類のカードに
対してそれぞれ専用のカード処理搬送路を設けると共
に、厚いカード用の第1のカード処理搬送路には、クラ
ッチ機構を設けて、第1のカード処理搬送路に厚いカー
ドを取り込んだ状態において、クラッチ機構を動作させ
取り込んだ厚いカードを第1のカード搬送手段から離反
させることにより搬送保留状態に設定保持することがで
き、そのためこの状態で薄いカード取り込み用のカード
搬送手段を駆動した際、厚いカード取り込み用のカード
搬送手段が同時に駆動されても、厚いカードには搬送力
が全く伝達されず、このため両カード搬送手段を1つの
駆動モータとし得たものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来のカード
処理装置においては、厚いカードであるICカードのデ
ータ処理方法として、搬送手段によって送られてきたI
Cカードの先端でスライド部材を押下げて、スライド部
材に取り付けた接触子をICカードの表面所定個所に押
しつけて、データ処理を行っている。しかしながら、上
記したデータ処理方法では、ICカードの搬送力に頼っ
ているので、ICカードを搬送させる搬送ローラがスリ
ップしてICカードの搬送が不十分になるとスライド部
材が充分に押し下がらず、このためICカードと接触子
とが接触不良を起こすといった問題が発生する。また、
ICカードを搬送させるピンチローラはスプリングによ
って搬送ローラに圧接され、ICカードのデータ処理中
においてピンチローラを搬送ローラから離間させるクラ
ッチ機構は、ソレノイドによって行っており、このため
スプリング力を強くする必要があり、これにともないソ
レノイドが大型化するといった欠点がある。本考案は上
記した従来の問題点あるいは欠点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、接触子がICカード
と確実に接触するカード処理装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係るカード処理装置は、厚みの異なる2種
類のカードを挿入、返却するカード挿入、返却口と、一
端が前記カード挿入、返却口と連通し前記挿入されたカ
ードを内部に取り込む取り込み通路と、この取り込み通
路の他端と略直線状に連通し厚みの大なるカードのデー
タ処理を行う第1のカード処理搬送路と、この第1のカ
ード処理搬送路内のカードを往復移動させる第1のカー
ド搬送手段と、前記取り込み通路の他端から分岐して設
けられることにより傾斜通路を有して前記第1のカード
処理搬送路と略平行に設けられ厚みの小なるカードのデ
ータ処理を行う第2のカード処理搬送路と、この第2の
カード処理搬送路内のカードを往復移動させる第2のカ
ード搬送手段と、前記第1および第2のカード処理搬送
路を前記取り込み通路に選択的に連通させるカード振分
け機構と、前記第1および第2のカード搬送手段を動作
させる1つの駆動モータと、前記第1のカード処理搬送
路の後端部に回動自在に配設され厚みの大なるカードと
接触してデータ処理を行うカード接触機構と、このカー
ド接触機構と前記第1のカード搬送手段との間に介在す
る駆動用リンク機構と、この駆動用リンク機構を作動さ
せる駆動用モータと、この駆動用モータを作動させるこ
とにより前記駆動用リンク機構を介して、前記第1のカ
ード処理搬送路に搬送されている厚いカードのデータ処
理を前記カード接触機構により行っているときに、この
厚いカードから前記第1のカード搬送手段を離反させ一
時搬送保留状態にするクラッチ機構とを備えたものであ
る。
【0005】
【作用】本考案においては、カード接触機構は駆動用リ
ンク機構によって動作すると共に、クラッチ機構と連動
動作する。
【0006】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係るカード処理装置を示す図4の
I-I線断面図、図2は図4のII-II線断面図、図3は同じ
く側面図、図4は同じく平面図である。これらの図にお
いて、全体を符号1で示すカード処理装置は、互いに対
向する左右一対の側板2A、2B、前面板3等によって
前後方向に長い箱形を呈し、前面板3に厚みの異なる2
種類のカード4(4A、4B)を挿入、返却するカード
挿入、返却口5と、このカード挿入、返却口5の下方に
適宜距離離れて設けられ薄いカード4Bを返却するカー
ド返却口6が設けられ、内部には前端が前記カード挿
入、返却口5に連通しこの返却口5に挿入されたカード
4を内部に取り込む略水平な取り込み通路7と、この取
り込み通路7の後端と略直線状に連通し厚いカード4A
のデータ処理を行う第1のカード処理搬送路8と、前端
が前記カード返却口6に連通して前記取り込み通路7の
下方にこれより長く形成され薄いカード4Bを返却また
は一時待機させる略水平な返却、待機用通路9と、この
返却、待機用通路9の後端と略直線状に連通することに
より前記第1のカード処理搬送路8の下方にこれと略平
行に形成され薄いカード4Bのデータ処理を行う第2の
カード処理搬送路10とが設けられ、またこの第2のカ
ード処理搬送路10はその前端に傾斜して設けられるこ
とにより前記取り込み通路7の後端に連通する傾斜通路
部10Aを有している。
【0007】前記取り込み通路7にはカードの厚みを検
出してその種類を判別するカード厚み検出機構12と、
通路7の後端を開閉制御するシャッタ機構13とが配設
されている。厚み検出機構12は、カード検知部14
と、厚み検知部15と、マイクロスイッチ16とからな
る。カード検知部14は、取り込み通路7を挟んで上下
に配設された発光素子および受光素子とによって構成さ
れている。厚み検知部15は、図6に示すように取り込
み通路7に対して垂直に立設し上端部において回動自在
に支持されスプリング18によって側面部2Bから内部
に向かって付勢されたアーム17と、このアーム17の
下端に回動自在に支持されて通路7の一側面に侵入して
いる検出ローラ19とから構成されている。検出ローラ
19は、周面に形成された台形状の環状溝を有し、溝底
部から他方の側板2Aまでの距離が薄いカード4Bの幅
と同じく、溝底部の幅は薄いカード4Bの厚みより大き
く、かつ厚いカード4Aの厚みより小さい幅に形成され
て、取り込み通路7と同じ高さに保たれている。そし
て、厚いカード4Aが取り込み通路7に挿入されると、
検出ローラ19はカード4Aに押圧されて通路7から外
に退出され、アーム17がスプリング18に抗して回動
しマイクロスイッチ16を動作させ、厚いカードを検出
する。また、薄いカード4Bが取り込み通路7に挿入さ
れると、薄いカード4Bの側面は検出ローラ19の溝底
部を通過するので、アーム17は回動せず、マイクロス
イッチ16も動作しないことによって薄いカードを検出
する。
【0008】前記シャッタ機構13は、前記取り込み通
路7の後端部に通路7を挟んで上下に対向配置されたシ
ャッタ板25および回動自在に支持されたシャッタロー
ラ26と、シャッタ板25を動作させるソレノイド30
とを備えている。シャッタ板25は軸27によって上下
方向に回動自在に軸支され、かつスプリング29によっ
て図2中時計方向の回動摺性が付与されることにより通
常は後端に設けたカード係止部25Aが前記シャッタロ
ーラ26の上側周面を押圧し前記取り込み通路7を閉鎖
している。
【0009】このシャッタローラ26の上方には、従動
プーリ33が前記シャッタ板25側に位置して配設さ
れ、このプーリ33と第1のカード処理搬送路8の中央
上方側に配設された駆動プーリ34間に厚いカード4A
を前記第1のカード処理搬送路8に搬送するベルト35
が張設されており、これらによって厚いカード4Aを往
復移動させる第1のカード搬送手段36を構成してい
る。前記第1のカード処理搬送路8の従動プーリ33と
駆動プーリ34との間には、上部磁気ヘッド37とこれ
に対接して回転自在に支持されたタッチローラ37Aが
配設されている。また、駆動プーリ34に対接してピン
チローラ43が回転自在に支持されている。
【0010】前記取り込み通路7の後端、すなわち前記
第1のカード処理搬送路8と傾斜通路部10Aとの分岐
部にはこれら両通路8、10Aを選択的に開閉制御する
第1のカード振分け機構38とこのカード振分け機構3
8の後方にクラッチ機構45とが配設されている。第1
のカード振分け機構38は、軸40Aに回動自在に支持
されたレバー40にピン39Aを介して取付けられ、右
側板2Aに穿設したガイド窓41によって斜め上下方向
に往復移動自在とされ、厚いカード4Aの取り込み時に
第1のカード処理搬送路8を開放し、薄いカード4Bの
取り込み時に第1のカード処理搬送路8を閉鎖する上部
セレクタ39と、レバー40と一端がピン40Bによっ
て結合され他端が後述するリンクブラケットギヤ49に
結合されたリンク42とで構成されている。
【0011】クラッチ機構45は、右側板2Aに取付け
られた駆動用モータ47と、この駆動用モータ47の駆
動軸に取付けられたウォームギヤ48と、このウォーム
ギヤ48と歯合するウォームホィールギヤであるリンク
ブラケットギヤ49と、このリンクブラケットギヤ49
の回動中心49Aに回動自在に支持されたレバー50
と、このレバー50の他端にピン50Aによって連結さ
れたリンクブラケット51と、このリンクブラケット5
1の一端にピン51Aによって連結された逆L字状のレ
バー52とからなる。レバー52は、軸52Aを中心と
して揺動自在に支持され、他端に前記駆動プーリ34を
回転自在に支持しており、前記モータ47の正逆の回転
によって第1のカード処理搬送路8に進出および退出で
きるようになっている。すなわち、モータ47の正回転
にともないリンクブラケットギヤ49が図3中反時計方
向に回動すると、リングブラケット51が矢印a方向に
移動し、レバー52を軸52Aを中心として反時計方向
に回動させて、従動プーリ34を第1のカード処理搬送
路8に進出させる。そして、モータ47を逆回転させる
と、リンクブラケットギヤ49が時計方向に回動し、こ
れにともないリングブラケット51が矢印b方向に移動
し、レバー52を軸52Aを中心として時計方向に回動
させて、従動プーリ34を第1のカード処理搬送路8に
退出させる。なお、モータ47の回転を減速するのにウ
ォームギヤを使用したが、減速歯車列を使用してもよい
ことは勿論である。また、リンクブラケットギヤ49の
側面には、前記リンク42の他端が連結されており、リ
ンクブラケットギヤ49の反時計、および時計方向の回
動に連動して、リンク42が矢印c方向およびd方向に
移動し、これにともない上部セレクタレバー39が、前
記第1のカード処理搬送路8と傾斜通路部10Aとの分
岐部において、第1のカード処理搬送路8に進出および
退出する。
【0012】リンクブラケット51の他端には、軸54
Aを回動支軸としたICカード接点機構を構成する接点
ブラケット54がピン51によって連結されている。
接点ブラケット54の下端部には接触子55が設けら
れ、接点ブラケット54はリンクブラケット49の矢印
a方向およびb方向の移動にともない、軸54を中心
として、反時計方向および時計方向に回動して、接触子
55が前記第1のカード処理搬送路8に退出および進出
する。56は、接点ブラケット54が時計方向に回動し
て、接触子55が第1のカード処理搬送路8に進出した
ときに、接点ブラケット54によって動作させられるマ
イクロスイッチである。57は、軸57Aを回動支軸と
したカード接触片で、ICカード4Aが第1のカード処
理搬送路8に搬送されて、この第1のカード処理搬送路
8の後端部に到達すると、カード4Aの先端でカード接
触片57を回動させ、このカード接触片57の先端によ
ってマイクロスイッチ58を動作させる。59は、前記
駆動プーリ34を正逆回転させる駆動モータとしてのパ
ルスモータで、厚いカード4Aが前記カード接触片57
まで到達しマイクロスイッチ58を動作させると、パル
スモータ59は停止、カード4Aはその位置で停止され
る。
【0013】前記返却、待機用通路9と前記傾斜通路部
10Aとの分岐部には、これら両通路9、10Aを前記
第2のカード処理搬送路10に選択的に連通させる第2
のカード振分け機構60が配設されている。この第2の
カード振分け機構60は、軸61Aに回動自在に支持さ
れて一端が前記シャッタ板25に連結されたレバー61
と、このレバー61に一端が連結されたレバー62と、
このレバー62の他端に連結され軸63Aに回動自在に
支持されたレバー63と、レバー63の他端に連結され
ガイド64Aによって上下に摺動自在にガイドされた下
部セレクタ64とからなる。下部セレクタ64は、通常
図3に示すように前記返却、待機用通路9と第2のカー
ド処理搬送路10とを連通させ、傾斜通路部10Aを閉
鎖している。シャッタ板25がソレノイド30によって
スプリング29に抗して図中矢印f方向に押圧される
と、レバー61およびレバー63がそれぞれ軸61Aお
よび軸63Aを中心として時計方向に回動させられて、
下部セレクタ64は返却、待機用通路9を閉鎖する一
方、傾斜通路部10Aを開く。
【0014】70は前記返却、待機用通路9と第2のカ
ード処理搬送路10の両通路に延在する如く配設された
薄いカード4B搬送用の第2のカード搬送手段で、この
第2のカード搬送手段70は、上下一対のベルト71、
72がそれぞれ張設される複数個のプーリ73A〜73
Gと、プーリ73Gに対応して配設された排出プーリ7
4等で構成され、プーリ73Cの軸75に前記パルスモ
ータ59の回転が伝達されるように構成されている。そ
して、第2のカード処理搬送路10の中央にはタッチロ
ーラ76と下部磁気ヘッド77がこの搬送路10を挟ん
で対向配置され、タッチローラ76は磁気ヘッド77に
圧接されている。
【0015】次に、上記構成によるカード処理装置1の
動作を説明する。カード4をカード挿入、返却口5から
取り込み通路7に挿入すると、その先端がシャッタ板2
5のカード係止部25Aに当接する。カード4が薄いカ
ード4Bである場合は、検出ローラ19のアーム17が
カード4Bによって回動されず、カード検出機構15が
薄いカードであると判別し、その判別信号によってソレ
ノイド30が駆動される。すると、シャッタ板25のカ
ード係止部25Aは、ソレノイド30によって図5に示
すように反時計方向に回動されて取り込み通路7を開く
と同時に下部セレクタ64は、下方に移動させられて傾
斜通路部10Aを第2のカード処理搬送路10に連通さ
せる。一方、駆動モータ47は逆回転し、これにともな
いリンクブラケットギヤ49が時計方向に回動し、上部
セレクタ39は上方に移動し、取り込み通路7と傾斜通
路部10Aとを連通させ、第1のカード処理搬送路8を
閉鎖させる。
【0016】この状態においてパルスモータ59が正方
向に回転され、その回転が駆動プーリ34およびプーリ
73Cに伝達されることにより、ベルト35、71が反
時計方向に、ベルト72が時計方向廻りにそれぞれ回転
走行され、薄いカード4Bの搬送を開始する。したがっ
て、薄いカード4Bは傾斜通路部10Aを通って第2の
カード処理搬送路10に導かれ、下方磁気ヘッド77に
よるデータの読取、書き込みが行われる。薄いカード4
Bが取り込まれると、ソレノイド30への通電が直ちに
停止され、スプリング29によってシャッタ板25、下
部セレクタ64を図2に示す元の状態に復帰させる。そ
して、処理が終了すると、前記ベルト71、72は上記
とは反対方向に走行され、薄いカード4Bを返却、待機
通路9を経てカード返却口6へ返却する。なお、薄いカ
ード4B可撓性が大であるため、傾斜通路部10Aを通
る際、屈曲し、第2のカード処理搬送路10に円滑かつ
確実に送り込まれる。
【0017】一方、カード挿入、返却口5に挿入された
カード4によって検出ローラ19のアーム17が回動さ
れマイクロスイッチ16が動作して、検出機構15が厚
いカード4Aを判別した場合は、この検出機構15によ
る検出信号によってソレノイド30が駆動される。ソレ
ノイド30の駆動により前述した通りシャッタ板25の
カード係止部25Aが図6に示すように反時計方向に回
動されて取り込み通路7を開く。同時に、検出機構15
による検出信号によって駆動用モータ47が正回転し、
リングブラケットギヤ49が反時計方向に回動して、上
部セレクタ39を下方に移動させ、取り込み通路7と第
1のカード処理搬送路8を連通させる。この状態でパル
スモータ59が正方向に駆動してその回転がベルト35
に伝達されると、このベルト35は反時計方向に走行さ
れ、厚いカード4Aを第1のカード処理搬送路8に搬送
する。このとき、前述したようにリンクブラケットギヤ
49は反時計方向に回動するので、リンクギヤブラケッ
ト51に連結されたレバー52は反時計方向に回動して
駆動プーリ34は下降しており、ピンチローラ43に対
接し厚いカード4Aを第1のカード処理搬送路8の奥方
に搬送する。
【0018】厚いカード4Aの先端が接触片57に当接
しさらに接触片57を回動させマイクロスイッチ58を
動作させると、パルスモータ59の回転が停止しカード
の搬送が停止する。同時に、停止していた駆動用モータ
47が逆回転してリンクブラケットギヤ49を時計方向
に回動させ、リンクギヤブラケット51を矢印b方向に
移動させてレバー52を時計方向に回動させ駆動プーリ
34を上昇させ、ピンチローラ43から離間させる。リ
ンクギヤブラケット51のb方向の移動により、接点ブ
ラケット54を時計方向に回動させて、この接点ブラケ
ット54の回動によってマイクロスイッチ56が動作さ
れると、接触子55のカード4Aの表面所定個所への押
し付けが完了したことが確認されて、接触子55による
データの読取、書き込み処理が行われる。
【0019】処理が終了すると、駆動用モータ47が正
回転し、これにともない接点ブラケット54は上昇し、
駆動プーリ34が下降し、再びピンチローラ43と対接
する。そして、ベルト35が時計方向に走行されて厚い
カード4を逆走し、カード挿入、返却口5に返却する。
厚いカード4Aを取り込んだ後薄いカード4Bをカード
挿入、返却口5に挿入すると、クラッチ機構45は図8
に示す状態、すなわち駆動プーリ34が従動ローラ43
と離間した状態で、かつ上部セレクタ39が上方に位置
しているので、この状態でベルト35、71、72は取
り込み方向に走行されることにより、薄いカード4Bを
取り込み、第2のカード処理搬送路10に導く。このと
き下方セレクタ64はソレノイド30の動作に連動して
下方に移動しており、薄いカード4Bは第2のカード処
理搬送路10に導かれる。そして、処理が終了すると、
ベルト35、71、72の走行方向が切り替えられ、ま
ず薄いカード4Bが返却、待機用通路9を取ってカード
返却口6に返却され、次いでソレノイド30が駆動して
シャッタ板25のカード係止部25Aを上昇回動させる
ことにより厚いカード4Aが取り込み通路7を通ってカ
ード挿入、返却口5に返却される。
【0020】ここで、薄いカード4Bの返却時にカード
返却口6または返却、待機通路9が詰まったりしていて
前記カード返却口6に返却できない場合は、この異常を
検知してソレノイド30を駆動し、シャッタ板25のカ
ード係止部25Aが開き、同時に下部セレクタ64が下
降して傾斜通路部10Aを開き、薄いカード4Bを傾斜
通路部10Aを経て取り込み通路7に導きカード挿入、
返却口5より返却する。しかる後、上述したように厚い
カード4Aが返却される。
【0021】薄いカード4Bを挿入した後厚いカード4
Aを挿入しようする場合は、第2のカード処理搬送路1
0内に搬送された薄いカード4Bを逆走して一端図7に
示すように返却、待機用通路9に待機させる。この逆走
時においては図3に示すようにソレノイド30は駆動さ
れず、このため下部セレクタ64は上方位置に係止さ
れ、返却、待機用通路9と第2のカード処理搬送路10
とを連通させている。このような薄いカード4Bの待機
状態で厚いカード4Aがカード挿入、返却口5に挿入さ
れてこれをカード厚み検出機構15が検出し、ソレノイ
ド30、駆動用モータ47およびパルスモータ59を駆
動することにより厚いカード4Aの取り込み動作が行わ
れる。このとき、ソレノイド30の駆動によりシャッタ
板25のカード係止部25Aは上昇回動し、同時に上部
セレクタ39は下降して取り込み通路7と第1のカード
処理搬送路8とを連通させる。
【0022】次いで、パルスモータ59の駆動によりベ
ルト35が反時計方向に走行されるため、厚いカード4
Aは上部セレクタ39の上面を通って第1のカード処理
搬送路8に搬送される。同時に待機中の薄いカード4B
もベルト71、72の走行により下部セレクタ64の下
を通って第2のカード処理搬送路10に搬送される。そ
して、厚いカード4Aはそのデータが上部磁気ヘッド3
7によって読み取られ、マイクロスイッチ58を動作さ
せることによって、パルスモータ59が停止し、両カー
ド4A、4Bが停止する。その後、クラッチ機構45を
駆動させて駆動プーリ34を上昇させ、厚いカード4A
をベルト35から離反させて一時搬送保留状態とするこ
とにより、薄いカード4Bのみの搬送が可能となる。こ
の場合、薄いカード4Bは記録されている情報を使いき
るとカード返却口6に使用済みのカードとして返却され
るため装置自体がOFFになるが、次の薄いカードをカ
ード挿入、返却口5に予め挿入しておくと、これを使用
済みカードの返却後直ちに取り込み、カード処理装置1
を連続的に使用することができ、カード式公衆電話機に
適用して好適である。
【0023】本実施例によれば、クラッチ機構45と接
触子55の接触動作の駆動源を単一の駆動モータ47に
よって行い、これらをリンク機構によって連結し、クラ
ッチ機構45と接触子55の接触動作を同期させたの
で、接触子55の接触動作が確実に行われて接触不良が
発生することがない。また、駆動用モータ47と連動さ
せて上部セレクタ39の振分け動作を行うようにしたの
で、上部セレクタ39の振分け動作の駆動源を新たに必
要とせず、このため部品点数の削減と装置の小型化を図
ることができる。
【0024】
【考案の効果】以上説明したように本考案に係るカード
処理装置よれば、厚いカードを所定位置搬送した後搬送
を一時保留状態とするクラッチ機構と、所定位置に停止
した厚いカードに接触子を接触させる機構の駆動源を同
一のモータとし、これらをリンク機構によって連結して
同期させたことにより、接触子の接触動作は確実に行わ
れ、これによって接触不良が生じることがなくデータの
読取、書き込みが確実に行われるカード処理装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るカード処理装置を示し、図4のI-
I線断面図である。
【図2】本考案に係るカード処理装置を示し、図4のII
-II線断面図である。
【図3】本考案に係るカード処理装置の側面図である。
【図4】本考案に係るカード処理装置の平面図である。
【図5】本考案に係るカード処理装置における薄いカー
ドの取り込み動作を説明する要部側面図である。
【図6】本考案に係るカード処理装置における厚いカー
ドの取り込み動作を説明する要部側面図である。
【図7】本考案に係るカード処理装置における薄いカー
ドの待機状態を説明する要部側面図である。
【図8】本考案に係るカード処理装置におけるクラッチ
機構の動作を説明する要部側面図である。
【符号の説明】
1 カード処理装置 4A 厚いカード 4B 薄いカード 5 カード挿入、返却口 6 カード返却口 7 取り込み通路 8 第1のカード処理搬送路 9 返却、待機用通路 10 第2のカード処理搬送路 10A 傾斜通路部 36 第1のカード搬送手段 38 第1のカード振分け機構 45 クラッチ機構 47 駆動用モータ 60 第2のカード振分け機構 70 第2のカード搬送手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みの異なる2種類のカードを挿入、返
    却するカード挿入、返却口と、一端が前記カード挿入、
    返却口と連通し前記挿入されたカードを内部に取り込む
    取り込み通路と、この取り込み通路の他端と略直線状に
    連通し厚みの大なるカードのデータ処理を行う第1のカ
    ード処理搬送路と、この第1のカード処理搬送路内のカ
    ードを往復移動させる第1のカード搬送手段と、前記取
    り込み通路の他端から分岐して設けられることにより傾
    斜通路を有して前記第1のカード処理搬送路と略平行に
    設けられ厚みの小なるカードのデータ処理を行う第2の
    カード処理搬送路と、この第2のカード処理搬送路内の
    カードを往復移動させる第2のカード搬送手段と、前記
    第1および第2のカード処理搬送路を前記取り込み通路
    に選択的に連通させるカード振分け機構と、前記第1お
    よび第2のカード搬送手段を動作させる1つの駆動モー
    タと、前記第1のカード処理搬送路の後端部に回動自在
    に配設され厚みの大なるカードと接触してデータ処理を
    行うカード接触機構と、このカード接触機構と前記第1
    のカード搬送手段との間に介在する駆動用リンク機構
    と、この駆動用リンク機構を作動させる駆動用モータ
    と、この駆動用モータを作動させることにより前記駆動
    用リンク機構を介して、前記第1のカード処理搬送路に
    搬送されている厚いカードのデータ処理を前記カード接
    触機構により行っているときに、この厚いカードから前
    記第1のカード搬送手段を離反させ一時搬送保留状態に
    するクラッチ機構とを備えたことを特徴とするカード処
    理装置。
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