JP2001311419A - プロペラシャフト - Google Patents

プロペラシャフト

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JP2001311419A
JP2001311419A JP2000131144A JP2000131144A JP2001311419A JP 2001311419 A JP2001311419 A JP 2001311419A JP 2000131144 A JP2000131144 A JP 2000131144A JP 2000131144 A JP2000131144 A JP 2000131144A JP 2001311419 A JP2001311419 A JP 2001311419A
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JP
Japan
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propeller
absorbing member
tube
sound absorbing
propeller shaft
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JP2000131144A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Komai
浩倫 駒井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状の吸音部材をプロペラチューブ内に挿入
する作業を容易に行うことが可能なプロペラシャフトを
提供する。 【解決手段】 プロペラシャフト1のプロペラチューブ
2内に筒状の吸音部材5を設ける。前記プロペラチュー
ブ2の内周に、吸音部材5の軸方向端部に接してこの吸
音部材5の軸方向移動を規制するストッパ部9を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の動力伝
達を司るプロペラシャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のプロペラシャフトとして、例え
ば実開平6−85925号公報には、トランスミッショ
ン等の歯車の噛合音がプロペラシャフトに伝達された場
合に、プロペラチューブで共鳴音が生じることを防止す
るために、プロペラチューブ内に筒状の吸音部材(紙
管)を挿入したプロペラシャフトが開示してある。
【0003】前記プロペラシャフトの紙管は、この紙管
の両端の内周に筒状のリングを嵌めることによって、プ
ロペラチューブ内に固定してある。
【0004】即ち、前記紙管は、この紙管自体の弾性
と、リングによって与えられる緊迫力により、プロペラ
チューブ内に密着してプロペラチューブ内での軸方向の
移動が規制されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例にあっては、紙管が、その両端の内周にリングを嵌
め込んだ状態でプロペラチューブ内に嵌挿される。この
ため、前記紙管は、リングを嵌め込んだ両端側の外径寸
法がプロペラチューブの内径寸法よりも大きくなった状
態でプロペラチューブ内に挿入されることになり、この
紙管の挿入作業が困難となる虞がある。
【0006】本発明は前記従来の実情に鑑みて案出され
たもので、筒状の吸音部材をプロペラチューブ内に挿入
する作業を容易に行うことが可能なプロペラシャフトを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明は、プロペラシャフトのプロペラチューブ内に筒状
の吸音部材を設けると共に、前記プロペラチューブの内
周に、吸音部材の軸方向端部に接してこの吸音部材の軸
方向移動を規制するストッパ部を設けた構成にしてあ
る。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記ストッパ部がプロペラチ
ューブを縮径することによって形成されてなる構成にし
てある。
【0009】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、前記プロペラチューブの所定
位置には、プロペラシャフトに与えられる軸方向の衝撃
力を吸収して変形可能な膨出部が形成されてなり、スト
ッパ部が膨出部の軸方向両端側に形成されてなる構成に
してある。
【0010】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明の構成において、前記吸音部材の所定位置に
は、この吸音体の軸方向に所定の力が加わったとき半径
方向外方に膨出して、プロペラチューブの膨出部に接触
可能な変形部が設けられてなる構成にしてある。
【0011】本発明において、前記吸音部材は、紙材料
や合成樹脂材料、好ましくは発泡した合成樹脂材料等の
各種吸音部材料が採用可能である。
【0012】斯かる構成において、前記プロペラシャフ
トは、自動車等に搭載され、動力伝達を司る。このと
き、トランスミッション等の歯車の噛合音がプロペラシ
ャフトに伝達された場合に、プロペラチューブ内に設け
た吸音部材によって、プロペラチューブで共鳴音が生じ
ることが防止される。
【0013】ここで、本発明にあっては、前記プロペラ
チューブの内周に、吸音部材の軸方向端部に接してこの
吸音部材の軸方向移動を規制するストッパ部が設けてあ
る。このため、前記吸音部材は、軸方向の移動が規制さ
れた状態でプロペラチューブ内に保持される。
【0014】これによって、前記プロペラシャフトを搭
載した自動車等が急発進または急停止して、吸音部材に
慣性力が作用した場合にあっても、この吸音部材はプロ
ペラチューブ内を軸方向に移動することがなく、プロペ
ラチューブ内に安定して保持される。
【0015】ここに、前記吸音部材はプロペラチューブ
内に挿入されるに際して、この吸音部材には外径寸法を
大きくするリング等が設けられることがないから、プロ
ペラチューブ内に容易に挿入される。
【0016】したがって、筒状の吸音部材をプロペラチ
ューブ内に挿入する作業を容易に行うことが可能なプロ
ペラシャフトが得られる。
【0017】また、請求項2記載の発明にあっては、前
記ストッパ部がプロペラチューブを縮径することによっ
て形成されているから、格別の部材を設けることなくス
トッパ部が形成され、吸音部材の軸方向移動を規制する
ことができる。
【0018】また、請求項3記載の発明にあっては、前
記プロペラチューブの所定位置には、プロペラシャフト
に与えられる軸方向の衝撃力を吸収して変形可能な膨出
部が形成されてなり、前記ストッパ部が膨出部の軸方向
両端側に形成されてなるから、膨出部とストッパ部とを
略同時に形成することが可能であると共に、吸音部材を
膨出部に対応する位置に配置して軸方向の移動を規制す
ることができる。
【0019】また、請求項4記載の発明にあっては、前
記吸音部材の所定位置には、この吸音部材の軸方向に所
定の力が加わったとき半径方向外方に膨出して、プロペ
ラチューブの膨出部に接触可能な変形部が設けられてい
るから、吸音部材の変形部をプロペラチューブの膨出部
に接触させることによって、プロペラチューブで共鳴音
が生じることをより効果的に防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、自
動車用のプロペラシャフトに適用した態様として、図面
に基づいて詳述する。
【0021】図1は本発明の実施の形態を示す、プロペ
ラシャフトの要部を一部断面して示す図面である。
【0022】図において、符番1で示されるプロペラシ
ャフトは、プロペラチューブ2と、このプロペラチュー
ブ2の両端側にそれぞれ溶接固定されたボールヨーク
3,4とを備えている。また、前記プロペラチューブ2
内には、筒状の吸音部材5が設けられている。尚、付番
6はプロペラチューブ2とボールヨーク3との溶接部を
示しており、付番7はプロペラチューブ2とボールヨー
ク4との溶接部を示している。
【0023】前記プロペラチューブ2には、その内周
に、吸音部材5の軸方向端部に接してこの吸音部材6の
軸方向移動を規制するストッパ部9が設けてある。前記
ストッパ部9はこの実施の形態においてプロペラチュー
ブ2を縮径することによって形成してあり、このストッ
パ部9の高さはδとなっている。また、前記プロペラチ
ューブ2の所定位置、この実施の形態においてボールヨ
ーク3寄りには、プロペラシャフト1に与えられる軸方
向の衝撃力を吸収して変形可能な膨出部10が形成して
あり、この膨出部10はストッパ部9に隣接して形成し
てある。尚、前記ストッパ部9及び膨出部10は、塑性
加工によって略同時に形成することが可能である。
【0024】前記吸音部材5はこの実施の形態において
板状の紙材を筒状に丸めて構成されており、その外周を
プロペラチューブ2の内周に圧入または接着することに
よって、このプロペラチューブ2内に配置してある。ま
た、前記吸音部材5は、その軸方向端部がストッパ部9
に接し、軸方向移動が規制された状態で、プロペラチュ
ーブ2内に配置してある。尚、前記吸音部材5のストッ
パ部9に接する側と反対側の端部は、溶接部7またはボ
ールヨーク4に接することが可能である。
【0025】前記プロペラシャフト1は、ボールヨーク
3,4に十字軸接手(図示せず)が組み付けられて、自
動車に搭載される。
【0026】斯かる構成において、前記プロペラシャフ
ト1は、自動車に搭載され、動力伝達を司る。このと
き、トランスミッション等(図示せず)の歯車の噛合音
がプロペラシャフト1に伝達された場合に、プロペラチ
ューブ2内に設けた吸音部材5によって、プロペラチュ
ーブ2で共鳴音が生じることが防止される。
【0027】また、前記プロペラチューブ2に形成した
膨出部10は、プロペラシャフト1に過大な軸方向の衝
撃力が作用した場合に変形して、プロペラシャフト1に
与えられる衝撃力を吸収する。
【0028】ここで、前記プロペラチューブ2の内周
に、吸音部材5の軸方向端部に接してこの吸音部材5の
軸方向移動を規制するストッパ部6が設けてある。この
ため、前記吸音部材5は、軸方向の移動が規制された状
態でプロペラチューブ2内に保持される。
【0029】これによって、前記プロペラシャフト1を
搭載した自動車が急発進または急停止して、吸音部材5
に慣性力が作用した場合にあっても、この吸音部材5は
プロペラチューブ2内を軸方向に移動することがなく、
プロペラチューブ2内に安定して保持される。
【0030】ここに、前記吸音部材5はプロペラチュー
ブ2内に挿入される際して、この吸音部材5には外径寸
法を大きくするリング等が設けられることがないから、
プロペラチューブ2内に容易に挿入される。
【0031】したがって、筒状の吸音部材5をプロペラ
チューブ2内に挿入する作業を容易に行うことが可能な
プロペラシャフト1が得られる。
【0032】また、前記ストッパ部9がプロペラチュー
ブ2を縮径することによって形成されているから、格別
の部材を設けることなくストッパ部9が形成され、吸音
部材5の軸方向移動を規制することができる。
【0033】図2乃至図4は本発明の別の実施の形態を
示す図面で、以下、この実施の形態について説明する。
尚、説明に際して、前記実施の形態と同一構成部分には
同一符号を付し、その重複する説明を省略する。
【0034】図2に示す実施の形態は、プロペラチュー
ブ2の所定位置に、プロペラシャフト1に与えられる軸
方向の衝撃力を吸収して変形可能な膨出部10が形成し
てあると共に、この膨出部10の軸方向両端側にストッ
パ部9が形成してある。前記膨出部10はプロペラチュ
ーブ2の軸方向の略中央位置に形成してある。
【0035】また、前記膨出部10に対応する位置に吸
音部材5が配置してあり、この吸音部材5の両端側がス
トッパ部9に接している。前記ストッパ部9の間隔は、
吸音部材5の自由状態(図3参照)の軸方向寸法L1か
ら所定寸法短縮した寸法L2となっている。
【0036】前記吸音部材5の所定位置には、この吸音
部材5の軸方向に所定の力が加わったとき半径方向に膨
出して、プロペラチューブ2の膨出部10に接触可能な
変形部12が設けられている。前記変形部12は、この
実施の形態において吸音部材5の胴部に、軸方向に複数
のスリット13を設けることによって形成してある(図
3参照)。即ち、前記吸音部材5の胴部にスリット13
が設けてあることにより、この吸音部材5の軸方向に所
定の力が加わって軸方向寸法が短縮化することによって
スリット13が拡開し(図4参照)、変形部12が外径
方向外方に膨出して、プロペラチューブ2の膨出部10
に接触することになる(図2参照)。
【0037】斯かる構成においても、前記実施の形態で
述べたと同様の作用及び効果が得られる。加えて、前記
ストッパ部9が膨出部10の軸方向両端側に形成されて
いるから、膨出部10とストッパ部9とを略同時に形成
することが可能であると共に、吸音部材5を膨出部10
に対応する位置に配置して軸方向の移動を規制すること
ができる。
【0038】また、前記吸音部材5の所定位置には、こ
の吸音部材5の軸方向に所定の力が加わったとき半径方
向外方に膨出して、プロペラチューブ2の膨出部10に
接触可能な変形部12が設けられているから、吸音部材
5の変形部12をプロペラチューブ2の膨出部10に接
触させることによって、プロペラチューブ2で共鳴音が
生じることをより効果的に防止することができる。
【0039】以上、実施の形態を図面に基づいて説明し
たが、具体的構成はこの実施の形態に限られるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、筒状の吸音部材をプロペラチューブ内に挿入す
る作業を容易に行うことが可能なプロペラシャフトが得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、プロペラシャフト
の要部を一部断面して示す図面である。
【図2】本発明の別の実施の形態を示す、図1と同様な
図面である。
【図3】図2に示す吸音部材の自由状態を示す、正面図
である。
【図4】図3に示す吸音部材に軸方向に所定の力を加
え、スリットが拡開して変形部が半径方向外方に膨出し
た状態を示す、正面図である。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト 2 プロペラチューブ 5 吸音部材 9 ストッパ部 10 膨出部 12 変形部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロペラシャフトのプロペラチューブ内
    に筒状の吸音部材を設けると共に、前記プロペラチュー
    ブの内周に、吸音部材の軸方向端部に接してこの吸音部
    材の軸方向移動を規制するストッパ部を設けたことを特
    徴とする、プロペラシャフト。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部はプロペラチューブを縮
    径することによって形成されてなることを特徴とする、
    請求項1記載のプロペラシャフト。
  3. 【請求項3】 前記プロペラチューブの所定位置には、
    プロペラシャフトに与えられる軸方向の衝撃力を吸収し
    て変形可能な膨出部が形成されてなり、前記ストッパ部
    が膨出部の軸方向両端側に形成されてなることを特徴と
    する、請求項1記載のプロペラシャフト。
  4. 【請求項4】 前記吸音部材の所定位置には、この吸音
    体の軸方向に所定の力が加わったとき半径方向外方に膨
    出して、プロペラチューブの膨出部に接触可能な変形部
    が設けられてなることを特徴とする、請求項3記載のプ
    ロペラシャフト。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121213A (ja) * 2003-08-20 2005-05-12 Gkn Driveline North America Inc プロペラシャフト
JP2016502478A (ja) * 2012-11-08 2016-01-28 デーナ、オータモウティヴ、システィムズ、グループ、エルエルシー 二次的形状を持つハイドロフォーミングされたドライブシャフト管
JP2017001481A (ja) * 2015-06-08 2017-01-05 トヨタ自動車株式会社 プロペラシャフトのライナー
WO2024128330A1 (ko) * 2022-12-12 2024-06-20 주식회사 동우정공 후륜구동 차량의 프로펠러 샤프트
WO2024128331A1 (ko) * 2022-12-12 2024-06-20 주식회사 동우정공 소음저감 목적의 추진축커버를 갖는 차량용 동력전달장치

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