JPWO2018216521A1 - ロック装置 - Google Patents

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Abstract

ロック装置10は、回転可能に支持される操作部材20と、操作部材20の操作に連動して固定部材のロック部に進退する一対のロッドと、開閉部材に固定されるベース部材34と、ベース部材34に回転可能に支持される歯車部材24と、を備える。一対のロッドは、歯車部材24に噛合して、互いに連動して進退し、ベース部材34は、一対のロッドの進退をそれぞれガイドする一対のガイド部を有する。

Description

本発明は、開閉部材に取り付けられるロック装置に関する。
車両のグローブボックスの開口を開閉する開閉部材には、開閉部材を閉状態に保持するためのロック装置が取り付けられる。ユーザはロック装置の操作部材を操作することでロックを解除してグローブボックスを開く。
特許文献1に開示されるグローブボックスのドアに設けられたロック要素は、進退することでロック位置または解除位置の状態となる第1ロッドおよび第2ロッドと、第1ロッドおよび第2ロッドを進退させるための操作部と、第1ロッドおよび第2ロッドに噛合するピニオンと、第1ロッドに外装されるつるまきバネとを有する。第1ロッドおよび第2ロッドはラックギアのように構成されてピニオンに噛合する。
特開2016−84001号公報
特許文献1に開示される技術では、第1ロッドおよび第2ロッドがドアの開閉時などにグローブボックスの収容部に当たることで、経時的に変形して第1ロッドおよび第2ロッドの進退にガタが生じるおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、第1ロッドおよび第2ロッドの進退を安定させるロック装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のロック装置は、固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であるロック装置であって、回転可能に支持される操作部材と、操作部材の操作に連動して固定部材のロック部に進退する一対のロッドと、開閉部材に固定されるベース部材と、ベース部材に回転可能に支持される歯車部材と、を備える。一対のロッドは、歯車部材に噛合して、互いに連動して進退し、ベース部材は、一対のロッドの進退をそれぞれガイドする一対のガイド部を有する。
本発明によれば、第1ロッドおよび第2ロッドの進退を安定させるロック装置を提供できる。
第1実施例のロック装置を説明するための図である。 ロック装置の第1のサブアッセンブリの分解図である。 ロック装置の第2のサブアッセンブリの分解図である。 歯車部材について説明するための図である。 第1ロッドについて説明するための図である。 ベース部材の斜視図である。 図7(a)は、ベース部材の背面図であり、図7(b)は、ベース部材の側面図である。 ロック装置の第2のサブアッセンブリの背面図である。 開閉部材へのロック装置の取り付けについて説明するための図である。 第2実施例の第2のサブアッセンブリについて説明するための図である。 第3実施例の第2のサブアッセンブリについて説明するための図である。 第4実施例の第2のサブアッセンブリについて説明するための図である。 第5実施例の第2のサブアッセンブリについて説明するための図である。
図1は、第1実施例のロック装置10を説明するための図である。図1では、開閉部材12に取り付けた状態のロック装置10を示す。開閉部材12は、実際には2枚の板状部材を貼り合わせて、その内部の空間にロック装置10を収容するが、図1はロック装置10を覆う開閉部材12の裏側の内側部材を省いて図示している。
開閉部材12は、たとえば車両のグローブボックス用の蓋部材であり、外側部材と内側部材により構成される。図1に示す開閉部材12の外側部材は説明の便宜上、平面形状に示されているが、実際にはグローブボックスの開口部の形状に合わせて形成され、湾曲して形成されてもよい。グローブボックスはインストルメントパネルに設けられた収納空間である凹所を有する固定部材であり、開閉部材12は、グローブボックスに回動可能に取り付けられ、凹所の開口部を開閉する。なお、開閉部材に収納部を設けてグローブボックスそのものを開閉部材としてよく、クローブボックスの回転によりクローブボックスの収納空間を開口させてよい。
開閉部材12には、ロック装置10を取り付けるための取付口12aが形成される。開閉部材12に取り付けられたロック装置10は、グローブボックスの開口部に対して開閉部材をロック状態にして閉状態に保持する。第1実施例のロック装置10は、操作部材20を開閉部材の幅方向に操作可能とするサイド式のロック装置である。
ロック装置10は、操作部材20、取付部材22、歯車部材24、第1ロッド26、第2ロッド28、バネ部材、コイルバネ、ベース部材34およびクッションを備える。
ロック装置10は、開閉部材の外側部材と内側部材の間に画成される収容空間に設けられる。取付部材22は、操作部材20を支持して、開閉部材12に固定される。操作部材20は、取付部材22に回転可能に支持され、取付口12aの表側に露出する。ユーザは窪み部12bから操作部材20の裏側へ指を挿入し、操作部材20を引くことでロック解除をする。
歯車部材24は、ベース部材34に回転可能に支持され、第1ロッド26および第2ロッド28(これらを区別しない場合、単に「ロッド」という)に噛合する。ユーザの操作力は、操作部材20から第1ロッド26へ、第1ロッド26から歯車部材24へ、歯車部材24から第2ロッド28へと伝達される。歯車部材24は、操作部材20の回転に応じて回転し、ロッド26,28は、歯車部材24の回転に連動して長手方向に進退する。ロッド26,28は、操作部材20の回転に連動してグローブボックスの孔状のロック部に係脱、すなわち係合したり係合解除することが可能である。
第1ロッド26は、開閉部材12の第1支持孔部12cに挿通され、第2ロッド28は、開閉部材12の第2支持孔部12dに挿通される。図1では不図示である開閉部材12の内側部材でロック装置10の裏側を覆い隠すと、第1ロッド26の先端部および第2ロッド28の先端部が外部に出た状態となる。第1ロッド26および第2ロッド28では、グローブボックスのロック部に挿入される側を先端、歯車部材24に連結される側を後端という。
開閉部材12の第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dは、開閉部材12の裏面から突出した壁部に貫通して形成される。第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dの貫通孔の周縁には、ロッド26,28に弾性的に接触して、ロッド26,28のガタツキを抑えつつ、ロッド26,28の移動をガイドする弾性部が設けられてよい。
ユーザが操作部材20を操作すると第1ロッド26を介して歯車部材24が回転し、ロッド26,28は歯車部材24の回転に応じて、固定部材であるグローブボックスに形成された孔状のロック部にそれぞれ出入りする。つまり、ロッド26,28は、操作部材20の操作に連動して固定部材のロック部に進退する。ロッド26,28の先端部がグローブボックスのロック部に入ると開閉部材がロック状態となり、ロッド26,28がそのロック部から出ると開閉部材が非ロック状態となる。ロッド26,28がロック部に係合する方向をロッド26,28の進行方向といい。ロッド26,28がロック部から出て係合を解除する方向をロッド26,28の退行方向という。
ベース部材34は、歯車部材24等を収容して、開閉部材12の中央に形成されたベース取付部12eに固定される。
図2は、ロック装置10の第1のサブアッセンブリの分解図である。操作部材20、取付部材22、コイルバネ32およびクッション36を組み立てて第1のサブアッセンブリが構成される。第1のサブアッセンブリは、開閉部材12の表側または裏側から開閉部材12に取り付けることが可能である。
操作部材20は、円弧状に形成された軸孔部40と、操作部材20の裏面から垂直に立設する伝達部42とを有する。軸孔部40は、操作部材20の側面に一対形成される。伝達部42は、取付部材22を貫通して裏側に張り出して、第1ロッド26に当接可能である。伝達部42は、操作部材20の回転に応じて第1ロッド26を押し、操作部材20への操作力を第1ロッド26に伝達する。
取付部材22は、両側面に突出して一対形成される軸支部44と、クッション36を保持するクッション保持部46とを有する。軸支部44が操作部材20の軸孔部40に挿入され、操作部材20および取付部材22が連結される。
コイルバネ32は、操作部材20および取付部材22の間に設けられ、操作部材20を閉状態に向かって付勢する。コイルバネ32により、操作部材20が開状態から閉状態に戻る。クッション36は、操作部材20がコイルバネ32により閉方向に回転した場合に、操作部材20に当たって回転を止める。
図3は、ロック装置10の第2のサブアッセンブリの分解図である。歯車部材24、第1ロッド26、第2ロッド28、バネ部材30およびベース部材34を組み立てて第2のサブアッセンブリが構成される。第2のサブアッセンブリは、開閉部材12の裏側から開閉部材12に取り付けられる。図3に示す各部材について新たな図面を参照しつつ説明する。
図4は、歯車部材24について説明するための図である。なお、図4(b)には、歯車部材24に加えてバネ部材30を示す。歯車部材24は、筒状部47、周状歯部48、結合孔部50、凸部52およびフランジ部54を有する。
結合孔部50は、筒状部47の内側に形成され、ベース部材34に軸支される軸孔として機能する。周状歯部48は、筒状部47の外周面に形成され、フランジ部54に支持される。凸部52はフランジ部54の裏面に突出して形成されており、ベース部材34に係止することで歯車部材24の回転止めとして機能する。
バネ部材30は、図4(b)に示すように、筒状部47に収容され、歯車部材24を介して第1ロッド26および第2ロッド28を進行方向に付勢する。
図5は、第1ロッド26について説明するための図である。なお、第1ロッド26および第2ロッド28は同形状であり、第2ロッド28の説明は省略する。第1ロッド26は、先端部56、係合孔部58、段部59および直線状歯部60を有する。
先端部56は、第1ロッド26の進行方向先端側に位置し、グローブボックスのロック部に出入りする。係合孔部58は、操作部材20の伝達部42を挿入可能に形成され、伝達部42に係合する。伝達部42の移動により係合孔部58の内面が押されて、第1ロッド26が退行方向に移動する。伝達部42の動きが第1ロッド26の長手方向(退行方向)に変えられる。
直線状歯部60は、第1ロッド26の進行方向後端側に位置し、直線状に配置された歯部である。直線状歯部60は、歯車部材24の周状歯部48に噛合し、歯車部材24の回転運動を直線運動に変換する。段部59は、直線状歯部60より先端部56側に形成され、ベース部材34への挿入時に第1ロッド26がベース部材34に挿入されすぎないように制限する。
図6は、ベース部材34の斜視図である。図7(a)は、ベース部材34の背面図であり、図7(b)は、ベース部材34の側面図である。ベース部材34は、箱状に形成され、歯車部材24およびバネ部材30を収容するとともに、第1ロッド26および第2ロッド28を支持する。
ベース部材34は、軸部62と、第1ガイド部64aおよび第2ガイド部64b(これらを区別しない場合「ガイド部64」という)と、係止部66とを有する。軸部62は、ベース部材34の底部61の中央に位置し、底部61から柱状に立設する。軸部62は、歯車部材24の結合孔部50に挿入して歯車部材24を回転可能に軸支する。軸部62の先端は径方向外向きに張り出しており、歯車部材24を抜け止め可能である。
第1ガイド部64aおよび第2ガイド部64bは、ベース部材34の側壁を貫通して、それぞれ一対形成される。ガイド部64は、挿通されたロッド26,28の進退をガイドする。図7(b)に示すように、ガイド部64には段差68が形成されており、ロッド26,28の幅方向の位置ずれを制限して、噛合の解除を抑えている。
係止部66は、ベース部材34の底部61または上壁から延出する弾性片であり、図7(a)に示すように側方に張り出す。係止部66の周りには係止部66が回転するためのスリット67がベース部材34の底部61に形成される。係止部66は、歯車部材24の凸部52に係止する凹部66aを有し、歯車部材24の回転を止める。係止部66は、ベース部材34の側面より外側に張り出し、ユーザが操作可能となっている。
図3に戻る。歯車部材24およびバネ部材30は、ベース部材34に収容され、第1ロッド26は、第1ガイド部64aに挿通され、第2ロッド28は、第2ガイド部64bに挿通される。このように、ベース部材34によって、歯車部材24、バネ部材30、第1ロッド26および第2ロッド28が一体に組み付けられ、第2のサブアッセンブリが組み立てられる。これにより、部材ごとに開閉部材12まで搬送する場合と比べて、ロック装置10を部分的にユニット化して動作確認をした後、容易に搬送できる。
第1ロッド26および第2ロッド28は、歯車部材24に噛合しており、互いに連動して進退する。歯車部材24とロッド26,28を噛合することで、歯車部材24の代わりに用いたロータにロッドを固定する場合と比べて、ロータの円運動によってロッド26,28が進退方向に交差する方向に位置ずれすることを抑えられ、ロッド26,28が直線状に進退できる。
ロッド26,28の進退をガイドするガイド部64を設けることで、ロッド26,28を滑らかに進退させるとともに、ロッド26,28および歯車部材24の噛合が外れることを抑えることができる。ロッド26,28が開閉部材12の開閉時や閉状態で固定部材のロック部等に当たって荷重を受けた際に、ベース部材34のガイド部64がその荷重を受けることで、経時的な変形によるガタつきの発生を抑え、ロッド26,28の進退を安定させることができる。
図8は、ロック装置10の第2のサブアッセンブリ70の背面図である。第2のサブアッセンブリ70では、ベース部材34の係止部66が歯車部材24の凸部52に係止し、歯車部材24の回転が止められている。係止部66は、バネ部材30に抗してロッド26,28の進行を止めるストッパ構造として機能する。このストッパ構造は、バネ部材30が蓄圧した状態で歯車部材24を係止してロッド26,28の進行を規制し、その係止を解除してバネ部材30の付勢によりロッド26,28を進行させる。これにより第2のサブアッセンブリ70を開閉部材12に取り付ける作業を容易にできる。
歯車部材24は、係止部66に係止された状態で、バネ部材30によりロッド26,28の進行方向に付勢されており、係止部66の係止が解除されると、回転してロッド26,28を進行方向に移動させる。
図9は、開閉部材12へのロック装置10の取り付けについて説明するための図である。ロック装置10の取付工程は、第1のサブアッセンブリの取付部材22を開閉部材12の取付口12aに固定する第1工程と、第2のサブアッセンブリ70のベース部材34を開閉部材12のベース取付部12eに固定する第2工程と、係止部66の係止を解除する第3工程とを有する。
ベース部材34を開閉部材12に固定する第2工程では、作業者は、第1ロッド26の係合孔部58と操作部材20の伝達部42の位置を合わせ、係合孔部58に伝達部42を挿入させた状態にして、ベース部材34をベース取付部12eに固定する。
第2のサブアッセンブリ70の第1ロッド26および第2ロッド28の長手方向の全長L1は、図1に示すロック状態の第1ロッド26および第2ロッド28より短い。つまり、図1に示す歯車部材24を係止部66で係止していない自由状態では、第1ロッド26および第2ロッド28が長手方向に長く、第1ロッド26および第2ロッド28の先端部56を第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dにそれぞれ挿入することが困難である。
図9に示すように、第2のサブアッセンブリ70の全長L1は、第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dの間隔L2より短くなっている。このため、ロッド26,28を退行させることなく開閉部材12にベース部材34を固定する第2工程を実行でき、第2工程の後に係止部66を操作して係止解除する第3工程を実行する。係止部66の係止解除により、歯車部材24がバネ部材30により付勢されて回転し、歯車部材24に噛合する第1ロッド26および第2ロッド28が進行して第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dに挿入されて、取付作業を容易に完了できる。
このように、ベース部材34がロッド26,28および歯車部材24を連結して保持することで、開閉部材12にロック装置10を取り付ける工程を減らすことができる。第2のサブアッセンブリ70を開閉部材12に固定した後で、ストッパ構造による係止を解除してロッド26,28を進行させて第1支持孔部12cおよび第2支持孔部12dへ容易に挿通することができる。また、ベース部材34のガイド部64によりロッド26,28のガタつきを抑えることができる。
図10は、第2実施例の第2のサブアッセンブリ170について説明するための図である。第2実施例の第2のサブアッセンブリ170は、図8に示す第1実施例の第2のサブアッセンブリ70と比べて、ストッパ構造の位置および形状が異なる。
図8に示す第1実施例の第2のサブアッセンブリ70では、ベース部材34の係止部66が歯車部材24に係止してロッド26,28の進行を止める態様を示したが、第2実施例の第2のサブアッセンブリ170では、ベース部材134の係止部166が第1ロッド26に係止してロッド126,28の進行を止める。
ベース部材134は、鉤爪状の係止部166を有し、係止部166は、ベース部材134の上端面から側方に張り出す。係止部166は、第1ロッド126を係止してロッド126,28の進退を規制するストッパ構造として機能する。係止部166は、先端に第1ロッド126に向かって突出する爪部166aを有する。
第1ロッド126は、段部59の近傍に凸部152を有し、凸部152は係止部166の爪部166aに係止される。凸部152は、第1ロッド126の直線状歯部60とは逆側の面に突起状に形成される。凸部152は、ガイド部64を通過できないように構成される。つまり、凸部152は、ガイド部64の縁に当たって第1ロッド126の退行を規制する。係止部166は、凸部152に係止して第1ロッド126の進行を規制する。
作業者がベース部材134を開閉部材12に固定した後、係止部166を撓ませて係止解除することで、バネ部材30の付勢により歯車部材24が回転してロッド126,28が進行する。
ロッド126,28および歯車部材24は連動するため、これらのいずれかを係止するストッパ構造を設けることで、第2のサブアッセンブリ170の全長を短くした状態に保持できる。
図11は、第3実施例の第2のサブアッセンブリ270について説明するための図である。第3実施例の第2のサブアッセンブリ270は、図10に示す第2実施例の第2のサブアッセンブリ170と比べて、ストッパ構造の形状が異なる。
ベース部材234は、ベース部材234の上端面から側方に張り出す係止部266を有し、係止部266は、孔状に形成される。第1ロッド226は、段部59の近傍に凸部252を有し、凸部252は係止部266に挿入されて係止される。
作業者がベース部材234を開閉部材12に固定した後、係止部266を撓ませて係止解除することで、バネ部材30の付勢により歯車部材24が回転してロッド226,28が進行する。このように、ストッパ構造を構成する係止部266の形状は、図10に示す爪状に限られず、孔状であってよい。
図12は、第4実施例の第2のサブアッセンブリ370について説明するための図である。第4実施例の第2のサブアッセンブリ370は、図8に示す第1実施例の第2のサブアッセンブリ70と比べて、ストッパ構造の位置および形状が異なり、第1ロッド326および第2ロッド328同士が係止するストッパ構造を有する。
第1ロッド326および第2ロッド328は、進行方向後端側がベース部材34を挟んで対向しており、その対向する部分に係止部366および凸部352を設けられている。第1ロッド326は、第2ロッド328に向かって張り出す係止部366を有し、第2ロッド328は、係止部366に係止する凸部352を有する。凸部352は、第2ロッド28の進行方向72に屈曲する。第4実施例のストッパ構造は、係止を解除する方向とは逆方向にバネ部材30の付勢力が働いているため、係止解除がされづらくなるように構成されている。第1ロッド326および第2ロッド328が退行させられると、係止部366および凸部352の係止が解除され、バネ部材30により第1ロッド326および第2ロッド328が進行する。
図13は、第5実施例の第2のサブアッセンブリ470について説明するための図である。第5実施例の第2のサブアッセンブリ470は、図12に示す第4実施例の第2のサブアッセンブリ370と比べて、ベース部材434の形状が異なり、ストッパ構造が複数設けられる点で異なる。
ベース部材434は、底部61から立設される軸部62と、底部61の上端に立設される第1ガイド部464aと、底部61の下端に立設される第2ガイド部464bとを有する。第1ガイド部464aおよび第2ガイド部464bは、底部61に対向する壁部を有し、第1ロッド426および第2ロッド428の進退をガイドする。第1ロッド426および第2ロッド428の進退方向に直交する方向の動きは、第1ガイド部464aおよび第2ガイド部464bと、歯車部材24により制限される。このように、ベース部材434は、図6に示すベース部材34のように箱状に限られず、第1ガイド部464aおよび第2ガイド部464bは、図6に示すガイド部64のように孔状に限られない。
第1ロッド426は、第2ロッド428に向かって張り出す第1係止部466aと、第1凸部452aを有する。第1係止部466aは、ベース部材434より第1ロッド426の進行方向先端側に位置し、第1凸部452aは、ベース部材434より第1ロッド426の進行方向後端側に位置する。
第2ロッド428は、第1ロッド426に向かって張り出して第1凸部452aに係止する第2係止部466bと、第1係止部466aに係止される第2凸部452bを有する。第2係止部466bは、ベース部材434より第2ロッド428の進行方向先端側に位置し、第2凸部452bは、ベース部材434より第2ロッド428の進行方向後端側に位置する。
第1ロッド426および第2ロッド428が退行させられると、第1係止部466aおよび第2凸部452bの係止と、第2係止部466bおよび第1凸部452aの係止とが解除され、バネ部材30により第1ロッド426および第2ロッド428が進行する。
本発明は上述の各実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を各実施例に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施例も本発明の範囲に含まれうる。
実施例のロック装置10では、第1ロッド26および第2ロッド28を固定部材の孔状のロック部に係合させる態様を示したが、この態様に限られない。例えば、第1ロッド26および第2ロッド28を固定部材の突出部分や窪み部分に係合させてよく、固定部材の壁の縁に係合させてよい。つまり、第1ロッド26および第2ロッド28を係合させる面が固定部材にあればよい。
10 ロック装置、 12 開閉部材、 12a 取付口、 12b 窪み部、 12c 第1支持孔部、 12d 第2支持孔部、 12e ベース取付部、 20 操作部材、 22 取付部材、 24 歯車部材、 26 第1ロッド、 28 第2ロッド、 30 バネ部材、 32 コイルバネ、 34 ベース部材、 36 クッション、 40 軸孔部、 42 伝達部、 44 軸支部、 46 クッション保持部、 47 筒状部、 48 周状歯部、 50 結合孔部、 52 凸部、 54 フランジ部、 56 先端部、 58 係合孔部、 59 段部、 60 直線状歯部、 61 底部、 62 軸部、 64a 第1ガイド部、 64b 第2ガイド部、 66 係止部、 68 段差、 70 第2のサブアッセンブリ。
本発明は、開閉部材に取り付けられるロック装置に関する。

Claims (4)

  1. 固定部材の開口部に開閉可能に取り付けられる開閉部材をロック状態に保持可能であるロック装置であって、
    回転可能に支持される操作部材と、
    前記操作部材の操作に連動して固定部材のロック部に進退する一対のロッドと、
    開閉部材に固定されるベース部材と、
    前記ベース部材に回転可能に支持される歯車部材と、を備え、
    一対の前記ロッドは、前記歯車部材に噛合して、互いに連動して進退し、
    前記ベース部材は、一対の前記ロッドの進退をそれぞれガイドする一対のガイド部を有することを特徴とするロック装置。
  2. 一対の前記ロッドを進行方向に付勢するためのバネ部材と、
    一対の前記ロッドの進行を前記バネ部材の付勢に抗して止めるストッパ構造と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のロック装置。
  3. 前記ストッパ構造は、前記歯車部材または前記ロッドを係止して前記ロッドの進退を規制する係止部を有し、
    前記係止部の係止を解除した場合、前記バネ部材の付勢により一対の前記ロッドが進行することを特徴とする請求項2に記載のロック装置。
  4. 前記ガイド部は、孔状に形成され、前記ロッドを挿通されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のロック装置。
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