JP2009063063A - ダイナミックダンパの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロペラシャフトへの装着が簡単で、かつプロペラシャフトに安定して取り付けることができるダイナミックダンパの取付構造を提供する。
【解決手段】円筒状のアウタパイプ2と、アウタパイプ2の軸心に配置されたインナウエイト3と、両者を弾性的に連結するマウントラバー4とを備え、プロペラシャフト10の中空部内に挿入される。アウタパイプ2の軸方向両端部に縮径部2dを形成し、縮径部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、複数のばね片5b,5dを内外周部に持つ円環状のプッシュワッシャ5を圧入する。ばね片5b,5dが、縮径部の外周面とプロペラシャフトの中空部内壁とにそれぞれ圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接し、アウタパイプ2は安定して固定される。
【選択図】 図1
【解決手段】円筒状のアウタパイプ2と、アウタパイプ2の軸心に配置されたインナウエイト3と、両者を弾性的に連結するマウントラバー4とを備え、プロペラシャフト10の中空部内に挿入される。アウタパイプ2の軸方向両端部に縮径部2dを形成し、縮径部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、複数のばね片5b,5dを内外周部に持つ円環状のプッシュワッシャ5を圧入する。ばね片5b,5dが、縮径部の外周面とプロペラシャフトの中空部内壁とにそれぞれ圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接し、アウタパイプ2は安定して固定される。
【選択図】 図1
Description
本発明はプロペラシャフトの中空部内に装着され、プロペラシャフトの回転に伴う共振現象を抑制するダイナミックダンパの取付構造に関するものである。
従来、変速機から出力された動力を駆動輪に伝達するため、中空状のプロペラシャフトが用いられるが、プロペラシャフトにエンジン振動が伝わって、プロペラシャフトと共振し、こもり音と呼ばれる騒音や振動を引き起こす。このような共振対策として、図7に示すようにプロペラシャフト20の中空部内にダイナミックダンパ30を装着した例が種々提案されている。
特許文献1に記載されたダイナミックダンパ30は、図8に示すように、円筒状のアウタパイプ(外筒部材)31と、アウタパイプ31の軸心に配置されたインナウエイト(重り)32と、アウタパイプ31とインナウエイト32との間を弾性的に連結するマウントラバー(制振部材)33とを備えており、アウタパイプ31をプロペラシャフト20の内部に圧入している。アウタパイプ31の外径はプロペラシャフトの中空部内に圧入した状態で半径方向のガタや軸方向ずれが発生しないような寸法設定とされている。しかし、アウタパイプ31の外径およびプロペラシャフト20の内径にはバラツキがあるので、アウタパイプ31をプロペラシャフト20の中空部に安定して圧入固定することが困難である。また、通常のプロペラシャフトは、その厚みが1.6mm程度と薄いため、アウタパイプ31をプロペラシャフトの中空部内に無理に圧入すると、プロペラシャフトの歪みが大きくなり、機械的強度が低下するという問題がある。
このような欠点を補うものとして、図9に示すように、プロペラシャフト20の中空部内にマウントラバー40を直接接着するものがある。41はインナウエイトである。この場合には、プロペラシャフト20に歪みが発生する恐れはないが、プロペラシャフト20が長くなると、中空部の奥に入った箇所にラバー40を接着することが困難になり、作業性が悪化し、コスト高になるという問題がある。
図10に示すように、アウタパイプ50の外径をプロペラシャフトの内径より所定量大きく設定するとともに、アウタパイプ50に軸方向のスリット51を形成し、アウタパイプ50の半径方向の弾性によってプロペラシャフトに装着するダイナミックダンパがある(特許文献2)。なお、52はインナウエイト、53はマウントラバーである。この場合には、スリット51によってアウタパイプ50のプロペラシャフトへの圧接力が低下するので、走行中ダイナミックダンパに半径方向のガタや軸方向のずれが発生する可能性がある。
図11は、アウタパイプ60に半径方向外側へ膨出する複数の膨出部61を周方向に間隔をあけて形成し、これら膨出部61をプロペラシャフトの中空部内壁に圧接させる構造のダイナミックダンパである(特許文献3)。なお、62はインナウエイト、63はマウントラバーである。この場合には、プロペラシャフトの内径のバラツキを吸収して圧入できるので、図8に記載のダイナミックダンパに比べると、圧入固定の安定性が増すが、膨出部の外径寸法の精度を出す必要があり、加工コストが高くつく可能性がある。
図12は、アウタパイプ70の両端部に拡径部71,72を形成し、その拡径部71,72に切り込み71a,72aを入れることにより、半径方向の弾性を付与した構造のダイナミックダンパである(特許文献4)。なお、73はインナウエイト、74はマウントラバーである。この場合には、アウタパイプ70自身のばね弾性を利用してプロペラシャフトに圧入するものであるが、アウタパイプ70には強度上ある程度の厚みが必要であるため、切り込みを入れただけで十分な弾性が付与できるとは限らない。逆に、切り込み71a,72aを多くすると、アウタパイプ70の強度が低下し、プロペラシャフトへの圧接力が低くなるので、走行中にダイナミックダンパが軸方向にずれる可能性がある。
図13は、アウタパイプ80に軸方向のスリット81を形成し、アウタパイプ80の両端部の内側にスナップリング82を装着することによりアウタパイプ80の両端部を拡径させ、プロペラシャフトの中空部内壁に圧接させる構造のダイナミックダンパである(特許文献5)。なお、83はインナウエイト、84はマウントラバーである。しかし、この構造では、スナップリング82によってアウタパイプ80の両端部を拡径させる必要があるため、強力なスナップリング82を必要とし、アウタパイプ80への装着が極めて困難である。一方、アウタパイプ80を薄肉にしてその機械的強度を低くする方法もあるが、この場合には走行中にダイナミックダンパが軸方向にずれる可能性がある。
実開平4−27238号公報
実開平4−122843号公報
特開平8−290722号公報
特開平8−86331号公報
特開平8−86330号公報
そこで、本発明の目的は、プロペラシャフトへの装着が簡単で、かつプロペラシャフトに対して安定して取り付けることができるダイナミックダンパの取付構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の第1の実施形態は、円筒状のアウタパイプと、前記アウタパイプの軸心に配置されたインナウエイトと、前記アウタパイプと前記インナウエイトとの間を弾性的に連結するマウントラバーとを備え、プロペラシャフトの中空部内に装着されるダイナミックダンパにおいて、前記アウタパイプの軸方向両端部に、前記プロペラシャフトの中空部内径より小さい外径を持ち、所定の軸方向長さを持つ縮径部が形成され、前記縮径部と前記プロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、内径が縮径部外径より小さく外径がプロペラシャフトの中空部内径より大きい複数のばね片を内外周部に持つ円環状のプッシュワッシャが圧入され、前記ばね片が、前記縮径部の外周面とプロペラシャフトの中空部内壁とにそれぞれ圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接していることを特徴とするダイナミックダンパの取付構造を提供する。
本発明の第2の実施形態は、円筒状のアウタパイプと、前記アウタパイプの軸心に配置されたインナウエイトと、前記アウタパイプと前記インナウエイトとの間を弾性的に連結するマウントラバーとを備え、プロペラシャフトの中空部内に装着されるダイナミックダンパにおいて、前記アウタパイプの軸方向両端部に、先端部に向かって漸次外径が小さくなるテーパ部が形成され、前記テーパ部と前記プロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、外径がプロペラシャフトの中空部内径より大きい複数のばね片を外周部に持つ円環状のプッシュワッシャが圧入され、前記ばね片がプロペラシャフトの中空部内壁に圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接するとともに、前記プッシュワッシャの内周部が前記テーパ部に圧接していることを特徴とするダイナミックダンパの取付構造を提供する。
本発明の第1実施形態によれば、アウタパイプの軸方向両端部に所定の軸方向長さを持つ縮径部を形成し、この縮径部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に円環状のプッシュワッシャを圧入する。プッシュワッシャの内外周部にはそれぞれ複数のばね片が形成されており、これらばね片の外径はプロペラシャフトの中空部内径より大きくかつ内径は縮径部外径より小さい。そのため、プッシュワッシャを縮径部とプロペラシャフトの中空部との隙間に圧入すると、ばね片は縮径部の外周面とプロペラシャフトの中空部内壁とにそれぞれ圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接する。本発明は、アウタパイプをプロペラシャフトに圧入固定するのではなく、プッシュワッシャの弾性を利用しているので、プッシュワッシャに過大歪みを発生させず、プロペラシャフトの内径が多少ばらついても、プッシュワッシャのばね力でアウタパイプをプロペラシャフトに安定に固定することができる。プッシュワッシャを圧入することで、ばね片は圧入方向と逆方向に撓むので、アウタパイプに軸方向荷重が作用したときばね片がプロペラシャフトとアウタパイプとに食い込む形となり、アウタパイプの軸方向ずれを確実に防止できる。しかも、プッシュワッシャのばね力は縮径部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間において半径方向に作用するので、アウタパイプの半径方向ガタが解消される。
本発明の第2の実施形態によれば、アウタパイプの軸方向両端部にテーパ部を形成し、このテーパ部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に円環状のプッシュワッシャを圧入する。プッシュワッシャの外周部には複数のばね片が設けられ、これらばね片の外径はプロペラシャフトの中空部内径より大きい。そのため、ばね片がプロペラシャフトの中空部内壁に圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接し、プッシュワッシャの内周部がアウタパイプのテーパ部に圧接する。その結果、アウタパイプの軸方向ずれを防止できるとともに、アウタパイプの半径方向のガタも解消される。
以上のように、本発明の第1実施形態にかかるダイナミックダンパによれば、アウタパイプの軸方向両端部に形成した縮径部とプロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に円環状のプッシュワッシャを圧入し、プッシュワッシャのばね片の弾性によってアウタパイプをプロペラシャフトに固定するようにしたので、簡単にダイナミックダンパをプロペラシャフトに取り付けることができるとともに、アウタパイプのプロペラシャフトからの抜けを防止することができる。
また、本発明の第2実施形態にかかるダイナミックダンパによれば、プッシュワッシャのばね片をプロペラシャフトの中空部内壁に圧接させるとともに、プッシュワッシャの内周部をアウタパイプのテーパ部に圧接させるようにしたので、ダイナミックダンパの取付作業が容易になるとともに、アウタパイプの軸方向ずれを防止でき、かつアウタパイプをプロペラシャフトの軸心位置に安定して保持できる。
以下に、本発明の実施の形態を、実施例を参照して説明する。
図1は本発明にかかるダイナミックダンパの第1実施例をプロペラシャフトに取り付けた状態を示し、図2はダイナミックダンパの半断面図、図3は図2のA−A線断面図、図4はプッシュワッシャの正面図である。
本ダイナミックダンパ装置1は、図1〜図4に示すように、プロペラシャフト10の中空部に挿入される円筒状のアウタパイプ2と、アウタパイプ2の軸心に配置された円柱状のインナウエイト3と、アウタパイプ2とインナウエイト3との間を弾性的に連結するマウントラバー4と、アウタパイプ2の軸方向両端部に配置された一対のプッシュワッシャ5とを備えている。アウタパイプ2およびインナウエイト3は鋼材のような高強度の金属材料で形成されている。
アウタパイプ2の軸方向中央部には円筒状の胴部2aが形成されており、この胴部2aの軸方向両端部にはプロペラシャフト10の中空部内壁に接触する拡径部2bが形成されている。この実施例の拡径部2bは、円周状の稜線を持つ断面山形の膨出部であり、軸方向端側にはアウタパイプ2をプロペラシャフト10に挿入する際のガイドとなるテーパ部2cが形成されている。テーパ部2cは軸方向端側に向かって漸次外径が小さくなっており、このテーパ部2cの最小径部から軸方向に伸びる円筒状の縮径部2dが連続的に形成されている。拡径部2bの外径Daは、アウタパイプ2をプロペラシャフト10に挿入したとき、プロペラシャフト10に過大歪みを発生させずに圧入できる寸法に設定するのが望ましい。すなわち、プロペラシャフト10の内径をDpとすると、次のように設定するのが望ましい。
Dp≦Da≦Dp+α
ここで、αとはプロペラシャフト10に過大歪みを発生させない範囲での最大バラツキである。なお、拡径部2bは省略可能であるが、拡径部2bを設けた場合には、拡径部2bだけを寸法管理すればよく、アウタパイプ2のプロペラシャフト10に対する半径方向のガタを少なくすることが可能である。
Dp≦Da≦Dp+α
ここで、αとはプロペラシャフト10に過大歪みを発生させない範囲での最大バラツキである。なお、拡径部2bは省略可能であるが、拡径部2bを設けた場合には、拡径部2bだけを寸法管理すればよく、アウタパイプ2のプロペラシャフト10に対する半径方向のガタを少なくすることが可能である。
マウントラバー4は、アウタパイプ2の内周面とインナウエイト3の外周面とにそれぞれ加硫接着されている。マウントラバー4には、図3に示すように軸方向に貫通する複数の空洞部4aが形成されている。この実施例では、90°間隔で4個の空洞部4aが形成されている。マウントラバー4の外周面は、アウタパイプ2の胴部2aの内面に接着されている。
プッシュワッシャ5はアウタパイプ2より薄肉で、ばね性に富む金属製板ばね材で円環状に一体に形成されている。プッシュワッシャ5は、図4に示すように円環状の本体部5aと、その内外周部にそれぞれ形成された複数のばね片5b,5cとを備えている。この実施例のばね片5b,5cは、図2に示すように本体部5aに対して同一方向にかつ斜め方向に予め折り曲げられている。自由状態における内周側のばね片5bの内径Diはアウタパイプ2の縮径部2dの外径Dbより小さく、外周側のばね片5cの外径Doはプロペラシャフト10の中空部の内径Dpより大きい。特に、ばね片5cの外径Doは拡径部2bの外径Daより大きく設定されている。
Di<Db
Dp≦Da<Do
Di<Db
Dp≦Da<Do
プッシュワッシャ5をアウタパイプ2の縮径部2dとプロペラシャフト10の中空部内壁との間の環状隙間に圧入すると、ばね片5b,5cの内外周部が縮径部2dの外周面とプロペラシャフト10の中空部内壁とに接触してさらに撓められ、縮径部2dの外周面とプロペラシャフト10の中空部内壁とに圧接する(図1参照)。プッシュワッシャ5のばね片5b,5cの反発力はアウタパイプ2の縮径部2dとプロペラシャフト10の中空部内壁との間の環状隙間を半径方向に広げるように作用するので、アウタパイプ2をプロペラシャフト10の軸心部に半径方向のガタなく安定して保持できる。また、プッシュワッシャ5を圧入することで、ばね片5b,5cは圧入方向と逆方向に撓むので、圧入作業が円滑に行えるとともに、アウタパイプ2に軸方向荷重が作用したときばね片5b,5cが縮径部2dおよびプロペラシャフト10に食い込む形となり、アウタパイプ2の軸方向ずれを防止できる。
図1では、プッシュワッシャ5が縮径部2dの中間位置まで圧入された例を示したが、好ましくは縮径部2dの最奥部(テーパ部2cとの境界)まで圧入するのがよい。また、縮径部2dの外周面を粗面としたり、周溝を形成するなどして、プッシュワッシャ5の内周側ばね片5bが縮径部2dから外れるのを防止してもよい。
図5は本発明にかかるダイナミックダンパの第2実施例を示す。第1実施例と同一部分には同一符合を付して重複説明を省略する。この実施例のダイナミックダンパ1Aでは、アウタパイプ2の軸端部の縮径部2dを省略するとともに、プッシュワッシャ6を円環状の本体部6aと、その外周側に形成した複数のばね片6bとで構成してある。プッシュワッシャ6の内周側にはばね片が形成されていない。ばね片6bの外径はプロペラシャフト10の内径より大きい。そのため、プッシュワッシャ6をプロペラシャフト10の中に圧入すると、ばね片6bが実線で示すように撓められ、プッシュワッシャ6の本体部6aの内周縁がアウタパイプ2のテーパ部2cに接触する。プッシュワッシャ6をさらに圧入すると、プッシュワッシャ6の内周縁がアウタパイプ2のテーパ部2cに強く圧接するので、アウタパイプ2はプロペラシャフト10の軸心方向へ調心され、半径方向のガタが解消される。
この場合も、ばね片6bが圧入方向と逆向きに傾斜しているので、アウタパイプ2の軸方向荷重が作用しても、プッシュワッシャ6が外れることがなく、アウタパイプ2の軸方向ずれを解消できる。なお、本実施例の場合、プッシュワッシャ6とテーパ部2cとの調心作用によりアウタパイプ2の半径方向の偏りが無くなるので、アウタパイプ2の拡径部2bは省略可能である。
前記実施例では、アウタパイプの拡径部を断面山形としたが、これに限るものではなく、湾曲した円弧状でもよいし、段差形状でもよい。さらに、拡径部は周方向に連続した稜線を持つ形状とする必要はなく、間欠的に外周部へ突出した複数の凸部で構成してもよい。
1,1A ダイナミックダンパ
2 アウタパイプ
2a 胴部
2b 拡径部
2c テーパ部
2d 縮径部
3 インナウエイト
4 マウントラバー
5,6 プッシュワッシャ
5a,6a 本体部
5b 内周側ばね片
5c 外周側ばね片
6b 外周側ばね片
10 プロペラシャフト
2 アウタパイプ
2a 胴部
2b 拡径部
2c テーパ部
2d 縮径部
3 インナウエイト
4 マウントラバー
5,6 プッシュワッシャ
5a,6a 本体部
5b 内周側ばね片
5c 外周側ばね片
6b 外周側ばね片
10 プロペラシャフト
Claims (2)
- 円筒状のアウタパイプと、前記アウタパイプの軸心に配置されたインナウエイトと、前記アウタパイプと前記インナウエイトとの間を弾性的に連結するマウントラバーとを備え、プロペラシャフトの中空部内に装着されるダイナミックダンパにおいて、
前記アウタパイプの軸方向両端部に、前記プロペラシャフトの中空部内径より小さい外径を持ち、所定の軸方向長さを持つ縮径部が形成され、
前記縮径部と前記プロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、内径が縮径部外径より小さく外径がプロペラシャフトの中空部内径より大きい複数のばね片を内外周部に持つ円環状のプッシュワッシャが圧入され、
前記ばね片が、前記縮径部の外周面とプロペラシャフトの中空部内壁とにそれぞれ圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接していることを特徴とするダイナミックダンパの取付構造。 - 円筒状のアウタパイプと、前記アウタパイプの軸心に配置されたインナウエイトと、前記アウタパイプと前記インナウエイトとの間を弾性的に連結するマウントラバーとを備え、プロペラシャフトの中空部内に装着されるダイナミックダンパにおいて、
前記アウタパイプの軸方向両端部に、先端部に向かって漸次外径が小さくなるテーパ部が形成され、
前記テーパ部と前記プロペラシャフトの中空部内壁との間の環状隙間に、外径がプロペラシャフトの中空部内径より大きい複数のばね片を外周部に持つ円環状のプッシュワッシャが圧入され、
前記ばね片がプロペラシャフトの中空部内壁に圧入方向と逆方向に撓められた状態で圧接するとともに、前記プッシュワッシャの内周部が前記テーパ部に圧接していることを特徴とするダイナミックダンパの取付構造。
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Cited By (2)
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JP2011064326A (ja) * | 2009-09-21 | 2011-03-31 | Gkn Driveline North America Inc | シャフト組立体 |
SE2350248A1 (en) * | 2023-03-06 | 2024-01-12 | Volvo Truck Corp | Propeller shaft assembly for a motor vehicle |
-
2007
- 2007-09-06 JP JP2007230888A patent/JP2009063063A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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SE2350248A1 (en) * | 2023-03-06 | 2024-01-12 | Volvo Truck Corp | Propeller shaft assembly for a motor vehicle |
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