JP3286072B2 - ダンパ装置 - Google Patents

ダンパ装置

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JP3286072B2
JP3286072B2 JP05315194A JP5315194A JP3286072B2 JP 3286072 B2 JP3286072 B2 JP 3286072B2 JP 05315194 A JP05315194 A JP 05315194A JP 5315194 A JP5315194 A JP 5315194A JP 3286072 B2 JP3286072 B2 JP 3286072B2
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casing
damper
shaft
damper shaft
coil spring
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一貴 小泉
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/02Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs damping by frictional contact between the spring and braking means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダンパ装置に関し、特
に、本体に対して開閉体をソフトに開かせるためのダン
パ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビの操作パネル部を目隠しす
るための開閉体としての扉を開けた際に高級感を出すよ
うにその開動作を緩やかに行わせるべく、本体と扉との
ヒンジ部にダンパ装置を設けたものがある。上記部位に
用いられていた従来の装置では、扉側に扇形のラックを
一体的に設け、ラックと噛み合うギアを軸に設けた円板
形オイルダンパを本体側に取り付けたものがある。な
お、上記オイルダンパは、扁平な円筒形ケーシング内に
円板を回動自在に受容しかつオイルを封入し、その円板
の軸に上記ギアを設けたものである。
【0003】また、合成樹脂製のため比較的軽い扉を完
全に開かせるために、扉の枢軸にねじりコイルばねを設
けたものがある。さらに、製造工程上本体を使用状態と
は異なる向きに立てた状態で上記扉の開き検査を行う場
合があり、そのような状態では扉がより一層開き難くな
るため、ねじりコイルばねを予備巻きして組み付ける場
合がある。
【0004】しかしながら、上記コイルばねが比較的小
さなものであり、その両端部をねじるようにして予備巻
きした状態でコイルばねを組み付けることになり、組み
付け性が悪いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、回動方向に弾発付
勢するためのねじりコイルばねの予備巻きを容易に行い
得るダンパ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、本体及び開閉体のいずれか一方に固設され
る筒形ケーシングと、前記ケーシング内に同軸的かつ回
動自在に受容されて前記本体及び開閉体のいずれか他方
に固設されるダンパ軸と、前記ダンパ軸を前記ケーシン
グに対して回動させる向きに弾発付勢するように前記ケ
ーシング内にて前記ダンパ軸と前記ケーシングとの間に
介装されたねじりコイルばねと、前記ケーシング内に封
入した粘性流体を液密に保持するべく前記ケーシングの
軸線方向一端に固設されたキャップとを有し、前記ダン
パ軸と前記キャップとに、前記ダンパ軸と前記ケーシン
グとの前記コイルばねの弾発力による相対的回動に対し
ては互いに係合し得ると共に該弾発力以上の回動力にて
互いに乗り越え可能な係合凸部をそれぞれ設けたことを
特徴とするダンパ装置を提供することにより達成され
る。特に、前記ねじりコイルばねが、前記両係合凸部の
一方が他方を乗り越えるまで前記ダンパ軸と前記ケーシ
ングとを相対的に回動させて予備巻きされていると良
い。また、前記ケーシングの内周面に、前記ケーシング
内に粘性流体を注入後前記ダンパ軸を挿入した際のエア
抜きのための軸線方向溝が設けられていると良い。ま
た、前記ダンパ軸が、前記コイルばねを受容し得る有底
筒状に形成されていると共に、その周壁にエア抜き孔が
開設されていると良い。
【0007】
【作用】このようにすれば、ケーシング内にダンパ軸と
コイルばねとを組み付けた状態でダンパ軸を回動させる
ことにより、ケーシングに固設されたキャップとダンパ
軸とにそれぞれ設けられた係合凸部同士を互いに乗り越
えさせることができ、コイルばねの弾発力に対しては両
係合凸部同士が互いに係合し得るため、コイルばねを、
係合凸部同士を互いに乗り越えさせるまでねじった予備
巻き状態に保持することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、本発明が適用されたダンパ装置の
分解斜視図である。本ダンパ装置は、例えばテレビの前
面下部に設けられた調整ボリュームなどを隠すための扉
1を図示されない本体に対して開ける際にその開動作を
緩やかに行わせるために用いられるものである。本ダン
パ装置は、図1に示されるように、ケーシング2と、ケ
ーシング2内に組み付けられるねじりコイルばね3と、
ダンパ軸4と、Oリング5と、キャップ6とにより構成
されている。また、図2乃至図6には組み立てた状態の
3軸方向から見た各図が示されており、図7には組み付
け状態の要部断面が示されている。以下、各図を参照し
て説明する。
【0010】ケーシング2は、合成樹脂材からなり、各
図に示されるように有底筒状部7と、その筒状部7の外
周面から半径方向外向きに延出する一対の可撓性脚片8
と、筒状部7の閉塞端面の外面から軸線方向外向きに突
出する軸9とを一体成形されてなる。筒状部7内の底面
には図7に示されるように軸線方向に突出する円錐台形
状のボス部11が形成されており、ボス部11には、ね
じりコイルばね3の一端部のU字状部を差し込むための
半径方向スリット12が設けられている。筒状部7の開
口側の端縁には軸線について対称をなす位置にそれぞれ
90度の範囲の一対の円弧状凹設部13が設けられてお
り、端縁近傍には両円弧状凹設部13とは互い違いにな
る位置に一対の周方向スロット14が設けられている。
また、筒状部7の内周面には軸線方向溝15が形成され
ている。
【0011】ダンパ軸4は、合成樹脂材からなり、ケー
シング2の筒状部7内に若干の隙間をもって受容される
と共に上記ボス部11に嵌装可能な軸線方向孔を有する
有底筒状部16と、その筒状部16の閉塞端側に同軸的
にかつ筒状部16より縮径された縮径部17と、縮径部
17の軸線方向突出端側に同軸的に設けられかつ縮径部
17より小径の軸部18とを一体成形されてなる。筒状
部16内の底部には、ねじりコイルばね3の他端部のU
字状部を差し込むための半径方向スリット19が設けら
れている。
【0012】また、ダンパ軸4の筒状部16の周壁に
は、縮径部17側近傍と中間部との2箇所に内外を連通
するようにかつそれぞれ軸線について対称をなす孔21
a・21bが設けられている。なお、筒状部16の外周
面の縮径部17側には、孔21aと連通し縮径部17側
端面に開放された浅い溝22が形成されている。軸部1
8の縮径部17側には、縮径部17の外周面と同一面を
なしかつ軸線について対称位置に係合凸部23が設けら
れている。そして、軸部18の外周面には、両係合凸部
23と互い違いになる位置に互いに平行な一対の平坦部
24が形成されている。
【0013】キャップ6は、合成樹脂材からなり、ケー
シング2の筒状部7の開口端面を閉塞すると共に、ダン
パ軸4の軸部18を挿通可能に環状の周壁を有して形成
されている。キャップ6の外周面には、ケーシング2の
円弧状凹設部13と補完的形状をなす一対の耳部6a
と、周方向スロット14に弾発的に係合する一対の爪部
6bとがそれぞれ形成されている。
【0014】キャップ6の周壁部はダンパ軸4の縮径部
17を外囲するように形成されており、その軸線方向外
側端部に軸部18を軸支する内向フランジ部6cを形成
されている。そして、内向フランジ部6cの軸線方向内
側端面には、図8及び図9に示されるように軸線方向に
突出する台形の係合凸部25が軸線について対称位置に
一対設けられている。
【0015】このようにして構成されたダンパ装置の組
立要領を以下に示す。まず、ケーシング2の筒状部7内
に例えばシリコンオイル等のオイルやグリスなどの粘性
流体Oを所定量注入しておく。また、ダンパ軸4の筒状
部16内にねじるコイルばね3を挿入し、そのU字状端
部を半径方向スリット19に差し込み、アッセンブリ化
しておく。そのねじりコイルばね3をセットされたダン
パ軸4をケーシング2の筒状部7内に挿入し、ねじりコ
イルばね3のU字状端部をボス部11の半径方向スリッ
ト12差し込む。
【0016】次に、Oリング5をダンパ軸4の縮径部1
7に嵌装し、キャップ6の耳部6aをケーシング2の筒
状部7の円弧状凹設部13に整合させ、爪部6bを周方
向スロット14に係合させて、キャップ6をケーシング
2に取り付ける。そして、ダンパ軸4の軸部18をケー
シング2の筒状部7に対して図1の矢印Aに示されるよ
うに略90度回す。
【0017】本ダンパ装置にあっては、キャップ6の組
立状態で、ダンパ軸4側の係合凸部23の突出端とキャ
ップ6側の係合凸部25とが、周方向について互いに衝
当するように突設されている。従って、上記したように
軸部18を略90度回すことにより、図8に良く示され
るように各係合凸部23・25がそれぞれ互いに軸線に
ついて対称位置に設けられていることから、図9に示さ
れるように係合凸部25を係合凸部23が乗り越える。
この乗り越えた状態では、ねじりコイルばね3によりキ
ャップ6すなわちケーシング2に対して図の矢印Aとは
相反する向きにダンパ軸4が回されるように弾発付勢さ
れるが、図9に示されるように、両係合凸部23・25
同士が互いに衝当して、ねじりコイルばね3が予備巻き
された状態にダンパ軸4が保持される。
【0018】このようにしてダンパ軸4を予備巻きした
状態のダンパ装置を製品に組み付けるには、ケーシング
2の軸9とダンパ軸4の軸部18とを、扉1の一対のU
字状軸支部1a・1bに図1の矢印Bに示されるように
はめ込む。前記したように軸部18には互いに平行な一
対の平坦部24が設けられており、その対応する軸支部
1bの溝幅が両平坦部24間の幅に合わされており、ダ
ンパ軸4と扉1とが回動方向に規制される。また、ケー
シング2の脚片8を図示されない本体の取付孔に挿入し
てケーシング2側を本体に固設する。このようにして組
み立てられた扉1にあっては、全閉状態から開いた際
に、その開動作をオイルダンパの作用により緩やかに行
わせることができる。また、全開状態までばね力により
確実に開かせることができるため、完成検査時に実機の
向きにかかわらず全開状態を再現でき、検査を確実に行
うことができる。
【0019】なお、各係合凸部23・25の周方向につ
いての位置は、テレビ本体に組み付けた状態の軸9及び
軸部18に扉1を組み付ける際に、組み付けやすいよう
に扉1を開いた状態で組み付け可能に、ダンパ軸4を回
した予備巻き状態でダンパ軸4の軸部18の平坦部24
の面の方向が軸支部1bの溝の対向側面と一致するよう
に設定すると良い。
【0020】また、前記組立時に於いてダンパ軸4内の
エア抜きを行う必要がある。本ダンパ装置にあっては、
前記したようにケーシング2の筒状部7の内周面に軸線
方向溝15が設けられていると共に、ダンパ軸4の筒状
部16の周壁に孔21a・21bが設けられていること
から、ダンパ軸4を組み付ける際に軸部18側を上にし
て筒状部7に挿入することにより、筒状部16内のエア
を、各孔21a・21bから筒状部16外に出して、さ
らに軸線方向溝15を介してケーシング2の筒状部7の
開口部側に逃がすことができる。
【0021】このようにすることにより、ダンパ軸4の
筒状部16内にエアが溜まることがなく、またダンパ軸
4の外周面に粘性流体が容易に回り込める。また、例え
ばエア抜き孔を設けないダンパ軸を用いた場合にダンパ
軸内にエアが溜まるとダンパ軸が浮き上がってしまう
が、本ダンパ装置では、そのようなダンパ軸4の浮き上
がりも防止でき、ダンパ軸4の外周面に粘性流体が均一
に行き渡るため、トルクのばらつきを抑えることができ
る。
【0022】なお、本実施例に於いてはテレビ操作パネ
ルの扉の開動作用ダンパについて示したが、例えばフロ
ッピーディスクドライブ装置の扉やカセットデッキの扉
などに用いることができる。
【0023】
【発明の効果】このように本発明によれば、組み付け後
コイルばねをケーシングに対して回して、ダンパ軸とキ
ャップとの各係合凸部同士を互いに乗り越えさせること
により、コイルばねを予備巻き状態に保持することがで
き、例えば扉に用いた場合のその開動作試験時の全開動
作検査を確実に行うために機器に装着する前にオイルダ
ンパ装置のコイルばねを予備巻きする場合に、扉を組み
付ける前に予備巻きしておくことができ、扉の組み付け
を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたダンパ装置の分解組立斜視
図。
【図2】本発明が適用されたダンパ装置の正面図。
【図3】図2の矢印III線から見た右側面図。
【図4】図2の矢印IV線から見た左側面図。
【図5】図2の矢印V線から見た平面図。
【図6】図2の矢印VI線から見た底面図。
【図7】図2の矢印VII−VII線に沿って見た断面図。
【図8】図7の矢印VIII−VIII線から見た拡大図。
【図9】図8の矢印IX線から見た要部拡大説明図。
【符号の説明】 1 扉 1a・1b 軸支部 2 ケーシング 3 ねじりコイルばね 4 ダンパ軸 5 Oリング 6 キャップ 6a 耳部 6b 爪部 6c 内向フランジ部 7 筒状部 8 可撓性脚片 9 軸 11 ボス部 12 半径方向スリット 13 円弧状凹設部 14 周方向スロット 15 軸線方向溝 16 筒状部 17 縮径部 18 軸部 19 半径方向スリット 21a・21b 孔 22 溝 23 係合凸部 24 平坦部 25 係合凸部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体及び開閉体のいずれか一方に固設さ
    れる筒形ケーシングと、前記ケーシング内に同軸的かつ
    回動自在に受容されて前記本体及び開閉体のいずれか他
    方に固設されるダンパ軸と、前記ダンパ軸を前記ケーシ
    ングに対して回動させる向きに弾発付勢するように前記
    ケーシング内にて前記ダンパ軸と前記ケーシングとの間
    に介装されたねじりコイルばねと、前記ケーシング内に
    封入した粘性流体を液密に保持するべく前記ケーシング
    の軸線方向一端に固設されたキャップとを有し、 前記ダンパ軸と前記キャップとに、前記ダンパ軸と前記
    ケーシングとの前記コイルばねの弾発力による相対的回
    動に対しては互いに係合し得ると共に該弾発力以上の回
    動力にて互いに乗り越え可能な係合凸部をそれぞれ設け
    たことを特徴とするダンパ装置。
  2. 【請求項2】 前記ねじりコイルばねが、前記両係合凸
    部の一方が他方を乗り越えるまで前記ダンパ軸と前記ケ
    ーシングとを相対的に回動させて予備巻きされているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシングの内周面に、前記ケーシ
    ング内に粘性流体を注入後前記ダンパ軸を挿入した際の
    エア抜きのための軸線方向溝が設けられていることを特
    徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のダンパ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ダンパ軸が、前記コイルばねを受容
    し得る有底筒状に形成されていると共に、その周壁にエ
    ア抜き孔が開設されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項3のいずれかに記載のダンパ装置。
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