JP2550656Y2 - カード処理装置 - Google Patents

カード処理装置

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JP2550656Y2
JP2550656Y2 JP10851791U JP10851791U JP2550656Y2 JP 2550656 Y2 JP2550656 Y2 JP 2550656Y2 JP 10851791 U JP10851791 U JP 10851791U JP 10851791 U JP10851791 U JP 10851791U JP 2550656 Y2 JP2550656 Y2 JP 2550656Y2
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佐海 小島
政和 遠藤
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株式会社田村電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、磁気カード、ICカー
ド等厚みの異なる2種類のカードを連続的にかつ同時に
利用可能にしたカード処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のカード処理装置としては、特開
平1−245377号公報に提案された発明がある。こ
の発明は、厚みの異なる2種類のカードが挿入、返却さ
れるカード挿入・返却口と、このカード挿入・返却口と
直線状に連通し厚みの大なるカードを搬送する第1のカ
ード処理搬送路と、この第1のカード処理搬送路の下方
にこの搬送路と平行に配設され厚みの小なるカードを搬
送する第2のカード処理搬送路と、これら両搬送路を連
絡する傾斜通路と、この傾斜通路の両端上下部に配設し
た上方および下部の2つのセレクタとからなり、上方セ
レクタは、ソレノイドを駆動源とするリンク機構に連結
され、一方下部セレクタは、カード挿入と同時に開くシ
ャッタ板に連動している。そして、このような構成とす
ることにより、上方セレクタで厚みの異なる2種類のカ
ードを振り分け、下部セレクタで、厚みの小なるカード
の返却方向を振り分けている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカード処理装置においては、下部セレクタがシ
ャッタ板に連動する構造となっているため、下部セレク
タのカード振分け動作が終了するまで、シャッタ板を開
放した状態としておくため、シャッタ板が不必要な時間
開放状態となり、防犯上において問題となる。また、両
カード振分けレバーの駆動源が異なっているため、機構
が複雑となり、装置が大型化するといった欠点もある。
【0004】したがって、本考案は上記したような従来
の問題あるいは欠点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、2つのカード振分けレバーを同時
に動作させ、下部セレクタをシャッタ板の作動とは無関
係にし、もって、防犯性を向上させると共に、機構の簡
素化を図ったカード処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本考案に係るカード処理装置は、厚みの異なる2種
類のカードを挿入、返却するカード挿入・返却口と、一
端が前記カード挿入・返却口と連通し前記挿入されたカ
ードを内部に取込む取込み通路と、この取込み通路の他
端と略直線状に連通し厚みの大なるカードのデータ処理
を行う第1のカード処理搬送路と、前記カード挿入・返
却口の下方に所定距離はなれて設けられ厚みの小なるカ
ードを返却するカード返却口と、一端が前記カード返却
口に連通して前記取込み通路の下方にこれと略平行に設
けられた厚みの小なるカードの返却・待機用通路と、こ
の返却・待機用通路の他端と略直線状に連通し、かつこ
の通路の他端と前記取込み通路の他端とを連通させる傾
斜通路を含み厚みの小なるカードのデータ処理を行う第
2のカード処理搬送路と、前記第1のカード処理搬送路
と前記傾斜通路とを前記取込み通路に選択的に連通させ
る第1のカード振分けレバーと、前記返却・待機用通路
と前記傾斜通路とを前記第2のカード処理搬送路に選択
的に連通させる第2の振分けレバーと、前記第1のカー
ド振分けレバーと前記第2の振分けレバーとを連結し、
第1のカード振分レーバーによる取込み通路と傾斜通路
とを連通させる動作と第2のカード振分レバーによる傾
斜通路と第2のカード処理搬送路とを連通させる動作お
よび第1のカード振分レバーによる取込み通路と第1の
カード処理搬送路とを連通させる動作と第2のカード振
分レバーによる第2のカード処理搬送路と返却・待機用
通路とを連通させる動作を連動させるリンク部材とを備
えたものである。
【0006】
【作用】本考案においては、第1のカード振分レバーと
第2のカード振分レバーとが連動動作して、取込み通路
と傾斜通路とが連通したとき、傾斜通路と第2のカード
処理搬送路とが連通し、取込み通路と第1のカード処理
搬送路とが連通したとき、第2のカード処理搬送路と返
却・待機用通路とが連通する。
【0007】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
説明する。図1は本考案に係るカード処理装置の一実施
例を示す図3のI-I線断面図、図2は図3のII-II線断面
図、図3は平面図である。これらの図において、全体を
符号1で示すカード処理装置は、互いに対向する左右一
対の側板2A、2B、前面板3等によって前後方向に長
い箱型を呈し、前面板に厚みの異なる2種類のカード4
(4A、4B)を挿入・返却するカード挿入・返却口5
と、このカード挿入・返却口5の下方に適宜の距離はな
れて設けられ薄いカード4Bを返却するカード返却口6
が設けられ、内部には前端が前記カード挿入・返却口5
に連通しこの返却口5に挿入されたカード4を内部に取
込む略水平な取込み通路7と、この取込み通路7の後端
と略直線状に連通し厚いカード4Aのデータ処理を行う
第1のカード処理搬送路8と、前端が前記カード返却口
6に連通して前記取込み通路7の下方にこれより長く形
成され薄いカード4Bを返却または一時待機させる略水
平な返却・待機用通路9と、この返却・待機用通路9の
後端と略直線状に連通することにより前記第1のカード
処理搬送路8の下方にこれと略平行に形成され薄いカー
ド4Bのデータ処理を行う第2のカード処理搬送路10
とが設けられ、またこの第2のカード処理搬送路10は
その前端に傾斜して設けられることにより前記取込み通
路7の後端に連通する傾斜通路11を有している。
【0008】この傾斜通路11の上面と下面には、ロー
ラ11aと11bとが、側面視においてこの傾斜通路1
1の上面と下面から突出するようにして両側板2A、2
Bの内側面に4対配設され、これらローラ11a、11
bは両側板2A、2Bにそれぞれ回動自在に支持されて
いる。
【0009】前記取込み通路7にはカードの厚みを検出
してその種別を判断するカード厚み検出機構12と、こ
の通路7の後端を開閉制御するシャッタ機構13とが配
設されている。前記カード厚み検出機構12は、取込み
通路7を挟んで上下に対向配置された上部ローラ15お
よび下部ローラ16と、上部ローラ15の回転を検出す
る検出部14とを備えている。上部ローラ15は軸17
に回動自在に配設されたホルダ18に回転自在に取り付
けられ、前記ホルダ18はスプリング19によって図2
中時計方向の回動習性を付与されストッパ20に圧接さ
れることにより前記上部ローラ15と下部ローラ16と
の間隔を所定の間隔、すなわち厚いカード4Aの厚みよ
り小で薄いカード4Bの厚みより大なる間隔に設定保持
している。
【0010】したがって、厚いカード4Aが挿入される
と、このカード4Aの表面が上部ローラ15の下面に接
触しその摩擦力でこのローラ15を回転させる。一方、
薄いカード4Bは薄くて上部ローラ15に接触しないた
め、このローラ15を回転させることはない。前記上部
ローラ15と下部ローラ16との間隔は調整ねじ22に
よって最適値に可変設定される。前記上部ローラ15の
軸23は右側の側板2Bの外側に延長され、その先端に
多数のスリット(図示せず)が円周方向に列設された円
板24に取付けられ、これに対応して前記側板2Bにフ
ォトインタラプタ21が設けられ、これらによって前記
検出部14を構成している。そして、前記軸23は折曲
がった薄いカード4B等により上部ローラ15が回転す
るのを防止するためわずかながら摩擦力による制動力が
付与されている。したがって、上部ローラ15を回転さ
せるには前記制動力以上の回転力が必要とされる。
【0011】前記シャッタ機構13は、前記取込み通路
7の後端部にこの通路7を挟んで上下に対向配置された
シャッタ板25およびシャッタローラ26と、シャッタ
板25を動作せるソレノイド30とを備えている。シャ
ッタ板25は軸27によって上下方向に回動自在に軸支
され、かつスプリング29によって図1中時計方向の回
動習性が付与されることにより通常は後端に設けたカー
ド係止部28Aが前記シャッタローラ26の上側周面を
押圧し前記取込み通路7を閉鎖している。
【0012】前記シャッタローラ26は、前記下部ロー
ラ16の軸31に回動自在に軸支され、かつ図示しない
スプリングによって図2中反時計方向の回動習性を付与
されたローラブラケット32の自由端に回動自在に配設
されている。前記シャッタローラ26の上方には従動プ
ーリ33が前記シャッタ板25の一側に位置して配設さ
れ、このプーリ33と前記第1のカード処理搬送路8の
中央上方側に配設された駆動プーリ34間に厚いカード
4Aを前記第1のカード処理搬送路8に搬送するベルト
35が張設されており、これらによって厚いカード4A
の搬送手段36を構成している。
【0013】前記シャッタローラ26は、スプリング2
9のシャッタ板25に対する付勢力がローラブラケット
32を付勢しているスプリング(図示せず)の付勢力よ
り大であるため、通常シャッタ板25によって押下げら
れることによりベルト35と離間しており、シャッタ板
25がソレノイド30への通電によってスプリング29
に抗して反時計方向に回動されると、上昇して前記ベル
ト35を介して駆動プーリ33に圧接されるように構成
されている。
【0014】前記取込み通路7の後端、すなわち前記第
1のカード処理搬送路8と傾斜通路11との分岐部には
これら両通路8、11を選択的に開閉制御する第1のカ
ード振分け機構38が配設されている。第1のカード振
分け機構38は、軸39によって上下方向に回動自在に
軸支され、厚いカード4Aの取込み時に傾斜通路11を
閉鎖し、薄いカード4Bの取込み時に第1のカード処理
搬送路8を閉鎖する上方セレクタ40と、軸41によっ
て回動自在に軸支されると共にスプリング(図示せず)
により反時計方向に付勢され前端に設けたピン42が前
記上方セレクタ40に開設された窓43に挿入係合さ
れ、後端に回転自在なピンチローラ44が前記駆動プー
リ34に対応して設けられたリンクブラケット45と、
軸46によって反時計方向に回動される押えブラケット
48等で構成されている。上方セレクタ40の先端に
は、ローラ40aが回動自在に支持されている。
【0015】前記押えブラケット48は前記ピンチロー
ラ44に対応する押え片50を一体的に有してスプリン
グ49により前記押え片50を一体的に有してスプリン
グ49により時計方向の回動習性を付与されることによ
り前記押え片50が通常前記ピンチローラ44に圧接さ
れ、これら押えブラケット48をピンチローラ44とで
厚いカード4Aのクラッチ機構51を構成している。ピ
ンチローラ44に押え片50が圧接された状態におい
て、前記リンクブラケット45は時計方向に回動されて
図2に示すような状態に設定保持され、上方セレクタ4
0は前記リンクブラケット45によって時計方向に回動
されて係止されることにより、第1のカード処理搬送路
8を閉鎖し、傾斜通路11を開いている。
【0016】前記押え片50は摩擦係数の大きい材質で
形成され、ソレノイド47の駆動により押えブラケット
48がスプリング49に抗して反時計方向に回動される
と、前記ピンチローラ44から離間される。すると、リ
ンクブラケット45は押え片50から開放されるため、
スプリング力によって反時計方向に回動されてピンチロ
ーラ44を駆動プーリ34にベルト35を介して圧接
し、上方セレクタ40を同方向に回動下降させ、これに
よって取込み通路7に対する傾斜通路11と、第1のカ
ード処理搬送路8の連通、不連通状態が切換えられる。
前記上方セレクタ40の後方には上方磁気ヘッド54
と、回転自在なタッチローラ55が前記第1のカード処
理搬送路8を挟んで配設されている。上方磁気ヘッド5
4は回動レバー56に取付けられ前記タッチローラ55
に圧接されている。
【0017】前記第1のカード処理搬送路8の後端部に
はICカード接点機構58と、前記駆動プーリ34を正
逆回転させる駆動モータとしてのパルスモータ59が配
設されている。前記ICカード接点機構58は、上端が
軸60によって回動自在に軸支され時計方向の復帰習性
を付与された回動レバー61と、この回動レバー61の
下端に連結されたスライド部材62と、このスライド部
材62の下面に設けられたICカード検出用の接触子6
3と、スライド部材62の上面に設けられた斜面62a
に接触する回転自在なガイドローラ64等で構成され、
前記ベルト35等からなる搬送手段36によって搬送さ
れてきた厚いカード4Aの先端が前記スライド部材62
の下端部62bに当接すると、前記回動レバー61が反
時計方向に回動され、これにともなってスライド部材6
2が引き下げられ、前記接触子63が厚いカード4Aに
圧接される。そして、厚いカード4Aは所定の位置まで
達すると、パルスモータ59が停止し、その位置に停止
される。
【0018】前記返却・待機用通路9と前記傾斜通路1
1との分岐部には、これら両通路9、11を前記第2の
カード処理搬送路10に選択的に連通させる第2のカー
ド振分け機構65が配設されている。この第2のカード
振分け機構65は、軸67によって回動自在に軸支され
た下部セレクタ66を有し、このセレクタ66の先端に
は回動自在に支持されたローラ66aが配設されてい
る。このセレクタ66は、リンク部材68によって前記
上方セレクタ40に、シャフト66bと40bを介して
連結され、通常図1に示すようにローラ66aが下方に
位置し、これによって、傾斜通路11と第2のカード処
理搬送路10とを連通させ、返却・待機用通路9を閉鎖
している。一方のシャフト40bは、ローラ11aとの
当接を避けるためにクランク状に形成されている。そし
て、このセレクタ66は前記ソレノイド47の駆動によ
って、上方セレクタ40の回動動作に連動して、傾斜通
路11と第2のカード処理搬送路10との連通、不連通
および傾斜通路11と返却・待機用通路9との連通、不
連通が切換えられる。
【0019】70は前記返却・待機用通路9と第2のカ
ード処理搬送路10の両通路に亘って延在する如く配設
された薄いカード4B搬送用のカード搬送手段で、この
カード搬送手段70は、上下一対のベルト71、72
と、これらの71、72がそれぞれ張設される複数個の
プーリ73A〜73Gと、プーリ73Gに対応して配設
された排出プーリ74等で構成され、プーリ73Cの軸
75に前記パルスモータ59の回転が伝達されるように
構成されている。そして、第2のカード処理搬送路10
の中央にはタッチローラ76と下方磁気ヘッド77がこ
の搬送路10を挟んで対向配置されている。タッチロー
ラ76は、回動自在で反時計方向に付勢されたレバー7
8に取付けられることにより前記磁気ヘッド77に圧接
されている。
【0020】以下、上記構成によるカード処理装置1の
動作を説明する。カード4をカード挿入・返却口5から
取込み通路7に挿入すると、カード4が薄いカード4B
である場合、カード厚み検出機構12によって薄いカー
ド4Bと判別され、判別信号によってソレノイド30が
駆動されて、シャッタ板25が図4に示すように反時計
方向に回動して取込み通路7を開放する。上方セレクタ
40は、ソレノイド47が被駆動状態を維持するため動
作されず、図4に示す状態、すなわち取込み通路7と傾
斜通路11とを連通させ、第1のカード処理搬送路8を
閉鎖した状態に保持する。また、リンク部材68によっ
て連結された下部セレクタ66は、ローラ66aが下方
に位置して、図4に示すように傾斜通路11と第2のカ
ード処理搬送路10とを連通させ、返却・待機用通路9
を閉鎖せる。
【0021】この状態で、薄いカード4Bは、撓みなが
らローラ40aおよびローラ11aに押圧されて傾斜通
路11に導かれる。このとき、ローラ40aおよびロー
ラ11aは、薄いカード4Bの移動と共に回動するの
で、カード4Bの表面は、ローラ40aおよびローラ1
1aに押圧されるが、傷が付くことがなく美観を損ねる
こともない。カード4Bが傾斜通路11内に取り込まれ
ると、ソレノイド30への通電が直ちに停止され、シャ
ッタ板25を図2に示すように元の状態に復帰させる。
【0022】傾斜通路11内に取り込まれた薄いカード
4Bは、第2のカード処理搬送路10に取り込まれ、磁
気ヘッド77によってデータの読取り、書き込みが行わ
れる。そして、データの処理が終了すると、ソレノイド
47が駆動し、これによりリンクブラケット45が図2
中反時計方向に回動し、上方セレクタ40が反時計方向
に回動する。この動作はリンク部材68を介して、下部
セレクタ66を反時計方向に回動させ、返却、待機用通
路9と第2のカード処理搬送路10とを連通させて、処
理の終了した薄いカード4Bを返却・待機用通路9に導
きカード返却口6から返却させる。
【0023】ここで、返却・待機用通路9が詰まってカ
ード返却口6から返却できない場合には、この異常を検
知してソレノイド47の駆動を停止して、下部セレクタ
66を図2の状態として、傾斜通路11と第2のカード
処理搬送路10とを連通させて、薄いカード4Bを傾斜
通路11に導き、カード挿入・返却口5から返却させ
る。このとき、傾斜通路11内に取り込まれた薄いカー
ド4Bは、傾斜通路11内で撓みながらローラ11bに
押圧されるが、ローラ11bが、薄いカード4Bの移動
と共に回動するので、カード4Bの表面は、ローラ11
bに押圧されるが、傷が付くことがなく美観を損ねるこ
ともない。
【0024】一方、カード挿入・返却口5から挿入され
たカード4が厚いカード4Aの場合には、カード厚み検
出機構12によって、厚いカード4Aと判別され、この
検出機構12の判別信号によってソレノイド30、40
が共に駆動される。ソレノイド30、40の駆動によっ
て、図5に示すように、シャッタ板25が上方回動して
取込み通路7を開放すると共に、上方セレクタ40が反
時計方向に回動して、取込み通路7と第1のカード処理
搬送路8が連通し、傾斜通路11は閉じられる。厚いカ
ード4Aは第1のカード処理搬送路8に取り込まれて、
上方磁気ヘッド54と接触子63によるデータの読取
り、書き込み処理が行われ、処理が終了すると、逆送さ
れ、再びカード取込み通路7に導かれてカード挿入・返
却口5から返却される。
【0025】このとき、下部セレクタ66は、リンク部
材68を介して、上方セレクタ40と連動し、反時計方
向に回動して、傾斜通路11を第2のカード処理搬送路
10から閉じた状態を保持している。このため、仮に、
第2のカード処理搬送路10内に薄いカード4Bがある
場合にも、誤って、傾斜通路11を経て取込み通路7に
取り込まれることはなく、厚いカード4Aと取込み通路
で混在することがなく、カードへのデータ処理の間違い
が起きず、また、カード詰まり等の障害を起こすことが
ない。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、
1のカード処理搬送路と傾斜通路とを取込み通路に選択
的に連通させる第1のカード振分けレバーと、返却・待
機用通路と傾斜通路とを第2のカード処理搬送路に選択
的に連通させる第2の振分けレバーとを連結し、第1の
カード振分レバーによる取込み通路と傾斜通路とを連通
させる動作と第2のカード振分レバーによる傾斜通路と
第2のカード処理搬送路とを連通させる動作および第1
のカード振分レバーによる取込み通路と第1のカード処
理搬送路とを連通させる動作と第2のカード振分レバー
による第2のカード処理搬送路と返却・待機用通路とを
連通させる動作を連動させるリンク部材とを備えたこと
により、シャッタ板を第2の振分けレバーの動作から切
り離して独立に開閉動作させることができ、このため、
シャッタ板を必要なとき以外は閉じることができ、防犯
性が高まる。また、厚いカードを処理中においては、薄
いカードが傾斜通路に取り込まれることがなく、両カー
ドの分離が明確となり、このためカードへのデータ処理
の間違いが起きず、またカード詰まりも起きることがな
い。また、機構上簡素化され、このため連動動作が確実
となり、小型化も図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3のI-I線断面図である。
【図2】図3のII-II線断面図である。
【図3】本考案に係るカード処理装置の平面図である。
【図4】本考案に係るカード処理装置の要部側面図で、
薄いカードを取り込むときの動作説明図である。
【図5】本考案に係るカード処理装置の要部側面図で、
厚いカードを取り込むときの動作説明図である。
【符号の説明】
1 カード処理装置 4A 厚いカード 4B 薄いカード 5 カード挿入・返却口 6 カード返却口 7 カード取込み通路 8 第1のカード処理搬送路 9 返却・待機用通路 10 第2のカード処理搬送路 11 傾斜通路 11a ローラ 11b ローラ 40 上方セレクタ 40a ローラ 66 下部セレクタ 66a ローラ 68 リンク部材 80 ローラ 81 ベルト

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みの異なる2種類のカードを挿入、返
    却するカード挿入・返却口と、一端が前記カード挿入・
    返却口と連通し前記挿入されたカードを内部に取込む取
    込み通路と、この取込み通路の他端と略直線状に連通し
    厚みの大なるカードのデータ処理を行う第1のカード処
    理搬送路と、前記カード挿入・返却口の下方に所定距離
    はなれて設けられ厚みの小なるカードを返却するカード
    返却口と、一端が前記カード返却口に連通して前記取込
    み通路の下方にこれと略平行に設けられた厚みの小なる
    カードの返却・待機用通路と、この返却・待機用通路の
    他端と略直線状に連通し、かつこの通路の他端と前記取
    込み通路の他端とを連通させる傾斜通路を含み厚みの小
    なるカードのデータ処理を行う第2のカード処理搬送路
    と、前記第1のカード処理搬送路と前記傾斜通路とを前
    記取込み通路に選択的に連通させる第1のカード振分け
    レバーと、前記返却・待機用通路と前記傾斜通路とを前
    記第2のカード処理搬送路に選択的に連通させる第2の
    振分けレバーと、前記第1のカード振分けレバーと前記
    第2の振分けレバーとを連結し、第1のカード振分レバ
    ーによる取込み通路と傾斜通路とを連通させる動作と第
    2のカード振分レバーによる傾斜通路と第2のカード処
    理搬送路とを連通させる動作および第1のカード振分レ
    バーによる取込み通路と第1のカード処理搬送路とを連
    通させる動作と第2のカード振分レバーによる第2のカ
    ード処理搬送路と返却・待機用通路とを連通させる動作
    を連動させるリンク部材とを備えたことを特徴とするカ
    ード処理装置。
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