JP3128787U - 開閉ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉部材となる回動部材と固定部材とに対して、開閉部材を半自動タイプで動作させることができ、しかもこのような開閉機構の組立を容易に行えることができるようにした、開閉ユニットを提供する。
【解決手段】固定部材に取り付けられる基板4と、基板4に回動可能に設けられ、かつ、回動部材に接続されて、その回動動作に連動して基板4に対して回動する第1ギアー5と、基板4に固定され、かつ、回動軸13を有するとともに回動軸13に対してトルクを付与する回転ダンパー6と、回動軸13を介して回転ダンパー6に回動可能に取り付けられ、かつ、第1ギアー5に歯合する第2ギアー7と、基板4に設けられ、かつ、第1ギアー5を介して回動部材を固定部材に対して一方の方向に回動させるように、第1ギアー5に対して付勢する付勢部材8と、を備えてなる開閉ユニット1である。
【選択図】図1

Description

本考案は、固定部材と、開閉部材となる回動部材との間に取り付けられる、開閉ユニットに関する。
近年、オーディオ・ビジュアル機器等の電化製品では、リモートコントローラ(リモコン)の普及に伴い、電化製品に一体に設けられた操作部は通常時には使用しないため、これを開閉可能に覆う化粧カバーが取り付けられている。このような電化製品においては、化粧カバーなどの開閉部材について、その開き方向にバネ等の付勢部材を作用させることでその開き動作を自動的になさせ、閉じ動作は手動で行う半自動タイプのものが、高級感が得られるなどの理由で提供されつつある。
ところで、このような半自動タイプの開閉部材には、通常はその開閉時に適当なフリクションやトルクを与えつつ開閉させる必要があることから、各種のダンパーが取り付けられている。
しかしながら、前記のような開閉部材とこれを固定する固定部材にあっては、前記のダンパーを取り付けようとした場合に、このダンパー以外にも前記の付勢部材やさらにはギアー等の各種リンク部材を共に取り付ける必要があり、したがってその組立が難しく、生産性を損なう一因になっている。また、開閉部材の開き動作や閉じ動作については、これを予め設定した速さでなさせ、また予め設定したトルクを付与した状態でなさせる必要があるが、そのような調整を必要とすることからも、このような開閉機構の組立が一層難しくなっている。
本考案は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、開閉部材となる回動部材と固定部材とに対して、開閉部材を半自動タイプで動作させることができ、しかもこのような開閉機構の組立を容易に行えることができるようにした、開閉ユニットを提供することにある。
前記目的を達成するため本考案の開閉ユニットは、固定部材と回動部材との間に取り付けられる開閉ユニットであって、前記固定部材と回動部材とのうちの一方に取り付けられる基板と、前記基板に回動可能に設けられ、かつ、前記固定部材と回動部材とのうちの他方に接続されて、前記固定部材に対する前記回動部材の回動動作に連動して前記基板に対して相対的に回動する第1ギアーと、前記基板に固定され、かつ、回動軸を有するとともに該回動軸に対してトルクを付与する回転ダンパーと、前記回動軸を介して前記回転ダンパーに回動可能に取り付けられ、かつ、前記第1ギアーに歯合する第2ギアーと、前記基板に設けられ、かつ、前記第1ギアーを介して前記回動部材を前記固定部材に対して一方の方向に回動させるように、該第1ギアーに対して付勢する付勢部材と、を備えてなることを特徴としている。
なお、本考案において固定部材とは、絶対的に固定されたものとの意味ではなく、回動部材との間で相対的に固定されたものとの意味である。
この開閉ユニットによれば、基板上に第1ギアーを配設し、該第1ギアーに対して付勢力を作用させた状態で付勢部材を前記基板上に配設し、さらに該第1ギアーに対し第2ギアー及び回転軸を介して接続する回転ダンパーを前記基板上に配設しているので、単に固定部材と回動部材とのうちの一方に基板を取り付け、他方に第1ギアーを接続するだけで、回転ダンパー等からなる開閉機構の組み込みを行うことができ、したがってこれら固定部材と回動部材とを備えた開閉装置に対する開閉機構の組立が極めて容易になる。また、予め付勢部材の付勢力や回転ダンパーによるトルクの付与量を調整しておくことにより、回動部材(開閉部材)の開き動作や閉じ動作を予め設定した通りに調整しておくことができ、したがって開閉装置に対する開閉機構の組立がより一層容易になる。
また、前記開閉ユニットにおいては、前記回転ダンパーは、前記回動軸の一部を突出させた状態で該回動軸を回動可能に保持するハウジングと、前記ハウジング内に略円環状に配設された被摺動部と、前記回動軸に設けられ、かつ、前記ハウジング内にて前記被摺動部に対しその円周方向に沿って摺動可能に当接する摺動部と、を有し、前記被摺動部が、少なくとも前記摺動部に当接する当接部がエラストマー又は軟質ゴムからなり、その内部に気体が封入されてなるダンパーであるのが好ましい。
このようにすれば、被摺動部内に空気等の気体が封入されているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがって従来のオイルダンパーが必須とするシール部材が不要となり、また、オイル等の粘性流体の注入工程も不要となることから、この回転ダンパーの組立性が向上し、したがって開閉ユニット自体の生産性が向上する。
また、ハウジングに対して回動軸を回動させると、その摺動部が被摺動部の当接部に対して摺動することで摩擦を生じ、これによって回転軸にトルクを発生し、ダンパー機能を発揮する。その際、被摺動部はその内部に気体が封入されているため、弾性変形に伴う弾性復帰力と、内部の気体により生じる一定な内圧とからなる反発力が、当接部に対して一定に付与されることにより、前記摺動部と当接部との間の摺動による摩擦力が被摺動部の全周に亘って一定となり、したがって一定のダンパー機能を発揮するようになる。
また、前記開閉ユニットにおいては、前記基板に、前記第1ギアーの回動範囲を所定範囲に規制するストッパーが設けられているのが好ましい。
このようにすれば、付勢部材による付勢力で第1ギアーを回動させ、これによって回動部材を相対的に回動させ、これを自動的に開いた際、ストッパーの位置等によって第1ギアの回動範囲を予め所定範囲に規制しているので、回動部材を所定の開き度で自動的に停止させることができる。
また、前記開閉ユニットにおいては、前記第1ギアーに、前記固定部材と回動部材とのうちの他方に設けられた第1係合部を着脱可能に保持するための、第2係合部が設けられているのが好ましい。
このようにすれば、第1ギアーに設けられた第2係合部を、固定部材と回動部材とのうちの他方に設けられた第1係合部に係合させることにより、この第1ギアーの固定部材あるいは回動部材への接続が可能になり、したがって開閉装置に対する開閉機構の組立がより容易になる。
本考案の開閉ユニットによれば、前記したように固定部材と回動部材とを備えた開閉装置に対する開閉機構の組立を容易にしているので、このような開閉装置の生産性を向上してその生産コストの低減化を図ることができる。また、特に電化製品のように高級感を付与したい製品に対し、その開閉部材(回動部材)を半自動で開閉させるとともに、該開閉部材に対して予め設定した付勢力、トルク量を付与することで、該開閉部材を所望の速さ、トルクで開閉動作をなさせることができるようにしたので、この開閉ユニットが取り付けられる製品に対し、高級感を十分に付与することができる。
以下、本考案を詳しく説明する。
図1(a)、(b)は、本考案の開閉ユニットの一実施形態を示す図であり、図1(a)、(b)中符号1は開閉ユニットである。この開閉ユニット1は、本実施形態では図2(a)、(b)に示すように、テレビ等の電化製品における操作部(図示せず)を収容する筐体(固定部材)2と、該筐体2の開口部2aに開閉可能に取り付けられた開閉部材(回動部材)3との間に取り付けられるものである。
図1(a)、(b)に示すようにこの開閉ユニット1は、樹脂等からなる基板4の一方の面側に、第1ギアー5と回転ダンパー6と第2ギアー7と付勢部材8とを備えて構成されたものである。第1ギアー5は、基板4に軸9を介して回動可能に取り付けられたもので、円の1/4に対応する形状、すなわち中心角を90°とする略扇形状のもので、その円弧部となる外周側にギアー部5aを形成したものである。
また、この第1ギアー5は、図1(b)のA−A線矢視側面図である図3(a)、及び図1(b)のB−B線矢視側面図である図3(b)に示すように、基板4に固定された台部材10を介して該基板4に取り付けられている。この台部材10には、前記軸9が回動可能に保持されており、このような構成のもとに第1ギアー5は、前述したように該軸9を介して基板4に回動可能に取り付けられているのである。
また、この第1ギアー5の上面側には、図1(a)、(b)に示すように略U字状の第2係合部11が、該第1ギアー5と一体に形成され、あるいは該第1ギアー5に接着や溶着等によって固定されている。この第2係合部11は、本実施形態では、図2(a)、(b)に示した前記開閉部材3に設けられた第1係合部(図示せず)を、一対の挟持片11a、11a間に着脱可能に保持するものである。
また、この第1ギアー5には、図3(a)、(b)に示すようにその裏面(底面)側に、当接軸12が固定されている。この当接軸12は、前記付勢部材8に付勢され、これによって該付勢部材8の付勢力を第1ギアー5に伝達するためのものである。
付勢部材8は、トーションバネからなるもので、その一端側が基板4に保持固定され、その中央部が前記台部材10を巻回した後、他端側が前記固定軸12に当接してこれを押圧(付勢)するように形成配置されたものである。すなわち、この付勢部材8は、後述するように第1ギアー5が初期状態(筐体2に対して開閉部材3が閉じている状態)にあるとき、トーションバネの両端が互いに近接する方向に狭められ、これによって両端を拡げるように、つまりその他端側で前記固定軸12を押圧するように、付勢するよう構成されたものである。
また、前記第1ギアー5には、図1(a)、(b)に示すように、そのギアー部5aに歯車状の第2ギアー部7が歯合している。この第2ギアー部7には、その中心部に長円形(トラック形状)の開口部7aが形成されており、この開口部7aには、前記回転ダンパー6の回動軸13が係止している。このような構成によって第2ギアー部7は、回転ダンパー6の回動軸13をそのまま第2ギアー部7自体の回動軸として、回転ダンパー6に対して回動可能に取り付けられている。
回転ダンパー6は、円盤状のハウジング14と、このハウジング14から一端側が突出した前記回動軸13と、該ハウジング14に形成された一対の取付板16dとを備えたもので、取付板16dに形成された取付孔(図示せず)により、基板4にネジ止めされたものである。すなわち、この回転ダンパー13は、図4に示すように前記回動軸13の一部を突出させた状態で、これをハウジング14内に回動可能に保持したものである。
ハウジング14内には、図5の側断面図に示すように、円環状のリング部(被摺動部)15が形成されている。ここで、ハウジング14は、図5、及び図6の分解斜視図に示すように、ハウジング本体16とこのハウジング本体16に一体に係止するカバー17とからなるもので、硬質の合成樹脂等によって形成されたものである。ハウジング本体16は、略円盤状の底板16aと、この底板16aの一方の面(内面)に一体に形成された円筒状の係合筒部16bと、この係合筒部16bの中心部において前記底板16aに一体に形成された円柱状の係合凸部16cと、底板16aの側部に張り出した状態で形成された一対の取付板16d、16dと、からなるものである。
底板16aには、図5に示すようにその一方の面(内面)に係合突起16eが複数設けられている。この係合突起16eは、後述するリング部に係合することにより、このリング部が回動してしまうのを防止するためのものである。
係合筒部16bには、その外周側に係合環18が外挿され、溶着又は接着等によって係合筒部16bに一体に取り付けられている。この係合環18には、前記底板16a側に係合凹部18aが形成されている。なお、この係合環18については、前記係合筒部16bの一部、すなわち一体成型品としてのハウジング本体16の一部として形成してもよい。また、係合凹部18aに代えて、螺子部を形成してもよい。
取付部16dには、図6に示すように取付孔16fが形成されており、これら取付孔16f、6fに螺子等が嵌め込まれることにより、ハウジング本体16は、前記基板4取り付け固定されたものとなっている。
カバー17は、有蓋円筒状のもので、図5に示すようにその円筒部17aの内周面に形成された係合部17bが、前記ハウジング本体16の係合環18、さらにその係合凹部18aに係合することにより、ハウジング本体16に一体に係止したものである。なお、係合環18に係合凹部18aではなく螺子部を形成した場合には、カバー17にも前記係合部17bに螺子部を形成しておき、カバー17と前記係合環18(ハウジング本体16)とを螺合によって一体化する。また、このカバー17には、図6に示すようにその蓋部17cの中心部に、円形の開口部17dが形成されている。このような構成のもとにハウジング14は、その内部に収容空間を形成したものとなっている。
このハウジング14内、すなわちその収容空間には、円環状のリング部材19が設けられており、これによって前記のリング部15(図5参照)が形成されている。リング部材19は、シリコンゴムなどの、軟質の合成樹脂(エラストマー)又は軟質ゴムからなるもので、弾性変形可能に形成されたものであり、本考案における当接部となるものである。ここで、このリング部材19としては、その内面及び/又は外面にフッ素樹脂や金属等のコーティングがなされ、該リング部材19自体を気体(空気)が透過してしまうのが抑えられた構造であってもよい。
このリング部材19は、タイヤ形状や浮き袋形状に似た円環状のもので、図5に示すように内部に空洞部19aを有し、その一方の側(前記底板16a側)を円周方向に沿って開口したものである。また、このリング部材19は、図6に示すように未使用状態では、その他方の側(前記底板16aと反対の側)が、側断面視した状態で半円状(半球面状)に湾曲して形成されている。また、リング部材19には、図5に示すように前記開口部19bの両側(外側及び内側)にそれぞれフランジ部19cが形成されている。
そして、リング部材19の内部孔19d、すなわちフランジ部19cの内側に形成された内部孔19dが、前記底板16aの係合凸部16cに外挿し係合している。ここで、内部孔19dを形成する内側のフランジ部19cの側端面は、係合凸部16cに密着した状態で当接させられており、外側のフランジ部19cの側端面も、前記係合筒部16bの内面に密着した状態で当接させられている。さらに、これら両側のフランジ部19cは、その底面が底板16aの内面に当接し密着させられている。
このような構成のもとにリング部材19は、その内部に空気(気体)を封入した状態で、ハウジング本体6の底板6aなどに対して気密に接合されたものとなっている。そして、これによりリング部材19は、ハウジング本体16の底板16aなどとともに、リング部15を構成している。なお、リング部材19のフランジ部19c側には複数の係合凹部(図示せず)が形成されており、これら係合凹部が前記底面16aの係合突起16eと係合することにより、前述したようにリング部材19は、ハウジング本体16に対してその円周方向に回動することなく固定されたものとなっている。
また、ハウジング14内、すなわちその収容空間には、前述したように回動軸13の残部が収容されている。回動軸13は、その一端側がハウジング14より突出した軸体13aと、該軸体13aの他端側に一体に形成されて、前記したようにハウジング14内に収容された摺動部20とからなるもので、合成樹脂や合成ゴム等によって形成されたものである。摺動部20は、図6に示すように円盤状のもので、その中央部に前記軸体13aを形成したものである。また、この摺動部20は、図5に示したように前記リング部15のリング部材19に対して摺動可能に当接したもので、軸体13aを形成した側と反対の側の面を、リング部材19に当接する摺動面20aとしたものである。
一方、この摺動面20aと反対の側の面には、その外周部に、円環状の膨出部20bが形成されている。この膨出部20bは、その側断面形状が略半円状となるように形成されたもので、前記カバー17の内面に摺動可能で、かつ気密に当接している。このような構成によって膨出部20bは、カバー17とは面で接触することなく、ほとんど線に近い状態で接触したものとなっている。したがって、後述するようにハウジング14に対して回動軸13が回動させられた際、膨出部20bはカバー17の内面に摺動することで摩擦を生じるものの、ここで生じる摩擦抵抗は小さくなるようになっている。また、膨出部20bとカバー17の内面とが気密に当接していることにより、ハウジング14内における、前記膨出部20bとカバー17の内面との当接箇所の外側の空間が、摺動部20とハウジング14とによって気密に構成されたものとなっている。したがって、この気密に構成された空間からは、空気が抜けないようになっていると同時に、この気密空間に、前記カバー17の開口部17dから例えば異物などが入り込まないようになっている。
前記軸体13aは、円柱状のもので、その先端(一端)側が前記カバー17の開口部17dから外側に突出させられたものであり、前述したようにこの突出した部分には、第2ギアー7の開口部7aが回動不能に嵌合されている。すなわち、軸体13aの先端部はIカットされた形状となっており、この軸体13aの先端部が第2ギアー7の開口部7aに嵌合させられたことにより、回り止めがなされている。
このような構成のもとに回転ダンパー6は、回動軸13の軸体13aを回動させると、その摺動部20がリング部15の当接部、すなわちリング部材19の上面部に対して摺動することで摩擦を生じ、これによって軸体13a(回動軸13)にトルクを発生し、前記第2ギアー7、さらにはこれに歯合する第1ギアー5に対してダンパー機能を発揮する。その際、リング部15はその内部に空気が封入されていることから、リング部材19の弾性変形に伴う弾性復帰力と、内部の気体により生じる一定な内圧とからなる反発力が、前記当接部に対して一定に付与されることにより、前記摺動部20とリング部材19との間の摺動による摩擦力がリング部15の全周に亘って一定となる。
したがって、この回転ダンパー6にあっては、一定のダンパー機能を発揮することができ、これにより後述するように第2ギアー7、第1ギアー5を介して開閉部材3に一定のトルクを付与することができる。
また、リング部15内には空気(気体)を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となり、さらにはオイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、この回転ダンパー6の組立性、生産性が大幅に向上することから、開閉ユニット1自体の生産性も向上する。
また、膨出部20bとカバー7の内面とを気密に当接させていることにより、ハウジング14内における、前記膨出部20bとカバー7の内面との当接箇所の外側の空間を、摺動部20とハウジング14とによって気密に構成しているので、前記リング部15の内部に封入した空気の、リング部15の外側への洩れを良好に抑制し、これによりリング部15による摩擦力を長期に亘って安定して生じさせることができる。
また、前記基板4には、図1(a)、(b)に示したように、前記第1ギアー5側の側面部に二つのストッパー21a、21bが設けられている。これら第1ストッパー21a及び第2ストッパー21bは、前記第1ギアー5の回動範囲を所定範囲に規制するためのものである。すなわち、第1ストッパー21aは、図1(a)中二点鎖線で示すように、略扇形状に形成された第1ギアー5の一方の側辺部5b側に当接する位置に形成されたものであり、第2ストッパー21bは、図1(a)中実線で示すように、略扇形状に形成された第1ギアー5の他方の側辺部5c側に当接する位置に形成されたものである。このような構成のもとに第1ギアー5は、その回動範囲が軸9を中心にして90°となっている。したがって、この開閉ユニット1は、第1ギアー5に接続する開閉部材(回動部材)3を、90°の回動角で開閉するようになっている。
このような構成からなる開閉ユニット1は、図2(b)に示したように、筐体(固定部材)2の一方の側板2aに基板4側が取り付けられ、その第1ギアー5の第2係合部11に開閉部材(回動部材)3が取り付けられたことにより、これら筐体2と開閉部材3とからなる開閉装置に取り付けられている。
筐体2には、前記側板2aと反対の側の側板に軸(図示せず)が取り付けられ、開閉部材3は、前記開閉ユニット1と前記軸とにそれぞれ取り付けられたことにより、これらの間に架け渡されたものとなっている。
また、開閉部材3には、その両端部にアーム3a、3bが取り付けられており、これらアーム3a、3bがそれぞれ前記開閉ユニット1あるいは前記軸とに取り付けられたことにより、開閉部材3は筐体2に開閉可能に保持されたものとなっている。さらに、筐体2と開閉部材3との間には、筐体2の底面側に公知のロック機構22が設けられている。このロック機構22は、例えばハートカムを用いたプッシュ−プッシュ方式のもので、開閉部材3をそのロック機構22の近傍で押圧することにより、ロックがなされ、さらにもう一回押圧することにより、ロックが解除されるような構成のものである。ただし、このようなプッシュ−プッシュ方式のもの以外にも、種々のロック機構が採用可能であるのはもちろんである。
次に、このような開閉装置における前記開閉ユニット1の動作について説明する。
まず、通常時には、図7(a)に示すように筐体2に対して開閉部材3が閉じられ、その状態でロック機構22によってロックされた初期状態となっている。なお、開閉部材3は、その一方のアーム3aに形成された第1係合部(図示せず)が、前記開閉ユニット1の第2係合部11に係合し、他方のアーム3bが、軸23に取り付けられたことにより、前記したように筐体2に開閉可能に保持されている。
また、この初期状態では、第1ギアー5は第1ストッパー21aに当接し、これによって開閉部材3は、図7(a)中の矢印C方向への回動がそれ以上なされないようになっている。そして、この初期状態において開閉ユニット1は、前述したようにその付勢部材8が、第1ギアー5を介して開閉部材3を、図7(a)中の矢印D方向に回動させるように付勢している。なお、図7(a)、及び後述する図7(b)〜(d)においては、見やすくするため付勢部材8の記載を省略している。
この初期状態から開閉部材3を開きたいときには、単に開閉部材3の、前記ロック機構22の近傍を押圧する。すると、このロック機構22によるロックが解除され、前記付勢部材8の付勢力によって第1ギアー5が回動し、これによって図7(b)〜(d)に示すように開閉部材3が自動的に回動し、筐体2の開口部(図示せず)を開く。その際、第1ギアー5には第2ギアー7が歯合し、この第2ギアー7は回転ダンパー6の回転軸13に連結していることから、この回転ダンパー6によって回転軸13に付与されたトルクがそのまま第2ギアー7、第1ギアー5に伝達され、前記付勢部材8による第1ギアー5の回動速さが制限される。したがって、この第1ギアー5に接続された開閉部材3も、その開き動作が回転ダンパー6によって制限され、これにより開閉部材3は開閉ユニット1によって予め設定された速さで開くようになる。
このようにして開閉部材3が回動し、開くと、図7(d)に示した状態で、第1ギアー5の側辺部が第2ストッパー21bに当接し、これによってその回動が停止させられる。
また、開閉部材3を開き、所望の操作等を行った後、再度開閉部材3を閉じる場合には、図7(d)、(c)、(b)の順に開閉部材3の前記ロック機構22側を手で引き下げ、さらに図7(a)に示したように開閉部材3を閉じてロック機構22をロックする。その際、前述したように第1ギアー5には第2ギアー7を介して回転ダンパー6に連結していることから、開閉部材3の閉じ動作(回動動作)に対しても、付勢部材8による付勢力に加えて回転ダンパー6によるトルクが付加される。したがって、開閉部材3を閉じる際に多少の抵抗(重さ)があることから、開閉部材3が過剰な速さで力で閉じられることにより、強い衝撃を生じるなどの不都合が回避される。
このような開閉装置に用いられる開閉ユニット1にあっては、基板4上に第1ギアー5を配設し、該第1ギアー5に対して付勢力を作用させた状態で付勢部材8を前記基板4上に配設し、さらに該第1ギアー5に対し第2ギアー7及び回転軸13を介して接続する回転ダンパー6を前記基板4上に配設しているので、例えば筐体(固定部材)2に基板4を取り付け、開閉部材(回動部材)3に第1ギアー5を接続するだけで、回転ダンパー6等からなる開閉機構の組み込みを行うことができる。したがって、これら筐体2と開閉部材3とを備えた開閉装置に対する開閉機構の組立を極めて容易にし、これにより開閉装置の生産性を向上してその生産コストの低減化を図ることができる。
また、予め付勢部材8の付勢力や回転ダンパー6によるトルクの付与量を調整しておくことにより、開閉部材3の開き動作や閉じ動作を予め設定した通りの速さやトルクでなさせることができる。したがって、この開閉ユニットが取り付けられる製品に対し、高級感を付与することができる。
なお、本考案は前記実施形態に限定されることなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態では筐体2に基板4を取り付け、開閉部材(回動部材)3に第1ギアー5を接続したが、逆に、筐体2に第1ギアー5を接続し、開閉部材(回動部材)3に基板4を取り付けるようにしてもよい。
また、回転ダンパーについても、前記のものに限定されることなく、トルク量を変化させつつ付与できるタイプのものや、従来の一般的なオイルダンパーなどを用いることもできる。
さらに、前記実施形態では本考案の開閉ユニットを、テレビ等の電化製品における操作部を収容する開閉装置に適用した場合について説明したが、これ以外にも、例えば車載用としてカーオーディオ装置の蓋(回動部材)などや、さらにはプリンター・スキャナー操作パネル、飛行機・新幹線の席についているトレイなど、種々の開閉装置に適用が可能である。
本考案の開閉ユニットの一実施形態の、概略構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 図1に示した開閉ユニットを用いた開閉装置の一例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は内部を透視した斜視図である。 (a)は図1(b)のA−A線矢視側面図、(b)は図1(b)のB−B線矢視側面図である。 回転ダンパーの斜視図である。 回転ダンパーの側断面図である。 回転ダンパーの分解斜視図である。 (a)〜(d)は図2に示した開閉装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
1…開閉ユニット、2…筐体(固定部材)、3…開閉部材(回動部材)、4…基板、5…第1ギアー、6…回転ダンパー、7…第2ギアー、8…付勢部材、11…第2係合部、12…当接軸、13…回動軸、21a、21b…ストッパー、22…ロック機構

Claims (4)

  1. 固定部材と回動部材との間に取り付けられる開閉ユニットであって、
    前記固定部材と回動部材とのうちの一方に取り付けられる基板と、
    前記基板に回動可能に設けられ、かつ、前記固定部材と回動部材とのうちの他方に接続されて、前記固定部材に対する前記回動部材の回動動作に連動して前記基板に対して相対的に回動する第1ギアーと、
    前記基板に固定され、かつ、回動軸を有するとともに該回動軸に対してトルクを付与する回転ダンパーと、
    前記回動軸を介して前記回転ダンパーに回動可能に取り付けられ、かつ、前記第1ギアーに歯合する第2ギアーと、
    前記基板に設けられ、かつ、前記第1ギアーを介して前記回動部材を前記固定部材に対して一方の方向に回動させるように、該第1ギアーに対して付勢する付勢部材と、を備えてなることを特徴とする開閉ユニット。
  2. 前記回転ダンパーは、前記回動軸の一部を突出させた状態で該回動軸を回動可能に保持するハウジングと、前記ハウジング内に略円環状に配設された被摺動部と、前記回動軸に設けられ、かつ、前記ハウジング内にて前記被摺動部に対しその円周方向に沿って摺動可能に当接する摺動部と、を有し、前記被摺動部が、少なくとも前記摺動部に当接する当接部がエラストマー又は軟質ゴムからなり、その内部に気体が封入されてなるダンパーであることを特徴とする請求項1記載の開閉ユニット。
  3. 前記基板には、前記第1ギアーの回動範囲を所定範囲に規制するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉ユニット。
  4. 前記第1ギアーには、前記固定部材と回動部材とのうちの他方に設けられた第1係合部を着脱可能に保持するための、第2係合部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の開閉ユニット。
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