JP3014508B2 - 撚合せ電線の圧縮接続部 - Google Patents
撚合せ電線の圧縮接続部Info
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Description
体として用いられるのに適した撚合せ電線を相互に接続
する圧縮接続部またはこの撚合せ電線を鋼クランプに接
続する圧縮接続部の改良に関するものである。
係数が小さく低弛度を得ることができるカーボンファイ
バを含む中心層を有する撚合せ電線を提案している(特
願平2−201171号参照)。この撚合せ電線は、1
0〜40%の断面積比を有する硬鋼線と残りの断面積比
を有するカーボンファイバとを樹脂で複合化して形成さ
れた素線またはこれらを撚合わせて形成された中心層と
この中心層の上に撚合わせて形成された導電用金属線と
から成っている。この撚合せ電線は、中心層に硬鋼線を
含んでいるので、電線がアークを受けて樹脂が消失する
ようなことがあっても硬鋼線によって張力を受け持つこ
とができるので断線を起こすことがなく、また硬鋼線の
断面積比が10〜40%であるので、軽量化を阻害する
ことがない上に熱膨張係数が大きくなることがないので
有利である。尚、硬鋼線の中心線とこの中心線の上に撚
合わせられカーボンファイバを樹脂で複合化して形成さ
れた樹脂複合ファイバ素線とを有する中心層とこの中心
層の上に撚合わせられた導電用金属線とから成る撚合せ
電線でも達成することができる。
の撚合せ電線を他の同様の撚合せ電線またはクランプに
接続する際に、従来技術の圧縮接続部のように、両電線
の中心層に跨がって設けられる鋼スリーブまたは撚合せ
電線の中心層に被せられる鋼クランプを直接圧縮して接
続すると、中心層内のカーボンファイバを樹脂で複合化
した部分が鋼スリーブの強力な圧縮力によって損傷して
中心層が潰れたり、割れたり、ひびが入ったりし、従っ
て鋼スリーブの把持力が低下する欠点があった。
心層が潰れたり、割れたり、ひびが入ったりすることな
く、撚合せ電線の中心層に鋼スリーブを接続することが
できる撚合せ電線の圧縮接続部を提供することにある。
手段は、10〜40%の断面積比を有する硬鋼線と残り
の断面積比を有するカーボンファイバとを樹脂で複合化
して形成された素線またはこれらを撚合わせて形成され
た中心層とこの中心層の上に撚合わせて形成された導電
用金属線とから成る撚合せ電線の中心層に他の同様の撚
合せ電線の中心層または鋼クランプを鋼スリーブで圧縮
接続して形成される撚合せ電線の圧縮接続部を対象と
し、鋼スリーブは、中心層内のカーボンファイバを樹脂
で複合化した部分を損傷することなく把持するように、
中心層の上に設けられた金属緩衝層を介して圧縮接続さ
れていることを特徴とする撚合せ電線の圧縮接続部を提
供することにある。
%の断面積比を有する硬鋼線の中心線とこの中心線の上
に設けられ残りの断面積比を有するカーボンファイバを
樹脂で複合化して形成された樹脂複合ファイバ素線とを
有する中心層とこの中心層の上に撚合わせられた導電用
金属線とから成る撚合せ電線の中心層に他の同様の撚合
せ電線の中心層または鋼クランプを鋼スリーブで圧縮接
続する撚合せ電線の圧縮接続部を対象とし、中心層の中
心線と樹脂複合ファイバ素線とが段剥ぎされ、鋼スリー
ブは、中心線には直接圧縮接続され、また樹脂複合ファ
イバ素線には、樹脂複合ファイバ素線を損傷することな
く把持するように、金属緩衝層を介して圧縮接続されて
いることを特徴とする撚合せ電線の圧縮接続部を提供す
ることにある。
イバを有する部分は金属緩衝層を介して鋼スリーブで圧
縮接続されているので、この樹脂で複合化されたカーボ
ンファイバを有する部分に加わる面圧は低下するため、
中心層が潰れたり、割れが入ったり、ひびが入ったりす
ることがなく、従って電線相互の接続部または電線と鋼
クランプとの間を接続する鋼スリーブの把持力が低下す
ることがない。
ると、図1及び図2は本発明に係る撚合せ電線の圧縮接
続部10を示し、図1の圧縮接続部10は、撚合せ電線
12に引留めクランプ14に一体に延びる鋼スリーブ1
6を接続する場合を示し、また図2の圧縮接続部10
は、撚合せ電線12に他の同様の撚合せ電線12’を接
続用の鋼スリーブ18で接続する場合を示す。
に示すように、10〜40%の断面積比を有する硬鋼線
と残りの断面積比を有するカーボンファイバとを樹脂で
固めた線材から成る中心層26とそのまわりに撚合され
た導電用金属線28とから成っている。図5の実施例で
は、中心層26は、複数本の硬鋼線20と複数のカーボ
ンファイバ22とを樹脂で複合化して形成された鋼線入
り樹脂複合ファイバ素線24からなり、また図6の実施
例では、中心層26は、1本の硬鋼線20とそのまわり
に配置された複数のカーボンファイバとを樹脂で強化し
て形成された鋼線入り樹脂複合ファイバ素線24から成
っている。また、図7の実施例では、中心層26は、硬
鋼線20の単体またはその撚線とこの上に設けられカー
ボンファイバを樹脂で複合化して形成された樹脂複合フ
ァイバ素線30とから成っている。更に、図8の実施例
では、中心層26は、複数本の集合された硬鋼線を中心
線32としこの中心線32の上に複数のカーボンファイ
バ22を配置して樹脂で強化して形成された樹脂複合フ
ァイバ素線30とから成っている。
いては、図1及び図2に示すように、中心層26は、そ
の上に設けられた金属緩衝層34を介して鋼スリーブ1
6または18によって圧縮接続されている。この金属緩
衝層34は、例えば、アルミニウムスリーブ等の軟質金
属スリーブから成っているが、この金属緩衝層34は、
図3に示すように、軟質アルミニウム線を巻き付けて形
成してもよい。
に金属緩衝層34を介して鋼スリーブが圧縮されると、
中心層26内の鋼線入り樹脂複合ファイバ素線24(図
5及び図6参照)または樹脂複合ファイバ素線30(図
7及び図8参照)に加わる面圧は低下するため、この中
心層26が潰れたり、中心層26に割れが入ったり、ひ
びが入ったりすることがない。
線の圧縮接続部10を示し、この実施例では、撚合せ電
線12は、図8に示す形態のものであり、またこの撚合
せ電線12に接続されるものは図1とほぼ同様の引留め
クランプ14’であるのが示されている。撚合せ電線1
2の中心層26の中心線32と樹脂複合ファイバ素線3
0とが段剥ぎされ、引留めクランプ14’から一体に延
びる鋼スリーブ16’は、中心線32には直接圧縮接続
され、また樹脂複合ファイバ素線30には金属緩衝層3
4を介して圧縮接続されている。この実施例に用いられ
る金属緩衝層34は、中心線32が貫通する貫通孔36
aを有する冠状の軟質アルミニウム製のスリーブ36か
ら成っている。
26の硬質の中心線32には鋼スリーブ16’が直接圧
縮接続されているが、その上の樹脂複合ファイバ素線3
0には金属緩衝層34を介して鋼スリーブ16’が圧縮
接続されているので、中心層26内の樹脂複合ファイバ
素線30(図8参照)に加わる面圧は低下するため、こ
の中心層26が潰れたり、中心層26に割れが入った
り、ひびが入ったりすることがない。
電線の中心層の樹脂複合ファイバ素線を有する部分は金
属緩衝層を介して鋼スリーブで圧縮接続されているた
め、樹脂複合ファイバ素線を有する部分に加わる面圧は
低下するので、中心層が潰れたり、割れが入ったり、ひ
びが入ったりすることがなく、従って電線相互の接続部
または電線と引留めクランプとの間を接続する鋼スリー
ブの把持力が低下することがない。
例の一部を断面で示す側面図である。
施例の断面図である。
す側面図である。
の異なる実施例の一部を断面で示す側面図である。
面図である。
図である。
断面図である。
断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 10〜40%の断面積比を有する硬鋼線
と残りの断面積比を有するカーボンファイバとを樹脂で
複合化して形成された素線またはそれらを撚合わせて形
成された中心層と前記中心層の上に撚合わせて形成され
た導電用金属線とから成る撚合せ電線の前記中心層に他
の同様の撚合せ電線の中心層またはクランプを鋼スリー
ブを介して圧縮接続して形成される撚合せ電線の圧縮接
続部において、前記鋼スリーブは、前記中心層内のカー
ボンファイバを樹脂で複合化した部分を損傷することな
く把持するように、前記中心層の上に設けられた金属緩
衝層を介して圧縮接続されていることを特徴とする撚合
せ電線の圧縮接続部。 - 【請求項2】 10〜40%の断面積比を有する硬鋼線
の中心線と前記中心線の上に設けられ残りの断面積比を
有するカーボンファイバを樹脂で複合化して形成された
樹脂複合ファイバ素線とを有する中心層と前記中心層の
上に撚合わせられた導電用金属線とから成る撚合せ電線
の前記中心層に他の同様の撚合せ電線の中心層またはク
ランプを鋼スリーブで圧縮接続する撚合せ電線の圧縮接
続部において、前記中心層の中心線と樹脂複合ファイバ
素線とが段剥ぎされ、前記鋼スリーブは、前記中心線に
は直接圧縮接続され、また前記樹脂複合ファイバ素線に
は、前記樹脂複合ファイバ素線を損傷することなく把持
するように、金属緩衝層を介して圧縮接続されているこ
とを特徴とする撚合せ電線の圧縮接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3223650A JP3014508B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 撚合せ電線の圧縮接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3223650A JP3014508B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 撚合せ電線の圧縮接続部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0547423A JPH0547423A (ja) | 1993-02-26 |
JP3014508B2 true JP3014508B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=16801510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3223650A Expired - Lifetime JP3014508B2 (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 撚合せ電線の圧縮接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3014508B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6015953A (en) * | 1994-03-11 | 2000-01-18 | Tohoku Electric Power Co., Inc. | Tension clamp for stranded conductor |
KR100882506B1 (ko) * | 2007-08-10 | 2009-02-06 | 김동철 | 송전선 고정용 압축클램프 |
WO2011103036A1 (en) * | 2010-02-18 | 2011-08-25 | 3M Innovative Properties Company | Compression connector and assembly for composite cables and methods for making and using same |
CN108281869A (zh) * | 2017-12-12 | 2018-07-13 | 天津送变电工程有限公司 | 输电线路碳纤维导线液压施工刚性保护套管结构及方法 |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP3223650A patent/JP3014508B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0547423A (ja) | 1993-02-26 |
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