JP2545514Y2 - ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ - Google Patents

ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ

Info

Publication number
JP2545514Y2
JP2545514Y2 JP1992032090U JP3209092U JP2545514Y2 JP 2545514 Y2 JP2545514 Y2 JP 2545514Y2 JP 1992032090 U JP1992032090 U JP 1992032090U JP 3209092 U JP3209092 U JP 3209092U JP 2545514 Y2 JP2545514 Y2 JP 2545514Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
clamp
stranded wire
steel
wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1992032090U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0584135U (ja
Inventor
洋征 田代
徹 小島
広二 赤坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP1992032090U priority Critical patent/JP2545514Y2/ja
Publication of JPH0584135U publication Critical patent/JPH0584135U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2545514Y2 publication Critical patent/JP2545514Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、架空送電線用のファイ
バ補強アルミ撚線の引留に使用する圧縮型引留クランプ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空送電線用の電線には一般に鋼心アル
ミ撚線が使用されているが、最近、補強用の鋼線の代わ
りに、カーボンファイバ等の高強度ファイバ多数本集合
し樹脂バインダーで固めて線状体としたファイバ集合線
を用いたファイバ補強アルミ撚線の使用が検討されてい
る。このファイバ補強アルミ撚線は、鋼心アルミ撚線に
比べ、高強度、軽量であり、線膨張率が小さいので高温
時の伸びが小さく弛度増加が少ない等の利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ファイバ補強アルミ撚
線は上記のような利点があるが、鉄塔への引留をどのよ
うに行うかが問題である。従来の鋼心アルミ撚線の場合
は、鋼心アルミ撚線端部の鋼撚線を圧縮する鋼クランプ
と、アルミ撚線層を圧縮するアルミクランプとの組み合
わせからなる圧縮型引留クランプが用いられているが、
これをファイバ補強アルミ撚線に適用して、鋼クランプ
でファイバ撚線層を圧縮すると、ファイバ集合線に潰れ
や割れが発生し、十分な引留強度を得ることができな
い。
【0004】本考案の目的は、上記の問題点に鑑み、フ
ァイバ補強アルミ撚線の引留に使用できる圧縮型引留ク
ランプを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の圧縮型引留クラ
ンプが引留の対象とするファイバ補強アルミ撚線は、中
心に鋼線を配置し、その外周にファイバ集合線を撚り合
わせ、その外周にアルミ線を撚り合わせた構造のもので
ある。
【0006】このようなファイバ補強アルミ撚線の引留
に使用する本考案の圧縮型引留クランプは、段剥ぎされ
たファイバ補強アルミ撚線端部の、鋼線を挿入して圧縮
する鋼線圧縮部とファイバ撚線層を挿入して圧縮するフ
ァイバ撚線層圧縮部とを有する鋼クランプと、アルミ撚
線層を挿入して圧縮するアルミクランプとを備え、前記
鋼クランプのファイバ撚線層圧縮部の内側に、鋼クラン
プより軟質でファイバ集合線と同じかそれより低い硬度
を有する材料からなり、内周面にファイバ撚線層の外周
面に対応する撚り溝を形成したスリーブを配置したこと
を特徴とするなおこの明細書でいう「アルミ」とはアル
ミニウムおよびアルミニウム合金を含むものである。
【0007】
【作用】この引留クランプは、鋼クランプでファイバ集
合線を撚り合わせたファイバ撚線層を圧縮するのである
が、鋼クランプには鋼線圧縮部とファイバ撚線層圧縮部
を別に設け、ファイバ撚線層圧縮部の内側には軟質のス
リーブを配置し、しかもそのスリーブの内周面にはファ
イバ撚線層の外周面に対応する撚り溝を形成することに
より、鋼クランプを圧縮したときにスリーブが変形して
ファイバ集合線に潰れや割れを生じさせることなくファ
イバ撚線層を一様に圧縮できるようにしたものである。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本考案の一実施例を示す。この圧縮
型引留クランプ1は、鋼クランプ3とアルミクランプ5
とから構成されているが、アルミクランプ5は従来と同
様の構造であり、鋼クランプ3に構造的な特徴がある。
【0009】この引留クランプ1で引き留めるファイバ
補強アルミ撚線7は、図2(イ)、(ロ)に示すよう
に、中心に鋼線9を配置し、その外周にファイバ集合線
を撚り合わせてファイバ撚線層11を形成し、その外周
にアルミ線を撚り合わせてアルミ撚線層13を形成した
構造となっている。ファイバ撚線層11を構成する個々
のファイバ集合線は例えばカーボンファイバを多数集合
し樹脂バインダーで固めて線状体としたものである。こ
のファイバ補強アルミ撚線7の端部は同図(イ)のよう
に段剥ぎされている。
【0010】鋼クランプ3は、図3に拡大して示すよう
に、ファイバ補強アルミ撚線7端部の、鋼線9を挿入し
て圧縮する鋼線圧縮部15と、ファイバ撚線層11を挿
入して圧縮するファイバ撚線層圧縮部17とを有してい
る。またファイバ撚線層圧縮部17の内側には図4
(イ)、(ロ)に示すようなスリーブ19が配置してあ
る。このスリーブ19は、鋼クランプ3より軟質でファ
イバと同じかそれより低い硬度を有する金属または樹脂
材料からなり、内周面にファイバ撚線層11の外周面に
対応する撚り溝21を形成したものである。
【0011】次にこの引留クランプ1の使用方法を説明
する。まずファイバ補強アルミ撚線7のアルミ撚線層1
3の外周にアルミクランプ5を挿通した後、ファイバ撚
線層11の外周にスリーブ19を被せる。スリーブ19
は、その内周面の個々の撚り溝21にファイバ撚線層1
1を構成する個々のファイバ集合線が入るように捻じり
回転させながら被せる。
【0012】次に図3のように鋼クランプ3内の段付き
穴に、鋼線9と、スリーブ19を被せたファイバ撚線層
11とを挿入する。この状態で鋼クランプ3の鋼線圧縮
部15とファイバ撚線層圧縮部17を断面六角形に圧縮
する。これにより鋼線9は鋼クランプ3により直接把持
され、ファイバ撚線層11は鋼クランプ3により軟質ス
リーブ19を介して把持される。このためファイバ撚線
層11は損傷を受けることなく、全周にわたって一様に
圧縮される。
【0013】その後、アルミクランプ5を図1の位置に
引き戻し、アルミ撚線層13および鋼クランプ3の外周
に相当する部分を断面六角形に圧縮する。これでファイ
バ補強アルミ撚線7への引留クランプ1の取付けが完了
する。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように本考案にかかる圧縮
型引留クランプは、鋼クランプに鋼線圧縮部とファイバ
撚線層圧縮部とを設け、ファイバ撚線層圧縮部の内側に
は軟質スリーブを配置して、そのスリーブの内周面にフ
ァイバ撚線層の外周面に対応する撚り溝を形成した構造
となっているので、鋼クランプを圧縮したときにスリー
ブが変形してファイバ集合線に潰れや割れを生じさせる
ことなくファイバ撚線層を一様に圧縮することができ
る。したがってファイバ補強アルミ撚線を高い引留強度
で確実に引き留めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の一実施例に係る圧縮型引留クランプ
の一部切開側面図。
【図2】 図1の引留クランプで引き留めるファイバ補
強アルミ撚線の端部を示す(イ)は側面図、(ロ)は断
面図。
【図3】 図1の引留クランプの鋼クランプ部分を拡大
して示す一部切開側面図。
【図4】 図1の引留クランプに使用したスリーブの
(イ)は側面図、(ロ)は断面図。
【符号の説明】
1:圧縮型引留クランプ 3:鋼クランプ 5:アルミクランプ 7:ファイバ補強アルミ撚線 9:鋼線 11:ファイバ撚線層 13:アルミ撚線層 15:鋼線圧縮部 17:ファイバ撚線層圧縮部 19:スリーブ 21:溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭60−177626(JP,U) 実開 昭52−167594(JP,U) 実開 昭62−104523(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心に配置した鋼線の外周にファイバ集合
    線を撚り合わせ、その外周にアルミ線を撚り合わせたフ
    ァイバ補強アルミ撚線の引留に使用する圧縮型引留クラ
    ンプであって、段剥ぎされたファイバ補強アルミ撚線端
    部の、鋼線を挿入して圧縮する鋼線圧縮部とファイバ撚
    線層を挿入して圧縮するファイバ撚線層圧縮部とを有す
    る鋼クランプと、アルミ撚線層を挿入して圧縮するアル
    ミクランプとを備え、前記鋼クランプのファイバ撚線層
    圧縮部の内側に、鋼クランプより軟質でファイバ集合線
    同じかそれより低い硬度を有する材料からなり、内周
    面にファイバ撚線層の外周面に対応する撚り溝を形成し
    たスリーブを配置したことを特徴とするファイバ補強ア
    ルミ撚線用圧縮型引留クランプ。
JP1992032090U 1992-04-17 1992-04-17 ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ Expired - Fee Related JP2545514Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992032090U JP2545514Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992032090U JP2545514Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0584135U JPH0584135U (ja) 1993-11-12
JP2545514Y2 true JP2545514Y2 (ja) 1997-08-25

Family

ID=12349185

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992032090U Expired - Fee Related JP2545514Y2 (ja) 1992-04-17 1992-04-17 ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2545514Y2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2012202914B2 (en) * 2011-08-15 2015-04-30 Dmc Power, Inc. Full tension swaged connector for reinforced cable
JP6638904B2 (ja) * 2016-01-25 2020-01-29 住電機器システム株式会社 圧縮形引留クランプの組立部品、送電線の引留構造、及び圧縮形引留クランプの施工方法
JP6847454B2 (ja) * 2017-07-14 2021-03-24 住電機器システム株式会社 圧縮接続部材の組立部品、送電線の圧縮接続構造、及び圧縮接続部材の施工方法
JP6853941B2 (ja) * 2017-07-14 2021-04-07 住電機器システム株式会社 圧縮接続部材の組立部品、送電線の圧縮接続構造、及び圧縮接続部材の施工方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4519462A (en) * 1982-09-02 1985-05-28 Electric Power Research Institute, Inc. Cable following apparatus having cable cleaning capabilities and method
IT1173394B (it) * 1984-02-28 1987-06-24 Rockwell Rimoldi Spa Dispositivo di trasporto del lavoro in macchina per cucire a trasporto differenziale

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0584135U (ja) 1993-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6015953A (en) Tension clamp for stranded conductor
US5904438A (en) Method of terminating a fiber rope
WO2017130928A1 (ja) 圧縮形引留クランプの組立部品、送電線の引留構造、及び圧縮形引留クランプの施工方法
JP6853941B2 (ja) 圧縮接続部材の組立部品、送電線の圧縮接続構造、及び圧縮接続部材の施工方法
JP2884465B2 (ja) Frp補強材の端末定着構造
JP2545514Y2 (ja) ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ
JPH07250418A (ja) 撚合せ電線の引留端部
JPH0583931U (ja) 架空送電線
JP3014508B2 (ja) 撚合せ電線の圧縮接続部
JPH08237839A (ja) 撚合せ電線の引留端部
JP6847454B2 (ja) 圧縮接続部材の組立部品、送電線の圧縮接続構造、及び圧縮接続部材の施工方法
JP2797677B2 (ja) 軽量型電線のクランプ方法
JPH0644265Y2 (ja) ケ−ブル引留端部
JPH08237840A (ja) 緩衝スリーブおよびこれを用いた撚合せ電線の引留端部
JP2635626B2 (ja) 引留めクランプ
JPH0713390Y2 (ja) ケ−ブル引留端部
JP2001078341A (ja) 繊維強化電線用くさび型クランプ
JPH10201063A (ja) 引留クランプ
JPH0754897Y2 (ja) プラスチック素線複合撚線の耐張部
JPS6354461B2 (ja)
JP3175910B2 (ja) 圧縮型引留クランプ
JPH0965557A (ja) 圧縮型引留クランプおよび電線への圧縮型引留クランプ固定方法
JP3130441B2 (ja) 圧縮型引留クランプ
JP2001177962A (ja) 楔形引留クランプ
JP2635558B2 (ja) 架空送電線または架空地線用引留めクランプ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees