JP5025947B2 - 回転ダンパー - Google Patents
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トーションバネなどの付勢部材を用いる機構のものは、付勢部材の変位の時期、すなわち付勢の初期、中期、後期などでその付勢力が除々に変化するため、そのようなダンパー機能が要求され、あるいはこのような変化が問題とならない構造において主に用いられている。
一方、粘性流体を用いる機構のものは、基本的にトルクの付与によるダンパー機能が一定であり、したがって、開閉部材の開閉動作などを、一定の力で制動する構造に好適に用いられている。
また、粘性流体を用いた回転ダンパーでは、前述したようにオイル漏れ(流体漏れ)を防止するためのシール部材が必要となることから、その構造が複雑になり、また粘性流体の注入工程が必要となることなどから、組立性が悪く生産性に劣るものとなっている。
前記リング部は、少なくとも前記摺動部に当接する当接部がエラストマー又は軟質ゴムからなり、その内部に気体が封入されてなることを特徴としている。
また、エラストマー又は軟質ゴムからなるリング部の当接部は、その弾性変形の度合いが温度に影響されることはなく、空気等の気体も粘性流体に比べ温度依存性が低いため、前記の弾性復帰力と気体による内圧とからなる前記反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となる。したがって、発揮されるダンパー機能が、温度に依存することなく一定となる。
また、リング部内には空気等の気体を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となる。また、オイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。
このようにすれば、単に大気中でリング部材をハウジングの内面に当接させ密着させるだけで、内部に気体としての空気を封入することができ、したがって構造が簡易になるとともにその組立性が極めて容易になり、従来に比べ生産性が大幅に向上する。
このようにすれば、摺動部がリング部の当接部の全周に当接することにより、これらの間に生じる摩擦力が大きくなってダンパー機能が高まる。また、摺動部とリング部の当接部との間の接触面積が常に一定となり、さらに摺動が当接部の全周において連続していることから、軸体の回転によるダンパー機能がより安定して一定に発揮されるようになる。
このようにすれば、構成部品の数が少なくなるため、組立性がより良好になり、生産性が向上する。
このようにすれば、前記リング部の内部に封入された気体が、リング部の外側に洩れようとしても、このリング部を含むハウジング内の空間が、前記摺動部とハウジングの内面とが気密に当接していることで気密に構成されているため、前記気体のリング部外への洩れが抑制される。
また、オイルなどの粘性流体を用いることなく、流体としては、単に空気等の気体を用いているだけであるので、前述したようにシール部材が不要となり、粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、従来に比べ生産性が大幅に向上する。
さらに、リング部の当接部の弾性復帰力と、気体による内圧と、からなる前記反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となるため、環境温度の変化にも影響されることなく、ダンパー機能を一定に発揮させることができる。
図1は、本発明の回転ダンパーの一実施形態を示す図であり、図1中符号1は回転ダンパーである。この回転ダンパー1は、各種ドアーの開閉機構や、各種カバーの開閉機構、オーディオ機器における開閉扉の開閉機構などに用いられて、開閉部材の開閉動作に対して一定のトルクを付与し、ダンパー機能を発揮するよう構成されたものである。
係合筒部6bには、その外周側に係合環8が外挿され、溶着又は接着等によって係合筒部6bに一体に取り付けられている。この係合環8には、前記底板6a側に係合凹部8aが形成されている。なお、この係合環8については、前記係合筒部6bの一部、すなわち一体成型品としてのハウジング本体6の一部として形成してもよい。また、係合凹部8aに代えて、螺子部を形成してもよい。
取付部6dは、図3に示すように隣り合って形成された一対の取付片6f、6fからなるもので、これら取付片6f、6fの間に螺子等が嵌め込まれることにより、ハウジング本体2は、前記開閉機構における固定部などに取り付け固定されるようになっている。
このようにして、ハウジング本体6とカバー7とからなるハウジング2内にリング部材9と軸部材4とを収容すると、リング部材9は軸部材4の摺動部10を介してカバー7に押圧され、弾性変形することによってその内圧を高め、相対的に摺動部10を押圧するようになる。
また、膨出部10bとカバー7の内面とが気密に当接するようになる。これにより、ハウジング2内における、前記膨出部10bとカバー7の内面との当接箇所の外側の空間、すなわちリング部5を形成した側の収納空間が、摺動部10とハウジング2とによって気密な閉空間に形成される。
この回転ダンパー1を使用するには、まず、ハウジング本体6の取り付け部6d、6dを利用してこれを例えば開閉装置(開閉機構)の本体側(固定部側)に取り付ける。そして、ハウジング2から突出した軸体3にギアーやカムを取り付け、さらにこれらギアーやカムを扉等の開閉部材に設けられたギアー等に歯合させる。
そして、このようにして軸体3を回動させると、その摺動部10がリング部5の当接部、すなわちリング部材9の上面部に対して摺動することで摩擦を生じ、これによって軸体3にトルクを発生し、前記の開閉部材に対してダンパー機能を発揮する。その際、リング部5はその内部に空気が封入されていることから、リング部材9の弾性変形に伴う弾性復帰力と、内部の気体により生じる一定な内圧とからなる反発力が、前記当接部に対して一定に付与されることにより、前記摺動部10とリング部材9との間の摺動による摩擦力がリング部5の全周に亘って一定となる。
また、リング部5内には空気(気体)を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となり、さらにはオイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、従来に比べ生産性を大幅に向上することができる。
さらに、エラストマー又は軟質ゴムからなるリング部材9は、その弾性変形の度合いが温度に影響されることはなく、空気等の気体も粘性流体に比べ温度依存性が低いため、前記の弾性復帰力と気体による内圧とからなる前記反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となる。したがって、発揮されるダンパー機能が、温度に依存することなく一定となるため、環境温度の変化にも影響されることなく、ダンパー機能を一定に発揮させることができる。
また、膨出部10bとカバー7の内面とを気密に当接させていることにより、ハウジング2内における、前記膨出部10bとカバー7の内面との当接箇所の外側の空間を、摺動部10とハウジング2とによって気密に構成しているので、前記リング部5の内部に封入した空気の、リング部5の外側への洩れを良好に抑制し、これによりリング部5による摩擦力を長期に亘って安定して生じさせることができる。
さらに、このような摺動部と軸体とを別体とし、これらを組み立てることで軸部材を形成するようにしてもよい。
Claims (1)
- ハウジングと、
前記ハウジング内に設けられた円環状のリング部と、
前記ハウジング内に回動可能に収容され、前記ハウジングから一部が突出する軸体と、
前記軸体に設けられ、かつ前記ハウジング内にて前記リング部に対しその円周方向に沿って摺動可能に当接する摺動部と、を備えてなり、
前記リング部は、円環状でエラストマー又は軟質ゴムからなり、かつ前記摺動部に当接する当接部を形成するリング部材と、前記ハウジングの内面とが、内部に気体を封入した状態で気密に密着して構成され、
前記摺動部は、前記リング部の当接部の全周に当接するように円盤状に形成され、かつ前記軸体と一体に形成されてなるとともに、前記リング部の当接部に当接する側と反対の側が、前記ハウジングの内面に摺動可能で、かつ気密に当接し、これによって前記ハウジング内における、前記摺動部とハウジングの内面との当接箇所の外側が、該摺動部とハウジングとによって気密に構成されていることを特徴とする回転ダンパー。
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