JP2001246954A - 自動車用プロペラシャフト - Google Patents
自動車用プロペラシャフトInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダイナミックダンパの弾性体が吸音部材によ
って傷付けられることを防止することが可能なプロペラ
シャフトを提供する。 【解決手段】 プロペラチューブ２内に、質量体７と弾
性体８とからなるダイナミックダンパ５及び筒状の吸音
部材６を設ける。前記ダイナミックダンパ５の弾性体８
または吸音部材６の端部に、ダイナミックダンパ５の弾
性体８と吸音部材６との直接接触を防止する緩衝体９を
設けた。
って傷付けられることを防止することが可能なプロペラ
シャフトを提供する。 【解決手段】 プロペラチューブ２内に、質量体７と弾
性体８とからなるダイナミックダンパ５及び筒状の吸音
部材６を設ける。前記ダイナミックダンパ５の弾性体８
または吸音部材６の端部に、ダイナミックダンパ５の弾
性体８と吸音部材６との直接接触を防止する緩衝体９を
設けた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の動力伝達
を司る自動車用プロペラシャフトに関する。
を司る自動車用プロペラシャフトに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車用プロペラシャフトとして、実開
平１−１１４３１９号公報には、トランスミッション等
の歯車の噛合音がプロペラシャフトに伝達された場合
に、プロペラチューブで共鳴音が生じることを防止する
ために、プロペラチューブ内に吸音部材としての紙管を
圧入したプロペラシャフトが開示してある。
平１−１１４３１９号公報には、トランスミッション等
の歯車の噛合音がプロペラシャフトに伝達された場合
に、プロペラチューブで共鳴音が生じることを防止する
ために、プロペラチューブ内に吸音部材としての紙管を
圧入したプロペラシャフトが開示してある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車用プ
ロペラシャフトには、動力伝達系に生じる捩じり振動を
低減するために、質量体と弾性体とからなるダイナミッ
クダンパをプロペラチューブ内に設けることが考えられ
る。
ロペラシャフトには、動力伝達系に生じる捩じり振動を
低減するために、質量体と弾性体とからなるダイナミッ
クダンパをプロペラチューブ内に設けることが考えられ
る。
【０００４】しかしながら、前記プロペラチューブ内に
紙管を圧入した従来のプロペラシャフトのプロペラチュ
ーブ内にダイナミックダンパを設けた場合には、自動車
の急発進、急停止等によって紙管がプロペラチューブ内
を軸方向に移動した場合に、紙管の端部がダイナミック
ダンパの弾性体に干渉し、この弾性体を傷付ける虞があ
る。
紙管を圧入した従来のプロペラシャフトのプロペラチュ
ーブ内にダイナミックダンパを設けた場合には、自動車
の急発進、急停止等によって紙管がプロペラチューブ内
を軸方向に移動した場合に、紙管の端部がダイナミック
ダンパの弾性体に干渉し、この弾性体を傷付ける虞があ
る。
【０００５】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、ダイナミックダンパの弾性体が吸音部材によ
って傷付けられることを防止することが可能なプロペラ
シャフトを提供することを目的とする。
たもので、ダイナミックダンパの弾性体が吸音部材によ
って傷付けられることを防止することが可能なプロペラ
シャフトを提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項１記載の
発明は、プロペラチューブ内に、弾性体と質量体とから
なるダイナミックダンパ及び筒状の吸音部材を設けると
共に、前記ダイナミックダンパの弾性体または吸音部材
の端部に、ダイナミックダンパの弾性体と吸音部材との
直接接触を防止する緩衝体を設けた構成にしてある。
発明は、プロペラチューブ内に、弾性体と質量体とから
なるダイナミックダンパ及び筒状の吸音部材を設けると
共に、前記ダイナミックダンパの弾性体または吸音部材
の端部に、ダイナミックダンパの弾性体と吸音部材との
直接接触を防止する緩衝体を設けた構成にしてある。
【０００７】また、請求項２記載の発明は、請求項１記
載の発明の構成において、前記緩衝体が吸音部材の端部
に設けられてなる構成にしてある。
載の発明の構成において、前記緩衝体が吸音部材の端部
に設けられてなる構成にしてある。
【０００８】また、請求項３記載の発明は、請求項１記
載の発明の構成において、前記緩衝体がダイナミックダ
ンパの弾性体に設けられてなる構成にしてある。
載の発明の構成において、前記緩衝体がダイナミックダ
ンパの弾性体に設けられてなる構成にしてある。
【０００９】また、請求項４記載の発明は、請求項１記
載の発明の構成において、前記緩衝体が筒状の吸音部材
の端部に直径方向に設けられてなり、この緩衝体にダイ
ナミックダンパの質量体が接触するようにした構成にし
てある。
載の発明の構成において、前記緩衝体が筒状の吸音部材
の端部に直径方向に設けられてなり、この緩衝体にダイ
ナミックダンパの質量体が接触するようにした構成にし
てある。
【００１０】また、請求項５記載の発明は、請求項１記
載の発明の構成において、前記緩衝体が吸音部材の端部
を折り曲げることによって形成されてなる構成にしてあ
る。
載の発明の構成において、前記緩衝体が吸音部材の端部
を折り曲げることによって形成されてなる構成にしてあ
る。
【００１１】ここで、前記ダイナミックダンパの弾性体
は、ゴムばねや金属ばね等の各種弾性材料が採用され
る。また、前記吸音部材は、紙材料や合成樹脂材料、好
ましくは発泡した合成樹脂材料等の各種吸音部材料が採
用される。また、前記ダイナミックダンパの弾性体と吸
音部材との直接接触を防止する緩衝体は、好ましくは弾
性体及び吸音部材よりも軟質の材料から形成されるが、
この緩衝体がダイナミックダンパの弾性体に設けられる
場合或いはダイナミックダンパの質量体に接する場合に
は弾性体よりも硬質の材料から形成可能である。
は、ゴムばねや金属ばね等の各種弾性材料が採用され
る。また、前記吸音部材は、紙材料や合成樹脂材料、好
ましくは発泡した合成樹脂材料等の各種吸音部材料が採
用される。また、前記ダイナミックダンパの弾性体と吸
音部材との直接接触を防止する緩衝体は、好ましくは弾
性体及び吸音部材よりも軟質の材料から形成されるが、
この緩衝体がダイナミックダンパの弾性体に設けられる
場合或いはダイナミックダンパの質量体に接する場合に
は弾性体よりも硬質の材料から形成可能である。
【００１２】斯かる構成において、前記プロペラシャフ
トは、自動車に搭載され、動力伝達を司る。このとき、
前記プロペラチューブ内に設けたダイナミックダンパが
動力伝達系に生じる捩じり振動を低減する。また、トラ
ンスミッション等の歯車の噛合音がプロペラシャフトに
伝達された場合に、プロペラチューブ内に設けた吸音部
材によって、プロペラチューブで共鳴音が生じることが
防止される。
トは、自動車に搭載され、動力伝達を司る。このとき、
前記プロペラチューブ内に設けたダイナミックダンパが
動力伝達系に生じる捩じり振動を低減する。また、トラ
ンスミッション等の歯車の噛合音がプロペラシャフトに
伝達された場合に、プロペラチューブ内に設けた吸音部
材によって、プロペラチューブで共鳴音が生じることが
防止される。
【００１３】ここで、本発明にあっては、前記ダイナミ
ックダンパの弾性体または吸音部材の端部に緩衝体が設
けてある。このため、前記プロペラシャフトを搭載した
自動車が急発進または急停止することによって、吸音部
材がプロペラチューブ内を軸方向に移動した場合に、ダ
イナミックダンパの弾性体と吸音部材の端部とは弾性体
を介して接することはあっても、吸音部材がダイナミッ
クダンパの弾性体に直接接することはない。即ち、前記
緩衝体がダイナミックダンパの弾性体と吸音部材の端部
との直接接触を回避する。
ックダンパの弾性体または吸音部材の端部に緩衝体が設
けてある。このため、前記プロペラシャフトを搭載した
自動車が急発進または急停止することによって、吸音部
材がプロペラチューブ内を軸方向に移動した場合に、ダ
イナミックダンパの弾性体と吸音部材の端部とは弾性体
を介して接することはあっても、吸音部材がダイナミッ
クダンパの弾性体に直接接することはない。即ち、前記
緩衝体がダイナミックダンパの弾性体と吸音部材の端部
との直接接触を回避する。
【００１４】このため、前記吸音部材の端部がダイナミ
ックダンパの弾性体に干渉することがなく、この弾性体
を傷付けることが有利に防止される。
ックダンパの弾性体に干渉することがなく、この弾性体
を傷付けることが有利に防止される。
【００１５】したがって、ダイナミックダンパの弾性体
が吸音部材によって傷付けられることを防止することが
可能なプロペラシャフトが得られる。
が吸音部材によって傷付けられることを防止することが
可能なプロペラシャフトが得られる。
【００１６】また、請求項２記載の発明にあっては、前
記緩衝体が吸音部材の端部に設けられているから、緩衝
体がダイナミックダンパの弾性体に設けられている場合
に比較して、弾性体のばね特性を変化させることがな
い。
記緩衝体が吸音部材の端部に設けられているから、緩衝
体がダイナミックダンパの弾性体に設けられている場合
に比較して、弾性体のばね特性を変化させることがな
い。
【００１７】また、請求項３記載の発明は、前記緩衝体
がダイナミックダンパの弾性体に設けられているから、
緩衝体が吸音部材に設けられている場合に比較して、吸
音部材をプロペラチューブ内に挿入する際に、その方向
性を考慮するすることがなく、組付けが容易になる。
がダイナミックダンパの弾性体に設けられているから、
緩衝体が吸音部材に設けられている場合に比較して、吸
音部材をプロペラチューブ内に挿入する際に、その方向
性を考慮するすることがなく、組付けが容易になる。
【００１８】また、請求項４記載の発明は、前記緩衝体
が筒状の吸音部材の端部に直径方向に設けられてなり、
この緩衝体にダイナミックダンパの質量体が接触するよ
うにしてあるから、緩衝体にダイナミックダンパの質量
体が接触することによって、ダイナミックダンパの軸方
向の共振を抑制することができる。
が筒状の吸音部材の端部に直径方向に設けられてなり、
この緩衝体にダイナミックダンパの質量体が接触するよ
うにしてあるから、緩衝体にダイナミックダンパの質量
体が接触することによって、ダイナミックダンパの軸方
向の共振を抑制することができる。
【００１９】また、請求項５記載の発明は、前記緩衝体
が吸音部材の端部を折り曲げることによって形成されて
いるから、緩衝体を別体として設ける必要がなく、部品
点数の削減を図ることができる。
が吸音部材の端部を折り曲げることによって形成されて
いるから、緩衝体を別体として設ける必要がなく、部品
点数の削減を図ることができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳述する。
面に基づいて詳述する。
【００２１】図１は本発明の実施の形態を示す、自動車
用プロペラシャフトの要部を一部断面して示す図面、図
２は図１の要部を拡大して示す図面、図３は図１に示す
吸音部材の端部に設けた緩衝体がダイナミックダンパの
弾性体に接した状態を拡大して示す断面図である。
用プロペラシャフトの要部を一部断面して示す図面、図
２は図１の要部を拡大して示す図面、図３は図１に示す
吸音部材の端部に設けた緩衝体がダイナミックダンパの
弾性体に接した状態を拡大して示す断面図である。
【００２２】図において、符番１で示されるプロペラシ
ャフトは、プロペラチューブ２と、このプロペラチュー
ブ２の一端側に溶接固定されたボールヨーク３と、プロ
ペラチューブ２の他端側に溶接固定されたスタブシャフ
ト４を備えている。
ャフトは、プロペラチューブ２と、このプロペラチュー
ブ２の一端側に溶接固定されたボールヨーク３と、プロ
ペラチューブ２の他端側に溶接固定されたスタブシャフ
ト４を備えている。
【００２３】前記プロペラチューブ２内には、ダイナミ
ックダンパ５及び筒状の吸音部材６が設けられている。
ックダンパ５及び筒状の吸音部材６が設けられている。
【００２４】前記ダイナミックダンパ５は軸状の質量体
７の外周側にゴム材料からなる弾性体８を配置した構成
となっており、弾性体８は質量体７に加硫接着してあ
る。また、前記ダイナミックダンパ５は、プロペラチュ
ーブ２の軸方向略中央位置に、弾性体８の外周をシリン
ダ２の内周に圧入または接着することによって、プロペ
ラチューブ２内に配置してある。
７の外周側にゴム材料からなる弾性体８を配置した構成
となっており、弾性体８は質量体７に加硫接着してあ
る。また、前記ダイナミックダンパ５は、プロペラチュ
ーブ２の軸方向略中央位置に、弾性体８の外周をシリン
ダ２の内周に圧入または接着することによって、プロペ
ラチューブ２内に配置してある。
【００２５】前記吸音部材６は板状の紙材を筒状に丸め
て構成されており、その外周をシリンダ２の内周に圧入
または接着することによって、プロペラチューブ２内に
配置してある。また、前記吸音部材６は、ダイナミック
ダンパ５の両側位置に、このダイナミックダンパ５から
所定の距離をおいて配置してある。
て構成されており、その外周をシリンダ２の内周に圧入
または接着することによって、プロペラチューブ２内に
配置してある。また、前記吸音部材６は、ダイナミック
ダンパ５の両側位置に、このダイナミックダンパ５から
所定の距離をおいて配置してある。
【００２６】前記吸音部材６の端部、即ち吸音部材６の
ダイナミックダンパ５側の端部には、緩衝体９が設けて
ある。前記緩衝体９はダイナミックダンパ５の弾性体８
よりも軟質の材料からなり、断面が半円状で、全体とし
て環状に形成され、半円状の湾曲面がダイナミックダン
パ５の弾性体８側に面するように、吸音部材６の端部に
接着してある。
ダイナミックダンパ５側の端部には、緩衝体９が設けて
ある。前記緩衝体９はダイナミックダンパ５の弾性体８
よりも軟質の材料からなり、断面が半円状で、全体とし
て環状に形成され、半円状の湾曲面がダイナミックダン
パ５の弾性体８側に面するように、吸音部材６の端部に
接着してある。
【００２７】前記プロペラシャフト１は、ボールヨーク
３に十字軸接手（図示せず）が組み付けられると共に、
スタブシャフト４にセンターベアリング（図示せず）が
取付けられて、自動車に搭載される。
３に十字軸接手（図示せず）が組み付けられると共に、
スタブシャフト４にセンターベアリング（図示せず）が
取付けられて、自動車に搭載される。
【００２８】斯かる構成において、前記プロペラシャフ
ト１は、自動車に搭載され、動力伝達を司る。このと
き、前記プロペラチューブ２内に設けたダイナミックダ
ンパ５が動力伝達系に生じる捩じり振動を低減する。ま
た、トランスミッション等の歯車の噛合音がプロペラシ
ャフト１に伝達された場合に、プロペラチューブ２内に
設けた吸音部材６によって、プロペラチューブ２で共鳴
音が生じることが防止される。
ト１は、自動車に搭載され、動力伝達を司る。このと
き、前記プロペラチューブ２内に設けたダイナミックダ
ンパ５が動力伝達系に生じる捩じり振動を低減する。ま
た、トランスミッション等の歯車の噛合音がプロペラシ
ャフト１に伝達された場合に、プロペラチューブ２内に
設けた吸音部材６によって、プロペラチューブ２で共鳴
音が生じることが防止される。
【００２９】ここで、前記吸音部材６の端部には緩衝体
９が設けてある。このため、前記プロペラシャフト１を
搭載した自動車が急発進または急停止することによっ
て、吸音部材６がプロペラチューブ２内を軸方向に移動
した場合に、吸音部材６の端部に設けた緩衝体９がダイ
ナミックダンパ５の弾性体８に接することはあっても、
吸音部材６がダイナミックダンパ５の弾性体８に直接接
することはない（図３参照）。即ち、前記緩衝体９が吸
音部材６の端部とダイナミックダンパ５の弾性体８との
直接接触を回避する。
９が設けてある。このため、前記プロペラシャフト１を
搭載した自動車が急発進または急停止することによっ
て、吸音部材６がプロペラチューブ２内を軸方向に移動
した場合に、吸音部材６の端部に設けた緩衝体９がダイ
ナミックダンパ５の弾性体８に接することはあっても、
吸音部材６がダイナミックダンパ５の弾性体８に直接接
することはない（図３参照）。即ち、前記緩衝体９が吸
音部材６の端部とダイナミックダンパ５の弾性体８との
直接接触を回避する。
【００３０】このため、前記吸音部材６の端部がダイナ
ミックダンパ５の弾性体８に干渉することがなく、この
弾性体８を傷付けることが有利に防止される。
ミックダンパ５の弾性体８に干渉することがなく、この
弾性体８を傷付けることが有利に防止される。
【００３１】したがって、ダイナミックダンパ５の弾性
体８が吸音部材６によって傷付けられることを防止する
ことが可能なプロペラシャフト１が得られる。
体８が吸音部材６によって傷付けられることを防止する
ことが可能なプロペラシャフト１が得られる。
【００３２】また、前記緩衝体９が吸音部材６の端部に
設けられているから、緩衝体９がダイナミックダンパ５
の弾性体８に設けられている場合に比較して、弾性体８
のばね特性を変化させることがない。
設けられているから、緩衝体９がダイナミックダンパ５
の弾性体８に設けられている場合に比較して、弾性体８
のばね特性を変化させることがない。
【００３３】図４乃至図１１は本発明の別の実施の形態
を示す図面である。以下、これらの実施の形態について
順次説明する。尚、説明に際して、前記実施の形態と同
一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省
略する。
を示す図面である。以下、これらの実施の形態について
順次説明する。尚、説明に際して、前記実施の形態と同
一構成部分には同一符号を付し、その重複する説明を省
略する。
【００３４】先ず、図４及び図５に示す実施の形態が前
記実施の形態と変わるところは、緩衝体９がダイナミッ
クダンパ５の弾性体８に設けられている点である。
記実施の形態と変わるところは、緩衝体９がダイナミッ
クダンパ５の弾性体８に設けられている点である。
【００３５】即ち、前記ダイナミックダンパ５の弾性体
８には、外周寄りの両端側に緩衝体９が設けてある。前
記緩衝体９はダイナミックダンパ５の弾性体８よりも硬
質または軟質の材料からなり、断面が略矩形状で、全体
として環状に形成され、ダイナミックダンパ５の弾性体
８に接着してある。
８には、外周寄りの両端側に緩衝体９が設けてある。前
記緩衝体９はダイナミックダンパ５の弾性体８よりも硬
質または軟質の材料からなり、断面が略矩形状で、全体
として環状に形成され、ダイナミックダンパ５の弾性体
８に接着してある。
【００３６】斯かる構成においても、前記実施の形態で
述べたと同様の作用及び効果が得られる。加えて、前記
緩衝体９がダイナミックダンパ５の弾性体８に設けられ
ているから、緩衝体９が吸音部材６に設けられている場
合に比較して、吸音部材６をプロペラチューブ２内に挿
入する際に、その方向性を考慮するすることがなく、組
付けが容易になる。
述べたと同様の作用及び効果が得られる。加えて、前記
緩衝体９がダイナミックダンパ５の弾性体８に設けられ
ているから、緩衝体９が吸音部材６に設けられている場
合に比較して、吸音部材６をプロペラチューブ２内に挿
入する際に、その方向性を考慮するすることがなく、組
付けが容易になる。
【００３７】次に、図６乃至図８に示す実施の形態が前
記実施の形態と変わるところは、緩衝体９が筒状の吸音
部材６の端部に直径方向に設けられてなり、この緩衝体
９にダイナミックダンパ５の質量体７が接触するように
してある点である。
記実施の形態と変わるところは、緩衝体９が筒状の吸音
部材６の端部に直径方向に設けられてなり、この緩衝体
９にダイナミックダンパ５の質量体７が接触するように
してある点である。
【００３８】即ち、前記吸音部材６のダイナミックダン
パ５側の端部には、緩衝体９が設けてある。前記緩衝体
９はダイナミックダンパ５の弾性体８よりも硬質または
軟質の材料からなり、薄膜の帯状に形成されて吸音部材
６の端部に直径方向に接着してある。
パ５側の端部には、緩衝体９が設けてある。前記緩衝体
９はダイナミックダンパ５の弾性体８よりも硬質または
軟質の材料からなり、薄膜の帯状に形成されて吸音部材
６の端部に直径方向に接着してある。
【００３９】斯かる構成によれば、前記吸音部材６の端
部に直径方向に設けた緩衝体９がダイナミックダンパ５
の質量体７に接触することによって、吸音部材６の端部
とダイナミックダンパ５の弾性体８との直接接触が回避
される。
部に直径方向に設けた緩衝体９がダイナミックダンパ５
の質量体７に接触することによって、吸音部材６の端部
とダイナミックダンパ５の弾性体８との直接接触が回避
される。
【００４０】このため、斯かる構成においても、前記実
施の形態で述べたと同様の作用及び効果が得られる。加
えて、前記緩衝体９にダイナミックダンパ５の質量体８
が接触することによって、ダイナミックダンパ５の軸方
向の共振を抑制することができる。
施の形態で述べたと同様の作用及び効果が得られる。加
えて、前記緩衝体９にダイナミックダンパ５の質量体８
が接触することによって、ダイナミックダンパ５の軸方
向の共振を抑制することができる。
【００４１】次に、図９乃至図１１に示す実施の形態が
前記実施の形態と変わるところは、緩衝体９が、吸音部
材６の端部を折り曲げることによって形成されてなる点
である。
前記実施の形態と変わるところは、緩衝体９が、吸音部
材６の端部を折り曲げることによって形成されてなる点
である。
【００４２】具体的には、前記吸音部材６のダイナミッ
クダンパ５側の端部に突起１１を形成して（図１１参
照）、この突起１１を半径方向内方側に折り曲げること
によって緩衝体９が設けてある。
クダンパ５側の端部に突起１１を形成して（図１１参
照）、この突起１１を半径方向内方側に折り曲げること
によって緩衝体９が設けてある。
【００４３】斯かる構成においても、前記実施の形態と
同様の作用及び効果が得られる。加えて、前記緩衝体９
が吸音部材６の端部を折り曲げることによって形成され
ているから、緩衝体９を別体として設ける必要がなく、
部品点数の削減を図ることができる。
同様の作用及び効果が得られる。加えて、前記緩衝体９
が吸音部材６の端部を折り曲げることによって形成され
ているから、緩衝体９を別体として設ける必要がなく、
部品点数の削減を図ることができる。
【００４４】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【００４５】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、ダイナミックダンパの弾性体が吸音部材によっ
て傷付けられることを防止することが可能なプロペラシ
ャフトが得られる。
よれば、ダイナミックダンパの弾性体が吸音部材によっ
て傷付けられることを防止することが可能なプロペラシ
ャフトが得られる。
【図１】本発明の実施の形態を示す、自動車用プロペラ
シャフトの要部を一部断面して示す図面である。
シャフトの要部を一部断面して示す図面である。
【図２】図１の要部を拡大して示す図面である。
【図３】図１に示す吸音部材の端部に設けた緩衝体がダ
イナミックダンパの弾性体に接した状態を拡大して示す
断面図である。
イナミックダンパの弾性体に接した状態を拡大して示す
断面図である。
【図４】本発明の別の実施の形態を示す、図２と同様な
図面である。
図面である。
【図５】図４に示すダイナミックダンパの弾性体に設け
た緩衝体が吸音部材に接した状態を示す、図３と同様な
図面である。
た緩衝体が吸音部材に接した状態を示す、図３と同様な
図面である。
【図６】本発明の別の実施の形態を示す、図２と同様な
図面である。
図面である。
【図７】図６のＡ−Ａ線断面図である。
【図８】図６に示す吸音部材の端部に設けた緩衝体がダ
イナミックダンパの質量体に接した状態を示す、図３と
略同様な図面である。
イナミックダンパの質量体に接した状態を示す、図３と
略同様な図面である。
【図９】本発明の別の実施の形態を示す、図２と同様な
図面である。
図面である。
【図１０】図９に示す吸音部材の端部に設けた緩衝体が
ダイナミックダンパの弾性体に接した状態を拡大して示
す、図３と同様な図面である。
ダイナミックダンパの弾性体に接した状態を拡大して示
す、図３と同様な図面である。
【図１１】図９に示す吸音部材の展開した状態を示す平
面図である。
面図である。
１ プロペラシャフト ２ プロペラチューブ ５ ダイナミックダンパ ６ 吸音部材 ７ 質量体 ８ 弾性体 ９ 緩衝体
Claims (5)
- 【請求項１】 プロペラチューブ内に、質量体と弾性体
とからなるダイナミックダンパ及び筒状の吸音部材を設
けると共に、前記ダイナミックダンパの弾性体または吸
音部材の端部に、ダイナミックダンパの弾性体と吸音部
材との直接接触を防止する緩衝体を設けたことを特徴と
する、自動車用プロペラシャフト。 - 【請求項２】 前記緩衝体は吸音部材の端部に設けられ
てなることを特徴とする、請求項１記載の自動車用プロ
ペラシャフト。 - 【請求項３】 前記緩衝体はダイナミックダンパの弾性
体に設けられてなることを特徴とする、請求項１記載の
自動車用プロペラシャフト。 - 【請求項４】 前記緩衝体は筒状の吸音部材の端部に直
径方向に設けられてなり、この緩衝体にダイナミックダ
ンパの質量体が接触するようにしてなることを特徴とす
る、請求項１記載の自動車用プロペラシャフト。 - 【請求項５】 前記緩衝体は吸音部材の端部を折り曲げ
ることによって形成されてなることを特徴とする、請求
項１記載の自動車用プロペラシャフト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000058347A JP2001246954A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 自動車用プロペラシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000058347A JP2001246954A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 自動車用プロペラシャフト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001246954A true JP2001246954A (ja) | 2001-09-11 |
Family
ID=18578951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000058347A Pending JP2001246954A (ja) | 2000-03-03 | 2000-03-03 | 自動車用プロペラシャフト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001246954A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100380079B1 (ko) * | 2000-11-07 | 2003-04-11 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 프로펠러 샤프트 |
| JP2008185149A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Showa Corp | プロペラシャフト |
| JP2009051477A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Showa Corp | プロペラシャフト |
| CN108194492A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-06-22 | 苏州锐德飞自动化设备有限公司 | 一种传动轴 |
-
2000
- 2000-03-03 JP JP2000058347A patent/JP2001246954A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100380079B1 (ko) * | 2000-11-07 | 2003-04-11 | 현대자동차주식회사 | 자동차의 프로펠러 샤프트 |
| JP2008185149A (ja) * | 2007-01-30 | 2008-08-14 | Showa Corp | プロペラシャフト |
| JP2009051477A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Showa Corp | プロペラシャフト |
| CN108194492A (zh) * | 2017-12-21 | 2018-06-22 | 苏州锐德飞自动化设备有限公司 | 一种传动轴 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |