JPH054582Y2 - - Google Patents

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JPH054582Y2
JPH054582Y2 JP1987188434U JP18843487U JPH054582Y2 JP H054582 Y2 JPH054582 Y2 JP H054582Y2 JP 1987188434 U JP1987188434 U JP 1987188434U JP 18843487 U JP18843487 U JP 18843487U JP H054582 Y2 JPH054582 Y2 JP H054582Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、回転の伝達を駆動側から従動側には
許容するが、その逆方向には阻止すると共に従動
側の揺動を規制するスプリングカツプラ装置に関
する。
(従来の技術) 従来、この種のスプリングカツプラ装置として
は、第1図及び第2図に示されるものが知られて
いる。このスプリングカツプラ装置10は、ケー
ス14内に駆動部材11と、この駆動部材11に
形成した切欠部11a内に間隙を介して配される
突起部12aを有する従動部材12とを備え、更
に、ケース14と駆動部材11との間にケース1
4の内壁に摩擦力をもつて接合するスプリング1
3が配置されて構成されていた。この従来装置で
は、駆動部材11が第2図示反時計方向に回動し
た時にこの駆動部材11はスプリング13の一端
13aと係合し、逆に第2図示時計方向に回動し
た時にはスプリング13の他端13bと係合す
る。従つて、いずれの方向に駆動部材11が回動
されたとしても、この回動と共にスプリング13
は駆動部材11と係合して収縮し、スプリング1
3のケース14の内壁との接合が解消される。こ
の後、駆動部材11の切欠部11aの切欠面と従
動部材12の突起部12aとがスプリング13を
介して係合することにより、駆動部材11の回転
が従動部材12へ伝達される。
一方、従動部材12が回動された場合には、第
2図示時計、反時計方向いずれの方向に回動した
としても、従動部材12はスプリング13の端部
13a,13bのどちらかに当接する。このた
め、スプリング13は必ず拡大されることとなつ
てスプリング13とケース14の内壁との間の摩
擦力は増大され、従動部材12の回転は阻止され
る。つまり、従動部材12から駆動部材11には
回転が伝達されず、従動部材12は所定の位置に
保持される。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、この種の従来装置では、スプリ
ング13のケース14の内壁との接合や解除を行
うには、駆動部材11の回動と共にスプリング1
3を収縮させるのに充分な間隙を、駆動部材11
の切欠部11aの切欠面と従動部材12の突起部
12aとの間に形成することが不可欠となる。つ
まり、この間隔が充分でないと、駆動部材11が
従動部材12に直に当接係合してしまい、従動部
材12がスプリング13を拡大する。よつて、ス
プリング13のケース14の内壁との接合が解除
されず、駆動部材11は回転できなくなる。この
ため、スプリング13の両端13a,13bの間
に従動部材12が間隙をもつて配されることとな
つて、この間隙分だけ従動部材12に揺動が生じ
るという欠点があつた。
この従動部材の欠点は、ウインドレギユレータ
装置においてはウインドガラスの上下ガタを生じ
させ、又、シート上下調節装置においてはシート
の上下ガタを生じさせる等、乗員の不快感と共に
車両のイメージを損なうものであつた。
故に、本考案は、コイルスプリングの一端を従
動部材に係止して、この従動部材の揺動を防止す
ることを、その技術的課題とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記技術的課題を解決するために本考案におい
て講じた技術的手段は、円筒状の内壁と該内壁の
一端側を閉塞する上面とを有するケースと、該ケ
ース内に一端側が前記ケース上面に当接した状態
で回転自在に支持され且つその回転軸まわりに関
し対称に第1と第2の切欠部が形成された外周面
を持つ駆動部材と、前記ケース内に一端側が前記
ケースの上面に当接した状態で前記駆動部材に回
転自在に支承されて支持され且つ前記第1及び第
2の切欠部内に所定の間隔を介して夫々配され前
記駆動部材の前記外周面と共同してガイド面を形
成する外周面を持つ第1と第2の突起部がその回
転軸まわりに関し対称に形成された従動部材と、
前記ケース内に軸方向に同軸上で並設され前記ケ
ースの内壁と摩擦力をもつてその外周面が接合す
ると共に前記ガイド面にその内周面が略全周に渡
つてガイドされる第1のコイルスプリングと第2
のコイルスプリングとから成り、該第1のコイル
スプリングの一端が前記駆動部材の第1の切欠部
の切欠面に係合可能に配設されると共に他端が前
記従動部材の第1の突起部のスリツトに係止さ
れ、しかも、前記第2のコイルスプリングの一端
が前記駆動部材の第2の切欠部の切欠面に係合可
能に配置されると共に他端が前記従動部材の第2
の突起部のスリツトに係止された、ことにある。
(作用) 上記技術的手段は次のように作用 る。駆動部
材を回動させると、その回動方向に応じて第1及
び第2のスプリングのいずれか一方がこの駆動部
材の切欠部の切欠面と係合する。この係合したス
プリングは、駆動部材が従動部材と一体となるま
での変移の間に収縮されるから、ケースの内壁と
の接合が解除される。更に、駆動部材が回動され
ると、従動部材も同一方向に回動するようにな
る。従動部材の回動によつて、他方のスプリング
の端部は従動部材に係止されているから、一方の
スプリングと同時に他方のスプリングも収縮され
ることとなつて、ケースの内壁との接合が解除さ
れる。よつて、駆動部材の回動が従動部材に伝達
される。
一方、従動部材を時計・反時計のいずれの方向
に回動しようとすると従動部材に係止されている
第1及び第2のスプリングのうちのいずれか一方
が必ず拡大されることとなる。よつて、たとえ従
動部材と駆動部材との間に間隙があつたとして
も、ケースの内壁との接合が解除されないから従
動部材は揺動することはなく、本考案の目的が達
成される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第3図ないし第5図に示されるように、円筒状
を呈したケース24は一体成形された上面24b
を有すると共に、開口した下面にはベース25が
固着されている。このケース24内には、ハンド
ルシヤフト21が一端がケース24の上面24b
に形成された孔24cに軸支され、他端をベース
25に挿入配置された軸受25aに軸支されて、
回転自在に配置されている。このハンドルシヤフ
ト21のケース24外に延在した箇所の外周面に
設けられたセレーシヨン部にはハンドル26aが
取付けられている。一方、ハンドルシヤフト21
には第1の第2の切欠部31b,31′bを有す
るコア31aが固着されている。
更に、ケース24内にはプレート32がハンド
ルシヤフト21に軸支られている。このプレート
32にはハンドルシヤフト21に軸支されたピニ
オンギヤ22aが固着されており、図示しない部
材に枢着された従動ギヤ26が、ベース25に設
けられた開口を介して挿入されこのピニオンギヤ
22aと噛合している。又、プレート32にはス
リツト溝32c,32eが形成された第1と第2
の突起部32b,32dが形成されており、この
突起部32b,32dは、コア31aの切欠部3
1b,31′bに向かつて夫々延在している。更
に、この突起部32b,32dと切欠部31b,
31′bの間には間隙が設けてあり、ハンドルシ
ヤフト21が所要だけ回転した後、突起部32
b,32dと切欠部31b,31′bとが係合し、
ハンドルシヤフト21とプレート32とが一体回
転する。尚、スリツト溝32c,32eは、長孔
もしくは2つの孔としてもよい。
円筒状をしたケース24内には同一形状をした
第1のコイルスプリング33aと第2のコイルス
プリング33bが軸方向に同軸上で隣接して配さ
れている。両コイルスプリング33a,33b
は、ケース24の内径よりも大きな外径を有して
おり、両コイルスプリング33a,33bの外周
面がケース24の内壁24aに付勢力をもつて接
合している。両コイルスプリング33a,33b
の各端部133b,133a,233a,233
bは内方へ向かつて折曲されている。
第1のスプリング33aの一端133bはコア
31aの第1の切欠部31bの切欠面31dに係
合され、他端133aはプレート32の第1の突
起部32bのスリツト溝32cに係止されてい
る。第2のスプリング33bの一端233aはコ
ア31aの第2の切欠部31′bの切欠面31′c
に係合され、他端233bはプレート32の第2
の突起部32dのスリツト溝32eに係止されて
いる。
本実施例の作用は、コア31aが時計方向B
(第5図)に回動されると、第2のコイルスプリ
ング33bが収縮されることとなつてケース24
の内壁24aとの接合が解除される。しかる後、
コア31aとプレート32が一体となつて、プレ
ート32も時計方向Bへ回動するから、プレート
32の第1の突起部32bのスリツト溝32c第
1のスプリング32aの他端133aが係止され
ているので第1のスプリング33aもプレート3
2の回動と同時に収縮する。従つて、第1のスプ
リング33aのケース24の内壁24aとの接合
も解除される。
時計方向Bとは逆の第5図示反時計方向にコア
31aが回動されても、同様にして第1のスプリ
ング33a、第2のスプリング33bの順にケー
ス24の内壁24aとの接合が解除される。
ところが、プレート32を時計方向B(第5図)
に回動しようとすると、プレート32の第2の突
起32dのスリツト溝32eにその他端233b
が係止されている第2のスプリング33bは拡大
されることとなる。プレート32を時計方向Bと
は逆の第5図示反時計方向に回動しようとした場
合には、スリツト溝32cにその他端133aが
係止されている第1のコイルスプリング32aが
拡大されることになる。
プレート32をいずれの方向に回動しようとし
ても、常にコイルスプリング32a,32bの一
方のケース24の内壁24aとの接合が解除され
ることがない。よつて、たとえプレート32に突
起部32b,32dとコア31aの切欠部31
b,31′bとの間に間隙があつたとしても、プ
レート32は揺動することはなく、所定の位置に
保持される。
〔考案の効果〕
本考案によれば、駆動部材及び従動部材はその
一端側とケースの上面との当接によつてケースに
回転自在に支持されるので、第1及び第2のコイ
ルスプリングの収縮による押圧力に対する安定性
を向上させることができる。又、駆動部材の外周
面と従動部材の第1と第2の突起部の外周面とに
よりガイド面を形成しており、このガイド面によ
り両コイルスプリングの内周面を略全周に渡つて
ガイドし、両コイルスプリングの径方向の動きを
規制している。このため、駆動部材の回動により
両コイルスプリングの収縮又は拡大は各コイルス
プリング全体にスムーズ且つ確実に伝播されるこ
ととなり、各コイルスプリングとケースの内壁と
の接合の解除又は維持を確実に伴うことができ
る。更に、2個のコイルスプリング端部を夫々対
称に形成された第1と第2の突起部の各スリツト
に係止されているので、従動部材が揺動すること
がなく、従動部材の揺動に伴う従動部材と駆動部
材並びに2個のコイルスプリング間の当接音を無
くすことができると共に各突起部が形成された従
動部材は両コイルスプリングから対称に付勢力を
受けることとなり、たとえコイルスプリングが係
止されたとしても従動部材の円滑な回転に支承を
きたすことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のスプリングカツプラ装置の正面
断面図、第2図は従来のスプリングカツプラ装置
のスプリングの係合状態を示す説明図、第3図は
本考案に係るスプリングカツプラ装置の分解斜視
図、第4図は第3図の組付状態を示す第1図に相
当する正面断面図、第5図は第3図の組付状態を
示す第2図に相当する説明図である。 21……駆動部材、24……ケース、31b…
…第1の切欠部、31′b……第2の切欠部、3
2……従動部材、32b……第1の突起部、32
d……第2の突起部、33a……第1のコイルス
プリング、33b……第2のコイルスプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円筒状の内壁と該内壁の一端側を閉塞する上面
    とを有するケースと、 該ケース内に一端側が前記ケース上面に当接し
    た状態で回転自在に支持され且つその回転軸まわ
    りに関し対称に第1と第2の切欠部が形成された
    外周面を持つ駆動部材と、 前記ケース内に一端側が前記ケースの上面に当
    接した状態で前記駆動部材に回転自在に支承され
    て支持され且つ前記第1及び第2の切欠部内に所
    定の間〓を介して夫々配され前記駆動部材の前記
    外周面と共同してガイド面を形成する外周面を持
    つ第1と第2の突起部がその回転軸まわりに関し
    対称に形成された従動部材と、 前記ケース内に軸方向に同軸上で並設され前記
    ケースの内壁と摩擦力をもつてその外周面が接合
    すると共に前記ガイド面にその内周面が略全周に
    渡つてガイドされる第1のコイルスプリングと第
    2のコイルスプリングとから成り、 該第1のコイルスプリングの一端が前記駆動部
    材の第1の切欠部の切欠面に係合可能に配設され
    ると共に他端が前記従動部材の第1の突起部のス
    リツトに係止され、しかも、前記第2のコイルス
    プリングの一端が前記駆動部材の第2の切欠部の
    切欠面に係合可能に配置されると共に他端が前記
    従動部材の第2の突起部のスリツトに係止され
    た、 スプリングカツプラ装置。
JP1987188434U 1987-12-10 1987-12-10 Expired - Lifetime JPH054582Y2 (ja)

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JP1987188434U JPH054582Y2 (ja) 1987-12-10 1987-12-10

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JP1987188434U JPH054582Y2 (ja) 1987-12-10 1987-12-10

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Publication Number Publication Date
JPS63145029U JPS63145029U (ja) 1988-09-26
JPH054582Y2 true JPH054582Y2 (ja) 1993-02-04

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ID=31139794

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1874215A (en) * 1930-05-13 1932-08-30 Ackerman Blaesser Fezzey Inc Clutch mechanism
US1997646A (en) * 1933-09-14 1935-04-16 Dura Co Clutch for window regulators

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1874215A (en) * 1930-05-13 1932-08-30 Ackerman Blaesser Fezzey Inc Clutch mechanism
US1997646A (en) * 1933-09-14 1935-04-16 Dura Co Clutch for window regulators

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JPS63145029U (ja) 1988-09-26

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