JP2008095948A - 回転ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】ダンパー機能を一定にも変化させた状態にも発揮させることもでき、しかもシール部材を不要として構造を簡易化し、生産性を向上するとともに、小型化・軽量化をも可能にした、回転ダンパーを提供する。
【解決手段】内部に収容空間Sを有するハウジング2と、ハウジング2の収容空間Sを形成する内周部に、その周方向に沿って設けられた被摺動部6と、収容空間Sにおける被摺動部6の内側に回動可能に収容された軸部材3と、軸部材3の側周部に設けられ、かつ被摺動部6に対して収容空間Sの周方向に沿って摺動可能に当接する羽根部と、を備えた回転ダンパー1である。軸部材3には、ハウジング2に対して軸部材3を相対的に回動させる回動部材を係止させる係止部3aが設けられ、被摺動部6は、エラストマー又は軟質ゴムからなり、その内部に気体が封入されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、回転ダンパーに関する。
従来、例えば各種の開閉機構などに用いられて、開閉部材の開閉動作に対してトルクを付与するダンパーとして、回転ダンパーが知られている。このような回転ダンパーとしては、トーションバネなどの付勢部材を用いる機構のものと、オイル等の粘性流体を用いる機構のものとが知られている。
トーションバネなどの付勢部材を用いる機構のものは、付勢部材の変位の時期、すなわち付勢の初期、中期、後期などでその付勢力が除々に変化するため、そのようなダンパー機能が要求され、あるいはこのような変化が問題とならない構造において主に用いられている。
一方、粘性流体を用いる機構のものは、基本的にトルクの付与によるダンパー機能が一定であり、したがって、開閉部材の開閉動作などを、一定の力で制動する構造に好適に用いられている。
ところで、このような粘性流体を用いる機構の回転ダンパーは、例えば粘性流体としてシリコーンオイルを用いたものが知られている。そして、このように粘性流体を用いた回転ダンパーでは、そのオイル漏れ(流体漏れ)を防止するため、Oリング等からなるシール部材が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−114154号公報
しかしながら、前記のシリコーンオイル等の粘性流体を用いた回転ダンパーでは、粘性流体の粘度が温度に依存するため、そのダンパー機能も温度によって大きく変化してしまう。すると、特に一定の力、すなわち一定のダンパー機能で制動したい構造に適用する場合には、このような粘性流体を用いた回転ダンパーでも問題となることがある。また、単に一定のダンパー機能を発揮させるだけでなく、用途によってはトルク量が変化するようなダンパー機能を発揮させたい場合もあるが、前記の粘性流体を用いた回転ダンパーでは、そのような要望に対応できるものは提供されていないのが現状である。
また、粘性流体を用いた回転ダンパーでは、前述したようにオイル漏れ(流体漏れ)を防止するためのシール部材が必要となることから、その構造が複雑になり、また粘性流体の注入工程が必要となることなどから、組立性が悪く生産性に劣るものとなっている。
さらに、回転ダンパーは、例えば携帯型の装置の開閉部材に一定のトルクを付与する場合などにも用いられるが、そのような用途の場合、特に小型化や軽量化が望まれている。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ダンパー機能を一定にも変化させた状態にも発揮させることもでき、しかもシール部材を不要として構造を簡易化し、生産性を向上するとともに、小型化・軽量化をも可能にした、回転ダンパーを提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の回転ダンパーは、
内部に略円孔状の収容空間を有するハウジングと、
前記ハウジングの前記収容空間を形成する内周部に、その周方向に沿って設けられた被摺動部と、
前記収容空間における前記被摺動部の内側に回動可能に収容された軸部材と、
前記軸部材の側周部に設けられ、かつ前記被摺動部に対して前記収容空間の周方向に沿って摺動可能に当接する羽根部と、を備えてなり、
前記軸部材には、前記ハウジングに対して該軸部材を相対的に回動させる回動部材を係止させる係止部が設けられ、
前記被摺動部には、その内部に気体が封入されてなることを特徴としている。
この回転ダンパーによれば、ハウジングに対して軸部材を回動させると、その羽根部が被摺動部に対して摺動することで摩擦を生じ、これによって軸部材にトルクを発生し、ダンパー機能を発揮する。その際、被摺動部はその内部に気体が封入されているため、該被摺動部が弾性変形し、したがってこれに伴う弾性復帰力と、内部の気体により生じる一定な内圧とからなる反発力とが、前記羽根部の当接部分に対して付与されるようになる。したがって、被摺動部の形状等を適宜に設計することにより、前記羽根部と被摺動部との間の摺動によるトルクを、前記収容空間の周方向において一定にも可変にもすることができる。
また、被摺動部の内部に封入された空気等の気体は、従来の粘性流体に比べて温度依存性が低いため、前記の弾性復帰力と気体による内圧とからなる前記反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となる。したがって、特に発揮されるダンパー機能が一定となるように設計した場合に、温度に依存することなく一定とすることが可能になる。
また、被摺動部内には空気等の気体を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となる。また、オイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。さらに、粘性流体でなく気体を封入しているので、その分軽量化が図れる。
また、ハウジング内に軸部材を収容し、この軸部材に、回動部材を係止させる係止部を設けているので、基本的にダンパー全体がハウジング内に収まることでコンパクトになり、小型化がなされたものとなる。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記被摺動部は、エラストマー又は軟質ゴムからなるのが好ましい。
このようにすれば、被摺動部がより良好に弾性変形し、またその弾性変形の度合いが温度に影響されることがないため、前記反発力が、温度変化に影響を受けることがなくなる。したがって、発揮されるダンパー機能が、温度に依存することなくより一定になる。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記被摺動部は、複数の被摺動部分からなっているのが好ましい。
このようにすれば、被摺動部の設計自由度が高くなるとともに、特に前記羽根部と被摺動部との間の摺動によるトルクを、前記収容空間の周方向において変化させることが容易になる。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記被摺動部は、エラストマー又は軟質ゴムからなるカバー部材と、前記ハウジングの内周面とが、内部に気体を封入した状態で気密に密着して構成されているのが好ましい。
このようにすれば、単に大気中でカバー部材をハウジングの内面に当接させ密着させるだけで、内部に気体としての空気を封入することができ、したがって構造が簡易になるとともにその組立性が極めて容易になり、従来に比べ生産性が大幅に向上する。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記被摺動部は、前記収容空間内に固定され、かつ前記ハウジングの内周面に密着して設けられた円筒状の筒体の内周面に形成されてなり、該被摺動部の裏面側には、前記筒体の外周面に開口する気体収容室が形成されているのが好ましい。
このようにすれば、単に大気中で筒体を収容空間内に入れて固定するだけで、被摺動部を形成し、かつ気体収容室に空気を封入することができ、したがって構造が簡易になるとともにその組立性が極めて容易になり、従来に比べ生産性が大幅に向上する。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記羽根部は、前記軸部材に複数設けられているのが好ましい。
このようにすれば、複数の羽根部が前記被摺動部に当接し摺動することにより、軸部材の回動動作が安定化する。
また、前記前記回転ダンパーにおいて、前記羽根部は、前記軸部材の周方向を等分割するように軸部材の側周部に等間隔で配設されているのが好ましい。
このようにすれば、軸部材の回動動作がより安定化する。
また、前記前記回転ダンパーにおいては、前記被摺動部が複数の被摺動部分からなり、前記羽根部は、前記複数の被摺動部分と同じ数、前記軸部材に設けられているのが好ましい。
このように、被摺動部分と羽根部とを1:1に対応させて構成することにより、例えば軸部材の回動範囲を一つの被摺動部分に対して一つの羽根部が当接し得る範囲に設計しておくことにより、羽根部が隣り合う被摺動部分の間に位置させられることで被摺動部分(被摺動部)からの弾性復帰力や反発力が得られず、軸部材に十分なトルクが発生しなくなる、といったことが回避され、良好なダンパー機能が発揮される。
また、前記前記回転ダンパーにおいては、前記係止部は、軸部材の回転軸方向に沿って形成された貫通孔であり、該貫通孔の開口形状が、該貫通孔内に挿通させられる前記回動部材の回動を妨げて該貫通孔内に係止させる係止形状となっているのが好ましい。
このようにすれば、回動部材を貫通孔に挿通し係止させることにより、軸部材を回動させ、これによって軸部材を介して回動部材にトルクを発生させ、ダンパー機能を発揮することができる。したがって、この回転ダンパーを設ける箇所に対応して回動部材の構造を適宜に設定することにより、この回転ダンパーの取り付けを任意にすることができ、これにより回転ダンパーの取付自由度を高めることができる。
本発明の回転ダンパーによれば、前述したように被摺動部の形状等を適宜に設計することにより、前記羽根部と被摺動部との間の摺動によるトルクを、前記収容空間の周方向において一定にも可変にもすることができ、したがってダンパー機能を一定にも可変にも発揮させることができる。よって、ダンパー機能を一定に発揮させたい構造にも、またダンパー機能を変化させた状態で発揮させたい構造にも、適用可能となる。
また、オイルなどの粘性流体を用いることなく、流体としては、単に空気等の気体を用いているだけであるので、前述したようにシール部材が不要となり、粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、従来に比べ生産性が大幅に向上する。
さらに、被摺動部の弾性復帰力と、気体による内圧と、からなる前記反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となるため、特に高温になるなどの環境温度の変化にも影響されることなく、ダンパー機能を一定に発揮させることができる。したがって、特に発揮されるダンパー機能が一定となるように設計した場合に、温度に依存することなく一定とすることができる。
また、粘性流体でなく空気等の気体を用いているので、その分軽量化を図ることができ、さらに、基本的にダンパー全体をハウジング内に収めているので、全体がコンパクトになり、小型化を図ることができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の回転ダンパーの一実施形態を示す図であり、図1中符号1は回転ダンパーである。この回転ダンパー1は、携帯電話等の携帯型の装置における開閉部材の開閉機構や、各種ドアーの開閉機構、各種カバーの開閉機構、オーディオ機器における開閉扉の開閉機構などに用いられて、開閉部材の開閉動作に対してトルク量を変化させつつ付与し、変化のあるダンパー機能を発揮するよう構成されたものである。
具体的には、折り畳み式の携帯電話の、カバー部分と本体部分とを連結するヒンジ(開閉機構)に設けられて、カバー部分の開閉の際に、トルク量を変化させつつ付与するダンパーとして、好適に用いられるものである。すなわち、カバー部分を開いた際、その初期においては比較的トルク量が少なく、終期においては比較的トルク量が多くなるようにし、これにより、カバー部分の開き動作の慣性力で携帯電話を手から落としてしまう、といった不都合を防止できるように構成されたものである。
この回転ダンパー1は、ハウジング2と、このハウジング2内に回動可能に収容された軸部材3と、を備えたものである。ハウジング2は、その外形形状が略円筒状のもので、側周部がIカットされたことにより、回り止めがなされた形状を有するものである。このハウジング2は、例えば前記開閉機構における固定部に設けられ固定されるようになっており、軸部材3は、前記開閉機構(携帯電話)の可動部(従動部)に設けられた回動軸(回動部材)Kに連結するようになっている。すなわち、可動部となる扉(カバー部分)等の開閉部材には、直接、またはラックやギアーなどを介して回動軸Kが設けられており、この回動軸Kが、前記軸部材3に直接連結するようになっているのである。
また、このハウジング2内には、図2(a)の半部の斜視図、図2(b)の側断面図に示すように略円孔状の収容空間Sが形成されている。ここで、ハウジング2は、図2、及び図3の分解斜視図に示すように、ボディ4とこのボディ4に一体に係止するキャップ5とからなるもので、硬質の合成樹脂等によって形成されたものである。ボディ4は、図4(a)〜(c)に示すように円環状の底板4aと、この底板4aの一方の面(内面)に一体に形成された円筒状の係合筒部4bとからなるもので、係合筒部4bの内面側に、内側に突出してなる一対の第1凸部4cを形成したものである。第1凸部4cは、収容空間Sの中心を対称点として互いに対向する位置に配設されたもので、図4(a)に示すように、係合筒部4bの高さ方向に沿ってほぼ高さ全体に形成されたものである。
底板4aは、前記係合筒部5bと反対の側の外周縁部がテーパ状に形成されており、これによって回転ダンパー1全体のコンパクト化(小型化)が図られている。係合筒部4bには、底板4aと反対の側に、外径を小径とする係止部4dが形成されており、この係止部4dに、前記のキャップ5が外挿するようになっている。また、底板4aには、その中央部に円形の開口4eが形成されており、この開口4eに、前記の軸部材3が回動可能に挿通するようになっている。
キャップ5は、図5(a)〜(c)に示すように円環状の蓋板5aと、この蓋板5aの一方の面(内面)に一体に形成された略円筒状の係合筒部5bと、からなるものである。蓋板6aは、前記係合筒部5bと反対の側の外周縁部が面取りされており、これによって回転ダンパー1全体のコンパクト化(小型化)が図られているとともに、外形的に、前記ボディ4と容易に見分けられるようになっている。係合筒部5bは、その内径が前記係合筒部4bの係止部4dの外径にほぼ一致し、これによって該係止部4dに外挿してここに係止するようになっている。また、このキャップ5の係合筒部5bにも、その内面側に、内側に突出してなる一対の第2凸部5cが形成されている。第2凸部5cは、前記第1凸部4cと対応して、収容空間Sの中心を対称点として互いに対向する位置に配設されたものである。また、これら第2凸部5cは、図5(a)、(c)に示すように係合筒部5bの高さ方向に沿って、蓋板5a側から係合筒部5bの2/3程度の高さにまで延びて形成されたものである。
また、前記係合筒部5bは、図2(a)、(b)に示すようにその外径が前記ボディ4の係合筒部4bの外径と同一になっており、これによって該係合筒部5bの外周面と係合筒部4bの外周面とはほぼ面一になっている。さらに、蓋板5aには、その中央部に円形の開口5dが形成されている。この開口5dは、前記ボディ4の開口4eと同じ内径に形成されたもので、この開口5dにも、前記の軸部材3が回動可能に挿通するようになっている。
このような構成のもとにハウジング2は、ボディ4にキャップ5が係止させられることにより、その内部に略円孔状の収容空間Sを形成するようになっている。
前記ハウジング2内、すなわちその収容空間Sには、被摺動部6が設けられている。被摺動部6は、図6(a)〜(d)の動作説明図に示すように、前記ハウジング2の収容空間Sを形成する内周部、すなわちハウジング2の内壁部において、その周方向に沿って形成されたもので、本実施形態では一対の(複数の)被摺動部分6a、6aからなっている。被摺動部分6aは、図2(a)、(b)に示すように、カバー部材7と前記ハウジング2の内周面とが、その内部に空気(気体)を封入した状態で気密に密着したことにより、構成されたものである。
カバー部材7は、シリコンゴムなどの、軟質の合成樹脂(エラストマー)又は軟質ゴムからなるもので、弾性変形可能に形成されたものである。このカバー部材7としては、その内面及び/又は外面にフッ素樹脂や金属等のコーティングがなされ、該カバー部材7自体を気体(空気)が透過してしまうのが抑えられた構造であってもよい。また、このカバー部材7は、図3及び図7(a)〜(c)に示すように、略矩形板状で湾曲した形状の当接板7aと、その両側にて外側に折曲する折曲部7b、7cとからなるものである。そして、折曲部7b、7cの外側の端部が前記ハウジング2の内周面に当接し、密着したことにより、前述したように該カバー部材7とハウジング2の内周面との内部に、空気を封入して被摺動部6(被摺動部分6a)を構成したものである。ここで、カバー部材7とハウジング2の内周面との当接部分は、必要に応じて接着剤で接着されていてもよい。
前記当接板7aは、側面視した形状(前記ハウジング2の中心軸方向で見た形状)、すなわち前記折曲部7b、7cに連続する側辺部が、前記ハウジング2の内周面にほぼ沿って三日月状に湾曲したものであり、折曲部7b、7cは、前記側辺部に沿って三日月状に湾曲したものである。ただし、本実施形態において当接板7aは、図7(a)、(c)に示すようにその内面が、ハウジング2の中心軸に対して等距離となるように形成されておらず、三日月状の一端側が中心軸に近く、他端側が中心軸から遠くなるように形成されている。すなわち、当接板7aは、後述するようにこれに摺動する軸部材3の羽根部に対し、全ての当接面が等距離に形成されることなく、近い部分から遠い部分に(またはその逆に)連続して変化するように形成されているのである。
また、図3に示すようにカバー部材7には、その湾曲形状の両端部において、当接板7aから前記ボディ4側の折曲部7cにかけて切欠7dが形成されている。これら切欠7dは、図3中矢印で示すように、前記ボディ4の係止部4dに係止するようになっている。また、カバー部材7の湾曲形状の両端部は、その一端側が前記第1凸部4cの一方に、他端側が前記第1凸部4cの他方にそれぞれ係止し、ここに保持固定されている。すなわち、一対の第1凸部4cを結ぶ直線の一方の側に一つのカバー部材7が、他方の側にもう一つのカバー部材7がそれぞれ配置され、保持固定されているのである。
ここで、ボディ4は、図2(a)〜(c)に示したようにその係止部4dがキャップ5の係合筒部5bに係止し、これによってキャップ5とともにハウジング2を形成し、かつその収容空間Sを形成するようになっている。そして、キャップ5の第2凸部5cは、前記第1凸部4cと対応した位置に配置されている。したがって、前記一対のカバー部材7は、ボディ4に対する場合と同様に、その湾曲形状の一端側が一対の第2凸部5cのうちの一方に、他端側が他方にそれぞれ係止し、ここに保持固定されている。よって、一対のカバー部材7は、前記一対の第1凸部4c、一対の第2凸部5cによって位置決めされ、収容空間Sをその周方向に回動することなく、保持固定されているのである。
なお、カバー部材7は、その湾曲形状の両端部の、前記切欠7dが形成された側と反対の側が、前記ボディ4の係合筒部4b(係止部4d)の端縁部上に載り、その状態でキャップ5の係合筒部4bの内面に当接してここに係止、保持固定されている。このような構成のもとにカバー部材7は、その折曲部7b、7c側がハウジング2の内周面に気密に密着し、これによって内周面との間に空気(気体)を封入した状態で保持されているのである。
また、ハウジング2内、すなわちその収容空間Sには、前述したように軸部材3が設けられている。この軸部材3は、図2(a)、(b)、図3に示したように前記カバー部材7、7(被摺動部分6a、6a)の内側に回動可能に収容された円筒状のもので、その側周部には、一対(複数)の羽根部8、8が形成されている。
軸部材3は、その外径が、前記ボディ4の開口4e、前記キャップ5の開口5dの内径よりわずかに小さい寸法に形成され、さらに、前記カバー部材7、7間に形成される空間部にほぼ等しい寸法に形成されたものである。これにより、特に前記開口4e、5d内を円滑に回動できるようになっている。また、この軸部材3は、図2(a)、(b)に示すようにその高さ(長さ)が、ボディ4とキャップ5とからなるハウジング2の厚さ(高さ)と同一に形成されており、これによってハウジング2内に収容された状態で、その端面がハウジング2の表裏面とほぼ面一になるように構成されている。さらに、この軸部材3は、図1、図3に示すようにその貫通孔(内部孔)3aの開口形状が円形でなく、本実施形態では小判形状(長方形の対向する二辺を、外側に膨らむ円弧状にした形状)に形成されている。
この貫通孔3aは、本発明における係止部となるもので、前述したように、開閉機構の可動部(例えば携帯電話のカバー部分)に設けられた回動軸(回動部材)K(図1中二点鎖線で示す)を挿通させることでこれに連結するものである。ここで、回動軸(回動部材)Kは、例えばその横断面形状が貫通孔3aの開口形状に対応した小判形状、あるいは矩形状、正方形状等に形成されたもので、これによって貫通孔3aに挿通することにより、該貫通孔3a内に係合(係止)し、該貫通孔3a内を空回り(回動)しないようになっている。すなわち、貫通孔3aは、その開口形状が、回動軸Kの回動を妨げて該貫通孔3a内に係止させる係止形状となっているのである。
また、図3に示したように軸部材3に形成された一対の羽根部8は、軸部材3の側周部の、互いに対向する位置において外側に突出して形成されたものである。これら羽根部8は、軸部材3の高さ方向における中央部に形成され、かつ、図6(a)〜(d)に示すように、ハウジング2内に形成された前記第1凸部4c及び第2凸部5cの内面近傍にまで突出したものである。また、本実施形態では、羽根部8の幅は、図6(a)に示すように前記第1凸部4c(第2凸部5c)の幅より広く形成されている。したがって、これら羽根部8は、少なくともその一部が第1凸部4c及び第2凸部5cの両側に配置されている前記カバー部材7(被摺動部分6a)に当接し、これを押圧した状態になっている。さらに、羽根部8、8は、軸部材3における小判形状の貫通孔3aの長径方向に形成配置されており、これによってハウジング2内に収容された後にも、羽根部8の位置が外から分かるようになっている。
ここで、前記カバー部材7は、その当接板7aが、前記軸部材3の外周面の近傍に位置させられている。したがって、この軸部材3に形成された羽根部8は、カバー部材7(被摺動部分6a)を押圧し、これによってカバー部材7(被摺動部分6a)からその反発力として、カバー部材7の弾性変形に伴う弾性復帰力と封入された空気(気体)による内圧とを受けているのである。すなわち、軸部材3は、後述するようにこれが回動させられると、羽根部8が受ける前記反発力に加え、該羽根部8とカバー部材7との間に生じる摩擦力を受け、これによってトルクを発生させるようになっているのである。
なお、このように羽根部8によって潰された状態となるカバー部材7は、その形状や厚さが予め設定されたトルク量を発生させるように設計されているのはもちろんであるが、羽根部8によってその一部が常時押圧されることでへたりが生じないようにするとの観点からも、その厚さが設計されている。すなわち、予め設定された耐用期間、カバー部材7(被摺動部分6a)はへたりによってその反発力(押圧力)が設定値以下に低下しないよう、設計されているのである。
このような構成の回転ダンパー1を作製するには、まず、カバー部材7、7をそれぞれ、ボディ4の第1凸部4c、4c間に配設し、必要に応じ接着剤を用いてここに固定する。
次に、カバー部材7、7の内側に形成された孔部内に軸部材3の一端側を挿通し、さらに押し入れることで、軸部材3の羽根部8の端部をカバー部材7の当接板7aに当接させるとともに、ボディ4の開口4eに軸部材3の一端側を通す。その際、当接板7aと羽根部8との間に、必要に応じてうすくグリースを塗布し、その摺動を滑らかにしてもよい。
なお、この組立時においては、羽根部8の位置を、例えば図6(a)に示すように第1凸部4c(第2凸部5c)に対向するような位置に合わせておき、後述するようにこれを初期位置としておく。
次いで、その状態でキャップ5を被せ、その内部に前記カバー部材7、7を保持・固定させるとともに、開口5dに軸部材3の他端側を通す。その際にも、予め塗布しておいた接着剤でカバー部材7、7をキャップ5の内周面に接着してもよい。
さらに、キャップ5をボディ4側に押圧し、その係合筒部5bを前記係合筒部4bに外挿し、嵌合する。そして、これら係合筒部5bと係合筒部4bとを熱溶着して気密に固定する。あるいは、これらの間を接着によって気密に固定してもよい。
なお、カバー部材7を固定する際の環境としては、一般の大気雰囲気とすればよく、これにより、カバー部7とボディ4およびキャップ5からなるハウジング2との間には、自然に空気が封入されることになる。ただし、封入される空気中の水分を少なくする目的で、環境中の水分(湿度)を低く調整しておいてもよい。また、封入後の空気(気体)による内圧を大きくする目的で、カバー部材7内に発泡剤を設けておき、これをハウジング2に密着させた後、例えば最終工程で加熱等により発泡剤を発泡させ、内圧を高めるようにしてもよい。
このようにして、ボディ4とキャップ5とからなるハウジング2内にカバー部材7、7と軸部材3とを収容すると、カバー部材7(被摺動部分6a)は、図6(a)に示したようにそれぞれ対応する羽根部8によってその一部が押圧され、弾性変形することによってその内圧を高め、相対的に羽根部8を押圧するようになる。ここで、本実施形態において図6(a)に示した初期位置は、カバー部材7の当接板7aの位置が、軸部材3に対して最も遠い位置となっている側に当接しているものとする。
なお、ボディ4とキャップ5とからなるハウジング2内にカバー部材7、7と軸部材3および羽根部8、8を収容すると、前述したように、軸部材3の両端面がハウジング2の表裏面とほぼ面一になる。したがって、このようにして形成された回転ダンパー1は、略円筒形状で突起などがないシンプルでコンパクトな形状となる。
次に、このような構成の回転ダンパー1の作用について説明する。
この回転ダンパー1を使用するには、まず、ハウジング2を例えば開閉装置(例えば折り畳み式の携帯電話におけるヒンジ)の固定部側に取り付ける。そして、開閉装置の可動部側に直接あるいは間接的に設けられた回動軸Kを、軸部材3の貫通孔3aに挿通し、連結させる。
このようにしてセットしたら、開閉装置の可動部(例えば携帯電話のカバー部分)側を開閉動作させる。なお、このようにセットした状態、すなわち可動部を閉じた初期状態では、前記羽根部8とカバー部材7との位置関係は、図6(a)に示した初期位置にあるものとする。
前記可動部を初期状態である閉じた状態から開くと、この動作に伴って回転ダンパー1は、図6(b)に示すように軸部材3が正方向に回動する。なお、図6(a)〜(b)においては、分かり易くするため、軸部材3を固定してハウジング2側を回動させているように示している。したがって、図に合わせて、軸部材3が固定されていてハウジング2側が相対的に回動するものとして、矢印を示す。
軸部材3を回動させ、したがってハウジング2を相対的に矢印方向に回動させると、図6(a)〜(d)に示すように羽根部8は、カバー部材7の当接板7aの位置が軸部材3に対して最も遠い位置にある図6(a)の状態から、最も近くなる図6(d)の状態に除々に移動することになる。したがって、羽根部8がカバー部材7(被摺動部分6a)から受ける前記反発力が徐々に大きくなり、これによって軸部材3は、この反発力と、該羽根部8とカバー部材7との間に生じる摩擦力とによるトルク量を、徐々に変化させつつ発生するようになる。
したがって、前記したようにこの回転ダンパー1を折り畳み式の携帯電話に適用した場合に、カバー部分を開いた際、その初期においては比較的トルク量が少なく、終期においては比較的トルク量が多くなるようになり、これにより、カバー部分の開き動作の慣性力で携帯電話を手から落としてしまう、といった不都合を防止できるようになる。
なお、開いた状態から再度閉じる場合には、前記図6(d)に示した状態から図6(a)に示した状態に戻り、したがってその初期では比較的トルク量が多く、終期においては比較的トルク量が少なくなる。
また、前記実施形態では、カバー部材7の当接板7aを、その湾曲した一端側がハウジング2の中心軸に近く、他端側が中心軸から遠くなるように形成し、これによってトルク量を変化させるようにしたが、当接板7aを、ハウジング2の中心軸に対して等距離となるように形成し、一定のトルク量を発生させるように構成することもできる。
このような回転ダンパー1にあっては、カバー部材7(被摺動部分6a)の形状等を適宜に設計することにより、前記羽根部8とカバー部材7との間の摺動によるトルクを、前記収容空間Sの周方向において一定にも可変にもすることができ、したがってダンパー機能を一定にも可変にも発揮させることができる。よって、ダンパー機能を一定に発揮させたい構造にも、またダンパー機能を変化させた状態で発揮させたい構造にも、適用可能となる。
また、カバー部材7とハウジング2の内面との間には空気(気体)を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となり、さらにはオイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、従来に比べ生産性を大幅に向上することができる。
さらに、カバー部材7(被摺動部分6a)の弾性復帰力と、空気による内圧と、からなる反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となるため、特に高温になるなどの環境温度の変化にも影響されることなく、ダンパー機能を一定に発揮させることができる。したがって、特に発揮されるダンパー機能が一定となるように設計した場合に、温度に依存することなく一定とすることができる。
また、粘性流体でなく空気等の気体を用いているので、その分軽量化を図ることができ、さらに、基本的にダンパー1全体をハウジング2内に収め、突起などがない略円筒形状としているので、全体がシンプルでコンパクトな形状となり、十分に小型化がなされたものとなる。
また、カバー部材7(被摺動部分6a)を一対設け、これらカバー部材7にそれぞれ対応させて羽根部8を設け、軸部材3の回動範囲を一つのカバー部材7に対して一つの羽根部8が当接し得る範囲に設計しているので、羽根部8が隣り合うカバー部材7の間に位置させられることでカバー部材7からの弾性復帰力や反発力が得られず、軸部材3に十分なトルクが発生しなくなる、といったことを回避し、良好なダンパー機能を発揮することができる。
また、この回転ダンパー1にあっては、内部構造としてはボディ4とキャップ5側とで異なっているが、機能的には差が無く、したがって回動軸Kをボディ4側から挿入しても、キャップ5側から挿入しても同じダンパー効果が得られる。したがって、使い勝手に優れた、自由度の高いものとなる。
なお、前記実施形態では、羽根部8をカバー部材7(被摺動部分)に対応させて軸部材3に二つ(一対)設けたが、図8、図9(a)〜(d)に示すように羽根部を四つ(二対)、軸部材3の四方に設けてもよい。このように四つ設けると、図9(a)〜(d)に示すように前記実施形態と同様に動作させた際、前記実施形態に比較して羽根部8とカバー部材7(被摺動部分6a)との間の接触部分が倍に増えることから、軸部材3に生じるトルク量をより大きくすることができる。
図10(a)、(b)は、本発明の回転ダンパーの他の実施形態を示す図であり、図10(a)、(b)中符号10は回転ダンパーである。この回転ダンパー10も、図1に示した回転ダンパー1と同様に、携帯電話等の携帯型の装置における開閉部材の開閉機構など、各種の開閉機構などに用いられて、開閉部材の開閉動作に対してトルク量を変化させつつ付与し、変化のあるダンパー機能を発揮するよう構成されたものである。
また、この回転ダンパー10は、被摺動部を形成する部材と、これを固定する構成とが前記回転ダンパー1と主に異なっている。
すなわち、本実施形態の回転ダンパー10は、ハウジング11と、このハウジング11内に回動可能に収容された軸部材12と、を備えたものである。ハウジング11は、その外形形状が略円筒状のもので、側周部がIカットされたことにより、回り止めがなされた形状を有するものである。このハウジング11は、例えば前記開閉機構における固定部に設けられ固定されるようになっており、軸部材12は、前記開閉機構(携帯電話)の可動部(従動部)に設けられた回動軸(回動部材)Kに連結するようになっている。
また、このハウジング11内にも、図11の側断面図に示すように略円孔状の収容空間Sが形成されている。すなわち、このハウジング11は、図11、及び図12の分解斜視図に示すように、ボディ13とこのボディ13に一体に係止するキャップ14とからなるもので、硬質の合成樹脂等によって形成されたものである。ボディ13は、図13に示すように円環状の底板13aと、この底板13aの一方の面(内面)に一体に形成された円筒状の係合筒部13bとからなるものである。なお、このボディ13には、図4(a)に示した一対の第1凸部4cが形成されておらず、係合筒部13bの内周面は凸部のない円周面となっている。
底板13aは、前記係合筒部13bと反対の側の外周縁部がテーパ状に形成されており、これによって回転ダンパー10全体のコンパクト化(小型化)が図られている。係合筒部13bには、底板13aと反対の側に、外径を小径とする係止部13cが形成されており、この係止部13cに、前記のキャップ14が外挿するようになっている。また、底板4aには、その中央部に円形の開口13dが形成されており、この開口13dに、前記の軸部材12が回動可能に挿通するようになっている。
キャップ14は、図14(a)〜(c)に示すように略円板状の蓋板14aと、この蓋板14aの一方の面(内面)に一体に形成された略円筒状の係合筒部14bと、からなるものである。蓋板14aは、前記係合筒部14bと反対の側の外周縁部が面取りされており、これによって回転ダンパー10全体のコンパクト化(小型化)が図られている。係合筒部14bは、その内径が前記係合筒部13bの係止部13cの外径にほぼ一致し、これによって該係止部13cに外挿してここに係止するようになっている。
また、このキャップ14には、その蓋体14aの中央部に円形の開口14cが形成されている。この開口14cは、前記ボディ13の開口13dと同じ内径に形成されたもので、この開口14cにも、前記の軸部材12が回動可能に挿通するようになっている。
また、この開口14cの外側、すなわち蓋体14aの周縁部には、該蓋体14aの外周に沿って円弧状の係合切欠14dが一対形成されている。これら係合切欠14dは、略円板状の蓋体14aの中心線を対称線にして互いに対向する位置に形成されたものである。なお、このキャップ14にも、図5(b)に示した一対の第2凸部5cが形成されておらず、係合筒部14bの内周面は凸部のない円周面となっている。
また、前記係合筒部14bは、図11に示すようにその外径が前記ボディ13の係合筒部13bの外径と同一になっており、これによって該係合筒部14bの外周面と係合筒部13bの外周面とはほぼ面一になっている。
このような構成のもとにハウジング11は、ボディ13にキャップ14が係止させられることにより、その内部に略円孔状の収容空間Sを形成するようになっている。
この収容空間Sには、被摺動体15が設けられている。被摺動体15は、図15(a)〜(e)に示すように円筒状の筒体15aと、該筒体15aの内周面に形成された一対の被摺動部分15bからなる被摺動部15cとを有して形成されたものである。被摺動部分15bは、筒体15aの内周面より内側(筒体15aの中心側)に膨出して形成されたもので、図15(b)、(d)に示すようにその内面(後述する羽根部と当接する面)が湾曲した形状となっている。このような構成のもとに、被摺動部分15bの内面は後述する軸部材12の羽根部に対し、全ての面が等距離に形成されることなく、近い部分から遠い部分に(またはその逆に)連続して変化するようになっている。
筒体15aは、その外周面がハウジング11の内周面に密着して設けられたもので、前記被摺動部15cの裏面側の、前記被摺動部分15bと対応する位置に、それぞれ気体収容室15dを形成したものである。気体収容室15dは、筒体15aの外周面に開口した凹部であり、該筒体15aの外周面がハウジング11の内周面に密着させられていることにより、該気体収容室15dの内部には空気(気体)が封入されている。
また、被摺動体15は、シリコンゴムなどの、軟質の合成樹脂(エラストマー)又は軟質ゴム、あるいは硬質の合成樹脂やゴム、さらには金属等からなるものである。
そして、この被摺動体15の内面に形成された被摺動部分15b、15bは、前記したようにそれぞれの裏面側に空気を封入した気体収容室15dが設けられていることにより、シリコンゴム等からなる部分の肉厚が比較的薄くなっている。これにより、被摺動部分15b、15bからなる被摺動部15bは弾性変形可能になっている。
なお、この被摺動体15としては、その内面及び/又は外面にフッ素樹脂や金属等のコーティングがなされ、該被摺動体15自体を気体(空気)が透過してしまうのが抑えられた構造であってもよい。
また、この被摺動体15には、図12及び図15(a)〜(e)に示すように、筒体15aの一方の側(キャップ14側)に一対の係合突片15e、15eが形成されている。これら係合突片15e、15eは、筒体15aの一方の側に延出して形成された湾曲形状のもので、前記キャップ14の係合切欠14dに対応してこれ係合するものである。すなわち、被摺動体15は、キャップ14内に嵌合され、その係合突片15e、15eが係合切欠14d、14dに係合させられたことにより、キャップ14とボディ13とからなるハウジング11の収容空間S内に固定されたものとなっている。
なお、被摺動体15とハウジング11の内周面との当接部分は、必要に応じて接着剤で接着されていてもよい。
また、ハウジング11内、すなわちその収容空間Sには、軸部材12が設けられている。この軸部材12は、図1に示した実施形態における軸部材3とほぼ同一構成のもので、図11、図12に示したように前記被摺動体15の被摺動部分15b、15bの内側に回動可能に収容された円筒状のものであり、その側周部には一対(複数)の羽根部16、16が形成されている。
軸部材12は、その外径が、前記ボディ13の開口13d、前記キャップ14の開口14cの内径よりわずかに小さい寸法に形成され、さらに、前記被摺動体15の筒体15a(被摺動部15c)内に形成される空間部にほぼ等しい寸法に形成されたものである。これにより、特に前記開口13d、14c内を円滑に回動できるようになっている。また、この軸部材12は、図11に示すようにその高さ(長さ)が、ボディ13とキャップ14とからなるハウジング11の厚さ(高さ)と同一に形成されており、これによってハウジング11内に収容された状態で、その端面がハウジング2の表裏面とほぼ面一になるように構成されている。さらに、この軸部材12は、図10、図12に示すようにその貫通孔(内部孔)12aの開口形状が円形でなく、小判形状(長方形の対向する二辺を、外側に膨らむ円弧状にした形状)に形成されている。
この貫通孔12aは、本発明における係止部となるもので、図1に示した実施形態と同様に、開閉機構の可動部(例えば携帯電話のカバー部分)に設けられた回動軸(回動部材)K(図1中二点鎖線で示す)を挿通させることでこれに連結するものである。
また、図12に示したように軸部材3に形成された一対の羽根部16は、軸部材12の側周部の、互いに対向する位置において外側に突出して形成されたものである。これら羽根部16は、軸部材12の高さ方向における中央部に形成され、かつ、図16(a)〜(c)に示すように、被摺動体15の、被摺動部分15b以外の部分での内面位置にまで突出したものである。また、本実施形態では、羽根部16の幅は、図16(c)に示すように被摺動部分15bの幅、すなわち筒体15aの内周面より内側に膨出した部分の幅とほぼ同じに形成されている。
なお、本実施形態における羽根部16、16は、軸部材12における小判形状の貫通孔12aの長径方向に対し、30°ずれた位置に形成配置されている。したがって、ハウジング11内に収容された後にも、羽根部16の位置が外から分かるようになっている。
ここで、前記被摺動体15は、その被摺動部分15b、15bが、前記軸部材12の外周面の近傍に位置させられている。したがって、この軸部材12に形成された羽根部16は、被摺動部分15bを押圧し、これによって被摺動部分15b(被摺動部15c)からその反発力として、弾性変形に伴う弾性復帰力と、気体収容室15dに封入された空気(気体)による内圧とを受けているのである。すなわち、軸部材12は、後述するようにこれが回動させられると、羽根部16が受ける前記反発力に加え、該羽根部16と被摺動部15cとの間に生じる摩擦力を受け、これによってトルクを発生させるようになっているのである。
なお、このように羽根部16によって潰された状態となる被摺動部分15b(被摺動部15c)は、その形状や厚さが予め設定されたトルク量を発生させるように設計されているのはもちろんであるが、羽根部16によってその一部が常時押圧されることでへたりが生じないようにするとの観点からも、その厚さが設計されている。すなわち、予め設定された耐用期間、被摺動部分15bはへたりによってその反発力(押圧力)が設定値以下に低下しないよう、設計されているのである。
このような構成の回転ダンパー10を作製するには、前記したように被摺動体15をキャップ14内に嵌合し、その係合突片15e、15eを係合切欠14d、14dに係合させる。その際、必要に応じて接着剤を用い、被摺動体15をキャップ14内に接着固定してもよい。
次に、被摺動体15の内側に形成された孔部内に軸部材12の一端側を挿通し、さらに押し入れることで、軸部材12の羽根部16の端部を被摺動体15の被摺動部15cに当接させるとともに、キャップ14の開口14cに軸部材12の一端側を通す。その際、被摺動部15cと羽根部16との間に、必要に応じてうすくグリースを塗布し、その摺動を滑らかにしてもよい。
なお、この組立時においては、羽根部16の位置を、例えば図16(a)に示すような位置に合わせておき、後述するようにこれを初期位置としておく。
次いで、その状態でボディ13を被せ、その内部に前記被摺動体15を保持・固定させるとともに、開口13dに軸部材12の他端側を通す。その際にも、予め塗布しておいた接着剤で被摺動体15をボディ13の内周面に接着してもよい。
さらに、ボディ13をキャップ14側に押圧し、その係合筒部13bを前記係合筒部14bに内挿し、嵌合する。そして、これら係合筒部13bと係合筒部14bとを熱溶着あるいは超音波溶着して気密に固定する。あるいは、これらの間を接着によって気密に固定してもよい。
なお、被摺動体15を固定する際の環境としては、一般の大気雰囲気とすればよく、これにより、被摺動体15の気体収容室15dには自然に空気が封入されることになる。ただし、封入される空気中の水分を少なくする目的で、環境中の水分(湿度)を低く調整しておいてもよい。また、封入後の空気(気体)による内圧を大きくする目的で、カバー部材7内に発泡剤を設けておき、これをハウジング2に密着させた後、例えば最終工程で加熱等により発泡剤を発泡させ、内圧を高めるようにしてもよい。
このようにして、ボディ13とキャップ14とからなるハウジング11内に被収容体15と軸部材12とを収容すると、被摺動体15の被摺動部分15bは、図16(a)に示したようにそれぞれ対応する羽根部16によってその一部が押圧され、弾性変形することによってその内圧を高め、相対的に羽根部16を押圧するようになる。ここで、本実施形態において図16(a)に示した初期状態では、羽根部16が被摺動部分15bの一方の端部に当接してこれを押圧している位置となっている。
なお、ボディ13とキャップ14とからなるハウジング11内に被収容体15と軸部材12とを収容すると、前記実施形態と同様に、この回転ダンパー10も略円筒形状のシンプルでコンパクトな形状となる。
次に、このような構成の回転ダンパー10の作用について説明する。
この回転ダンパー10を使用するには、まず、ハウジング11を例えば図17(a)に示すように折り畳み式の携帯電話(開閉装置)20におけるヒンジの可動部22側に取り付ける。そして、携帯電話の固定部21側に直接あるいは間接的に設けられた回動軸を、軸部材12の貫通孔12aに挿通し、連結させる。なお、図17(a)に示したように携帯電話20の可動部22が閉じている状態で、回転ダンパー10は、図16(a)に示した初期状態となっている。
このようにして回転ダンパー10をセットした携帯電話20について、その可動部22側を開くと、この動作に伴って回転ダンパー10は、図16(a)に示した状態から、固定された軸部材12に対して被摺動体15が矢印方向に回動する。このようにして、可動部22を図17(b)に示すように約75°開くと、回転ダンパー10は図16(b)に示すような状態となる。
すると、回転ダンパー10では、動作中の初期においては軸部材12の羽根部16が被摺動部分15bの一方の端部に押圧され、これによって回転ダンパー10は、この押圧力による反発力と、該羽根部16と被摺動体15との間に生じる摩擦力とによるトルクを発生する。そして、図16(a)中の矢印方向に被摺動体15が回動すると、図16(b)に示すように羽根部16が被摺動部分15bに当接せず、したがってこれからの反発力を受けなくなる。よって、被摺動部分15bの形状に沿って発生したトルクが徐々に減少した後には、前記の反発力が最少となり、ほとんど被摺動体15と羽根部16との摩擦力によるトルクのみしか発生しなくなる。
その後、さらに可動部22を開き、図17(c)に示すように約150°開くことで可動部22を全開にすると、回転ダンパー10は図16(c)に示すような状態となる。
すなわち、被摺動体15が図16(b)に示した状態から矢印方向にさらに回動することにより、その被摺動部分15bが軸部材12の羽根部16に当接するようになる。すると、被摺動部分15bの形状に沿って摺動部分15bによる羽根部16への押圧力が増大し、反発力が徐々に増大する。そして、図17(c)に示すように可動部22を全開にした際には、羽根部16は図16(c)に示しように被摺動部分15bの最も中心側に膨出した位置に達することにより、回転ダンパー10は最大のトルクを発生するようになる。
したがって、この回転ダンパー10をセットした携帯電話20では、可動部22を開いた際、その初期においては比較的トルク量が大きく、中期においてはトルク量が小さくなる。そして、終期においては再度トルク量が大きくなり、これにより、可動部22の開き動作の慣性力で携帯電話10を手から落としてしまう、といった不都合を防止できるようになる。
なお、開いた状態から再度閉じる場合には、前記図16(c)に示した状態から図16(a)に示した状態に戻り、したがってその初期ではトルク量が大きく、中期においてはトルク量が小さく、さらに終期においては比較的トルク量が大きくなる。
また、前記実施形態でも、被摺動体15の被摺動部15cを形成する内面形状を、部分的に膨出した形状にし、これによってトルク量を変化させるようにしたが、被摺動部15cの内面形状を、ハウジング11の中心軸に対して等距離となるように形成し、一定のトルク量を発生させるように構成することもできる。
このような回転ダンパー10にあっても、先の実施形態の回転ダンパー1と同様の効果が得られる。すなわち、被摺動部15cの形状等を適宜に設計することにより、前記羽根部16と被摺動部分15bとの間の摺動によるトルクを、前記収容空間Sの周方向において一定にも可変にもすることができ、したがってダンパー機能を一定にも可変にも発揮させることができる。よって、ダンパー機能を一定に発揮させたい構造にも、またダンパー機能を変化させた状態で発揮させたい構造にも、適用可能となる。
また、気体収容室15dに空気(気体)を封入しているので、たとえこれが漏れても他の部材を汚すなどといった不都合がなく、したがってシール部材が不要となり、さらにはオイル等の粘性流体の注入工程も不要となる。したがって、従来に比べ生産性を大幅に向上することができる。
さらに、被摺動部分15bの弾性復帰力と、空気による内圧と、からなる反発力は、温度変化にほとんど影響を受けることなくほぼ一定となるため、特に高温になるなどの環境温度の変化にも影響されることなく、ダンパー機能を一定に発揮させることができる。したがって、特に発揮されるダンパー機能が一定となるように設計した場合に、温度に依存することなく一定とすることができる。
また、粘性流体でなく空気等の気体を用いているので、その分軽量化を図ることができ、さらに、基本的にダンパー10全体をハウジング2内に収め、突起などがない略円筒形状としているので、全体がシンプルでコンパクトな形状となり、十分に小型化がなされたものとなる。
なお、この実施形態でも、羽根部16を被摺動部分15bに対応させて軸部材12に二つ(一対)設けたが、図8、図9(a)〜(d)に示したように羽根部を四つ(二対)、軸部材の四方に設けてもよい。
また、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。
例えば、被摺動部を、例えば浮き袋状(ドーナッツ状)のエラストマー又は軟質ゴムからなる一つの環状体によって形成するとともに、その内部に空気(気体)を封入して構成してもよい。その場合には、ダンパー機能を一定に発揮させることが容易になる。
また、軸部材3(12)に設ける係止部として、小判形状の開口の貫通孔3a(12a)を採用したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば開口形状として、回動軸(回動部材)の回動を妨げて該貫通孔内に係止させる係止形状となっていれば、矩形状や正方形状等の角形など、種々の形状のものを採用することができる。さらに、軸部材3(12)を円柱状に形成し、その端面に角柱状等の突起部を設けてこれを係止部としてもよい。このような突起部(係止部)に、筒状の回動部材を外挿させることにより、軸部材に対して回動不能な状態で、回動部材を連結させることができる。
本発明の回転ダンパーの一実施形態の、概略構成を示す斜視図である。 (a)は図1に示した回転ダンパーの半部の斜視図、(b)は側断面図である。 図1に示した回転ダンパーの分解斜視図である。 ボディの部品図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。 キャップの部品図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。 (a)〜(d)は回転ダンパーの動作を説明するための図である。 カバー部材の部品図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 軸部材の変形例を示す斜視図である。 (a)〜(d)は、図8に示した軸部材を用いた回転ダンパーの動作を説明するための図である。 (a)、(b)は本発明の回転ダンパーの他の実施形態の、概略構成を示す斜視図である。 図10に示した回転ダンパーの側断面図である。 図10に示した回転ダンパーの分解斜視図である。 ボディの斜視図である。 キャップの部品図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A線矢視断面図である。 被摺動体の部品図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(b)のA−A線矢視断面図、(d)は正面断面図、(e)は(b)のB−B線矢視断面図である。 (a)〜(c)は回転ダンパーの動作を説明するための図である。 (a)〜(c)は携帯電話の可動部の動作を説明するための図である。
符号の説明
1、10…回転ダンパー、2、11…ハウジング、3、12…軸部材、3a、12a…貫通孔(係止部)、4、13…ボディ、5、14…キャップ、6、15c…被摺動部、6a、15b…被摺動部分、7…カバー部材、8、16…羽根部、15…被摺動体、K…回動軸(回動部材)、S…収容空間

Claims (9)

  1. 内部に略円孔状の収容空間を有するハウジングと、
    前記ハウジングの前記収容空間を形成する内周部に、その周方向に沿って設けられた被摺動部と、
    前記収容空間における前記被摺動部の内側に回動可能に収容された軸部材と、
    前記軸部材の側周部に設けられ、かつ前記被摺動部に対して前記収容空間の周方向に沿って摺動可能に当接する羽根部と、を備えてなり、
    前記軸部材には、前記ハウジングに対して該軸部材を相対的に回動させる回動部材を係止させる係止部が設けられ、
    前記被摺動部には、その内部に気体が封入されてなることを特徴とする回転ダンパー。
  2. 前記被摺動部は、エラストマー又は軟質ゴムからなることを特徴とする請求項1記載の回転ダンパー。
  3. 前記被摺動部は、複数の被摺動部分からなっていることを特徴とする請求項1又は2記載の回転ダンパー。
  4. 前記被摺動部は、エラストマー又は軟質ゴムからなるカバー部材と、前記ハウジングの内周面とが、内部に気体を封入した状態で気密に密着して構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転ダンパー。
  5. 前記被摺動部は、前記収容空間内に固定され、かつ前記ハウジングの内周面に密着して設けられた円筒状の筒体の内周面に形成されてなり、該被摺動部の裏面側には、前記筒体の外周面に開口する気体収容室が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の回転ダンパー。
  6. 前記羽根部は、前記軸部材に複数設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の回転ダンパー。
  7. 前記羽根部は、前記軸部材の周方向を等分割するように軸部材の側周部に等間隔で配設されていることを特徴とする請求項6記載の回転ダンパー。
  8. 前記被摺動部が複数の被摺動部分からなり、
    前記羽根部は、前記複数の被摺動部分と同じ数、前記軸部材に設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の回転ダンパー。
  9. 前記係止部は、軸部材の回転軸方向に沿って形成された貫通孔であり、該貫通孔の開口形状が、該貫通孔内に挿通させられる前記回動部材の回動を妨げて該貫通孔内に係止させる係止形状となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の回転ダンパー。
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