JP2000329183A - ヒンジダンパ - Google Patents

ヒンジダンパ

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JP2000329183A
JP2000329183A JP2000113254A JP2000113254A JP2000329183A JP 2000329183 A JP2000329183 A JP 2000329183A JP 2000113254 A JP2000113254 A JP 2000113254A JP 2000113254 A JP2000113254 A JP 2000113254A JP 2000329183 A JP2000329183 A JP 2000329183A
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rotor
clutch
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damper according
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Steven L Bivens
エル．ビベンズ スティーブン
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Illinois Tool Works Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 円滑な感触のヒンジダンパを提供すること。 【解決手段】 ヒンジダンパ１０が円筒壁１４を有する
ハウジング１２と、円筒壁１４との間に間隙が形成され
るように円筒壁１４内に回転自在に設けられ、一方の端
部に第１の相補形の複数の面を有するロータ３４と、間
隙に充填される粘性流体２４と、円筒壁１４内に回転自
在に設けられ、一方の端面に第２の相補形の複数の面を
有するクラッチ５６とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の方向の回転
を減衰するヒンジダンパに関する。このヒンジダンパは
ゲルを充填したハウジングを有しており、前記ハウジン
グ内でロータが回転するようになっている。前記ロータ
とクラッチとは互いに当接し、かつ、一連の平坦面と斜
面とが交互に配設されており、クラッチが一方の方向へ
回転するとき係合してと減衰作用を生じ、クラッチが他
の方向に回転するとき、係合が解除され或いは斜面を滑
り減衰作用を生じないようになっている。
【０００２】
【従来の技術】従来技術において、回転減衰装置すなわ
ちヒンジダンパが知られている。然しながら、例えば自
動車のグローブボックスでは、グローブボックスを閉じ
るときに望ましくない抵抗を生じ、双方向の回転減衰作
用が望ましくない適用例がある。米国特許第４５７４４
２３号に開示され公知となっている一方向回転減衰装置
では、一方向減衰作用のためにコイルバネを用いてい
る。この装置は、製造コストが高く、かつ、機械的に不
十分であった。更に、この装置では、自動車のグローブ
ボックスなどの適用例で望ましい円滑な感触が十分に得
られていない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は一方向への回
転減衰作用を有するヒンジダンパを提供することを目的
としている。更に、本発明は円滑な感触のヒンジダンパ
を提供することを目的としている。更に、本発明は信頼
性のある機械特性を有したヒンジダンパを提供すること
を目的としている。更に、本発明は、ヒンジダンパの製
造コストを低減することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明のヒンジダンパ
は、シリコーンを充填したハウジング内にロータが回転
自在に設けられる。クラッチに出力軸が取着される。ロ
ータとクラッチは互いに当接し、かつ、一連の平坦面と
斜面とを有しており、一方の回転方向で係合して減衰作
用を生じる。然しながら、クラッチおよび出力軸が反対
方向に回転すると、クラッチおよびロータに形成された
斜面は互いに滑りを生じて、ロータは回転することがな
い。クラッチは、キャップにより正しい位置に保持され
た波形バネによりロータに押圧される。
【０００５】前記ハウジング、ロータ、クラッチおよび
キャップはプラスチックにより成型可能であり、製造コ
ストが低減される。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を説明するが、添付図面において、同様の構
成要素には同じ参照番号が付されている。図１は本発明
実施形態による一方向ヒンジダンパ１０の分解図であ
る。
【０００７】ハウジング１２は概ね円筒形状を呈してお
り、円筒壁１４と、閉塞端１６と開放端１８とから成
る。閉塞端１６は円筒形状の回り止突起１７に固着され
ており、回り止突起１７は、例えば、回転動作の減衰が
必要なグローブボックスのドア（図示せず）を取付ける
自動車（図示せず）のインストルメント・パネル等の、
回転動作の減衰を必要とする構造体（図示せず）に取着
される。同様に、ハウジング１２の取扱いまたは固定を
補助するために、長手方向に向けられた支持部２０が円
筒壁１４に取着されている。円筒壁１４の内部は円滑に
することができるが、長手方向の複数の溝２２を設け
て、ハウジング１２（図６）に充填されるシリコーン２
４または他の同様の粘性減衰流体すなわちゲルの減衰作
用を高めてるようにしてもよい。
【０００８】開放端１８には拡大されたマウス部２６が
設けられている。円筒形状のロータ３４がハウジング１
２の円筒壁１４により包囲され、両者間に形成される小
さな間隙３６（図６）にシリコーン２４が充填される。
ロータ３４の外面は好ましくは円滑にするが、ロータ３
４の中空内部に連通する長手方向の通路３８を設けて、
シリコーン２４の減衰作用を高めてもよい。ロータ３４
の前端には、僅かに直径が小さくなった部分４２が設け
られており、シール部材３２に係合するようになってい
る。図３、４に示すように、ロータ３４の前端４０に
は、更に、中心ピン４３が設けられており、該中心ピン
４３の周囲に長手方向に対して横断方向に形成された平
坦面４４、４６、４８、５０と、斜面４５、４７、４
９、５１が周方向に工具に配設されている。図３に示す
構成では、斜面４５、４７、４９、５１は、反時計回り
の方向に立上がるように傾斜している。こうして、平坦
面４４と斜面４５の間、平坦面４４と斜面４５の間、平
坦面４６と斜面４７の間、平坦面４８と斜面４９の間、
平坦面５０と斜面５１の間に、半径方向の壁部５２、５
３、５４、５５が形成される。
【０００９】クラッチ５６の中心開口部５８が、ロータ
３４の中心ピン４３を受承して、クラッチ５６とロータ
３４の中心位置決めが維持される。特に図示していない
が、同様に、ロータ３４の後端３９ハウジング１２の閉
鎖端１６の内面と回転可能に係合してロータ３４の半径
方向の位置決めを維持するようにしてもよい。クラッチ
５６は出力軸６０に連結されており、該出力軸６０は、
典型的にグローブボックスのドア（図示せず）、回転を
減衰する必要がある構造体（図示せず）に取着されてい
る。図２に示すように、出力軸６０は、好ましくは、対
向する突起６３を有する内部空間６１を有しているが、
適用例に応じて他の構造としても良い。クラッチ５６の
面６２は、ロータ３４の前端４０に係合し（図５）、平
坦面６４、６６、６８、７０と斜面６５、６７、６９、
７１が周方向に交互に配設されており、平坦面６４、６
６、６８、７０と斜面６５、６７、６９、７１の各間に
は半径方向に形成された壁部７２、７３、７４、７５が
備えられている。この構成では、出力軸６０の投影から
（図１において右から左へ）見たときに、出力軸６０が
時計回りの方向に回転すると、ロータ３４の前端４０の
半径方向の壁部５２、５３、５４、５５が、クラッチ５
６の面６２の対応した半径方向の壁部７２、７３、７
４、７５と一直線上に配置されて、ロータ３４が、シリ
コーン２４または他の同様の粘性減衰流体すなわちゲル
により回転して減衰作用が得られる。然しながら、出力
軸６０が反時計回りの方向に回転する場合には、ロータ
３４の前端４０の斜面４５、４７、４９、５１が、クラ
ッチ５６の面６２の対応する斜面６５、６７、６９、７
１に対して滑るのでロータ３４が回転することが無く、
実質的にクラッチ５６と出力軸６０の減衰作用は生じな
い。上記構成の典型的な適用例は、グローブボックスを
開く際には減衰させ、閉じるときには減衰させないよう
にする場合である。
【００１０】クラッチ５６がロータ３４に係合する位置
は、ある円を使用する斜面の数により分割することによ
り決定できる。例えば、９０°ごとに係合させるために
は、ここに開示するように４つの斜面を設ける。
【００１１】波形バネ８０は、出力軸６０が通過する中
心開口部（図示せず）を有しており、波形バネ８０がク
ラッチ５６に当接する。波形バネ８０は、ワッシャ状の
形状を有しているが、長手方向へのバネ作用を提供する
うねり状または波形状の周縁部を有している。
【００１２】キャップ８２は、出力軸６０が通過する中
心開口部（図示せず）と、周縁フランジ８６とを有して
おり、該周縁フランジはハウジング１２の開口端１８の
外周部に固定される。更に、キャップ８２により、波形
バネ８０がクラッチ５６に対して確実に押圧され（押圧
位置）、以てクラッチ５６がロータ３４の前端４０に押
圧される。
【００１３】典型的にハウジング１２、ロータ３４、ク
ラッチ５６およびキャップ８２はプラスチック材料から
成形される。シール部材３２は典型的にゴム製であり、
波形バネ８０は典型的に金属製である。
【００１４】一方向減衰ヒンジダンパ１０を組立てるた
めに、ハウジング１２がシリコーン２４その他の粘性流
体またはゲルにより部分的に充填される。次いで、ロー
タ３４がハウジング１２に挿入され、ロータ３４の僅か
に直径が小さくなっている部分４２にシール部材３２が
装着される。クラッチ５６がロータ３４の前端４０に被
せられ、クラッチ５６の斜面６５、６７、５９、７１
が、ロータ３４の斜面４５、４７、４９、５１に位置決
めされる。波形バネ８０が出力軸６０を中心に配置さ
れ、キャップ８２が装着される。キャップ８２は溶接し
ても良い。
【００１５】一方向ヒンジダンパ１０を設置するため
に、回り止突起１７を第１の構造要素に固定し、出力軸
６０を第２の構造要素に取付け、所望の方向に減衰作用
が得られるようにする。
【００１６】こうして、既述した目的および利点が最も
効果的に達成される。本発明の１つの実施形態を開示、
説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず請求の
範囲により決定される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のヒンジダンパの分解図である。
【図２】図１の矢視線２−２に沿う断面図である。
【図３】本発明のクラッチの正面図である。
【図４】図３の矢視線３−３に沿う断面図である。
【図５】本発明のロータの正面図である。
【図６】ロータとクラッチの係合を示す断面図である。
【符号の説明】
１０…ヒンジダンパ １２…ハウジング １４…円筒壁 １６…閉鎖端 １８…開放端 ２４…粘性流体 ３４…ロータ ５６…クラッチ ６０…出力軸

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ヒンジダンパにおいて、 円筒壁を有するハウジングと、 前記円筒壁との間に間隙が形成されるように前記円筒壁
    内に回転自在に設けられ、一方の端部に第１の相補形の
    複数の面を有するロータと、 前記間隙に充填される粘性流体と、 前記円筒壁内に回転自在に設けられ、一方の端面に第２
    の相補形の複数の面を有するクラッチとを具備し、 前記ロータの前記端部は前記クラッチの前記端面に対し
    て押圧されており、前記クラッチが第１の方向に回転す
    るとき、前記第１の相補形の複数の面が前記第２の相補
    形の複数の面に係合し、以て前記クラッチの回転に応答
    して前記ロータが回転し、前記クラッチが第２の方向に
    回転するとき、前記第１と第２の相補形の複数の面の係
    合が解除され、前記クラッチが前記ロータと係合せずに
    実質的に自由に回転するヒンジダンパ。
  2. 【請求項２】 前記ヒンジダンパが更に前記クラッチと
    一致して回転する出力軸を具備する請求項１に記載のヒ
    ンジダンパ。
  3. 【請求項３】 前記ヒンジダンパが更に前記ロータの前
    記端部を前記クラッチの前記端面に押圧するバネを具備
    する請求項２に記載のヒンジダンパ。
  4. 【請求項４】 前記第１と第２の相補形の複数の面が複
    数の斜面を具備しており、該斜面の一端に半径方向の壁
    部が形成されており、前記第１の方向に回転するとき、
    前記第１の相補形の複数の面の前記半径方向の壁部が前
    記第２の相補形の複数の面の半径方向の壁部に係合する
    請求項３に記載のヒンジダンパ。
  5. 【請求項５】 前記第２の方向へ回転する間、前記第１
    の相補形の複数の面の半径方向の壁部は前記第２の相補
    形の複数の面の半径方向の壁部と係合せず、前記第１の
    相補形の複数の面の斜面が、前記第２の相補形の複数の
    面の斜面に対して滑るようになっている請求項４に記載
    のヒンジダンパ。
  6. 【請求項６】 前記第１と第２の相補形の複数の面の斜
    面は、長手方向に対して横断方向の面と周方向に交互に
    配置されている請求項５に記載のヒンジダンパ。
  7. 【請求項７】 前記円筒壁の内面および前記ロータの外
    面に不均一な面が形成されている請求項６に記載のヒン
    ジダンパ。
  8. 【請求項８】 前記不均一な面は、前記円筒壁の内面に
    形成された長手方向の溝および前記ロータの前記外面に
    形成された長手方向の通路である請求項７に記載のヒン
    ジダンパ。
  9. 【請求項９】 前記バネは、波形バネである請求項８に
    記載のヒンジダンパ。
  10. 【請求項１０】 前記出力軸は前記波形バネを貫通して
    いる請求項９に記載のヒンジダンパ。
  11. 【請求項１１】 前記ハウジングの一端にキャップが形
    成されており、前記出力軸は前記キャップを貫通してお
    り、前記キャップは前記波形バネを前記クラッチに押圧
    している請求項１０に記載のヒンジダンパ。
  12. 【請求項１２】 前記粘性の減衰流体はシリコーンであ
    る請求項１１に記載のヒンジダンパ。
JP2000113254A 1999-04-08 2000-04-10 ヒンジダンパ Pending JP2000329183A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/286,944 US6085384A (en) 1999-04-08 1999-04-08 One-way hinge damper
US09/286944 1999-04-08

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Family Applications (1)

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EP (1) EP1043470B1 (ja)
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