JP2547620Y2 - 逆転防止装置 - Google Patents

逆転防止装置

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JP2547620Y2
JP2547620Y2 JP1991110552U JP11055291U JP2547620Y2 JP 2547620 Y2 JP2547620 Y2 JP 2547620Y2 JP 1991110552 U JP1991110552 U JP 1991110552U JP 11055291 U JP11055291 U JP 11055291U JP 2547620 Y2 JP2547620 Y2 JP 2547620Y2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D41/00Freewheels or freewheel clutches
    • F16D41/20Freewheels or freewheel clutches with expandable or contractable clamping ring or band
    • F16D41/206Freewheels or freewheel clutches with expandable or contractable clamping ring or band having axially adjacent coils, e.g. helical wrap-springs
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
    • E05F11/00Man-operated mechanisms for operating wings, including those which also operate the fastening
    • E05F11/38Man-operated mechanisms for operating wings, including those which also operate the fastening for sliding windows, e.g. vehicle windows, to be opened or closed by vertical movement
    • E05F11/50Crank gear with clutches or retaining brakes, for operating window mechanisms
    • E05F11/505Crank gear with clutches or retaining brakes, for operating window mechanisms for vehicle windows
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    • E05YINDEXING SCHEME RELATING TO HINGES OR OTHER SUSPENSION DEVICES FOR DOORS, WINDOWS OR WINGS AND DEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION, CHECKS FOR WINGS AND WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
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    • E05Y2900/50Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles
    • E05Y2900/53Application of doors, windows, wings or fittings thereof for vehicles characterised by the type of wing
    • E05Y2900/55Windows

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、逆転防止装置に関し、
特に、被駆動側からの力が駆動源側へ伝わるのを防止す
る技術に係り、例えば、モータによって車両のウィンド
を開閉するパワーウィンド装置に利用して有効なものに
関する。
【0002】
【従来の技術】パワーウィンド装置においてウィンドガ
ラス側からの開放を防止するための逆転防止装置として
は、特開昭60−245841号公報および米国特許第
3757472号に記載されているものが知られてい
る。
【0003】この逆転防止装置によれば、モータからの
駆動力が入力側回転体に作用したときには、この回転体
に設けられた係合部をコイルスプリングの係合爪に係合
させてコイルスプリングを縮径させることにより、コイ
ルスプリングとリング部材との接触状態を解除し、モー
タからの駆動力を入力側回転体を介して出力側回転体に
伝達し、ウィンド開閉機構を駆動するようになってい
る。
【0004】逆に、ウィンド開閉機構から不正な力が出
力側回転体に作用したときには、出力側回転体の係合部
がコイルスプリングの係止爪に係合してコイルスプリン
グを拡径させてコイルスプリングをリング部材に圧接さ
せることにより、パワーウィンド駆動機構からの不正な
力によってモータ回転軸が回転するのを防止するように
なっている。
【0005】さらに、この逆転防止装置においては、コ
イルスプリングの係止爪に大きな力が加わったときに、
係止爪が変形するのを防止するために、コイルスプリン
グの軸方向両端側に補強リングがそれぞれ冠着されてい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記のような
逆転防止装置においては、コイルスプリングの係止爪は
コイルスプリングの中心に向かって径方向に突出するよ
うに屈曲されて形成されているため、コイルスプリング
の係止爪についての屈曲精度が低いと、コイルスプリン
グの縮径作動および拡径作動が不適正になる場合があ
る。
【0007】本考案の目的は、コイルスプリングが不適
正に変形するのを確実に防止することができる逆転防止
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係る逆転防止装
置は、巻き始め端と巻き終わり端とに各係止爪がそれぞ
れ形成されているコイルスプリングと、コイルスプリン
グの外側にその外周面に接近して同心的に配設されてい
る固定リングと、コイルスプリングに同心的に配されて
おり、駆動源からの駆動力により回転される入力カップ
リングと、コイルスプリングに同心的に配されて回転自
在に支持されており、出力軸が固定されている出力カッ
プリングとを備えており、前記入力カップリングには入
力側補強リングが一体回転するように冠着されており、
この補強リングには駆動源からの駆動力をコイルスプリ
ングの係止爪に縮径方向の力として作用させる係合爪が
形成されており、前記出力カップリングには出力側補強
リングリングが一体回転するように冠着されており、こ
の補強リングには出力軸側からの回転力をコイルスプリ
ングの係止爪に拡径方向の力として作用させる係合部が
形成されている逆転防止装置において、前記コイルスプ
リングの両係止爪はコイルスプリングの軸方向にそれぞ
れ屈曲されて形成されており、前記両補強リングにはコ
イルスプリングの両係止爪と係止する各係止凹部がそれ
ぞれ開設されており、前記入力側補強リングには入力カ
ップリングの係合部と係合する係合爪が膨出形成され、
前記出力側補強リングには出力カップリングの係合部と
係合する係合爪が膨出形成されていることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】前記した手段によれば、コイルスプリングの係
止爪は軸方向に屈曲され形成されており、また、コイル
スプリングの軸方向端面が補強リングによって覆われて
いるため、入力カップリング側または出力カップリング
側からの力が各補強リングを介してコイルスプリングの
係止爪にそれぞれ作用するに際して、係止爪に力が直角
に作用することなり、その結果、コイルスプリングが不
適正に変形するのを確実に防止することができる。
【0010】
【実施例】図1は本考案の一実施例である逆転防止装置
に使用されているコイルスプリングおよび補強リングを
示す分解斜視図、図2は逆転防止装置を示す正面断面
図、図3は図2のIII −III 線に沿う拡大部分断面図、
図4は補強リングを示す図であり、(a)はコイルスプ
リングとの関係を示す展開断面図、(b)は拡大部分斜
視図、(c)は補強リングの他の実施例を示す拡大部分
斜視図、図5(a)、(b)、(c)、(d)はコイル
スプリングの作用を説明するための各説明図である。図
6は逆転防止装置を使用したパワーウィンド装置の一部
省略断面図である。
【0011】本実施例において、本考案に係る逆転防止
装置2は、車両等の窓をモータの回転力によって開閉す
るパワーウィンド装置1に用いられている。このパワー
ウィンド装置1はモータ10を備えており、このモータ
10のハウジング11に逆転防止装置2のハウジング2
0が一体的に連設されている。モータハウジング11内
には固定子としてのマグネット12、回転子であるアー
マチュア13、コミテータ14およびブラシ装置15が
収納されており、モータ10の出力軸16にはウォーム
17が一体的に連設されている。
【0012】一方、本考案に係る逆転防止装置2はハウ
ジング20を備えており、ハウジング20内にはウォー
ムホイール18が回転自在に支承されている。そして、
前記ウォーム17はこのハウジング20内に挿入され
て、このウォームホイール18に噛合されており、ウォ
ームホイール18はダンパ19を介して入力カップリン
グ22に連結されている。
【0013】すなわち、ハウジング20には軸受部21
が略中央部に配されて一体的に突設されており、この軸
受部21の外周にはウォームホイール18が回転自在に
支承されている。ウォームホイール18は二重円筒形状
に一体成形されており、ウォームホイール18の内側円
筒形状部の外周には入力カップリング22が同心的に配
されて回転自在に嵌合されている。また、ウォームホイ
ール18の外側円筒形状部と入力カップリング22との
間にはダンパ19が介設されており、このダンパ19は
ウォームホイール18と入力カップリング22との間で
動力を緩衝しつつ伝達するように構成されている。
【0014】また、軸受部21の内周側には出力軸24
が挿通されてベアリング23により回転自在に支承され
ており、この出力軸24の一端部はハウジング20の外
部に突出されている。出力軸24の突出端部にはピニオ
ン25が一体的に形成されており、このピニオン25は
ウィンド開閉機構(図示せず)に連結されるように構成
されている。
【0015】入力カップリング22はその軸方向一端部
がウォームホイール18の内部から突出されており、そ
の突出端部外周には後記するコイルスプリング30が同
心的に配設されている。コイルスプリング30の外周に
は固定リング26が同心的に、かつ、両者の内外周面が
きわめて近接するように配されて装着されている。固定
リング26は二重円筒形状に一体成形されており、固定
リング26の内側円筒形状部にコイルスプリング30が
嵌挿され、その外側円筒形状部の外周がハウジング20
の内周面に固定されている。
【0016】他方、前記出力軸24のピニオン25と反
対側の端部には、出力カップリング27が同心的に配さ
れて嵌合されており、この出力カップリング27は二面
幅部28により出力軸24に一体回転するように連結さ
れている。他方において、出力カップリング27はコイ
ルスプリング30および後記する補強リングを介して入
力カップリング22と適時連結するようになっている。
【0017】コイルスプリング30は鋼等が用いられて
細幅の板形状に形成されたスプリング材が、板の表裏が
軸方向になるように巻かれて形成されている。コイルス
プリング30の巻き始め端と巻き終わり端とには、入力
側係止爪31および出力側係止爪32がそれぞれ屈曲さ
れて突設されている。両係止爪31、32はコイルスプ
リング30の軸方向側、すなわち、板の表裏方向にそれ
ぞれ突出するように屈曲されて形成されている。
【0018】そして、コイルスプリング30の軸方向
(以下、上下方向とする。)の両端面33および34側
には、入力側の補強リング40および出力側の補強リン
グ50がそれぞれ冠着されている。両補強リング40、
50はいずれも焼結加工法や鍛造加工法等の適当な加工
法が用いられて一体成形されている。入力側補強リング
40は円筒部41と円形のリング部42とを備えてお
り、円筒部41の一端部外周に円形のリング部42が直
角にかつ一体的に突設されている。同様に、出力側補強
リング50は円筒部51と円形のリング部52とを備え
ており、円筒部51の一端部外周に円形のリング部42
が直角かつ一体的に突設されている。
【0019】入力側補強リング40のリング部42の外
周部における一箇所には、前記コイルスプリング30の
入力側係止爪31を嵌入するための係止凹部43が径方
向内向きに切設されており、この係止凹部43の内側に
は、前記入力カップリング22の係合部45と係合する
係合爪44が径方向内向きに突設されている。そして、
入力側補強リング40の円筒部41の外径は、コイルス
プリング30の内径と略等しく形成されており、この円
筒部41はコイルスプリング30の内周上側半分に嵌入
されるようになっている。
【0020】他方、出力側補強リング50のリング部5
2の外周部における一箇所には、前記コイルスプリング
30の出力側係止爪32を嵌入するための係止凹部53
が径方向内向きに切設されており、この係止凹部53の
内側には、前記出力カップリング27の係合部55と係
合する係合爪54が径方向内向きに突設されている。そ
して、出力側補強リング50の円筒部51の外径は、コ
イルスプリング30の内径と略等しく形成されており、
この円筒部51はコイルスプリング30の内周上側半分
に嵌入されるようになっている。
【0021】さらに、図4に示されているように、入力
側補強リング40のリング部42の軸方向内側端面(下
面)には、半凸球面形状の突起46が複数個、周方向に
等間隔に配されて軸方向内向き(下向き)に突出するよ
うに膨出形成されている。各突起46は高さTが周方向
に漸次低くなって行くように形成されており、その高さ
Tの変化による傾斜面がコイルスプリング30における
対向面、すなわち、上面33の傾斜面に対応することに
より、コイルスプリング30における対向面の傾斜を吸
収するようになっている。
【0022】詳しくは図示しないが、同様に、出力側補
強リング50のリング部52の軸方向内側端面(上面)
には突起56が複数個、コイルスプリング30の下面3
4における傾斜を吸収するようにそれぞれ膨出形成され
ている。
【0023】次に作用を説明する。車両のウィンドを開
閉するための指令によってモータ10が運転されると、
モータ10の回転力が出力軸16を介してウォーム17
に伝達され、ウォームホイール18が回転される。そし
て、ウォームホイール18の回転力がダンパ19を介し
て入力カップリング22に伝達される。
【0024】入力カップリング22が回転すると、図3
の左側領域に示されているように、その係合部45が入
力側補強リング40の係合爪44と係合するため、入力
カップリング22からの回転力が、係止凹部43を介し
てコイルスプリング30の入力側係止爪31に作用す
る。この力はコイルスプリング30に対してその径を縮
める方向、すなわち、縮径方向の力として作用するた
め、コイルスプリング30の外周側が固定リング26か
ら離れて入力カップリング22が回転する。
【0025】そして、入力カップリング22の回転に伴
って、その回転力がコイルスプリング30を介して出力
カップリング27に伝達されるため、出力カップリング
27が回転し、出力カップリング27の回転によって出
力軸24が回転する。出力軸24の回転力はピニオン2
5を介してウィンド開閉機構に伝達され、ウィンドの開
閉が行われる。
【0026】次に、ウィンドが閉じた状態にあるとき
に、例えば、ウィンドを無理に開けようとする外力が加
えられることにより、ウィンドを開く方向の力が出力軸
24に作用すると、図3の右側領域に示されているよう
に、出力軸24は出力カップリング27の係合部55が
出力側補強リング50の係合爪54と当接するまで回転
し、出力カップリング27が回転されようとする状態に
なる。
【0027】このようにして、出力軸24側からの回転
力は出力側補強リング50を介してコイルスプリング3
0の出力側係止爪32に作用することになる。そして、
この力はコイルスプリング30に対して径を広げる方向
の力、すなわち、拡径方向の力として作用するため、コ
イルスプリング30の外周側が固定リング26の内周側
に圧接される。
【0028】このため、出力カップリング27および入
力カップリング22の回転が阻止され、被駆動源側から
の回転力によって出力軸24が逆回転するのを防止する
ことができる。
【0029】ところで、図5(a)に示されているよう
に、コイルスプリング30Aに入力側係止爪31Aが径
方向内向きに屈曲されて突設されている従来例の場合、
入力側係止爪31Aの屈曲精度が低くなり易い。そし
て、入力側係止爪31Aの屈曲状態が悪いと、駆動力F
が偏って作用することがある。このように駆動力Fが偏
って作用すると、例えば、図5(b)に示されているよ
うに、コイルスプリング30Aがよじられるように変形
される事態が発生するため、前述したコイルスプリング
30Aの縮径または拡径作動が不適正になる。
【0030】しかし、本実施例においては、図5(c)
に示されているように、コイルスプリング30には入力
側係止爪31(32についても同じ。)が軸方向すなわ
ち、板の厚さ方向に屈曲されているため、高い屈曲精度
を得ることができる。このため、入力側係止爪31には
駆動力Fが接線方向に適正かつ常に作用することにな
り、コイルスプリング30がよじれられるように変形さ
れる事態が発生することはない。その結果、前述したコ
イルスプリング30の縮径または拡径作動は、常に安定
して適正に行われることになる。したがって、コイルス
プリング30による前述した駆動力伝達作用および逆転
防止作用は常に安定して実行されることになる。
【0031】しかも、本実施例においては、入力側およ
び出力側補強リング40、50の接触面側には複数の突
起46、56が膨出形成されて傾斜面を形成することに
より、コイルスプリング30の両端面33、34におけ
る傾斜面をそれぞれ吸収しているため、両補強リング4
0、50からコイルスプリング30に駆動力がそれぞれ
作用するに際して、両補強リング40、50がコイルス
プリング30に密着する状態になる。その結果、前述し
た駆動力Fがコイルスプリング30の各入力側係止爪3
1、32に接線方向にかつ水平に適正かつ常に作用する
ため、各補強リング40、50によりコイルスプリング
30を適正に押力させることができる。したがって、コ
イルスプリング30による前述した駆動力伝達作用およ
び逆転防止作用はより一層安定して実行されることにな
る。
【0032】なお、本考案は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
変更可能であることはいうまでもない。
【0033】前記実施例においては、入力側補強リング
40および出力側補強リング50に突起46、56を半
凸球面形状に膨出形成する場合について述べたが、図4
(c)に示されているように、各補強リングには四半楕
円球面形状の突起46Aを形成することも可能である。
【0034】また、補強リングの傾斜面は、補強リング
が焼結加工法や鋳造加工法等によって製造される場合に
おいては、一連に連続した平坦面から成る傾斜面を補強
リングと一体成形してもよい。
【0035】さらに、補強リングの傾斜面は省略するこ
とも可能である。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
コイルスプリングの巻き始め端と巻き終わり端とに各係
止爪がそれぞれ軸方向に突出するように屈曲形成されて
おり、コイルスプリングの軸方向両端側に入力側補強リ
ングおよび出力側補強リングがそれぞれ冠着され、両補
強リングの係止凹部がコイルスプリングの両係止爪にそ
れぞれ係止されているとともに、両補強リングの内周側
に入力カップリングおよび出力カップリングの係合部と
それぞれ係合可能な係合爪が形成されているため、コイ
ルスプリングが不適正に縮径または拡径作動するのを確
実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である逆転防止装置に使用さ
れているコイルスプリングおよび補強リングを示す分解
斜視図である。
【図2】逆転防止装置を示す正面断面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿う拡大部分断面図であ
る。
【図4】補強リングを示す図であり、(a)はコイルス
プリングとの関係を示す展開断面図、(b)は拡大部分
斜視図、(c)は補強リングの他の実施例を示す拡大部
分斜視図である。
【図5】コイルスプリングの作用を説明するための各説
明図である。
【図6】逆転防止装置を使用したパワーウィンド装置の
一部省略断面図である。
【符号の説明】
1…パワーウィンド装置、2…逆転防止装置、10…モ
ータ、11…モータハウジング、12…マグネット、1
3…アーマチュア、14…コミテータ、15…ブラシ装
置、16…出力軸、17…ウォーム、18…ウォームホ
イール、19…ダンパ、20…ギヤハウジング、21…
軸受部、22…入力カップリング、23…ベアリング、
24…出力軸、25…ピニオン、26…固定リング、2
7…出力カップリング、28…二面幅部、30…コイル
スプリング、31…入力側係止爪、32…出力側係止
爪、40…入力側補強リング、41…円筒部、42…円
形リング部、43…係止凹部、44…係合爪、45…係
合部、46…突起、50…出力側補強リング、51…円
筒部、52…円形リング部、53…係止凹部、54…係
合爪、55…係合部、56…突起。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻き始め端と巻き終わり端とに各係止爪
    がそれぞれ形成されているコイルスプリングと、コイル
    スプリングの外側にその外周面に接近して同心的に配設
    されている固定リングと、コイルスプリングに同心的に
    配されており、駆動源からの駆動力により回転される入
    力カップリングと、コイルスプリングに同心的に配され
    て回転自在に支持されており、出力軸が固定されている
    出力カップリングとを備えており、 前記入力カップリングには入力側補強リングが一体回転
    するように冠着されており、この補強リングには駆動源
    からの駆動力をコイルスプリングの係止爪に縮径方向の
    力として作用させる係合爪が形成されており、 前記出力カップリングには出力側補強リングリングが一
    体回転するように冠着されており、この補強リングには
    出力軸側からの回転力をコイルスプリングの係止爪に拡
    径方向の力として作用させる係合部が形成されている逆
    転防止装置において、 前記コイルスプリングの両係止爪はコイルスプリングの
    軸方向にそれぞれ屈曲されて形成されており、 前記両補強リングにはコイルスプリングの両係止爪と係
    止する各係止凹部がそれぞれ開設されており、 前記入力側補強リングには入力カップリングの係合部と
    係合する係合爪が膨出形成され、 前記出力側補強リングには出力カップリングの係合部と
    係合する係合爪が膨出形成されていることを特徴とする
    逆転防止装置。
  2. 【請求項2】 各補強リングのコイルスプリングとの対
    向面側は、コイルスプリングの軸端面に対応する傾斜面
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の逆転
    防止装置。
  3. 【請求項3】 各補強リングの傾斜面は高さの異なる複
    数の突起から形成されていることを特徴とする請求項2
    記載の逆転防止装置。
JP1991110552U 1991-12-17 1991-12-17 逆転防止装置 Expired - Lifetime JP2547620Y2 (ja)

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