JPH0583931U - 架空送電線 - Google Patents

架空送電線

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JPH0583931U
JPH0583931U JP3159992U JP3159992U JPH0583931U JP H0583931 U JPH0583931 U JP H0583931U JP 3159992 U JP3159992 U JP 3159992U JP 3159992 U JP3159992 U JP 3159992U JP H0583931 U JPH0583931 U JP H0583931U
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JP
Japan
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wire
center line
resin
line
overhead power
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JP3159992U
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English (en)
Inventor
尚良 長谷
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THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カーボンファイバを樹脂で固めて線状体とし
たファイバ集合線１Ａを撚り合わせた撚線を中心線１と
し、その中心線１上にアルミ線等の導電用金属線３を撚
合わせた架空送電線において、中心線１と導電用金属線
３との間に、ファイバ集合線１Ａの樹脂より軟質な材料
からなる中間層２を介在させた。 【効果】 中間層が緩衝体として作用するので、延線工
事の金車通過時にかかるしごきや把持金具類の締付け力
によっても、カーボンファイバを固めている樹脂が破壊
しない。したがって所期の強度を維持することができ、
長年安定して使用できる軽量、低弛度の架空送電線を得
ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
本考案は、架空送電線の改良に関するものである。
【０００２】
【従来技術】
架空送電線は、軽量でかつ温度上昇時に弛度が増大しないように熱膨張係数が 小さいことが望ましい。 一般に使用されている架空送電線は、鋼線を撚り合わせて形成した中心線（抗 張力線）の上にアルミ線を撚り合わせた構造である。この架空送電線はすべて金 属線で構成されているため比較的重く、また熱膨張係数が大きいため温度が上昇 したときに弛度が大きくなるという問題があった。
【０００３】 これを改良するものとして、多数のカーボンファイバを集合して樹脂で固めて 線状体としたファイバ集合線またはそれらを撚り合わせた撚線を中心線（抗張力 線）とし、その中心線上に導電用金属線を撚り合わせた架空送電線が提案されて いる。 このような、カーボンファイバを中心線に使用した架空送電線は軽量であり、 また熱膨張係数が小さいという利点がある。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、カーボンファイバを中心線に使用した架空送電線は、延線工事 の金車通過時にかかるしごき、または把持金具類の締付け力によって、ファイバ 集合線のカーボンファイバを固めている樹脂が破壊してしまい、所期の強度を維 持することが出来なくなるという問題があった。 すなわち、カーボンファイバは単独では曲げ等を受けると簡単に折れてしまう ため、ファイバ集合線は多数のカーボンファイバを樹脂で固めることにより機械 的強度の向上を図ったものであるが、その樹脂が破壊してしまうと、所期の強度 を得ることが出来なくなるのである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決した架空送電線を提供するもので、その構成は、多数 のカーボンファイバを集合して樹脂で固めて線状体としたファイバ集合線または それらを撚り合わせた撚線を中心線とし、その中心線上に導電用金属線を撚り合 わせた架空送電線において、前記中心線と導電用金属線との間に、ファイバ集合 線の樹脂より軟質な材料からなる中間層を介在させたことを特徴とするものであ る。
【０００６】
【作用】
このように、中心線を構成するファイバ集合線と導電用金属線との間に、ファ イバ集合線の樹脂より軟質な材料からなる中間層を介在させると、中間層が緩衝 体として作用するので、延線工事の金車通過時にかかるしごきや把持金具類の締 付け力によっても、カーボンファイバを固めている樹脂が破壊しなくなる。した がって所期の強度を維持することができる。
【０００７】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照して詳細に説明する。 図１は本考案の一実施例を示す断面図で、１は中心線、２は中間層、３は導電 用金属線である。 中心線１は、多数のカーボンファイバを集合して樹脂で固めて線状体としたフ ァイバ集合線１Ａを複数本撚り合わせて構成したものである。このような中心線 １はきわめて軽く、高強度である。
【０００８】 この中心線１の外周には中間層２が設けられている。中間層２はカーボンファ イバを固めている樹脂より軟質な材料からなり、中心線１の外周に押出等により 被覆するか、またはテープ状のものを巻き付けることにより形成される。 通常、カーボンファイバを固める樹脂としては、エポキシ系の樹脂が使われて いるので、中間層２としてはこれより軟質の樹脂、例えばポリエチレン、ナイロ ン、フッ素樹脂等を使用する。また中間層２の材料はプラスチックではなく金属 であってもよく、金属の場合は、軟質のアルミ等が使用できる。
【０００９】 この中間層２の外周には、導電用金属線３が撚合わされている。導電用金属線 ３としてはアルミ線等が使用される。この導電用金属線３の撚合わせ層は図示の ように２層に限られず、１層または３層以上であってもよい。
【００１０】 なお上記実施例においては、中心線１を、ファイバ集合線１Ａを複数本撚り合 わせて構成したが、中心線１は一本のファイバ集合線１Ａで構成してもよい。ま た、中心線１は、中心に配置した鋼線の外周にファイバ集合線１Ａを複数本撚り 合わせて構成してもよい。 さらに、中間層２は中心線１上にテープを縦添え被覆すること等によって設け ることもできる。
【００１１】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案にかかる架空送電線は、中心線を構成するファイ バ集合線と導電用金属線との間に、ファイバ集合線のカーボンファイバを固めて いる樹脂より軟質な中間層を介在させたので、延線工事で金車を通過する時にし ごきがかかっても、また把持金具類の締付け力がかかっても、中間層が緩衝体と して作用し、ファイバ集合線のカーボンファイバを固めている樹脂が破壊するこ とがなくなる。このため所期の強度を維持することができ、長年安定して使用で きる軽量、低弛度の架空送電線を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本考案に係る架空送電線の一実施例を示す断
面図。
【符号の説明】
１Ａ：ファイバ集合線 １：中心線 ２：中間層 ３：導電用金属線

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】多数のカーボンファイバを集合して樹脂で
    固めて線状体としたファイバ集合線またはそれらを撚り
    合わせた撚線を中心線とし、その中心線上に導電用金属
    線を撚り合わせた架空送電線において、前記中心線と導
    電用金属線との間に、ファイバ集合線の樹脂より軟質な
    材料からなる中間層を介在させたことを特徴とする架空
    送電線。
JP3159992U 1992-04-16 1992-04-16 架空送電線 Pending JPH0583931U (ja)

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