JPH05196144A - ケーシングのシール構造の製造方法 - Google Patents

ケーシングのシール構造の製造方法

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Publication number
JPH05196144A
JPH05196144A JP2893992A JP2893992A JPH05196144A JP H05196144 A JPH05196144 A JP H05196144A JP 2893992 A JP2893992 A JP 2893992A JP 2893992 A JP2893992 A JP 2893992A JP H05196144 A JPH05196144 A JP H05196144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
oil
cover body
lid
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP2893992A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutaka Koizumi
一貴 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP2893992A priority Critical patent/JPH05196144A/ja
Publication of JPH05196144A publication Critical patent/JPH05196144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Oリングなどを用いて液密性を確保するケー
シングの組み立て作業性を向上する。 【構成】 合成樹脂からなるケーシング2を、有底筒状
をなすケーシング本体2aと蓋体2bとにより構成し、
ケーシング2内に回転軸1と一体をなすロータ3を回転
自在に受容し、ケーシング2内にオイル6を充満する。
蓋体2bの回転軸1を軸支する部分とケーシング本体2
aとの合わせ部分とからのオイル6の漏れを防止するべ
く、蓋体2bに合成ゴム製のウォール部7を設ける。こ
のウォール部7を、蓋体2bを成形する際に2色成形に
より一体成形する。 【効果】 蓋体2bをケーシング本体2aに組み付ける
際に、Oリングなどの別部材のシール部材を取り付ける
作業を行う必要がなく、組立を簡易化し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーシングのシール構
造の製造方法に関し、特に、複数の部材からなるケーシ
ングの液密性を確保するためのケーシングのシール構造
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、テープカセット収納部の蓋の開
閉動作に於いて、開扉時には緩やかに開き、閉扉時には
軽く閉められるようにするべく、ケーシング内にオイル
を封入したオイルダンパとワンウェイクラッチとを用い
たワンウェイダンパ装置を用いているものがある。その
ような装置のオイルダンパは、有底筒状をなすケーシン
グ本体とその開口端面を覆う蓋体とからなるケーシング
を有し、ケーシング内にオイルを封入し、ケーシング内
に受容されたロータを回すときの粘性によりダンパ作用
を生じさせている。
【0003】従来、上記したようなオイルダンパのケー
シングの液密性を確保するために、ケーシング本体と蓋
体との接合面間にシール部材としてのOリングあるいは
ゴムシート(ウォール)を組み付けたものがある。その
ような構造のものにあっては、Oリングなどの組み付け
作業を容易に行うことが困難であり、オイルダンパの組
み立ての自動化が困難であるという問題があった。ま
た、特に、Oリングを引き延ばすようにして組み付ける
場合には、部分的に大きく伸ばされた所や伸ばされなか
った所が生じて、伸びが不均一になった状態で組み付け
られる虞があり、そのような場合にはオイル漏れが生じ
る要因になったりする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、Oリングなどを用
いて液密性を確保するケーシングの組み立て作業性を向
上し得るケーシングのシール構造の製造方法を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、複数の部材からなるケーシングの液密性を
確保するためのシール構造の製造方法であって、前記複
数の部材の少なくとも1つを合成樹脂材にて成形する過
程と、前記合成樹脂部材を成形する際にシール部材を2
色成形により成形する過程とを有することを特徴とする
ケーシングのシール構造の製造方法を提供することによ
り達成される。
【0006】
【作用】このようにすれば、例えば凹設状ケーシング本
体と蓋体との接合面間からの液漏れを防止するためにO
リングを用いる場合に、Oリングを予めケーシング本体
または蓋体に二色成形により形成しておくことから、別
部品からなるOリングを組み付ける作業を行う必要がな
い。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。図1は、本発明が適用された例え
ばカセットテープケース収納部の蓋の開閉構造に用いら
れるオイルダンパの側断面図である。このオイルダンパ
は、開扉動作時に扉を緩やかに開かせて高級感を出すた
めのダンパとして用いられ、図1に於いて回転軸1には
図示されないワンウェイクラッチを介して扉の枢軸と連
結されており、特定方向への回転に対してのみ、その回
転力を減衰することができる。
【0008】回転軸1は、合成樹脂製であり、同じく合
成樹脂からなるケーシング2により回転自在に支持され
ている。ケーシング2は、有底筒状のケーシング本体2
aと、ケーシング本体2aの開口端面を覆う円板状の蓋
体2bとからなる。ケーシング2内には、回転軸1に同
軸的に一体成形された厚肉円板状のロータ3が回転可能
に受容されている。
【0009】ケーシング本体2aの底面の中心部には同
軸的に軸支ピン4が突設されている。この軸支ピン4
に、図1に示される組み付け状態で、回転軸1の軸線方
向端面に同軸的に設けられた軸支孔1aが回転自在に嵌
合している。また、回転軸1の中間部が、蓋体2bの中
心部に設けられた孔5により枢支されている。
【0010】そして、図1の組み付け状態でケーシング
2内にオイル6が封入されている。このオイル6の漏れ
を防止するべく、蓋体2bの裏面にはシール部材として
の合成ゴム製の環状をなす薄板円板状のウォール部7が
設けられている。即ち、ウォール部7は、回転軸1の中
間部の外周面に摺接し得る孔7aを有し、かつケーシン
グ本体2aの外周壁の軸線方向端面との接合面に密接し
得る外周縁部7bを有する環状の薄板円板状に形成され
ており、回転軸1と蓋体2bとの摺接部、及びケーシン
グ本体2aと蓋体2bとの間からのオイル漏れを防止し
得るようにされている。
【0011】このようにして構成されたオイルダンパ
は、図2に示されるように、ケーシング本体2aと、ロ
ータ3と、蓋体2bとの各部品に分けられる。前記した
ように蓋体2bの裏面に設けられたウォール部7は、蓋
体2bを成形する際に2色成形により同時に形成され
る。例えば、蓋体2bを成形した後、その型内から蓋体
2bを取り出すことなく、蓋体2bよりは溶融温度の低
い合成ゴム材を用いてウォール部7を成形する。
【0012】このようにすることにより、従来のように
Oリング等を後から組み付ける必要がなくなり、オイル
ダンパの組み立て作業性を向上し得るため、シール部材
を必要とするオイルダンパの組み立て作業の自動化も可
能である。
【0013】図3は、第2の実施例を示すオイルダンパ
の蓋体8を示す側断面図であり、前記実施例と同様の部
分については同一の符号を付してその詳しい説明を省略
する。この第2の実施例に於いては、前記実施例のウォ
ール部7の替わりに大小のOリング部9a・9bを設け
たものである。これらOリング部9a・9bも、前記と
同様に2色成形により形成されたものであり、組み付け
状態では、内側の小Oリング部9aにより回転軸の所か
らのオイル漏れを防止し、外側の大Oリング部9bによ
りケーシング本体と蓋体との接合面間からのオイル漏れ
を防止し得る。
【0014】また、本発明によれば、シール部材を2色
成形により形成しており、従来の別体からなるOリング
の形状にとらわれることなく、図4に示されるように略
矩形断面形状をなすオイルシール部10を形成すること
ができる。従って、オイルシール形成部の形状に自由度
が生じ、従来のようにOリングを別に組み付ける場合に
比べて、図4に示すオイルダンパの蓋体11の厚さ
(t)方向の薄型化が可能である。
【0015】なお、本実施例では、シール部材を蓋体に
設けたが、蓋体に限るものではなく、ケーシング本体に
2色成形により形成しても良い。また、テープカセット
収納部の蓋体の高級感を出すためのワンウェイオイルダ
ンパのオイルシールに適用したが、他の種々のダンパに
適用可能である。さらに、複数の部材からなる成形品の
シールパッキン部を設けた種々のものに適用可能であ
る。
【0016】
【発明の効果】このように、本発明によれば、ケーシン
グ部材を成形する際にシール部材を2色成形により形成
することから、ケーシング組み立て時にシール部材を組
み付ける作業を行う必要がないため、組み立て作業性を
向上し得ると共に組み立て作業の自動化も容易に行い得
る。さらに、Oリングを引き伸ばすようにして組み付け
る場合に於ける伸びの不均一性により液漏れが生じる不
具合を解消することができるなど、その効果は極めて大
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくオイルダンパの側断面図。
【図2】図1に示すオイルダンパの分解組み立て側断面
図。
【図3】オイルダンパの蓋体の第2の実施例を示す側断
面図。
【図4】オイルダンパの蓋体の第3の実施例を示す側断
面図。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 軸支孔 2 ケーシング 2a ケーシング本体 2b 蓋体 3 ロータ 4 軸支ピン 5 孔 6 オイル 7 ウォール部 7a 孔 7b 外周縁部 8 蓋体 9a・9b Oリング部 10 オイルシール部 11 蓋体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の部材からなるケーシングの液密性
    を確保するためのシール構造の製造方法であって、 前記複数の部材の少なくとも1つを合成樹脂材にて成形
    する過程と、前記合成樹脂部材を成形する際にシール部
    材を2色成形により成形する過程とを有することを特徴
    とするケーシングのシール構造の製造方法。
JP2893992A 1992-01-20 1992-01-20 ケーシングのシール構造の製造方法 Pending JPH05196144A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2893992A JPH05196144A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 ケーシングのシール構造の製造方法

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JP2893992A JPH05196144A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 ケーシングのシール構造の製造方法

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JPH05196144A true JPH05196144A (ja) 1993-08-06

Family

ID=12262382

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JP2893992A Pending JPH05196144A (ja) 1992-01-20 1992-01-20 ケーシングのシール構造の製造方法

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JP (1) JPH05196144A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10318268A (ja) * 1997-03-18 1998-12-02 Nippon Seiko Kk 転がり軸受用シール
JP2016210000A (ja) * 2013-10-11 2016-12-15 株式会社 エポックケミカル 筆記具及び筆記具におけるシール手段の配設方法

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JPH10318268A (ja) * 1997-03-18 1998-12-02 Nippon Seiko Kk 転がり軸受用シール
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