JPH06241255A - ダンパ− - Google Patents
ダンパ−Info
- Publication number
- JPH06241255A JPH06241255A JP5053285A JP5328593A JPH06241255A JP H06241255 A JPH06241255 A JP H06241255A JP 5053285 A JP5053285 A JP 5053285A JP 5328593 A JP5328593 A JP 5328593A JP H06241255 A JPH06241255 A JP H06241255A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- damper
- polymer material
- main body
- polymeric material
- mechanical strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動二輪車等の車両走行中の加減速時に発生
するホッピング現象の防止対策として、振動吸収性に優
れたスポンジ状高分子材料を採用し、強度面での補償を
ソリッドタイプの高分子材料で負担させて構成すること
により、耐久性を向上させたダンパーを提供する。 【構成】 高弾性を有する高分子材料で成形された本体
２１の表面層の少なくとも一部に、高機械的強度を有す
る異種の高分子材料の被覆緩衝部２３を一体成形してい
る。
するホッピング現象の防止対策として、振動吸収性に優
れたスポンジ状高分子材料を採用し、強度面での補償を
ソリッドタイプの高分子材料で負担させて構成すること
により、耐久性を向上させたダンパーを提供する。 【構成】 高弾性を有する高分子材料で成形された本体
２１の表面層の少なくとも一部に、高機械的強度を有す
る異種の高分子材料の被覆緩衝部２３を一体成形してい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪のカップリン
グダンパ−やパワ−ウインド−の駆動モ−タ用の緩衝を
兼ねたストッパなどとして用いられるソリッドタイプの
ダンパ−に関する。
グダンパ−やパワ−ウインド−の駆動モ−タ用の緩衝を
兼ねたストッパなどとして用いられるソリッドタイプの
ダンパ−に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、例えば自動二輪車のカップリン
グダンパーやパワーウィンド−の駆動モータに用いられ
て緩衝を兼ねるストッパーなどとして、ソリッドタイプ
の高分子材料が利用されている。カップリングダンパー
に用いられる例では、発進及び停止そして走行中の加速
減速時にエンジン駆動力を円滑に伝達することを目的と
して使用されるものである。図８及び図９と、図１０及
び図１１はいずれも形状の異なる２種の従来タイプのカ
ップリングダンパー１、２を示している。これらのダン
パー１、２は、図１に示される自動二輪車の後輪ホイー
ル１０に複数個、例えば３〜４個一組を同軸上に放射状
に組み合わせ、軸上のスリーブ１１やベアリング１２と
共に組付けられて後輪ハブを緩衝する。ところで、これ
ら従来タイプのダンパー１、２として使用される高分子
材料の中で例えばポリウレタンゴムの場合、強度的な面
ではさほど問題はない。しかし、車両の加速減速時にい
わゆるホッピング現象と呼ばれる飛び跳ねが発生した
り、ソリッド単体成形であるための圧縮永久歪の悪さか
ら、永久変形によるヘタリが大きく、円滑な動力伝達を
阻害して耐久面で短寿命を招いている。因みに、高分子
材料に代えてスポンジのみで構成した場合は、振動の吸
収は良好であるが、引裂けに弱く劣化が早いため使用に
供しがたいという問題がある。
グダンパーやパワーウィンド−の駆動モータに用いられ
て緩衝を兼ねるストッパーなどとして、ソリッドタイプ
の高分子材料が利用されている。カップリングダンパー
に用いられる例では、発進及び停止そして走行中の加速
減速時にエンジン駆動力を円滑に伝達することを目的と
して使用されるものである。図８及び図９と、図１０及
び図１１はいずれも形状の異なる２種の従来タイプのカ
ップリングダンパー１、２を示している。これらのダン
パー１、２は、図１に示される自動二輪車の後輪ホイー
ル１０に複数個、例えば３〜４個一組を同軸上に放射状
に組み合わせ、軸上のスリーブ１１やベアリング１２と
共に組付けられて後輪ハブを緩衝する。ところで、これ
ら従来タイプのダンパー１、２として使用される高分子
材料の中で例えばポリウレタンゴムの場合、強度的な面
ではさほど問題はない。しかし、車両の加速減速時にい
わゆるホッピング現象と呼ばれる飛び跳ねが発生した
り、ソリッド単体成形であるための圧縮永久歪の悪さか
ら、永久変形によるヘタリが大きく、円滑な動力伝達を
阻害して耐久面で短寿命を招いている。因みに、高分子
材料に代えてスポンジのみで構成した場合は、振動の吸
収は良好であるが、引裂けに弱く劣化が早いため使用に
供しがたいという問題がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、車両
走行中の加減速時に発生するホッピング現象の防止対策
として、振動吸収性に優れたスポンジ状高分子材料を採
用し、強度面での補強をソリッドタイプの高分子材料で
負担させて構成することにより、耐久性を向上させたダ
ンパーを提供することにある。
走行中の加減速時に発生するホッピング現象の防止対策
として、振動吸収性に優れたスポンジ状高分子材料を採
用し、強度面での補強をソリッドタイプの高分子材料で
負担させて構成することにより、耐久性を向上させたダ
ンパーを提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係るダンパー
は、高弾性を有する高分子材料で成形された本体の表面
層の少なくとも一部に、高機械的強度を有する異種の高
分子材料の被覆緩衝部を一体成形したと構成となってい
る。
は、高弾性を有する高分子材料で成形された本体の表面
層の少なくとも一部に、高機械的強度を有する異種の高
分子材料の被覆緩衝部を一体成形したと構成となってい
る。
【０００５】
【作用】スポンジ状高分子材による本体で永久変形を小
さく抑え、耐衝撃性に対しては本体の表面層の被覆緩衝
部で補償する。被覆緩衝部は本体の表面層の好ましくは
全体、もしくは一部に設けられる。
さく抑え、耐衝撃性に対しては本体の表面層の被覆緩衝
部で補償する。被覆緩衝部は本体の表面層の好ましくは
全体、もしくは一部に設けられる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明よるダンパーの実施例を図面に
基づいて説明する。図１は、実施例のダンパーの適用例
として自動二輪車の後輪ハブにおいて、ホイール１０と
カップリングダンパー２０との分解斜視図である。カッ
プリングダンパー２０はその複数個、例えば３〜４個一
組で同軸上に放射状に組み合わされ、軸上のスリーブ１
１やベアリング１２と共にホイール１０に組付けられ
る。
基づいて説明する。図１は、実施例のダンパーの適用例
として自動二輪車の後輪ハブにおいて、ホイール１０と
カップリングダンパー２０との分解斜視図である。カッ
プリングダンパー２０はその複数個、例えば３〜４個一
組で同軸上に放射状に組み合わされ、軸上のスリーブ１
１やベアリング１２と共にホイール１０に組付けられ
る。
【０００７】図２及び図３に示すように、第１実施例の
ダンパー２０の場合、本体２１は高弾性復元力を有する
高分子材料、例えばポリウレタンなどの発泡体で図示の
ような円柱状に成形されたものであり、中心にホイール
１０との取付孔２２を設けている。即ち、本体２１は弾
性特性によって圧縮性と弾性復元力の機能を持ってい
る。この本体２１の外面にインサート成形で高分子材料
による緩衝被覆部２３が層成形されている。緩衝被覆部
２３の材料として用いた高分子材料は、環境に対して耐
熱性や低温特性を有し、耐衝撃性の面でも高い機械的強
度の要求を満たす仕様のもの、例えばソリットタイプの
ポリウレタンなどが選定される。また、緩衝被覆部２３
は実施例では本体２１の全表面にわたってインサート成
形により一体化して設けられているが、本体２１の表面
に部分的に好適部位に設けることも可能である。
ダンパー２０の場合、本体２１は高弾性復元力を有する
高分子材料、例えばポリウレタンなどの発泡体で図示の
ような円柱状に成形されたものであり、中心にホイール
１０との取付孔２２を設けている。即ち、本体２１は弾
性特性によって圧縮性と弾性復元力の機能を持ってい
る。この本体２１の外面にインサート成形で高分子材料
による緩衝被覆部２３が層成形されている。緩衝被覆部
２３の材料として用いた高分子材料は、環境に対して耐
熱性や低温特性を有し、耐衝撃性の面でも高い機械的強
度の要求を満たす仕様のもの、例えばソリットタイプの
ポリウレタンなどが選定される。また、緩衝被覆部２３
は実施例では本体２１の全表面にわたってインサート成
形により一体化して設けられているが、本体２１の表面
に部分的に好適部位に設けることも可能である。
【０００８】この第１実施例のダンパー２０と、同一形
状に成形された先の図８及び図１０の両従来タイプのダ
ンパー１、２との機械特性を比較すると、次のような特
性の結果が得られた。
状に成形された先の図８及び図１０の両従来タイプのダ
ンパー１、２との機械特性を比較すると、次のような特
性の結果が得られた。
【実施例】 圧縮応力 １ １／１０ （２０％変形圧縮応力） 圧縮永久歪 １ １／３ 機械的強度 １ １ 耐熱性 １ １．２
【０００９】即ち、本発明による第１実施例のダンパー
２０の場合、同形従来タイプのダンパー１、２と比較し
て、スポンジ状の高分子材料による内部の本体２１によ
って高圧縮特性が得られ、ソリッドタイプの高分子材料
による緩衝被覆部２３で機械的強度の面を従来のポリウ
レタンゴムの強度に匹敵する所要の耐衝撃性を補償して
いることがわかる。
２０の場合、同形従来タイプのダンパー１、２と比較し
て、スポンジ状の高分子材料による内部の本体２１によ
って高圧縮特性が得られ、ソリッドタイプの高分子材料
による緩衝被覆部２３で機械的強度の面を従来のポリウ
レタンゴムの強度に匹敵する所要の耐衝撃性を補償して
いることがわかる。
【００１０】これによって、第１実施例のダンパー２０
では、車両走行中の加速減速時にあっては振動の吸収は
良好であり、永久変形が小さく抑えられてヘタリも小さ
く、円滑に動力伝達をして耐久面でも長寿命が補償され
る。
では、車両走行中の加速減速時にあっては振動の吸収は
良好であり、永久変形が小さく抑えられてヘタリも小さ
く、円滑に動力伝達をして耐久面でも長寿命が補償され
る。
【００１１】一方、図４及び図５のダンパー３０は本発
明の第２実施例を示し、同様に図６及び図７は第３実施
例のダンパー４０を示す。これら両実施例のダンパー３
０、４０においても、内部の本体３１、４１と表面層の
緩衝被覆部３３、４３との構成は、第１実施例のダンパ
ー２０と形状が異なるだけで同じ材料が用いられ、特性
も同様な好適結果が得られる。
明の第２実施例を示し、同様に図６及び図７は第３実施
例のダンパー４０を示す。これら両実施例のダンパー３
０、４０においても、内部の本体３１、４１と表面層の
緩衝被覆部３３、４３との構成は、第１実施例のダンパ
ー２０と形状が異なるだけで同じ材料が用いられ、特性
も同様な好適結果が得られる。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るダン
パーは、スポンジ状の高分子材料による内部の本体によ
って高圧縮特性を得、この本体の表面層としてインサー
ト異種成形されたソリッドタイプの高分子材料による緩
衝被覆部で機械的強度の耐衝撃性を補償するため、特に
自動二輪車等の車両に用いられて好適であり、走行中の
加速減速時にあっては振動の吸収は良好で、永久変形が
小さく抑えられてヘタリも小さく、円滑に動力伝達をし
て耐久面でも長寿命が保証される。
パーは、スポンジ状の高分子材料による内部の本体によ
って高圧縮特性を得、この本体の表面層としてインサー
ト異種成形されたソリッドタイプの高分子材料による緩
衝被覆部で機械的強度の耐衝撃性を補償するため、特に
自動二輪車等の車両に用いられて好適であり、走行中の
加速減速時にあっては振動の吸収は良好で、永久変形が
小さく抑えられてヘタリも小さく、円滑に動力伝達をし
て耐久面でも長寿命が保証される。
【図１】本発明によるダンパーが装着された自動二輪車
の後輪ハブの分解斜視図である。
の後輪ハブの分解斜視図である。
【図２】第１実施例のダンパーの正面断面図である。
【図３】第１実施例のダンパ−の側面断面図である。
【図４】第２実施例のダンパーの正面断面図である。
【図５】第２実施例のダンパーの側面断面図である。
【図６】第３実施例のダンパーの正面断面図である。
【図７】第３実施例のダンパーの側面断面図である。
【図８】従来例のダンパーの正面断面図である。
【図９】従来例のダンパーの側面断面図である。
【図１０】別の従来例のダンパーの正面断面図である。
【図１１】別の従来例のダンパーの側面断面図である。
１０ 後輪ホイール ２０（３０、４０） ダンパー ２１（３１、４１） 本体 ２２（３３、４３） 緩衝被覆部
Claims (1)
- 【請求項１】 高弾性を有する高分子材料で成形された
本体の表面層の少なくとも一部に、高機械的強度を有す
る異種の高分子材料の被覆緩衝部を一体成形したことを
特徴とするダンパー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5053285A JPH06241255A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ダンパ− |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5053285A JPH06241255A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ダンパ− |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06241255A true JPH06241255A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12938464
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5053285A Pending JPH06241255A (ja) | 1993-02-19 | 1993-02-19 | ダンパ− |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06241255A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095948A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-04-24 | Advanex Inc | 回転ダンパー |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5544063A (en) * | 1978-09-22 | 1980-03-28 | Inoue Mtp Co Ltd | Elastic bumper for automobile |
| JPS55104134U (ja) * | 1979-01-18 | 1980-07-21 | ||
| JPH0293449U (ja) * | 1989-01-10 | 1990-07-25 | ||
| JPH0430333U (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-11 | ||
| JPH05272566A (ja) * | 1992-03-26 | 1993-10-19 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 防振構造 |
-
1993
- 1993-02-19 JP JP5053285A patent/JPH06241255A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5544063A (en) * | 1978-09-22 | 1980-03-28 | Inoue Mtp Co Ltd | Elastic bumper for automobile |
| JPS55104134U (ja) * | 1979-01-18 | 1980-07-21 | ||
| JPH0293449U (ja) * | 1989-01-10 | 1990-07-25 | ||
| JPH0430333U (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-11 | ||
| JPH05272566A (ja) * | 1992-03-26 | 1993-10-19 | Meiji Rubber & Chem Co Ltd | 防振構造 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008095948A (ja) * | 2006-09-13 | 2008-04-24 | Advanex Inc | 回転ダンパー |
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