JP6920728B2 - ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置 - Google Patents

ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置 Download PDF

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Description

本発明は、ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置に関する。
従来、例えば扉等の開閉部に設けられ、開又は閉方向の一方に付勢された扉等をゆっくりと動作させて衝撃を緩和するために用いられる回転ダンパが知られている。このような回転ダンパにおいては、一方向の回転のみに対して減衰力を発生させるために、ワンウェイクラッチと組み合わせてワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置が構成されることがある。
例えば、特許文献1に記載されるワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置は、回転ダンパのロータ軸に結合され、ロータ軸と一体となって回転するインナ部材と、インナ部材を相対回転可能に収容するアウタ部材と、インナ部材とアウタ部材との間に介装された一対の遊星ギヤとを有するワンウェイクラッチが、回転ダンパ装置と組み合わされている。
このワンウェイクラッチにおいては、遊星ギヤはアウタ部材の内周面に形成される内歯車と噛み合うとともに、インナ部材に形成される凹部に収容されている。インナ部材の凹部は、遊星ギヤよりもインナ部材の回転方向一側に配置され、インナ部材の径方向外側へ延出する第1壁と、遊星ギヤよりもインナ部材の回転方向他側に配置され、インナ部材の径方向外側への延出長さが第1壁の半分程度であり延出した端部に角部を有した第2壁とを備えている。
そして、アウタ部材がインナ部材に対して一側(正方向)に回転する際には、アウタ部材の内歯車によって回転させられる遊星ギヤが第1壁に当接し、第1壁上を摺接しつつ空転する。この場合、第1壁は遊星ギヤの歯先が当接する位置よりも径方向外側に延出しているため、遊星ギヤは第1壁の外側端部と噛み合うことがなく、第1壁上を空転する。これにより、アウタ部材が回転してもインナ部材は回転しない。
一方、アウタ部材がインナ部材に対して他側(負方向)に回転する際には、アウタ部材の内歯車によって回転させられる遊星ギヤが第2壁側へ移動して第2壁の角部と噛み合い、回転不能となる。これにより、インナ部材が遊星ギヤを介してアウタ部材に係合し、アウタ部材と一体に回転する。
特許第5666376号公報
前述のワンウェイクラッチは、アウタ部材とインナ部材との間に複数の遊星ギヤを介装し、この遊星ギヤによって、アウタ部材とインナ部材とが係合する状態と、アウタ部材とインナ部材とが係合しない状態とを切り替えるように構成されている。
しかし、特許文献1に記載されるワンウェイクラッチは、複数の遊星ギヤがアウタ部材の内部に収容される構成であったため、ワンウェイクラッチが全体的に大きくなっていた。
そこで、本発明においては、ワンウェイクラッチを小型化することができるワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置を提供するものである。
上記課題を解決するワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置は、以下の特徴を有する。
即ち、前記ワンウェイクラッチは、軸心方向に沿って形成される第1挿通孔を有するインナ部材と、前記インナ部材を前記軸心を中心として回転可能に収容し、前記インナ部材の外周面と対向する内周面から径方向内側に突出する複数の内歯を有する円筒状のアウタ部材と、前記インナ部材に前記軸心方向と直交する径方向へスライド可能に設けられ、径方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部を有するスライド部材とを備え、一方の前記爪部の先端と他方の前記爪部の先端との間の寸法が、前記複数の内歯の先端を通り前記軸心を中心とする円の径よりも大きく形成され、前記爪部は、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して一側へ回転することにより前記内歯に当接する退避面と、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して他側へ回転することにより前記内歯に当接する係合面とを有し、前記内歯と前記退避面とが当接すると、前記スライド部材がスライド方向にスライドして前記爪部が前記内歯から退避するとともに前記アウタ部材が前記インナ部材とは独立して回転し、前記内歯と前記係合面とが当接すると、前記内歯と前記係合面とが係合して前記アウタ部材と前記インナ部材とが一体的に回転するものであり、前記回転ダンパ装置は、ハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に収容されたロータ翼および前記ロータ翼の回転軸線に沿って延出し前記ワンウェイクラッチの前記第1挿通孔に挿通されるロータ軸を有したロータと、前記ハウジング内に封入され前記ロータ翼に回転抵抗を付与する粘性体とを備えるものであり、前記ワンウェイクラッチの前記インナ部材と、前記回転ダンパ装置の前記ロータとが一体的に回転可能であり、前記ワンウェイクラッチの前記スライド部材は、前記軸心方向に沿って形成される第2挿通孔を有し、前記ワンウェイクラッチの前記第2挿通孔に、前記回転ダンパ装置の前記ロータ軸が挿通される
また、前記退避面は、径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、前記係合面は、前記アウタ部材の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される。
また、前記内歯は、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して一側へ回転することにより前記爪部と当接する第1面と、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して他側へ回転することにより前記爪部と当接する第2面とを有し、前記第1面は、径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、前記第2面は、前記アウタ部材の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される。
また、前記第2挿通孔は、前記スライド部材を前記スライド方向へ案内する案内面を有する。
本発明によれば、ワンウェイクラッチおよびワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置を小型化することが可能である。
蓋部材側から見たワンウェイクラッチを示す斜視図である。 アウタ本体の底板側から見たであるワンウェイクラッチを示す斜視図。 ワンウェイクラッチにおけるアウタ本体の内部を示す斜視図である。 ワンウェイクラッチを示す分解斜視図である。 アウタ部材がインナ部材に対して一側へ回転する場合におけるワンウェイクラッチの動作を示す図であり、(a)は一方の爪部が円Cよりも径方向外側に位置し、一方の爪部に内歯が当接した状態を示す図、(b)は一方の爪部が内歯に押圧されて径方向内側へ退避した状態を示す図である。 アウタ部材がインナ部材に対して一側へ回転する場合におけるワンウェイクラッチの動作を示す図であり、円Cよりも径方向外側に位置する他方の爪部が内歯に当接した状態を示す図である。 アウタ部材がインナ部材に対して他側へ回転する場合におけるワンウェイクラッチの動作を示す図であり、(a)は一方の爪部が円Cよりも径方向外側に位置した状態を示す図であり、(b)は一方の爪部に内歯が係合した状態を示す図である。 回転ダンパ装置を示す斜視図である。 ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置を示す側面断面図である。 ワンウェイクラッチの第2実施形態を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
[ワンウェイクラッチの第1実施形態]
図1〜図4に示すワンウェイクラッチ1は、本発明に係るワンウェイクラッチの一実施形態であり、アウタ部材10と、インナ部材20と、スライド部材30と、蓋部材40とを備えている。
アウタ部材10は、軸心P(図4参照)方向の一端側に底板11aを有し、軸心P方向の他端側が開口した有底円筒状に形成されたアウタ本体11と、アウタ本体11の外周面に形成され径方向外側に突出する複数の外歯12aを有する外歯ギア12と、本体11の内周面に形成され径方向内側へ突出する複数の内歯13とを備えている。底板11aには、軸心P方向に貫通する円形の嵌合孔11bが形成されている。嵌合孔11bの孔中心は軸心Pと一致している。アウタ本体11の径方向は、軸心P方向と直交する方向である。
アウタ部材10は、軸心Pを中心として一側(図1、図3、図4における時計回り方向)および一側とは反対側の他側(図1、図3、図4における反時計回り方向)へ回転可能に構成されている。
内歯13は、アウタ部材10の一側への回転方向における下流側に配置される第1面13aと、アウタ部材10の一側への回転方向において第1面13aよりも上流側に配置される第2面13bとを有している。第1面13aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。第1面13aは、外側に向って凹となる円弧形状に形成されている。第2面13bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面に形成されている。
内歯13は、アウタ部材10の周方向に沿って等間隔で配置されている。内歯13は、各内歯13の先端(第1面13aと第2面13bとの境界部)を通る円Cの中心が軸心Pとなるように形成されている。
インナ部材20は円板状部材にて形成されるインナ本体21と、インナ本体21の一面から軸心P方向の一端側に突出する円柱状の嵌合突起22(図2、図9参照)と、インナ本体21の他面に形成される溝部23とを有している。インナ本体21と嵌合突起22とは同軸上に配置されており、軸心Pを中心として一体的に回転可能に構成されている。
溝部23は、インナ本体21の径方向に沿って延出する溝であり、溝部23の延出方向においてインナ本体21の一端から他端まで形成されている。
インナ部材20の溝部23が形成されている部分には、インナ部材20(インナ本体21および嵌合突起22)を軸心P方向に貫通する第1挿通孔21aが形成されている。
第1挿通孔21aは、軸心P方向に沿って形成されている。第1挿通孔21aは溝部23の延出方向が長手方向となる長孔形状に形成されている。軸心Pは第1挿通孔21aの軸心であり、第1挿通孔21aの中心を通っている。第1挿通孔21aには、回転ダンパ装置のロータ軸などの軸が挿通可能である。
溝部23は、溝部23の延出方向に沿って形成される一対の側面23aを有している。各側面23aには、それぞれガイド片24が形成されている。ガイド片24は溝部23の延出方向に沿って形成されている。
インナ部材20においては、インナ本体21の外径が円Cの径と略同じまたは若干小さい径となる大きさに形成されている。
インナ部材20はアウタ部材10の内部に収容されており、アウタ部材10内に収容されるインナ部材20の嵌合突起22は、アウタ部材10の嵌合孔11bに回転可能に嵌合している。インナ部材20とアウタ部材10とは、軸心Pを中心として相対的に回転可能に構成されている。アウタ部材10に収容されたインナ本体21の外周面は、アウタ部材10の内歯13と対向している。
スライド部材30は、板状部材にて形成されており、インナ部材20の溝部23に溝部23の延出方向に沿ってスライド可能に設けられている。つまり、スライド部材30は、軸心P方向と直交するインナ部材20の径方向へスライド可能に構成されている。
溝部23の側面23aに形成されるガイド片24は、スライド部材30をスライド方向に案内するとともに、スライド部材30の軸心P方向への移動を規制している。スライド部材30は、軸心Pを中心としてインナ部材20と一体的に回転可能に構成されている。
スライド部材30のスライド方向における両端部には、当該両端部から径方向外側に突出する爪部31が形成されている。
爪部31は、アウタ部材10の一側への回転方向における上流側に配置される退避面31aと、アウタ部材10の一側への回転方向において退避面31aよりも下流側に配置される係合面31bとを有している。退避面31aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。退避面31aは、外側に向って凸となる円弧形状に形成されている。係合面31bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面に形成されている。
図4に示すように、スライド部材30における一方の爪部31の先端と他方の爪部31の先端との間の寸法Lは、円Cの径Rよりも大きく形成されている。従って、ワンウェイクラッチ1においては、スライド部材30のインナ部材20に対するスライド位置にかかわらず、少なくとも何れか一方の爪部31が円Cよりも径方向外側に位置している。
スライド部材30には、軸心P方向に貫通する第2挿通孔32が形成されている。第2挿通孔32は、軸心P方向に沿って形成されている。第2挿通孔32は、インナ部材20における溝部23の延出方向が長手方向となる長孔形状に形成されている。第2挿通孔32の長手方向の寸法は、第1挿通孔21aの長手方向の寸法よりも大きく形成されている。第2挿通孔32においては、長手方向に延びる一対の面がガイド面32a、32aとして構成されており、ガイド面32a、32aは互いに平行に配置されている。第2挿通孔32には、回転ダンパ装置のロータ軸などの軸が挿通可能である。
蓋部材40は円板状部材にて形成されており、アウタ本体11の開口部を閉塞する部材である。蓋部材40は、インナ部材20がアウタ部材10内に収容されるとともに、インナ部材20にスライド部材30が設けられた状態でアウタ本体11の開口部を閉塞している。
[ワンウェイクラッチの動作]
このように構成されるワンウェイクラッチ1は、次のように動作する。
なお、以下のワンウェイクラッチ1の動作についての説明においては、スライド部材30の両端部に形成される爪部31のうち、一方の爪部31を爪部311と表し、他方の爪部31を爪部312と表す。また、アウタ部材10の各内歯13を、アウタ部材10を一側へ回転させた際に爪部31と当接する順に内歯131、内歯132、内歯133、内歯134、と適宜表す。
アウタ部材10がインナ部材20に対して一側へ回転する場合について説明する。
図5(a)には、爪部311が円Cよりも径方向外側に位置しており、爪部312は円Cから径方向外側にはみ出していない状態を示している。図5(a)に示す状態では、内歯131は爪部311よりもアウタ部材10の一側への回転方向の上流側に位置している。
この状態においてアウタ部材10がインナ部材20に対して一側へ回転すると、アウタ部材10の内歯131が爪部311に当接する。内歯131が爪部311に当接した後にアウタ部材10が一側へ回転すると、爪部311が内歯131に押圧されて、爪部311が内歯131から径方向内側へ退避し、スライド部材30が爪部312側へスライドする。
この場合、内歯131の第1面131aが爪部311の退避面311aに当接するが、退避面311aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、アウタ部材10の一側への回転に伴って、爪部311が内歯131から円滑に退避することが可能となっている。
また、内歯131の第1面131aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されているため、爪部311の内歯131からの退避をさらに円滑にすることが可能となっている。
図5(b)に示すように、スライド部材30は、爪部311が一側へ回転するアウタ部材10の内歯131により押圧されることにより、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部312側へスライドする。
爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまでスライド部材30がスライドした後は、内歯131は爪部311と噛み合うことなく、爪部311よりもアウタ部材10の一側への回転方向の下流側に移動する。
スライド部材30が、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるスライド位置にあるときには、爪部312が円Cから外側にはみ出した状態となっている。
図6に示すように、アウタ部材10がさらに一側へ回転すると、アウタ部材10の内歯132が爪部311とは反対側に位置する爪部312に当接する。内歯132が爪部312に当接した後にアウタ部材10が一側へ回転すると、爪部312が内歯132に押圧されて、爪部312が内歯132から径方向内側へ退避し、スライド部材30が爪部311側へスライドする。
スライド部材30は、爪部312が円Cから外側にはみ出していない状態となるまでスライドし、その後内歯132は爪部312と噛み合うことなく、爪部312よりもアウタ部材10の一側への回転方向の下流側に移動する。
その後、アウタ部材10がさらに一側へ回転すると、アウタ部材10の内歯133が爪部311に当接し、スライド部材30が、爪部311が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部312側へスライドする。アウタ部材10がさらに一側へ回転すると、アウタ部材10の内歯134が爪部312に当接し、スライド部材30が、爪部312が円Cから外側にはみ出していない状態となるまで爪部311側へスライドする。
このように、アウタ部材10が一側へ回転した場合は、アウタ部材10の内歯13がスライド部材30の爪部311および爪部312に交互に当接し、内歯13が爪部311、312に当接した際に、爪部311、312が内歯13から退避してスライド部材30がスライド方向における爪部312側および爪部3111側へ交互にスライドするように構成している。これにより、アウタ部材10の内歯13がスライド部材30の爪部311、312に係合することがなく、アウタ部材10がインナ部材20とは独立して回転することとなる。
次に、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転する場合について説明する。
図7(a)には、爪部311が円Cよりも外側に位置しており、爪部312は円Cから外側にはみ出していない状態を示している。図7(a)に示す状態では、内歯131は爪部311よりもアウタ部材10の他側への回転方向の上流側に位置している。
この状態からアウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転すると、図7(b)に示すように、アウタ部材10の内歯131が爪部311に当接して、内歯131と爪部311とが係合する。
内歯131と爪部311とが係合した後にアウタ部材10が他側へ回転すると、スライド部材30はスライド方向にスライドすることなく、内歯131と爪部311との係合状態が維持され、インナ部材20がアウタ部材10と一体的に回転する。
この場合、内歯131の第2面131bが爪部311の係合面311bに当接するが、係合面311bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面に形成されているため、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転した際に、内歯131と爪部311との係合状態を保持し易くなっている。
さらに、内歯131の第2面131bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面に形成されているため、内歯131と爪部311とが確実に係合可能となっている。
また、ワンウェイクラッチ1においては、スライド部材30における爪部311の先端と爪部312の先端との間の寸法Lが、円Cの径Rよりも大きく形成されており、少なくとも何れか一方の爪部311、312が円Cよりも外側に位置しているため、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転した場合に、スライド部材30のスライド位置にかかわらず、爪部311の係合面311bまたは爪部312の係合面312bと、内歯13の第2面13bとが確実に係合して、アウタ部材10とインナ部材20とが一体的に回転することが可能になっている。
また、ワンウェイクラッチ1においては、インナ部材20にスライド可能に設けられるスライド部材30の爪部31により、アウタ部材10とインナ部材20とが係合する状態と、アウタ部材10とインナ部材20とが係合しない状態とを切り替えるように構成されているので、例えばワンウェイクラッチを複数の遊星ギアがアウタ部材の内部に収容される構成とした場合に比べて、ワンウェイクラッチ1を小型化することが可能となっている。特に、ワンウェイクラッチ1の軸心P方向の寸法を小さく構成することが可能である。
[ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置]
次に、ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100について説明する。
ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100は、ワンウェイクラッチ1を図8に示す回転ダンパ装置5に装着することによって構成することができる。
図8、図9に示すように、回転ダンパ装置5は、ハウジング50と、ロータ60と、蓋体54と、粘性体56とを備えている。
ハウジング50は有底の円筒状に形成されており、底面51を有している。底面51の中心部には、ハウジング50の軸心に沿って突出する円柱状の支持軸52が形成されている。ハウジング50の軸心方向における底面51側とは反対側の端部には、開口部53が形成されている。
ロータ60は、略円板状に形成されるロータ翼61と、ロータ翼61の中心部から回転軸心方向に沿って延出するロータ軸62とを有している。
ロータ翼61はハウジング50内に回転可能に収容されている。ロータ翼61の中心部におけるロータ軸62側とは反対側には軸受孔63が形成されている。軸受孔63が支持軸52に回転可能に嵌合することで、ロータ60がハウジング50に回転可能に支持されている。
蓋体54はハウジング50の開口部53を閉塞している。蓋体54の中心部には、支持軸52と同軸の円形孔である貫通孔54aが形成されている。
ロータ軸62は、ハウジング50内に収容されるロータ翼61から貫通孔54aを通じて、ハウジング50の外部に突出している。ロータ軸62におけるハウジング50の外部に突出している部分は、略四角柱形状に形成されている。
粘性体56はハウジング50内に封入されている。粘性体56は、例えばシリコーンオイル等の粘性を有した流体にて構成されている。粘性体56は、ハウジング50内に収容され回転するロータ翼61に回転抵抗を付与する。
ロータ翼61に付与する回転抵抗の大きさは、粘性体56の粘度やロータ翼61の形状を適宜変更することで、調整することが可能である。
ロータ軸62と蓋体54との間には、O−リングなどのシール部材58が介装されており、ロータ軸62と蓋体54との間から粘性体56が漏出することを防いでいる。
このように構成される回転ダンパ装置5のロータ軸62を、ワンウェイクラッチ1のインナ部材20における第1挿通孔21aおよびスライド部材30における第2挿通孔32に挿入して、回転ダンパ装置5とワンウェイクラッチ1とを接続することで、ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100が構成されている。
インナ部材20における第1挿通孔21aの孔形状は、ロータ軸62の軸形状に対応した形状に形成されており、インナ部材20とロータ軸62とは、ロータ軸62の回転軸心を中心として一体的に回転可能となっている。ロータ軸62が第1挿通孔21aに挿入された状態では、ロータ軸62の回転軸心とワンウェイクラッチ1の軸心Pとが一致している。
また、ロータ軸62の回転軸心方向からみた断面形状は略長方形状に形成されており、長手方向に延びる一対の長手面62a、62aは互いに平行に配置されている。
また、ロータ軸62の短手方向の寸法と、第2挿通孔32の短手方向の寸法とは略同じ寸法に形成されている。
第2挿通孔32にロータ軸62が挿入された状態では、ロータ軸62の長手面62aと第2挿通孔32のガイド面32aとが摺接した状態となる。
従って、スライド部材30がインナ部材20に対してスライドする際には、スライド部材30のスライド動作が、ロータ軸62が挿入された第2挿通孔32のガイド面32aによって案内されることとなる。これにより、スライド部材30がスライドする際のスライド動作を安定させることが可能となっている。
つまり、第2挿通孔32のガイド面32aは、スライド部材30をスライド方向へ案内する案内面として作用している。
また、ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100においては、回転ダンパ装置5のロータ軸62は、インナ部材20の第1挿通孔21aのみならずスライド部材30の第2挿通孔32にまで挿入されているため、全体的に高さ方向(軸心P方向)の寸法を小さく抑えることが可能となっている。
このように構成されるワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100において、アウタ部材10をインナ部材20に対して一側へ回転させると、アウタ部材10がインナ部材20とは独立して回転し、インナ部材20は回転しない。
この場合、インナ部材20に接続されるロータ軸62も回転しないため、アウタ部材10は回転抵抗が付与されることなく回転する。
一方、アウタ部材10をインナ部材20に対して他側へ回転させると、アウタ部材10とインナ部材20とが一体的に回転する。インナ部材20が回転すると、ロータ軸62がインナ部材20と一体的に回転するため、ロータ軸62が回転した際にロータ軸62に付与される回転抵抗がアウタ部材10にも伝達される。
このように、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転する際には、アウタ部材10に回転抵抗が付与される。
この場合、ワンウェイクラッチ1においては、スライド部材30のスライド位置にかかわらず、アウタ部材10とインナ部材20とが確実に一体的に回転可能であるため、アウタ部材10に回転ダンパ装置100による回転方向の負荷を確実に付与することが可能である。
また、ワンウェイクラッチ1は小型に構成することができるため、回転ダンパ装置5にワンウェイクラッチ1を接続して構成したワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100についても、全体的に小型化を図ることが可能となっている。
[ワンウェイクラッチの第2実施形態]
ワンウェイクラッチ1は次のように構成することもできる。
本実施形態のワンウェイクラッチ7は、第1実施形態のワンウェイクラッチ1にかかるアウタ部材10、インナ部材20、およびスライド部材30に代えて、アウタ部材70、インナ部材80、およびスライド部材90を有するものである。
図10に示すように、アウタ部材70は、軸心P方向の一端側に底板71aを有し、軸心P方向の他端側が開口した有底円筒状に形成され、インナ部材80を軸心Pを中心として回転可能に収容するアウタ本体71と、アウタ本体71の外周面に形成され径方向外側に突出する複数の外歯72aを有する外歯ギア72と、本体71の内周面に形成され径方向内側へ突出する複数の内歯73とを備えている。
内歯73は、アウタ部材70の一側への回転方向における下流側に配置される第1面73aと、アウタ部材70の一側への回転方向において第1面73aよりも上流側に配置される第2面73bとを有している。第1面73aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。第2面73bは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されている。
インナ部材80は円板状部材にて形成されるインナ本体81と、インナ本体81に形成される溝部83とを有している。インナ本体81は、軸心Pを中心として回転可能に構成されている。
溝部83は、インナ本体81の径方向に沿って延出する溝であり、溝部83の延出方向においてインナ本体81の一端から他端まで形成されている。
インナ部材80の溝部83が形成されている側の面とは反対側の面には、回転ダンパ装置5のロータ軸62が挿入される挿入孔が形成されている。軸心Pは前記挿入孔の軸心であり、前記挿入孔の中心を通っている。
インナ部材80は、アウタ部材70内に軸心Pを中心として回転可能に収容されている。アウタ部材70に収容されたインナ本体81の外周面は、アウタ部材70の内歯73と対向している。
インナ部材80は、第1実施形態におけるインナ部材20の溝部23に形成されるガイド片24は有していない。
スライド部材90は、板状部材にて形成されており、インナ部材80の溝部83に溝部83の延出方向に沿ってスライド可能に設けられている。つまり、スライド部材90は、軸心P方向と直交するインナ部材80の径方向へスライド可能に構成されている。
スライド部材90は、軸心Pを中心としてインナ部材80と一体的に回転可能に構成されている。
スライド部材90のスライド方向における両端部には、当該両端部から径方向外側に突出する爪部91が形成されている。
爪部91は、アウタ部材70の一側への回転方向における上流側に配置される退避面91aと、アウタ部材70の一側への回転方向において退避面91aよりも下流側に配置される係合面91bとを有している。退避面91aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成されている。係合面91bは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されている。
スライド部材90は、第1実施形態におけるスライド部材30よりも細く(スライド方向と直交する方向の寸法が小さく)形成されており、第1実施形態におけるスライド部材30に形成されている第2挿通孔32はスライド部材90には形成されていない。
ワンウェイクラッチ7における他の構成は、第1実施形態におけるワンウェイクラッチ1の構成と同様であるため、説明を省略する。
本実施形態のワンウェイクラッチ7においては、アウタ部材70の内歯73における第2面73bは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されており、スライド部材90の爪部91における係合面91bは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材70の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成されている。
従って、アウタ部材70がインナ部材80に対して他側へ回転して、内歯73の第2面73bと爪部91の係合面91bとが当接した際に、内歯73と爪部91とが確実に係合することが可能となっている。
[本実施形態おける効果]
本実施形態においては、ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100は以下のようなワンウェイクラッチ1を備えている。
つまり、ワンウェイクラッチ1は、軸心P方向に沿って形成される第1挿通孔21aを有するインナ部材20と、インナ部材20を軸心Pを中心として回転可能に収容し、インナ部材20の外周面と対向する内周面から径方向内側に突出する複数の内歯13を有する円筒状のアウタ部材10と、インナ部材20に軸心P方向と直交する径方向へスライド可能に設けられ、径方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部31を有するスライド部材30とを備え、一方の爪部31の先端と他方の爪部31の先端との間の寸法Lが、複数の内歯13の先端を通り軸心Pを中心とする円Cの径よりも大きく形成され、爪部31は、アウタ部材10がインナ部材20に対して一側へ回転することにより内歯13に当接する退避面31aと、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転することにより内歯13に当接する係合面31bとを有し、内歯13と退避面31aとが当接すると、スライド部材30がスライド方向にスライドして爪部31が内歯13から退避するとともにアウタ部材10がインナ部材20とは独立して回転し、内歯13と係合面31bとが当接すると、内歯13と係合面31bとが係合してアウタ部材10とインナ部材20とが一体的に回転する。
このように、アウタ部材10の内歯13と、インナ部材20にスライド可能に設けられるスライド部材30の爪部31とにより、アウタ部材10とインナ部材20とが係合する状態と、アウタ部材10とインナ部材20とが係合しない状態とを切り替えるように構成されているので、例えばワンウェイクラッチを複数の遊星ギアがアウタ部材の内部に収容される構成とした場合に比べて、ワンウェイクラッチ1を小型化することが可能となる。
また、退避面31aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、係合面31bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される。
これにより、アウタ部材10の一側への回転に伴って、爪部31が内歯13から円滑に退避することが可能になるとともに、アウタ部材10が他側へ回転した際に、内歯13と爪部31との係合状態を保持し易くなる。
また、内歯13は、アウタ部材10がインナ部材20に対して一側へ回転することにより爪部31と当接する第1面13aと、アウタ部材10がインナ部材20に対して他側へ回転することにより爪部31と当接する第2面13bとを有し、第1面13aは、径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、第2面13bは、アウタ部材10の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従ってアウタ部材10の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される。
これにより、アウタ部材10の一側への回転に伴って、爪部31が内歯13からさらに円滑に退避することが可能になるとともに、アウタ部材10が他側へ回転した際に、内歯13と爪部31とが確実に係合状態となる。
また、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載されたワンウェイクラッチ1と、ハウジング50と、ハウジング50内に回転可能に収容されたロータ翼61およびロータ翼61の回転軸線に沿って延出しワンウェイクラッチ1の第1挿通孔21aに挿通されるロータ軸62を有したロータ60と、ハウジング50内に封入されロータ翼61に回転抵抗を付与する粘性体56とを備えた回転ダンパ装置5と、を備え、ワンウェイクラッチ1のインナ部材20と、回転ダンパ装置5のロータ60とが一体的に回転可能である。
ワンウェイクラッチ1は小型に構成することができるため、このように回転ダンパ装置5にワンウェイクラッチ1を接続して構成したワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100についても、全体的に小型化を図ることが可能である。
また、スライド部材30は、軸心P方向に沿って形成される第2挿通孔32を有し、第2挿通孔32に、ロータ軸62が挿通される。
これにより、ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置100の軸心P方向の寸法を小さく抑えることが可能になる。
また、第2挿通孔32は、スライド部材30をスライド方向へ案内する案内面32aを有する。
これにより、スライド部材30がスライドする際のスライド動作を安定させることが可能となる。
1 ワンウェイクラッチ
5 回転ダンパ装置
10 アウタ部材
11 アウタ本体
12 外歯ギア
13 内歯
13a 第1面
13b 第2面
20 インナ部材
21 インナ本体
21a 第1挿通孔
23 溝部
24 ガイド片
30 スライド部材
31 爪部
31a 退避面
31b 係合面
32 第2挿通孔
32a ガイド面
40 蓋部材
50 ハウジング
54 蓋体
56 粘性体
60 ロータ
61 ロータ翼
62 ロータ軸
100 ワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
P 軸心

Claims (4)

  1. ワンウェイクラッチと回転ダンパ装置とを備えるワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置であって、
    前記ワンウェイクラッチは、
    軸心方向に沿って形成される第1挿通孔を有するインナ部材と、
    前記インナ部材を前記軸心を中心として回転可能に収容し、前記インナ部材の外周面と対向する内周面から径方向内側に突出する複数の内歯を有する円筒状のアウタ部材と、
    前記インナ部材に前記軸心方向と直交する径方向へスライド可能に設けられ、径方向の両端部に径方向外側へ突出する爪部を有するスライド部材とを備え、
    一方の前記爪部の先端と他方の前記爪部の先端との間の寸法が、前記複数の内歯の先端を通り前記軸心を中心とする円の径よりも大きく形成され、
    前記爪部は、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して一側へ回転することにより前記内歯に当接する退避面と、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して他側へ回転することにより前記内歯に当接する係合面とを有し、
    前記内歯と前記退避面とが当接すると、前記スライド部材がスライド方向にスライドして前記爪部が前記内歯から退避するとともに前記アウタ部材が前記インナ部材とは独立して回転し、前記内歯と前記係合面とが当接すると、前記内歯と前記係合面とが係合して前記アウタ部材と前記インナ部材とが一体的に回転するものであり
    前記回転ダンパ装置は、
    ハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に収容されたロータ翼および前記ロータ翼の回転軸線に沿って延出し前記ワンウェイクラッチの前記第1挿通孔に挿通されるロータ軸を有したロータと、前記ハウジング内に封入され前記ロータ翼に回転抵抗を付与する粘性体とを備えるものであり、
    前記ワンウェイクラッチの前記インナ部材と、前記回転ダンパ装置の前記ロータとが一体的に回転可能であり、
    記ワンウェイクラッチの前記スライド部材は、前記軸心方向に沿って形成される第2挿通孔を有し、
    前記ワンウェイクラッチの前記第2挿通孔に、前記回転ダンパ装置の前記ロータ軸が挿通される、
    ことを特徴とするワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
  2. 前記退避面は、径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、
    前記係合面は、前記アウタ部材の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
  3. 前記内歯は、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して一側へ回転することにより前記爪部と当接する第1面と、前記アウタ部材が前記インナ部材に対して他側へ回転することにより前記爪部と当接する第2面とを有し、
    前記第1面は、径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の一側への回転方向における下流側に傾斜する傾斜面に形成され、
    前記第2面は、前記アウタ部材の他側への回転方向と直交する面、または径方向外側へいくに従って前記アウタ部材の他側への回転方向における上流側に傾斜する傾斜面に形成される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
  4. 前記第2挿通孔は、前記スライド部材を前記スライド方向へ案内する案内面を有する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のワンウェイクラッチ付き回転ダンパ装置
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