JP5836281B2 - ダンパー装置 - Google Patents

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Description

この発明は、制動対象物の一方向に向けた移動又は相対的な移動にのみ制動力を作用させるダンパー装置の改良に関する。
ピニオンを備えた制動用ロータとこれを回転可能に納めた第1ハウジングとよりなりこの制動用ロータの回転に第1ハウジングに充填した粘性流体によって制動力を作用させるように構成されたいわゆる回転ダンパーを、さらに、第2ハウジングに浮動状態に納め、第1ハウジングが一方向に移動されたときに両ハウジングの係止部分を係止させ、第1ハウジングがこれとは逆向きの他方向に移動されたときには両ハウジングの係止部分の係止を解くように構成された一方向制動装置がある。(特許文献1)しかるに、かかる一方向制動装置では、前記回転ダンパーの外側に前記係止部分を形成させる関係上、この回転ダンパーの直径方向において制動装置の寸法を小さくし難く、また、前記係止が解かれた状態での回転ダンパーのいわば空転時の摺動抵抗を減少させ難いものであった。
特許第4080921号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のダンパー装置における、その回転ダンパー体の直径方向での寸法を、ダンパー装置の構造の複雑化を招くことなく、できるだけ小さくできるようにする点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、ダンパー装置を、第一パーツと、この第一パーツに回転又は相対的に回転可能に組み合わされた第二パーツと、両パーツ間に充填された粘性流体とを備え、この粘性流体により前記回転に制動力を作用させるように構成されると共に、前記第一パーツ及び第二パーツのいずれか一方にピニオン部を備えさせてなる回転ダンパー体と、
この回転ダンパー体の前記第一パーツ及び第二パーツの他方に設けられた凹所に対する突所を備え、この凹所に突所を納めてこの回転ダンパー体を回転可能に支持する支持体とを備えてなり、
この凹所及び突所に、前記ピニオン部に組み合わされるラック体の一方向に向けた移動又は相対的な移動時にこのラック体と同じ方向への回転ダンパー体の移動により係合し合うと共に、このラック体の他方向に向けた移動又は相対的な移動時にはこのラック体と同じ方向への回転ダンパー体の移動により係合を解く、係合部を形成させてなるものとした。
ラック体の一方向に向けた前記移動時には、前記係合によって、第一パーツ及び第二パーツのうち前記凹所の備えられているパーツは支持体と一体化されることから、ラック体の前記移動により前記ピニオン部の備えられているパーツのみが回転されこの回転には前記粘性流体による制動力が作用され、ラック体の前記移動にこの制動力が作用されることとなる。
一方、ラック体の他方向に向けた前記移動時には、前記係合が解かれることから、前記凹所の備えられているパーツは支持体と分離され、ラック体の前記移動により第一パーツと第二パーツは一緒になって回転されこの回転には前記粘性流体による制動力は作用されず、ラック体の前記移動には制動力が作用されないこととなる。
かかるラック体の一方向に向けた前記移動時にのみこのラック体に回転ダンパー体の制動力が作用される機能は、前記係合部を備えた凹所内に係合部を備えた突所を納めることで実現される構成となっていることから、回転ダンパー体の直径方向の大きさは必要最小限で足り、この回転ダンパー体ひいてはダンパー装置をできるだけ小型に構成させることができる。
前記回転ダンパー体の凹所の中央に、支持体の突所の中央に形成されたラック体の移動方向に長い長穴状をなす支持穴に納まる軸部を形成させるようにしておけば、ラック体の移動方向と同じ方向への回転ダンパー体のスライド移動を可能とした状態でこの回転ダンパー体を全体として回転可能に支持、つまり軸支することができ、さらに、このスライド移動及び回転の摺動抵抗ができるだけ小さくなるようにすることができる。
前記回転ダンパー体の凹所の側壁に設けられた歯によってこの凹所内に内歯車状部を形成させて、この内歯車状部を回転ダンパー体側の係合部として機能させるようにしておけば、ラック体の前記一方向に向けた前記移動時は直ちに突所側の係合部を回転ダンパー側の係合部に係合させてこのラック体の移動に制動力を作用させるようにすることができる。
前記支持体側の係合部は、前記突所の側壁から凹所の側壁側に突き出すと共に、この突所の突きだし基部を巡る支持体の面部に一体化されて、ラック体の一方向に向けた移動又は相対的な移動時に回転ダンパー体の係合部として機能する内歯車状部の隣り合う歯間に入り込む爪状体として構成させておくことが好ましい態様の一つである。また、この支持体側の係合部を、突所を周回する方向において隣り合う係合部との間に間隔を開けて少なくとも二箇所に設けるようにすることが好ましい態様の一つである。このようにした場合、支持体側の係合部をできるだけ破損し難くすることができる。また、かかる支持体側の係合部を、前記突所を周回する方向において隣り合う係合部との間に間隔を開けて二箇所に設けさせると共に、この二箇所の係合部のうちの一方の突きだし端がこれらの他方の突きだし端よりも回転ダンパー体の凹所の側壁に近い位置にあるようにすることが好ましい態様の一つとされる。
また、前記ラック体をスライダに備えさせると共に、前記支持体及びこのスライダのいずれか一方に、これらの他方に設けたこのスライダの移動方向に沿った突条を納める案内溝を形成させておくことが、好ましい態様の一つとされる。
また、移動方向に長い帯板状をなす前記スライダの一面側であって、その長さ方向に沿った両縁部にそれぞれリブを形成させると共に、二箇所のリブの一方に前記ラック体を形成させ、この二箇所のリブ間に回転ダンパー体のピニオン部が納まるようにしておくことが、好ましい態様の一つとされる。この場合、さらに、前記回転ダンパー体のピニオン部の回転中心に前記スライダの一面に摺接する突起を形成させておくことが好ましい。また、この場合さらに、前記スライダの一面からの前記リブの突きだし寸法を、回転ダンパー体のピニオン部の厚さと同じか、それ以上にしておくことが好ましい。
この発明によれば、ラック体の一方向に向けた前記移動時にのみこの移動に制動力を作用させるダンパー装置を構成する回転ダンパー体の直径方向での寸法を、構造の複雑化を招くことなく、できるだけ小さくすることができる。すなわち、この発明はこの種のダンパー装置のコンパクト化に資するものである。
図1は本発明の一実施の形態に係るダンパー装置の分解斜視図である。 図2は実施の形態に係るダンパー装置を図1と反対の向きから見て示した分解斜視図である。 図3は実施の形態に係るダンパー装置の側面図である。 図4は実施の形態に係るダンパー装置の側面図であり、図3と反対の向きにスライダが移動しているときの様子を示している。 図5は図3の状態のときのダンパー装置の要部断面図である。 図6は図4の状態のときのダンパー装置の要部断面図である。 図7は実施の形態に係るダンパー装置の斜視図である。 図8は実施の形態に係るダンパー装置を構成する回転ダンパー体の記載を省略してかかるダンパー装置のその余の部材を示した斜視図である。 図9は実施の形態に係るダンパー装置の側面図であり、図3の右側からダンパー装置を見て示している。 図10は実施の形態に係るダンパー装置を構成する回転ダンパー体の断面図である。 図11は図1〜図10に示されるダンパー装置の構成の一部の変更例を示した要部構成図である。 図12は図11の変更例の有意性を説明するためのダンパー装置の要部構成図である。 図13は図1〜図10に示されるダンパー装置の構成の一部のさらに他の変更例を示した要部構成図である。 図14は図13に示されるダンパー装置を構成する回転ダンパー体の斜視図である。 図15は図13に示されるダンパー装置を構成する支持体の斜視図である。 図16は図13に示されるダンパー装置を構成するスライダの斜視図である。
以下、図1〜図16に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかるダンパー装置は、制動対象物の一方向に向けた移動又は相対的な移動にのみ制動力を作用させるものであり、いわゆるワンウェイダンパーとして機能するものである。
かかるダンパー装置は、ピニオン部3を備えた回転ダンパー体Dと、この回転ダンパー体Dの支持体Fとを備えてなる。ピニオン部3は図示しない制動対象物に連係されたラック体Rないしはかかる制動対象物に形成されたラック体Rに噛み合わされて組み合わされる。支持体Fはかかる制動対象物に対し固定側となる対象物(図示は省略する。)に固定される。
例えば、かかるダンパー装置は、収納装置の本体の開口を塞ぐリッドが開くときはこれに制動力を作用させてこのリッドの開き動作をゆっくりとしたものとする一方で、開かれたリッドを閉じる操作をするときはかかる制動力を作用させないようにしてこの操作をスムースに行えるように、かかる収納装置に組み込まれてかかる収納装置の一部をなす。この場合、典型的にはリッドが前記制動対象物となり、収納装置の本体が前記固定側となる対象物となる。このような場合、ラック体Rをリッド側に備えさせれば、ラック体Rはリッドの可動により移動するものとなり、一方、支持体Fは収納装置の本体に固定されることとなる。こうするとリッドが開くときも閉じるときもラック体Rの移動によりピニオン部3を通じて回転ダンパー体Dには回転力が作用されるが、リッドが開くときは回転ダンパー体Dにおけるピニオン部3を備えた一部(図示の例では後述の第二パーツ)のみが回転されその他の箇所(図示の例では後述の第一パーツ)は支持体Fを介して固定側となり、一方、リッドが閉じるときは回転ダンパー体Dは支持体Fからフリーになって全体として回転されるようにすることができる。このようにすれば、前記制動力は回転ダンパー体Dにおけるピニオン部3を備えた一部が回転される場合に限って制動対象物としてのリッドに作用されるようになる。
前記回転ダンパー体Dは、第一パーツ1と、この第一パーツ1に回転又は相対的に回転可能に組み合わされた第二パーツ2と、両パーツ1、2間に充填された粘性流体とを備え、この粘性流体により前記回転に制動力を作用させるように構成されると共に、前記第一パーツ1及び第二パーツ2のいずれか一方にピニオン部3を備えさせてなる。
図示の例では、第一パーツ1は、短寸の円筒状をなすように構成されている。より具体的には、第一パーツ1は有底筒状をなすケース1aと、このケース1aの底側と反対の開口を閉塞する蓋体1gとから構成されている。ケース1aの底部の外面はこの外面とケース1aの側部との隅部を縁取るように形成された周回壁部1bにより囲繞されている。この周回壁部1bにより第一パーツ1に後述の凹所1cが形成されている。また、この凹所1cの中央にはケース1aの底部の外面から前記周回壁部1bと同じ寸法分突き出すように軸部1dが形成されている。軸部1dはその突きだし方向に直交する向きの断面の外郭を仮想の円の円弧上に位置させるように構成されている。蓋体1gはケース1aの開口を液密に閉塞するように構成されている。蓋体1gの中央には第二パーツ2の後述のシャフト部2bの挿通穴1hが形成されている。
一方、図示の例では、第二パーツ2は、第一パーツ1のケース1a内に回転可能に納められるローター部2aと、このローター部2aの回転中心に一端を一体に連接させてこの回転中心線xに沿ってローター部2aから突き出すシャフト部2bとを備えている。ピニオン部3は中央に貫通孔3bを備えた歯車体3aのこの貫通穴3bに第二パーツ2のシャフト部2bの他端側を挿通固定させることで、第二パーツ2に備えられている。
第一パーツ1と第二パーツ2とは、第二パーツ2のシャフト部2bを前記蓋体1gの挿通穴1hを通じて第一パーツ1外に位置させるようにしてこの第二パーツ2のローター部2aを第一パーツ1内に納めることで組み合わされている。ローター部2aの回転中心線x上にピニオン部3の回転中心、凹所1cの中央に形成された軸部1dが略位置されるようになっている。(図10)
粘性流体(図示は省略する。)は、第一パーツ1内に封入され、第二パーツ2のローター部2aの回転又は相対的な回転に制動力を作用させるようになっている。かかる粘性流体としては、典型的にはシリコンオイルやグリスオイルが用いられる。
支持体Fは、この回転ダンパー体Dの前記第一パーツ1及び第二パーツ2の他方に設けられた凹所1cに対する突所4を備え、この凹所1cに突所4を納めてこの回転ダンパー体Dを回転可能に支持する。図示の例では、支持体Fの突所4は、第一パーツ1の前記凹所1cに納まるようになっている。
支持体Fの突所4は、前記周回壁部1bにより形成される略円形の凹所1c内に収まる大きさを持つように構成されている。突所4の中央には前記ラック体Rの移動方向に長い長穴状をなす前記軸部1dに対する支持穴5が形成されている。
この支持穴5の幅は軸部1dの径と略等しく、一方、この支持穴5の長さは軸部1dの径よりも大きくなっている。
また、前記突所4も長さと幅を持つように構成されている。突所4は前記ラック体Rの移動方向(図3及び図4で矢印で示す方向)にその長さ方向を揃わせている。突所4の長さ及び幅はいずれも前記凹所1cの径よりも小さくなっている。
そして、この実施の形態にあっては、かかる凹所1c及び突所4に、前記ピニオン部3に組み合わされるラック体Rの一方向に向けた移動又は相対的な移動時にこのラック体Rと同じ方向への回転ダンパー体Dの移動により係合し合うと共に、このラック体Rの他方向に向けた移動又は相対的な移動時にはこのラック体Rと同じ方向への回転ダンパー体Dの移動により係合を解く、係合部1e、4aを形成させている。
図示の例では、ラック体Rの一方向に向けた前記移動時には、このように移動されるラック体Rにピニオン部3を噛み合わせている回転ダンパー体Dは長穴状をなす支持穴5におけるラック体Rの移動先側に位置される穴端部(図3における左側の穴端部)にその軸部1dを突き当てるように連れ移動され、このときラック体Rの移動後方側に向けられた突所4の端部に形成された係合部4aと凹所1cの周回壁部1bに形成された係合部1eとが係合されるようになっている。(図3)これによりこの凹所1cの備えられている第一パーツ1は支持体Fと一体化されることから、ラック体Rの前記移動により第二パーツ2のみが回転されこの回転には前記粘性流体による制動力が作用され、ラック体Rの前記移動にこの制動力が作用されることとなる。図示の例ではこのとき、後述する支持体F内に形成されたストッパ8が回転ダンパー体Dの第一パーツ1にラック体Rの前記移動先側において突き当たるようになっている。(図5)
一方、ラック体Rの他方向に向けた前記移動時には、このように移動されるラック体Rにピニオン部3を噛み合わせている回転ダンパー体Dは長穴状をなす支持穴5におけるラック体Rの移動先側に位置される穴端部(図4における右側の穴端部)にその軸部1dを突き当てるように連れ移動され、このときラック体Rの移動先側に向けられた突所4の端部に形成された係合部4aと凹所1cの周回壁部1bに形成された係合部1eとの係合が解かれると共に、ラック体Rの移動後方側に向けられた突所4の端部と凹所1cの周回壁部1bとの間には間隔が形成されるようになっている。これによりこの凹所1cの備えられている第一パーツ1は支持体Fと分離されることから、ラック体Rの前記移動により第一パーツ1と一緒に第二パーツ2も回転されこの回転には前記粘性流体による制動力は作用されず、ラック体Rの前記移動には制動力が作用されないこととなる。
かかるラック体Rの一方向に向けた前記移動時にのみこのラック体Rに回転ダンパー体Dの制動力が作用される機能は、前記係合部1eを備えた凹所1c内に係合部4aを備えた突所4を納めることで実現される構成となっていることから、回転ダンパー体Dの直径方向の大きさは必要最小限で足り、この回転ダンパー体Dひいてはダンパー装置をできるだけ小型に構成させることができる。
また、この実施の形態にあっては、回転ダンパー体Dの凹所1cの中央に形成された軸部1dを、支持体Fの突所4の中央に形成されたラック体Rの移動方向に長い長穴状をなす支持穴5に納めることで、ラック体Rの移動方向と同じ方向への回転ダンパー体Dのスライド移動を可能とした状態でこの回転ダンパー体Dを全体として回転可能に支持、つまり軸支しており、このスライド移動及び回転の摺動抵抗ができるだけ小さくなるようにしている。
また、この実施の形態にあっては、回転ダンパー体Dの凹所1cの側壁、すなわち、前記周回壁部1bに設けられた歯によってこの凹所1c内に内歯車状部1fが形成されており、この内歯車状部1fが回転ダンパー体D側の係合部1eとして機能するようになっている。これにより、ラック体Rの一方向に向けた前記移動時は直ちに突所4側の係合部4aを回転ダンパー体D側の係合部1eに係合させてこのラック体Rの移動に制動力を作用させるようにすることができる。
図示の例では、支持体Fは、筒両端を共に開放させた短寸の角筒状を呈している。支持体Fの四つの側面部6…6のうちの一つの外面部に、前記固定側となる対象物に対する取付部7が形成されている。取付部7は中心軸7aとこの中心軸7aの直径方向両側からそれぞれ側方に突き出すウイング部7bとを備えており、支持体Fは長穴状を呈する図示しない固定側となる対象物に形成された取付穴にかかる取付部7を差し込んだ後に略90度捻回することで、かかる取付穴の差し込み先側において固定側となる対象物の面に前記ウイング部7bを引っ掛けてこの固定側となる対象物にワンタッチで取り付けられるようになっている。
図示の例では、前記突所4及び支持穴5は、支持体Fにおけるこの取付部7が形成されている側面部6に隣り合う側面部6の一方に設けられている。突所4はこの側面部6の内面から突き出すように形成されている。前記回転ダンパー体Dはそのローター部2aの回転中心線xをこの突所4の形成された側面部6に直交させるようにして支持体F内に納められている。すなわち、回転ダンパー体Dは第一パーツ1を構成する底部を支持体Fにおける突所4の形成された側面部6に向き合わせ、その凹所1cに突所4を納め、かつ、この側面部6に対向する側面部6に第二パーツ2のシャフト部2bの他端を向き合わせるようにして、支持体F内に納められている。
ラック体Rは、図示の例では、その移動方向に長い帯板状をなすスライダSに形成されている。このスライダSの一端には制動対象物に対する固定部9が形成されている。このスライダSの幅は支持体Fの取付部7の形成された側面部6とこれに対向する側面部6との間に隙間少なく納まる寸法となっている。このスライダSの一面側には、その長さ方向に沿った両縁部のそれぞれにおいて、縁端10との間にやや間隔を開けてスライダSの長さ方向に沿って続くリブ11が形成されている。スライダSは、その他面を支持体Fにおける突所4の形成された側面部6に対向する側面部6に接しさせるようにして、支持体Fに組み合わされている。支持体Fにおける取付部7の形成された側面部6とこれに対向する側面部6とにはそれぞれスライダSの前記縁端10を納める案内溝6aが形成されている。ラック体Rは、かかるスライダSにおける支持体Fの取付部7の形成側に位置されるリブ11の内側に形成されている。
図示の例では、前記のように支持体Fに納められた回転ダンパー体Dのピニオン部3がスライダSの一対のリブ11、11間に納まり、かつ、ラック体Rに噛み合うようになっている。そして、このスライダSの移動によりラック体Rが移動され、ピニオン部3を介して回転ダンパー体Dは第二パーツ2のみを回転させ、又は全体として回転されるようになっている。
また、この実施の形態にあっては、支持体F側の係合部4aは、前記突所4の側壁4bから凹所1cの側壁(前記周回壁部1b)側に突き出すと共に、この突所4の突きだし基部を巡る支持体Fの面部、すなわち、前記側面部6の内面6bに一体化されて、ラック体Rの一方向に向けた移動又は相対的な移動時に回転ダンパー体Dの係合部1eとして機能する内歯車状部1fの隣り合う歯間に入り込む爪状体として構成されている。また、この支持体F側の係合部4aは、突所4を周回する方向において隣り合う係合部4aとの間に間隔を開けて二箇所に設けられている。これにより、この実施の形態にあっては、支持体F側の係合部4aをできるだけ破損し難い性状のものとしている。
図11は、前記支持体F側の係合部4aを、前記突所4を周回する方向において隣り合う係合部4a、4aとの間に間隔を開けて二箇所に設けると共に、この二箇所の係合部4a、4aのうちの一方の突きだし端4cがこれらの他方の突きだし端4cよりも回転ダンパー体Dの凹所1cの側壁(前記周回壁部1b)に近い位置にあるようにした変更例を示したものである。
かかる二箇所の係合部4a、4aはそれぞれ、前記回転ダンパー体Dの係合部1eとして機能する内歯車状部1fの隣り合う歯間に相補状に入り込むと共に、かかる二箇所の係合部4a、4aの間に前記回転ダンパー体Dの係合部1eとして機能する内歯車状部1fの一つの歯を相補状に受け入れる形状となっている。
前記突所4の中心から係合部4aの突きだし端4cまでの距離が二箇所の係合部4a、4aにおいて等しいと、支持体F側の係合部4aと回転ダンパー体Dの係合部1eとが噛み合うときに、支持体F側の二箇所の係合部4a、4aの間に回転ダンパー体Dの係合部1eとして機能する内歯車状部1fを構成する二つの歯が同時に入り込んでしまうような状態が生じ得る。(図12)前記支持体F側の係合部を、図11に示される変更例のようにしておけば、このような状態が生じることを回避して、ダンパー装置をスムースに且つ作動音を最小限にして動作させることができる。
図13は、前記支持体Fに、前記ラック体Rの形成されたスライダSに設けたこのスライダSの移動方向に沿った突条12を納める案内溝6cを形成させた例を示している。図示の例では、スライダSの他面(リブ11の形成側と反対の側の面)であって、スライダSの幅方向略中程の位置に、この他面から突きだし且つスライダSの移動方向、すなわち、長さ方向に続く突条12が形成されている。そして、この例では、前記支持体Fにおける突所4の形成された側面部6に対向する側面部6の内側に、かかる突条12を納める案内溝6cを形成させている。このようにした場合、ダンパー装置の動作時にスライダSの幅方向のがたつきを抑止させてダンパー装置をスムースに且つ作動音を最小限にして動作させることができる。
また、この実施の形態にあっては、前記のように、スライド移動方向に長い帯板状をなすスライダSの一面側であって、その長さ方向に沿った両縁部にそれぞれリブ11が形成されていると共に、二箇所のリブ11、11の一方にラック体Rが形成されており、この二箇所のリブ11、11間に回転ダンパー体Dのピニオン部3が納まるようになっている。すなわち、回転ダンパー体Dのピニオン部3の歯が形成された厚さ側が、スライダSのリブ11の内面に向き合った状態で、スライダSと回転ダンパー体Dとは組み合わされるようになっている。より具体的には、支持体Fの突所4を回転ダンパー体Dの凹所1cに納めるようにして支持体F内に回転ダンパー体Dを納めた状態から、この回転ダンパー体Dのピニオン部3と支持体Fにおける前記突所4の形成された側面部6に対向する側面部6との間にスライダSを差し込み状に納めてダンパー装置の組み立てがなされるようになっている。
図13に示される例では、さらに、かかる回転ダンパー体Dのピニオン部3の回転中心、図示の例では、第二パーツ2のシャフト2bの先端部に、スライダSの前記一面に摺接する突起2cが形成されている。これにより、この例では、回転ダンパー体Dのピニオン部とスライダSとの摺接抵抗をできるだけ減少させた状態で、前記組み立てのためのクリアランスに起因したダンパー装置の作動時のがたつきを可及的に減少させている。
また、この実施の形態にあっては、前記スライダSの一面からのリブ11の突きだし寸法が、回転ダンパー体Dのピニオン部3の厚さと同じか、それ以上となるようにしてある。これにより、この実施の形態にあっては、回転ダンパー体Dのピニオン部3の歯をその回転軸方向の広い範囲でスライダSのピニオン部3にしっかりと噛み合わせることができるようになっている。
なお、2010年11月24日に出願された日本特許出願第2010−261231号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。

Claims (10)

  1. 第一パーツと、この第一パーツに回転又は相対的に回転可能に組み合わされた第二パーツと、両パーツ間に充填された粘性流体とを備え、この粘性流体により前記回転に制動力を作用させるように構成されると共に、前記第一パーツ及び第二パーツのいずれか一方にピニオン部を備えさせてなる回転ダンパー体と、
    この回転ダンパー体の前記第一パーツ及び第二パーツの他方に設けられた凹所に対する突所を備え、この凹所に突所を納めてこの回転ダンパー体を回転可能に支持する支持体とを備えてなり、
    この凹所及び突所に、前記ピニオン部に組み合わされるラック体の一方向に向けた移動又は相対的な移動時にこのラック体と同じ方向への回転ダンパー体の移動により係合し合うと共に、このラック体の他方向に向けた移動又は相対的な移動時にはこのラック体と同じ方向への回転ダンパー体の移動により係合を解く、係合部を形成させてなることを特徴とするダンパー装置。
  2. 回転ダンパー体の凹所の中央に、支持体の突所の中央に形成されたラック体の移動方向に長い長穴状をなす支持穴に納まる軸部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパー装置。
  3. 回転ダンパー体の凹所の側壁に設けられた歯によってこの凹所内に内歯車状部が形成されており、この内歯車状部が回転ダンパー体側の係合部として機能するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のダンパー装置。
  4. 支持体側の係合部が、突所の側壁から凹所の側壁側に突き出すと共に、この突所の突きだし基部を巡る支持体の面部に一体化されて、ラック体の一方向に向けた移動又は相対的な移動時に回転ダンパー体の係合部として機能する内歯車状部の隣り合う歯間に入り込む爪状体として構成されていることを特徴とする請求項3に記載のダンパー装置。
  5. 支持体側の係合部が、突所を周回する方向において隣り合う係合部との間に間隔を開けて少なくとも二箇所に設けられていることを特徴とする請求項4に記載のダンパー装置。
  6. 支持体側の係合部が、突所を周回する方向において隣り合う係合部との間に間隔を開けて二箇所に設けられていると共に、この二箇所の係合部のうちの一方の突きだし端がこれらの他方の突きだし端よりも回転ダンパー体の凹所の側壁に近い位置にあるようにしてあることを特徴とする請求項4に記載のダンパー装置。
  7. ラック体はスライダに備えられていると共に、支持体及びこのスライダのいずれか一方に、これらの他方に設けたこのスライダの移動方向に沿った突条を納める案内溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパー装置。
  8. 移動方向に長い帯板状をなすスライダの一面側であって、その長さ方向に沿った両縁部にそれぞれリブが形成されていると共に、二箇所のリブの一方にラック体が形成されており、この二箇所のリブ間に回転ダンパー体のピニオン部が納まるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のダンパー装置。
  9. 回転ダンパー体のピニオン部の回転中心にスライダの一面に摺接する突起が形成されていることを特徴とする請求項8に記載のダンパー装置。
  10. スライダの一面からのリブの突きだし寸法が、回転ダンパー体のピニオン部の厚さと同じか、それ以上であることを特徴とする請求項8に記載のダンパー装置。
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